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カラム・チェインバースの去就とホームグロウン。売るべきか。残すべきか。

先日、アーセナルの夏の移籍関連エントリを連発していたときに「AFCはホーム・グロウン(HG)をどうするつもりなのか?」とツッコミをいただいて。忘れていたことに気づいた。来季どういうスクワッドで臨むかを考えるとき、HGを抜きに考えることはできなかったはずなのでたいそう手抜きであった。失礼しました。

ところで、今季フラムでワンシーズンを過ごしたおれたちのカラム・チェインバースがめでたくフラムのPOTS(プレイヤー・オブ・ザ・シーズン)に選ばれたとのこと。

フルアムはなかなかのスクワッドを揃えながら、残念にも圧倒的な弱さでPLを降格してしまったのが残念だったが、それでもアーセナルの選手がPLチームでシーズンで一番活躍したと認められたことは大いにポジティヴなできごとだった。

チェンバースはローンを終えてアーセナルに戻ってくることになるが、来季アーセナルで戦うのかそれとも別のチームに移籍するのか、去就についてはさまざまな憶測がある。

ホーム・グロウンやスクワッドデプスなど、もろもろをベースに彼の去就を検討してみたい。



アーセナルのホームグロウンプレイヤー含む18-19スクワッドおさらい

18-19イングリッシュプレミアリーグの登録選手は以下。

なお現行のホームグロウンルールは、登録の25人シニアプレイヤーは8人以上のHGプレイヤーを含んだ構成にされることが求められる(※必ずしもHGを8人登録する必要はないが、非HGプレイヤーを17人以上登録することはできないので、HGが少ない分はそのままシニア登録の人数が減る)。

25 Squad players (*Home grown)

Aubameyang, Pierre-Emerick
Bellerin, Hector*
Bramall, Cohen
Cech, Petr
Elneny, Mohamed Naser Elsayed
Holding, Robert Samuel*
Iliev, Deyan*
Iwobi, Alex*
Jenkinson, Carl Daniel*
Kolasinac, Sead
Koscielny, Laurent
Lacazette, Alexandre
Leno, Bernd
Lichtsteiner, Stephan
Martinez, Damian Emiliano*
Mkhitaryan, Henrikh
Monreal, Ignacio
Mustafi, Shkodran
Ozil, Mesut
Papastathopoulos, Sokratis
Ramsey, Aaron James*
Torreira, Lucas
Welbeck, Daniel*
Xhaka, Granit

※マテオ・ゲンドゥージやAMNといった選手はU-21登録。

来シーズンに25人シニアチームから外れるHG選手は最大5人

今シーズン限りのHGプレイヤー。

アーロン・ラムジー、ダニー・ウェルベックの2人は退団が確定。

カール・ジェンキンソン、デヤン・イリエフ、エミ・マルティネスの3人は退団の可能性アリ。

つまり、来季もシニアスクワッドに収まるであろうヘクター・ベレリン、ロブ・ホールディング、アレックス・イウォビの3人以外、最高5人分のHG枠が空く可能性がある。

そしていまのところ、アーセナルが夏にHGプレイヤーを獲得しようとしている噂はほぼない。。

つまりチェンバースや、アカデミーからの昇格選手でHG枠を埋めなければならなくなるということだ。

来シーズンに25人シニアチームから外れる退団選手(HG含む)

では、非HGも含めて、今季限りでどれだけの選手が減りそうか。※予想を含む。

25 Squad players (*Home grown)

Aubameyang, Pierre-Emerick
Bellerin, Hector*
Bramall, Cohen
Cech, Petr
Elneny, Mohamed Naser Elsayed
Holding, Robert Samuel*
Iliev, Deyan*
Iwobi, Alex*
Jenkinson, Carl Daniel*
Kolasinac, Sead
Koscielny, Laurent
Lacazette, Alexandre
Leno, Bernd
Lichtsteiner, Stephan
Martinez, Damian Emiliano*
Mkhitaryan, Henrikh
Monreal, Ignacio
Mustafi, Shkodran
Ozil, Mesut
Papastathopoulos, Sokratis
Ramsey, Aaron James*
Torreira, Lucas
Welbeck, Daniel*
Xhaka, Granit

ブラモール、チェフ、エルネニー、イリエフ、ジェンキンソン、リヒトシュタイナー、ラムジー、ウェルベック。

マルティネスやエジル/ミキ、ムスタフィ、コシエルニを除いても8人と、1/3がごっそり抜けることに。

しかし恐ろしいことに、このうちラムジーとウェルベックがフリーエイジェントなため、比較的まともな移籍金を得られそうなのはエルネニー(£10M~だとか)くらいしかいない。

このように現行スクワッドで大人数が刷新されるにも関わらず、伝えられているのは夏の厳しい補強予算(CLなしで£40M)。もちろんすべてをチーム内で補うわけにもいかず。

制限されている予算を選手売却で補うには、やはりエジルかミキタリアン、またムスタフィといったレギュラークラスの選手を売却する必要がある。

そのなかにカラム・チェンバースが含まれるかどうか。

カラム・チェンバースの2018-19

フラムでは序盤の苦戦も伝えられていたが、CBからDMにポジションを変えて起用され始めると、徐々に頭角を現し、ついにはシーズン終了後にはチームのPOTSとなってしまった。

なお、CBとして出場した最初の4試合(?)も彼ひとりを責めてはかわいそうなほどフラムはひどいチームプレイだったようだ。

ちなみにチェンバースは去年のアーセナルでのプリシーズンマッチ(エメリのアーセナルでの初試合だった)でそれまでのキャリアで初めてCMとしてプレイしたとコメントしている。

チェンバース:監督に今日MFでプレイするっていわれてハイって答えたんだけど、まるで新しいポジションだからなあ。まあでもだんだん楽しくなってきちゃって。今日はよかった。どっちにしろ練習が必要だね。あのポジションで試合で快適にプレイするにはたくさん練習しないと。

したがって、意外にもこのラニエリによるコンヴァートはそのプリシーズンマッチが参考になった可能性がある。

フラムがローンでの獲得を決めたときは当然CBやRBとしてだろうが、DMとして大成功したのはけっこうすごいことだと思う。

18-19フラムでのポジションとキャラクター

WhoScored.comによる今季のポジションとキャラクター。

MCとDMCで合わせて22試合と大半をCBより前のポジションでプレイしていることがわかる。

キャラクターではボールインターセプションがヴェリストロングに注目。それとコンセントレイションがウィーク。

ハイライト動画

ハイライトだけで判断しちゃだめって以下略

ハイライトで観るとロングレンジのパスもあるしジャカよりよさそう(笑い)。

チェンバースは売るべきか、残すべきか。さまざまな意見

ファンも割れている。redditなどに見られる意見から。

チェンバースは売ろう派「補強予算の足しにします」

積極的/消極的に関わらず売ってしまおう派の主な根拠はもちろん、補強予算を捻出するためだ。われわれは貧乏なのでどこかで金を稼がねばならない。

フラムは降格するとはいえPLクラブのシーズンベストプレイヤー、HG、若い(24)、そして契約をたっぷり残している(2022年まで)となれば、売れば当然それなりの移籍金が期待できる。

TMの現在の評価額は€14Mながら、もし€20~25M程度の買い手がつくようなら、新しい選手への投資のために売ってしまおうという意見が多いようだ。とくに今夏のような予算だと、仮に20Mでも売れるとそのまま予算が5割増しということになる。トップクラスのCBやウインガーを買うつもりなら予算を増やすことは必須になる。

逆にアーセナルは決して彼を安く売ってはいけないだろう。

今年だけでもラムジーやウェルベックをフリーで手放したりと、とかく商売ベタと云われるアーセナルだが、このような好条件の選手は売るならできるだけ高く売らなければならない。しかもこの超インフレしたマーケットであるのだからなおさらである。

去年、オックスレイド・チェンなんだっけ?が残り契約1年でリヴァプールに£40Mで売れたことを思い出したい。

それと売却派のなかには予算はともかく、アーセナルでプレイするだけのクオリティを疑っている勢力もある。

彼が今季いいパフォーマンスを見せていたといっても所詮はPLのボトムクラブのなかでの話しであるし、それにヴァーサタイルといってもCB(RB)では成功していない。そもそもアーセナルのMFやRBに要求されるモビリティやテクニックがあるかどうか。厳しい意見だなあ。

でもじつはぼくも彼のRBにはほとんどいい記憶がない。それでもリヒトシュタイナーやジェンコよりはだいぶマシだろうけど、本職でもないAMNに劣るとなれば、RBもできますと云っていいものかどうか。

チェンバースは残そう派「HGですし便利ですし」

せっかくの残そう派でもマジョリティの意見は、バックアップ選手として彼がいると便利というもの。どうせ年をまたぐ頃にはけが人が続出しているに決まっているのだから、スクワッドデプスのために残そうと。

売らずに残そうと考えているひとでも、残念ながら一部の売却派と同じように、現在のファーストチームでスターターを競えるクオリティが彼にあると考えているファンは少数のようである。失礼なこった。

云うまでもなく、チェンバースはCB、RB、DMがこなせるヴァーサタイルな選手。それぞれのバックアップでは非常に有用ではないかと。それはたしかにそうだろう。

まずCM/DMにおいては、ジャカ、トレイラ、ゲンドゥージにつぐ4番手。そのままエルネニーのリプレイスメントである。

つぎにCBでは、ムスタフィとマヴロパノス(ローン)がいなくなって新CBが来るという前提で、ソクラティス、新CB、ホールディング、(コシエルニ)につぐ4あるいは5番手。

そしてRBでは、ベレリン、AMNにつぐ3番手。

とまあ、PLでスターティンなんてとんでもないし、けが人が出るまではなんとかがんばってカップ戦に出ようみたいな、なんともチームに都合のよい話しである。

もうひとつネガティヴ方面の意見として、売ろうとしてもどうせ大した金額で売れないというのがある。

チェンバースをもっとも高く評価しているだろう肝心のフラムは降格して彼を買えるほどの金がないし、現にほかのクラブが興味を示しているという話しもいまのところはほとんどない。競争がなければ移籍金は上がらない。いまわれわれが彼を二束三文で売らなければならない理由もない。このへんは消極的残そう派である。

これもまた少数ながら彼の本来のクオリティに期待する声もある。十分アーセナルでプレイするに値すると。

彼はもともとサウサンプトンで高く評価されて2014年、19才のときにそれなりの移籍金(TMによれば€12M)でアーセナルにやってきた選手である。そこから16-17ミドルスブラでもCBとしていいパフォーマンスを見せていたし、今回のフラムもそう。成長してアーセナルのプレイヤーとしてプレイできますよと。

そもそも今季はなんでローンに出したのか。チェンバースがいれば、役に立っただろうときは幾度もあった。

それはそう思う。

コシエルニの件が影響するかも

ちなみに、一昨日あたりからざわついているのが、L’Équipeがすっぱ抜いたコシエルニの契約延長交渉がストールしているという件。

Laurent Koscielny considering his future as Arsenal stall contract extension offer | Get French Football News

驚いたことに、それでコシエルニは夏の移籍を真剣に検討しているというのだ。ELファイナルがキャプテンのラストマッチになるかもしれないと。。

すでにレヴァークーゼンをはじめとしていくつかのクラブが興味を示しているということ。

以前に、コシエルニのエイジェントが去就はシーズン終了後に検討するとコメントしていたことがあったが、まさかほんとうに退団の可能性があるとは。

個人的にはこのタイミングで調子も上向いていたチームキャプテンを放出することは愚策に思えるが、クラブにはいったいどういう意図があるのか。

しかし、もしこれが実現するようなら、売るにせよ売らないにせよ、チェンバースの去就に影響する可能性はかなりありそうな気がする。

チャンピオンズリーグの影響

それと、チェンバースの去就にはCL出場の影響もあるかもしれない。

先日オーンステインも指摘していたとおり、アーセナルは来季CL出場を決めると40Mの補強予算はかなり上がるという。その後の話しでは当初彼が話していた£100Mに選手サラリーや諸経費が含まれるということで、実質£70-80Mとなるのかもしれない。

予算が増えると、無理してチェンバースで予算を捻出する必要性が低くなる。少なくとも、予算が逼迫していたときよりも魅力的なオファーがなければ売却はしない方向に傾くのではないか。

できればHGの彼をチームに置いておきたいというのは、アーセナルの本音ではないだろうか。便利なのはたしかなのだから。



チェンバース本人の意向。希望はプレイタイムか

ここまで長々と書いてきたが、去就を決めるもっとも重要な要素のひとつは当然本人の意向である。

前述したように今季もし彼がいたら助かった場面は何度もあった。シーズン開始当初、なぜあえてマヴロパノスでなく彼をローンで出したかはぼくも不思議に思っていた。

しかしそもそもフラムへの(ローン)移籍は、彼がプレイタイムを求めて決めた経緯があるということらしい。なるほどそれなら合点がいく。

ということは、彼が夏にアーセナルに戻ったとき、チームのローテーションプレイヤーとして扱われることに納得するかどうかという視点も出てくる。

とくにフラムでPOTSに選ばれるほど充実したシーズンを過ごしたあとなのだから、なおさらである。プライドもあるだろう。クオリティ的にはエルネニーのアップグレイドとの意見もあるが、今季のエルネニーの同程度のプレイタイムでは彼は満足しないに違いない。

DMとしては、直接的にはトレイラとのポジションを争うことになるだろうが、エメリはちゃんとチェンバースにチャンスを与えられるだろうか。

彼は去年フラムにローンされるときに2022年までという長期契約を結んでいるため、クラブとしてはさらなるローンという選択肢もあるが、24才になっている彼がそれを望むとも思えない。行くなら行くだろう。

彼にある程度のプレイタイムを保証することについて、アーセナル/エメリがどのような判断を下すのか。

3 Comments on “カラム・チェインバースの去就とホームグロウン。売るべきか。残すべきか。

  1. 彼には残ってほしいです!
    ロングパスも良いですし、後方からのアクセントになるのは間違えないと思います。

    いつぞやのチェンボとのパス連で、精度が抜群だなと。
    リラックスしていたらすごいパフォーマンスできるはず!

    のこっちょくれー

  2. かなりウオッチしてたけど、CBとしては、相棒のクソみたいなDFを抜きにしても悲惨だった
    DMFになってスペースが出来てから、予測とフィジカルでゴリゴリにボールを跳ね返してた
    コーチも良かったみたい、このブログでも紹介されてたけど
    正統派のイングランド産潰し屋に成長してる感じ
    CBからゴリゴリDMFになって活躍というと、まんまスパーズのダイアーみたいな
    少し前の「守備硬いDMFがいなきゃダメなんだよ!」時代だったらよかったかも、コクランよりパス出せるし
    今の連動したプレスで頑張りましょう戦術だと諸々不足してるかも

  3. シーズン開幕直後はプレイタイムがどれくらい貰えるか分からないが、実際に能力さえあればエメリはしっかり使ってくれると思う。
    今シーズンのロブもそんな感じだった。
    ただ本人のプライドもあるだろうし、そこまでガマンできるか(してもらえるか)。

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