各所でブレイキングしているとおり、本日6/18をもって18才になったガブリエル・マルティネリの獲得をアーセナルが正式に発表するのはすでに秒読みのようである。今日とか明日とか云われている。ほんとかな?
さて、彼はブラジルのItuanoという「ブラジリアン・セリエD」クラブから来るということで、彼のプレイはおろか存在すら知らなかったひとがほとんどだろうと思う。
このブログでも何度か書いたし、すでにいろいろなところで彼のプロファイルについては紹介されているが、アーセナル移籍前夜ということであらためて彼について情報をまとめておきたい。
ガブリエル・マルティネリって誰だよエントリである。
※今回の元ネタはこのへんである。
Who is Gabriel Martinelli? The winger being linked with Arsenal
ガブリエル・マルティネリの獲得は発表間近?
4月くらいに、個人条件で選手と合意したという報道があってからすでにだいぶ時間がたっているが、ここ数日、本人が誕生日を迎えるというタイミングで、アーセナル夏の最初のサインとして近日中に彼の獲得が公式に発表されると、あらためて各所で騒がれている。
Globo Esporte say #Arsenal will announce the £6m signing of Martinelli, who turns 18 tomorrow, in the coming days. pic.twitter.com/OZWwKQe8Ba
— Gurjit (@GurjitAFC) June 17, 2019
4月に選手との合意が報道される前には、すでにエイジェントもこの件を認めるコメントをしていた。
Marcos Casseb(マルティネリのエイジェント):ぶっちゃけ、この件は成立するものだと思っている。彼の去年からの進化はとても早くて、彼はもう平凡な選手じゃなくなっている。
彼の計画はまずもう直接ヨーロッパに向いている。
各種報道によれば、彼の獲得にかかる移籍金は£6M($7.7M)。
いまいろいろ噂になっているほかの移籍案件からすると、だいぶお得な金額に思えるが、インフレしすぎて頭が麻痺しているだけだろう。※£6Mは日本円(パウンズを1.35倍)にすると約8億円なり。
ガブリエル・マルティネリのプロファイル
以下、TMより。
Gabriel Teodoro Martinelli Silva。ガブリエル・マルティネリ。
2001年6月18日生まれ(ハッピー・バースデイ!)。18才のブラジリアン。ブラジルとイタリアの国籍を持つため、イングランドでのワークパーミットの問題を回避できるということ。
NTでのプレイ歴はないようだ。
身長180cm。右足。CF、LWG、RWG。メインは左サイドのウイング。
Ituano FCには2015年から在籍しており、2018年1月からシニアチームでプレイしている。Corinthians São Pauloのユース出身(フットサルチームからキャリアを始めたという)。
イチュアーノは、サンパウロの州チャンピオンシップというリーグに所属するチームで、ブラジルのプロリーグとしては「4部リーグ」に相当するということ。
例えるなら、数年前ノンリーグから大抜擢されたコーエン・ブラモールのときに近い状況のように思える。
が、実際のところはブラモールと違い彼の獲得には争奪戦があったと云われており、コリンチャンス、クルゼイロ、フラメンゴ、パルメイラス、サントスといったブラジルのビッグクラブが軒並み獲得に手を挙げ、またイングリッシュクラブでもワトフォード、リーズ、ミドルスブラといったクラブが獲得に興味を持っていたという。
なぜ、彼はそれほどまでに注目を集めたのか。
ガブリエル・マルティネリが注目を集めた理由
ユース時代のキャリアとして、まずイチュアーノで2018年3月に16才でデビュー。これはクラブ最年少記録だとか。
そして今シーズンのマルティネリは6得点してクラブのトップスコアラーになり注目を集め、コンペティションのあとには、ベストニューカマーとカントリーサイドPOTY、それにチームオブザイヤーにも選ばれた。
さらにコパ・パウリスタ(カップ戦?)では、17試合で4ゴールしている。
この活躍で一気にブラジルでの注目を集めることになったと。
それとは別に、ヨーロッパで彼の名前が知られていたきっかけもある。
マンチェスター・ユナイテッドでのトライアルとバルセロナでの練習参加
マンUには二度トライアルに呼ばれていたようで、もちろんいまマンUにいないということは契約には至らなかったということだが、二度トライアルを受けているということはマンU的にも何かしら引っかかるものがあったのだろう。
Martinelli returns to Man United on trial
2017年7月ということでちょうど2年前だが、ESPNで記事になっている。
ちなみにこのマンUに採用されなかったという事実をもって、マルティネリのタレントは眉唾だと考えているアーセナルのファンもいるようだ。
それと、彼にはレアル・マドリッドとバルセロナも興味を持っており、バルセロナはトレイニングに招待したことがあるということ。
本人がヨーロッパでの経験について語っている。
マルティネリ:あれはぼくのフットボールライフのなかでベストな経験のひとつだったなあ。世界で最大のビッグクラブってことは置いといても、トレイニングのレヴェルはめっちゃ高いし、すごい成長できたよ。
これらは時期的には彼がブレイクする以前のことで、要するにマンUやバルサが「ふーんいいじゃん」くらいにクールに構えて見送ったあとに、こっそりブラジルでブレイクして、そこをアーセナルがかっさらっていったということになる(いや知らんけど)。
もし彼がアーセナルで本格的にブレイクするようなことがあれば、痛快この上ない。
m9(^Д^)プギャー
アーセナルのスカウト活動
アーセナルがマルティネリについて力を入れてスカウティングしていたのはここ数ヶ月のことだというので、もしかしたらマンUやバルサが見ていたマルティネリと、アーセナルが見ていたマルティネリは別人だった可能性もある。
ブラジル国内であってもそのような争奪戦が起きるような選手(しかもヨーロッパスタンダードならかなり安価で獲得できる選手)を、マンUやバルサがわざわざ呼んで直接見てからスルーするとも思えない。だとすると、やはり彼がこの1年かそこらの期間で驚くほど急速に成長したというのが正解のように思える。
なお、彼の獲得についてはコパ・アメリカ終了後の7月にアーセナルにテクニカルディレクターとしてジョインするというエドゥ・ガスパールが一役買ったと云われているが、彼のスカウティングに関してはフランシス・カジガオ(ヘッド・オブ・インターナショナル・リクルートメント)が、大きな役割を担ったようで、実際に彼はマルティネリを確認しに何度かブラジルにも足を運んでいたという。
左サイドは一応ESRも居ますね。
今読み返すとなんとも感慨深い