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ユングベリがファーストチームのアシスタントコーチ就任。アーセナルは戦略的人事で“トランジションチーム”へ

昨日、AFCの人事異動が公表された。

Developing our young players: key appointments

数日前から噂されていた、フレディ・ユングベリのファーストチームでのエメリのアシスタントコーチ就任および、スティーヴ・ボールドのU-23コーチ就任。噂どおりの役職交替となった。

この交替や異動について、アーセナルはアカデミー選手をファーストチームに昇格させる道筋をつくるためだと説明している。

公式サイトでのクラブの発表をざっくりと訳してみよう。



“目的は「トランジションチーム」をつくること”

若年選手たちの育成戦略の一環として、そして彼らをファーストチームへ効果的に昇格させるための一環として、われわれはいくつかのコーチの交替を行うことになりました。

われわれの目的は「トランジションチーム」をつくることです。それは、彼らのプロフェッショナル生活における、しばらくの一番難しい期間、そしてもっともチャレンジングな期間を通して、彼らを集団的にマネージしていこうとするものです。目標は彼らのポテンシャルを最高レヴェルで高めていけるような明確なフレイムワークをつくろうというものです。

フレディ・ユングベリ、彼はいまU-23を率いていますが、アシスタントのファーストチームコーチになります。若い選手がファーストチームへ入っていくための成長を手助けしてきたフレディのインパクトに、われわれは大変に満足しており、完全にふさわしいものだと考えています。彼の新しいコーチ業務と並んで、フレディはファーストチームグループへ入っていく若い選手たちにさらに注力していくことになります。

スティーヴ・ボールドはU-23チームを率いることになります。またU-23とU-18フェイズでの計画でもアカデミーマネージャーのペア・メルテザッカーとともに監督していくことになります。彼の新しいU-23ヘッドコーチ業務と並んで、スティーヴはフレディとともに、どのようにして若い選手たちがアカデミーからファーストチームに昇格できるか、正しいチャレンジと時期を決めていきます。

われわれのファーストチームGKコーチである、サル・ビーボも、現在のコーチに加えてさらなる職務を担当することになります。サルは若いGKのアカデミーからシニアフットボールへの移行について見ることになります。

これらの変更と同時に、そしてこの「トランジションチーム」を完成するために、ローンマネージャーのベン・クナッパー、彼が選手の成長とシニアフットボールへのステップアップのため、ひきつづきサードパーティクラブの選定や推薦を行います。

以前にはU-16を率いていたフレディはこう云っています。

「わたしは、若い選手たちを成長させる役割をつづけられること、それとファーストチームに昇格している何人かのグレイトな若手たちと今後もワークできることにほんとうにワクワクしています。そしてウナイと彼のコーチングチームとともに、アーセナルの成功を手助けできることにも。わたしはこの新しいストラクチャ、それにわたしの経験と知識を通してこのレヴェルで成功するために必要なものをもたらせると期待しています」

2012年にアーセン・ヴェンゲルのアシスタントマネージャーになる以前には11年間、アカデミーでコーチをしていたスティーヴはこのように述べています。

「わたしは若い選手たちの育成についてはつねづね深いコミットメントをもっていました。なのでそのクラブの未来を担う重要な役割に戻れることは光栄でもあります。わたしたちにはグレイトな若い選手たちがいますし、わたしの仕事は彼らのポテンシャルを最大化できるよう手伝うことです」

この変更は7月1日より実施となります。

ヘッド・オブ・フットボールのラウル・サンレヒより。

「若い選手を見極めること、リクルートすること、それに育成することはわれわれの戦略のキーパートです。われわれには、より若いグループを通してファーストチームに入ってきたグレイトなタレントが何人もいます。すべてのトップクラブのように、チャレンジは彼らの能力の多くの部分をつくる手助けになるものです。もっとも困難なパートはいつも、アカデミーフットボールからシニアフットボールへのトランジション(移行)です。それについては、われわれにはすでにいいプログラムがありますが、このスタッフの異動はこのプランをさらに強固にするものであり、選手全員にとって明確なものです。わたしは、われわれが若い選手たちをファーストチームにつれていくことができる能力において、これが大いなる違いをつくるものであると確信しています」

以上。うーん訳が拙くてめんご。直訳と意訳がまじった悪い訳だ。意味は間違ってないと思う。

さて、アーセナルのリリース。どうだろうか。

これにより、これから若い選手がもっとファーストチームでプレイできるチャンスが増えるのだとすれば、歓迎できることではないだろうか。アーセナルにはいま優秀な選手がたくさんアカデミーにいるのだから資源を有効活用しない手はない。

個人的にはファーストシーズンのエメリが若い選手を使いたがらない(リスクをかけない)ことに不満を感じていたので、少なくともクラブとしてそういう方針を明確にしたことは素晴らしいことだと思う。とくに若い選手たちにはいっそうのモチヴェイションになるはずだ。

ただ、直近の契約案件においては遅きに失した可能性もある。

何度かこのブログでもお伝えしているように、タイリース・ジョン・ジュールスとザビア・アメイチというふたりのタレントアタッカーの新契約交渉はいまだに進んでいないようなので、彼らはバイエルンやBVBのようなドイツのビッグクラブに渡る可能性はわりとあるのかもしれない。

それと、RBのジョルディ・オセイ・チュチュについてもドイツクラブが食指を伸ばしており、アーセナルは来シーズンはローンでの移籍を考えているという話もあるが、本人が望むならパーマネントでの移籍になる可能性があるようだ。

選手たち自身だって「ヤング・イングリッシュ」という自分たちの商品価値に気づき始めている。新契約の条件では、クラブは難しい交渉を迫られていることだろう。

もし今夏に彼らの退団が実現したらかなりがっかりだが、それに備えておいたほうがいいかもしれない。

しかし、それでもアーセナルには来シーズンにファーストチームでチャンスが与えられそうなヤングプレイヤーが何人もいる。

なかでも現在EURO U21スクワッドに帯同中のリース・ネルソンは、アーセナルでやる気マンマンなところを語っていた

ネルソン:アーセナルはぼくのメインゴールだよ。

EUROのあとには戻ってプリシーズンだ。力強くプレイしたいし、ぼくの愛してるチームでプレイしたいんだ。

まだ彼(エメリ)とは話せていない。リクルートメントチームが云うには、とにかくいまはEUROに集中しろと。それからアーセナルに戻るつもりだよ。

愛してるチーム。そのことばが聞きたかったんだよ。

アーセナルはヴェンゲルさんが残したアカデミーという遺産をこれからも大切に育てていかないと。

今回の発表は、ファンの誰もが高く評価できるものだったと思う。



2 Comments on “ユングベリがファーストチームのアシスタントコーチ就任。アーセナルは戦略的人事で“トランジションチーム”へ

  1. 若手登用の方針を明確に示すことはいいと思いますね。
    どうしたってユナイテッド・シティ・チェルシーの資金力には勝てないので、完成された選手を集めるよりかは、ネクスト・ブレイクの選手を見つけ出し、ブレイクさせていくしかないと思います(ミズリンタートの退団はやっぱり痛かったな…)。

    ネルソンやマルティネス、オセイ=トゥトゥ、マヴロパノス、ウィロック、スミス=ロウあたりは現陣容に足りてない部分を補える人材だと思うので、早速積極的に登用して欲しいですね。そして、内部で補えない左サイドバックなどは外部から補強するという形でいいと思います。

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