「いっそのこと4位に入れなければいいのに」 そう考えるグーナーは少なくない。毎年、そこそこの選手でそこそこのチームをつくり、シーズンが終わってみれば「4位以内」とそこそこの成績を残し、なんとなく「来季こそは」という空気が蔓延している。 EPL4位以下でチャンピオンズの出場権を逃すという、それくらいの大きな刺激がなければこのぬるま湯から脱っすることはできない。そう信じる人がいても不思議ではない。 シーズンが始まれば、はじまりはいつもだいたい好調で我が世の春を謳歌し、いつもの時期にけが人が続出&失速し、格下を取りこぼし、ライバルに破れ、格上にコテンパンに破れ、やがて危機的状況が訪れるとメディアはチームのメンタリティに疑問を呈しファンはこのままでいいのかと喧々諤々やりあう。 ほうぼうでこの世の終わりかのような悲観論が叫ばれるなか、シーズン終了までには帳尻合わせが行われ、終わってみれば4位以内に潜り込んでいる。それがインヴィンシブルズ以降のアーセナルで繰り返されてきた光景である。 EPLを勝てないだけじゃなくて、浮き沈みまで定期的にくることがわかってしまっている。そんなチーム。それがわれらがアーセナルである。
Same Old Arsenalとヴェンゲルの限界
ミッドウィークにワトフォードに負けたせいでいつものアーセナル批判が渦巻いている。怖いくらいいつもの調子で若干聞き飽きている。そして、メディアにそういう記事をせっせと飽かずに書かせているのがわれらが”Same Old Arsenal”である。 www.bbc.com
フランシス・コクランというセントラル・ミッドフィールドのジレンマ
FAカップのサウサンプトン戦の爆勝の興奮から以下のようなエントリを書いてしまったあとに、衝撃の事実が。ある意味ワトフォード戦の敗戦よりも。 アレックス・オックスレイド=チェンバレンにアーセナルの中盤を任せていいのか Sky Sportsのこの記事「チェルシー戦を前にAWに疑問符がたくさん」によると、 www.skysports.com コクランがスターティングに含まれたときのアーセナルの勝率が、1/2を切っていたというまさかのスタティスティクス。寝耳に水とはこのことだ。
アレックス・オックスレイド=チェンバレンにアーセナルの中盤を任せていいのか
先日のFAカップ、サウサンプトン戦で見せたアレックス・オックスレイド=チェンバレン(以下Ox)のセントラル・ミッドフィールドでの活躍が話題である。ざわざわ。 昨日のプレスカンファレンスでボスはこう語った。 彼(Ox)はいいウインガーであり、いいCMだと思うよ。彼の将来はワイドよりは中盤にあるだろうね。 若いときはワイドがいいんだよ。CMてのはもっと経験が必要で、もっとやるべきことが多くて、もっと戦術的なんだ。ワイドは頭空っぽでも本能的に動けるっていうのかな。アッハッハ。 とはいえ本来は彼はもっとゲームに絡んでいきたいタイプの男だよ。そういえば、彼は中盤でプレイしたときにはいつもよくやっているよね。
英国人フットボーラーはなぜ海外でプレイしないんですか問題
プレミアリーグでは英国人選手が育たない? 英国にも今のEPLは外国人偏重であると憂えている人たちがいる。外国人ばかりがプレイするリーグで自国の選手が育たないことを問題だというのはおかしなことでもない。優秀な外人選手ばかりが活躍し、なかなか自国選手が育たないことに危機感を覚えるのは英国に限らないからだ。 実際にイングランドを含め、英国4カ国(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)はFIFAランキング等で必ず上位にいるかというとそんなこともなく、目覚ましい結果を残した大会というのも近年は記憶にないから、それを外国人選手のせいだと主張する勢力があったらそれはそれで耳を傾けるべきなのかもしれない。 念のため21世紀に入ってからのイングランド代表チームの成績を調べてみた。フットボールの母国としてはいかにも物足らないものだろう。スリー・ライオンズはぼくが知る限りの歴史においてずっと批判され続けている。
Don’t you want me baby? アレクシス・サンチェスのチャントに見る俺たちおっさん世代ミュージック
♪ァレクシス・サンチェス、ベイベー ♪ァレクシス・サンチェス、アーアアアー なんかずっとRick Astleyだと思いこんでいて。ストック・エイトケン・ウォーターマンだと思いこんでいて。 アレクシスのチャントの元ネタは、The Human League、1981年の大ヒット曲『Don’t You Want Me』だった。5400万再生の名曲。80年代後半に活躍したRick Astleyとは時代も全然違ってた。
【ビッグロンドン・ダービー】アーセナル vs チェルシー チーム夕食会7つの違い
こういうしょうもない話題も嫌いじゃない。 www.mirror.co.uk 今週ガナーズのみんなが、レッド喰らうわ空港で捕まるわでシッチャカメッチャカ傷心のジャカを励ますために(?)ディナーパーティを開いたのはご存知の通り。エジルがいねえ。 Dinner with the boys ? pic.twitter.com/Wo4JneQjr1 — Alex Ox-Chamberlain (@Alex_OxChambo) 2017年1月24日
プレミアリーグ、今季のベストCM/DMは誰だ?
ジャカ問題でちょうどアーセナルのセントラル・ミッドフィールドについて考えていた流れで来ていたSquawkaのエントリ。 『カンテ vs エレーラ vs ヘンダーソン vs コクラン vs ワニヤマ 誰がEPLのベストCDMか?』がなかなか面白かった。トップ6のチームを対象としているようだが、どっかのチームが足りないような気がしないでもない。気のせいか。
グラニト・ジャカはニュー・ヴィエラなのか? アーセナル新旧DMを比較
週末のバーンリー戦でまたやらかした。無謀で不必要なタックルでレッドカードのグラニト・ジャカに批判が集中している。 「過ちから学ばないジャカ」 学ばないジャカ ESPNのこの記事では、ジャカが説明した彼自身のラフなプレイスタイルそして「カードは問題にならない」といった発言を「問題になるにきまってる」と一蹴。 最初のレッドカードで「二度と過ちを繰り返さないインテリジェンスの持ち主」と擁護したヴェンゲル監督に恥をかかせるものであり、中盤での「汚れ役」はアーセナルがのどから手が出るほど必要としていたとしながらも、果たしてジャカが解決策になるのか、今後の起用に疑問を投げかけている。 ただこの記事でのユーザーからのコメントを見ると、フェルナンジーニョやスアレス、ジダン、ショークロスといった過去に問題を起こしたプレイヤーを例に、ファンのなかにはジャカを擁護する向きもある。 そういえば、翌日のArseblogもジャカのファールの愚かさというよりはレフェリーに対する批判をしていた。 そんなコメントをいくつか読んでいたところ、パトリック・ヴィエラに言及しているコメントがあって、そういえばヴィエラだってアツかったよなと思って少しググッてみた。
ジャカなしで組みたいフォーメーション3つ
まったくもってプアーなタックルでグラニト・ジャカは4試合出場停止らしい。負けこそしなかったものの、昨日のタックルはあきらかに戦犯級の失態だった。「プレイスタイルは変えない」と豪語しているジャカであるが、彼は今一度、人生における謙虚さというものを学ばなければならない。 さて、そんなわけでチェルシー戦を含む今後4試合でジャカが使えないことがわかった。この試合では終盤にコクランが復帰しているので(彼も無謀なチャレンジでペナルティを与えるというおまけ付き)、CMFはラムジーとコクランで一応はコマは足りる。ただし、カソルラとエルネニーがいない今、仮にどちらかが負傷したり出場停止になったりすればその代わりはいない。ジャカがその軽率なプレイで糾弾されるには十分なタイミングであった。
アーセナル、移籍にもっとも近いのは誰だ予想2017冬
全世界のグーナーが購読しているArseblog。毎日更新される記事では定期的に移籍予想をやっているが、昨日最新の移籍予想エントリがきていた。 arseblog.com アレクシスやエジルはもちろん、同じく残り期間が迫るOxやジャック方面にも契約更新難航の予感の足音がする昨今。ジルーやコシエルニ、メルテザッカーといったベテランたちが契約更新をしていくなか、ちょっと読み流せない予想もあったので簡単に紹介したい。
プレミアリーグを運営するFA(英国フットボール協会)がダイビングの厳罰化を検討中
先日行われたスウォンジーvsアーセナル戦でのBBCライブテキストより。 前半終了間際の44分、スウォンジーのキ選手がペナルティボックス内に侵入し転倒。すわペナルティかとスタジアムが固唾をのむなか、レフェリーのマイク・ジョーンズはすかさずキ選手にイエローカードを提示。キ選手の小汚い手口に欺かれなかったレフェリーは拍手喝采を浴びたのであった。 個人的にキ選手はいいCMだと思うけど、レイシストだしダイバーだしでメンタリティに問題のある選手だ。 エミレーツ地方に在住だという日本人グーナーの方もいっていたように、ダイブは本当に厳罰化がふさわしいと思う。おれもつねづねそう感じている。 そんななか、FA(The Football Association)がダイブ/シミュレーションについて、出場停止のペナルティを与えることを検討中だというニュースがあった。