アーセナル界隈では暗い話題が続くなか、ここしばらくアーセナル・アカデミーのEmile Smith Rowe(エミール・スミス・ロウ)が周辺で騒がれているのはご存知だろうか。エンケティアやネルソンといったヤングガンズよりもさらに下の世代という2000年生まれ。あえて死語を許していただけるなら、まさしく新人類の到来である。
まじやべえ、スミス・ロウ
まずは彼がFAユースカップ、コルチェスター・ユナイテッド戦(5-1で勝利)でぶち込んだというこちらをご覧いただこうか。
なんだこれ。しゅごい。
そしてこちらも。
#AFCU23s lead 2-0 against @SunderlandAFC at half-time
Here’s how Emile Smith Rowe gave us the lead pic.twitter.com/aBq20lCopR
— Arsenal FC (@Arsenal) 2018年1月28日
オウシット。
ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!っと往年の名声優への掛け声にも似た奇声を発してしまうではないか。
エミル・スミス・ロウのプロファイル
TransferMarktによると。
2000年生まれの17才。182cm。ポジションは左右中央とどこでもいけるMF。アーセナルには2016年から在籍している。
イングランドのユースではU-16、17、18と続けて選出されているエリートプレイヤーでもある。U-17ではワールドカップ優勝も果たしている。
現在はアーセナルU-18が主戦場だが、すでに今季はU-23(PL2)でも7試合ほど出場しているようだ。
アーセナル・アカデミーでもっとも将来を有望視されているひとりであるという。
Arsenal starlet Emile Smith-Rowe’s jaw-dropping free-kick leaves fans speechless
ファンからの賞賛の声
「なんてこったこいつぁ信じられない! やつのテクニックはまじでやべえぞ」
「彼が凄まじいテクニックを見せるのはこれが初めてではありません」
「このガキんちょはすげえ才能あるぜヒャッハー! U23で仕事しまくってやがらあ」
「彼はほんとうに見ていて楽しいですね」
「デ・ブライネさんが理想っすね」
Smith Rowe – Kevin De Bruyne is my inspiration
ここでエジルやジャックを差し置いてデ・ブルイネを指名するとはいい度胸。うむ。気に入ったぞ。FAユースカップ5-1での勝利のあとインタビューに応えた。
(勝利について……)
スミス・ロウ:チームの勝利だと思います。ファーストハーフであんまいつもどおりにはいかなかったんすけど1-0にできて。セカンドハーフにはどんだけぼくらが強いか見せられたと思います。セミファイナルに進めてうれしいっすね。
(コルチェスターに手こずらされた件……)
彼らはいいチームだったですよ。まあ強いチームにだってうまくやれると信じていたのでうまいこと勝てました。
(ファーストゴールについて……)
ボールを取れるだろうと思って走ったんですよ。ブカヨとのワンツーでうまいこといけました。うれしかったですよ。
(例のフリーキックですけど……)
イエア。トレーニング前にやってるやつがばっちり決まりました。あれ結構練習してたんすよ。決められてうれしかったなあ。
(フリーキックで誰か参考にしてたりとか……)
プレミアリーグでは、たぶん、あの、その、えーとデ・ブライネかな。彼はべつにたくさんのフリーキックを決めるような選手じゃないですけど、ワイドからのクロスはすごくよくて、憧れてるンです。
(FAユースカップについて……)
そう。そいつをがんばらないとね。いいときはぼくたちはまじでスゴイから。ブラックプールにも勝てると思いますよ。とにかく勝ち進めてよかったです。
怖いものしらず。それも若さよな。
ボスもアーセナルの未来は明るいと太鼓判
ボスもアーセナルアカデミーの面々にもちろんご満悦。
ヴェンゲル:(ユースの活動について)いつもチェックしている。われわれのDNAについてよく話すが、それはわれわれの一部なんだ。ユースのクオリティはとても重要だ。
アカデミーにはかなり投資しているし、それがエンドプロダクトを持つことにつながる。エンドプロダクトというのは、ファーストチームでプレイできるクオリティを持つ選手だ。それがインターナショナル(世界)やFAユースカップなどのナショナル(国内)の試合を見て回る理由だ。それはわれわれのクラブがほかのクラブに対してどの位置にいるのか知るためにとても重要なんだ。
われわれがすでによく知っているエンケティアやウィロック、ダシルヴァやネルソンのほかに、ここにはもっと若いグループがいる。彼らは彼らと同様にとてもいい選手たちだ。
わたしはこの2年か3年のあいだに、アーセナルのトップチームにここからたくさんの選手が出て来ると確信しているんだ。そしてアーセナルがまた彼らの力でプレミアリーグで戦えるクラブになると信じているんだ。
ああー、なんか、泣けてきちゃったな。アーセナルアカデミーの子どもたちを見てたら夢も見たくなりますよねと。ボスから仕事を取り上げるのが酷な気がしてきた。これはいかんね。
それはともかくエミル・スミス・ロウ。この名前は覚えておかなければならない。
レートコメントですが。
この記事を読んだのもはや3年前。
どこかジャックにも似た風貌(でも実はタッパもある)、そして我々英国ファン心をくすぐる、なんともグレートブリテンチックなその名前。ブラーの曲名にでも出てきそうな…。
エミールスミスロウ。この名前は忘れないぞと思いつつ、レンタル繰り返し芽が出ないかな…と思った矢先ついに出ましたね。
しかもこんな劇的な形で。
個人的に次のユニは絶対スミスロウです。
Coyg