1日に何度もエントリを連発してすまぬ。別にブロガーになったつもりはないのだけど、ボスの最終日ということもあってかアーセナルニュースが目白押し。ニュースは旬を逃すと伝える意味もなくなってしまうので急いで書いた。
アーセナル次期マネージャー選びはまだこれから by オーンスタイン。アレグリとアルテタが有力候補か
最初はもちろん新監督の話題。公式発表こそないものの、ここ数日でユヴェントスのボスであるマックス・アレグリが本命扱いでかなりメディアで騒がれていたことはこのブログでもすでにお伝えした通り。すでに口頭では契約に合意したマネージャーがいるという情報もあり、それがアレグリではないかと思われていた。
だが、昨日の時点でこの界隈きっての事情通として知られるBBC SPORTSのデイヴィッド・オーンスタインが、いくつかの示唆的な情報をリーク。アーセナルは依然としてアレグリをターゲットにしながらも、ミケル・アルテタについても有力な候補として考慮されているとのこと。
Mikel Arteta: Ex-Arsenal midfielder one of options to replace Arsene Wenger
オーンスタインの一連のツイートより。
Arsenal not close to appointing new manager. No agreement yet on chosen candidate, negotiations at relatively early stage, thorough process ongoing, next week looks unrealistic. Once decided, IG/RS/SM will present recommendation to #AFC board. Arteta among names being considered
— David Ornstein (@bbcsport_david) 2018年5月12日
「アーセナルはいまだ新監督の決定に近づいていない。候補者とはまだ何の合意もない。交渉はまだ初期段階であり本格的な交渉にはまだこれから、来週に発表されるようなことはなさそう。一度誰かに決めてから、ガジディス/サンレヒ/ミズリンタットは、AFCの経営陣にお伺いを立てる。このなかにはアルテタも含まれる」
Also among those contacted by Arsenal during the process is another of their former captains – Patrick Vieira. Unclear if it’s gone any further than that but don’t sense the current New York City FC head coach will be the first-choice candidate for #AFC
— David Ornstein (@bbcsport_david) 2018年5月12日
「アーセナルから接触のあった候補者のなかには、元キャプテンのパトリック・ヴィエラもいる。どの程度話しが進んでいるかは不明ながら、現状のニューヨークシティFCのヘッドコーチがAFCのファーストチョイスだとは考えにくい」
アレグリがもう来週くらいに発表されるものと思っていたら、そうでもないと。しかもアルテタにもわりと本気であると。
先日アレグリのエントリを書いていて改めて彼の実績や高い能力について思い知った。そして、同時にアーセナルがもしアルテタに行くとなれば、それは大胆すぎる冒険あるいはチャレンジと思うようになった。だって彼にはトップレベルはおろかマネージャー経験そのものがない。いくらOBで優秀な人材だとはいえ、そのような人物にビッグクラブの将来を託すのは無謀すぎないだろうか。もしアーセナルがアレグリやアンチェロッティみたいな経験も実績も豊富なマネージャーよりアルテタを選ぶとしたら、それは尋常じゃない。気が狂ったのかと疑われかねない。疑われかねないが、それもアーセナルらしいのかもしれない。
そしてそれは、さまざまなメディアで報道されているように、ガジディス/サンレヒ/ミズリンタットが来シーズン以降アーセナルFCのチーム運営に関して、かなり深く関わっていくということとも関係があるかもしれない。
ヴェンゲルのようにマネージャーひとりが全責任を負うような極端な体制の反省からか、その3人が中心になってクラブ運営の舵を取り、新監督には試合だけに集中してもらう。だから監督には「ヘッドコーチ」タイプが求められているという。そうであれば、アルテタのようなほとんど現役選手に近い若手監督にチームの舵取りを託すということも非現実的なことではないのかもしれない。
監督人事については引き続き進展があり次第お知らせしていこう。
(※追記:英語で”manager”と”coach”はどちらも「監督」を指すことばで基本的には同じ職域を指すことばとして使われることが多いように思うが、英語でもやはり後者のほうが前者より現場指揮とか技術指導者といったスペシャリストの意味合いが強いようで、この話題においてもアーセナルの次期監督の理想像についてしばしばmanagerとhead coachのように対比して使っているのを見かける。マネージャータイプはジェネラリストでテクニカルなことだけでなく、人心掌握術やカリスマ性、業務の中間管理といったフットボールの技術以外の多くのものを求められるのに対し、ヘッドコーチタイプはよりスペシャリストで戦術や試合運び、選手への技術指導といった選手/チームづくりに特化した能力が求められる。といった話)
既存スタッフの解雇
ファーストチームの何人かのコーチングスタッフが解雇される模様。そのなかには、Boro PrimoracやNeil Banfieldといった古参スタッフとともに、以前にヴォイチェフ・チェズニーが指摘したGKコーチングの問題の件で話題になった、ゲリー・ペイトン(Gerry Peyton)も含まれるようだ。
ヴォイチェフ・チェズニーがアーセナルのGKトレーニング問題を示唆
なお、ヴェンゲルの片腕だったスティーブ・ボールドとイエンス・レーマンはともにクラブに残ると見られている。
もっとも新しいマネージャーがアシスタントコーチを連れてくる可能性は当然ある。その場合レーマンはともかく、ボールドの立場がどうなるかはあやしいところかもしれない。
以前からアーセナルのコーチングスタッフについては、クオリティ問題が指摘されていたことでもあり、ミズリンタットが外部から優秀なスタッフを連れてくるならそれは大いにチームビルディングに貢献するだろう。素晴らしい。
来季よりフレディ・ユングベリがU23マネージャーに就任
Told that there is a strong rumour now that Freedie coming in to be U23 manager .. more to follow
— Darren (@DarrenArsenal1) 2018年5月11日
この件はオーンスタインもフォローのツイートをしており、ディールイズダンということでどうも決定ということらしい。
And as mentioned by others, former Arsenal midfielder Freddie Ljungberg is returning to the club this summer as a youth team coach on a permanent basis – that deal is done #AFC
— David Ornstein (@bbcsport_david) 2018年5月12日
ちなみにメルテザッカーは来季より「アカデミーの」マネージャーということで、それぞれどういう関係かわかりにくいが、おそらくメルテザッカーがユース全体のマネージャーということは、U23やU18のそれぞれのマネージャーよりも上位のポジションということになるのだろうか。
Per Mertesacker to lead Arsenal academy
レジェンドが戻ってくるのはいつもうれしい。
U23コーチがトラブルでサスペンド
どうもU23チームで「いじめ(bullying)」のクレームがあり、コーチたちが調査を受けているとのこと。当事者はU23マネージャーのSteve Gattingと彼のアシスタントであるCarl Laramanのふたり。
今季U23スコッドはPL2のタイトルを取るなど非常に活躍をしたのでちょっとした驚きである。
この件でポルトに敗れたインターナショナルカップの決勝戦ではふたりはチームに帯同していなかった。
アーセナルは、この件についてプライベートな面もありこれ以上詳細を伝えることはないとしているので、真相が判明するかどうかはわからないが、まったくおかしなことでいい流れに水を差すものである。
ちなみにこのクレームをつけたのがバルセロナに移籍したマーカス・マグエインではないかという一部報道もあったが(メトロとか……)、本人がこれを否定している。
In relation to an article published by Islington Gazette – I have not been involved in any investigation nor made any complaint about the coaches concerned. I had a wonderful 12 years at Arsenal. The article is inaccurate and misleading. My name has been removed from the article.
— Marcus McGuane (@marcusmcguane58) 2018年5月11日
ネルソンとエンケティアがPL2、POTY候補に
U23といえば。リース・ネルソンと、エディ・エンケティアと。
Nelson and Nketiah shortlisted for award
プレミアリーグ2、プレイヤー・オブ・ザ・イヤー。ショートリストは以下のとおり。
Tyrese Campbell (Stoke City)
Rushian Hepburn-Murphy (Aston Villa)
Reiss Nelson (Arsenal)
Eddie Nketiah (Arsenal)
Lukas Nmecha (Manchester City)
Joseph Nuttall (Blackburn Rovers)
Harry Wilson (Liverpool)
まあ、リストを見てもふたり以外誰が誰かまったくわからないわけだが。ともあれさすが優勝チームでふたりをぶっ込んだ。誇らしい。
オバメヤンに隠れボーナスか
Football Leaks: Arsenal zahlt Aubameyang 17,3 Millionen Euro “Treueprämie” – SPIEGEL ONLINE – Sport
若干、ゲスい方面の話題。
独『Spiegel』が報じたところによれば、オバメヤンの雇用契約にはアーセナルから基本給与以外のボーナス「ロイヤルティ・ボーナス」を受け取る契約があるらしい。
もし彼が現契約の2021年まで移籍せずにアーセナルに滞在すると「忠誠報酬」としておよそ15Mポンドが支払われるという。日本円にしておよそ22億円という巨額。
また「チャンピオンズリーグ・ボーナス」というものもあるそうで、これはCL出場するしないに関わらず、2Mポンド程度が支払われるとか。
彼の契約にはその他勝利ボーナスなどさまざまなインセンティブ契約があるようで、いかにして彼を獲得したか、涙ぐましい努力(?)が偲ばれる。
そう考えると、チャンピオンズリーグ出場を逃したことはかなり痛かったはずだ。
もっとも彼はアーセナルに加入以来、期待以上の活躍をしているといっていい。期待は当然していたんだからそれ以上であればそれは大したものだ。高い買い物もけして銭失いにはなっていないのは救いである。
ミキタリアンが激白「サンチェスの代わりじゃない」
『FouFourTwo』のフットボーラーのパーソナリティを掘り下げる人気シリーズ「My Story」にヘンリク・ミキタリアンが登場。モウリーニョのマンUみたいなウンコフットボールに辟易してたとのこと。
ミキタリアン:ぼくはここに誰かの代わりで来たわけじゃない。みんなぼくがアレクシス・サンチェスとの取り引きの一部だっていうんだけど、そうじゃないんだ。だって彼は契約延長を拒んでいたんだ。
もし彼がマンチェスター・ユナイテッドを選ばなかったら夏までアーセナルにとどまっていただろう。すべてぼく次第だったんだよ。ぼくが重要だったっていってるわけじゃない。みんなにはぼくはアレクシス・サンチェスの取り引きの一部だったわけじゃないことを知ってほしいんだよ。
ぼくらはまったく違うタイプの選手だよ。違う能力とスキルがある。
マンUからアーセナルにスワップで行くかもという話しを聞いたとき、ぼくは行きたいと答えたよ。
もしかして行かなくてもいいんじゃないかなんてことは考えもしなかった。ぼくは行きたい、もっと試合に出たい、攻撃的でオフェンシブなフットボールを楽しみたかった。この選択は間違ってなかった。
だろう? いくらマンUが名門だからってあれはないよな。まじでマンUはいろいろ失っているぞ。
ベレリンが来季アーセナルに残ると宣言
もちろん信じてた。
Hector Bellerin insists he will be at Arsenal next season
とりあえずベレリンがいればライトバックは大丈夫だろ。バックアップはAMNとチェンバース。欲をいえばキリがない。
ベレリンといえばファッションリーダー。こんなファショナブルなサイトにも登場。
Mr Héctor Bellerín: The Edgiest Footballer In The Game
プラダ、ドリス・ヴァン・ノッテン、ラフ・シモンズ、バレンシアガ……。書いてみたけどここにそぐわねえ単語だなあ。
以上。
今日は3つもエントリを乱発してごめんなさい。日曜なのに1日中ずっとブログを書いていた気がする。仕事かよ。