なんという大騒ぎ。突然降って湧いたウナイ・エメリのアーセナル監督就任の件。
もちろんまだアーセナルから公式発表があったわけではないのでこれが最終決定かどうかは不明ながら、エメリの名前はとにかく藪から棒にいきなり来たのでアルテタ以上の騒ぎになっている。
カソルラの退団も含めて、最近のアーセナルニュースをそろそろまとめようとしていたんだけど全部後回しにするくらいのインパクトはある。この波に乗っておきたい。
ちなみにアーセナルが下したこの最終的?な選択においては、われわれが信じていたようにミケル・アルテタがポールポジションで、最後の最後で180度の急転換があったようだ。そして、アルテタ本人はこの仕事に乗り気で自分から身を引いたわけではなかったというので、交渉過程でヴィエラサイドと一悶着あったアーセナルがアルテタサイドとも関係にヒビが入るのではないかと少し心配である。ここまで本命視されていたからには、アルテタもそれなりに本気にしていたに違いないのだから。
BBCレディオ5でのオーンステインとイアン・ライトのやりとり。オーンステインのリポートを聞いたライトが呆れたように「どうなってんのこれ、アーセナルで何が起きてんの?!」と混乱を隠せない様子がわかる。「オッズ66:1だった」という、いかに意外な人選だったかについて語ったオーンステインのコメントには一同がwowとどよめいている。
それと、いち早くエメリのロンドン入りを伝えていた、SKYのバラゲもエメリのアーセナル監督就任について、自分のYouTubeアカウントからコメントを寄せている。
こちらはあとで訳すかもしれない。
ウナイ・エメリについてのツイート
さまざまなコメントをTwitterから拾っていこう。
Unai Emery’s CV:
Took Almería into La Liga for the first time, finishing 8th the following season.
Took Valencia to three consecutive 3rd place finishes in La Liga.
Won three consecutive Europa League titles with Sevilla.
PSG won the domestic treble under him this season.
— Arsenal News HQ™️ (@ArsenalNews_HQ) 2018年5月21日
ウナイ・エメリの成果:
- アルメリアを初めてラ・リーガに昇格させ、そのシーズンを8位で終える
- ヴァレンシアをラ・リーガで3連続3位に導く
- セヴィーリャで3連続ヨーロッパリーグのタイトルを取る
- PSGで今季国内トレブルを達成
Joaquin on Unai Emery:
“Emery put on so many videos I ran out of popcorn. He’s obsessed by football, it’s practically an illness. He’s one of the best managers I’ve had.” pic.twitter.com/O7qF0QWiA8
— Messi Minutes (@MessiMinutes) 2018年5月21日
ホアキン、ウナイ・エメリについて:
エメリにはポップコーンが足りないくらいのヴィデオを渡された。彼はフットボール気狂いだね。まあ病気ですわ。彼はぼくが仕事をしたなかで最高のマネージャーのひとりだよ。
Emery does all his own video analysis and, during his time at Valencia, gave players USB sticks to watch tactical clips on. He suspected one player never watched them, so gave him a blank USB and then asked him what he’d make of the clips #afc
— Adam Summerton (@adamsummerton) 2018年5月21日
エメリはヴィデオ分析をすごいやる人で、ヴァレンシア時代、選手たちに戦術的なヴィデオが入ってるから観ろとUSBスティックを渡していた。彼はそのヴィデオを観ない選手がいるかもと疑って、ある選手には空のUSBを渡してどんな内容だったか訊いていたよ。
この「宿題」の件、こちらにも詳しく書いてある。
Unai Emery’s grasp of detail can succeed at Arsenal after PSG problems
学校みてえだな(笑)
Emery has had the same assistant at every club Juan Carlos. He’s an absolute lunatic. He never stops shouting. pic.twitter.com/zEnEA8ge15
— Aido (@HandofEmery) 2018年5月21日
エメリはJuan Carlosという、ずっと同じアシスタントを使い続けている。彼は完全にアレだ。試合中も叫び続けているような人だ
エメリが来るとなるとボールドの席はなさそう。
Emery a huge change from Wenger in terms of tactical work and meticulous planning. Life on Arsenal training ground about to change significantly
— Matt Spiro (@mattspiro) 2018年5月21日
エメリは戦術的な点でも周到な計画を立てる点でも、ヴェンゲル時代からとても大きな変化を及ぼすだろう。アーセナルのトレーニンググラウンドは劇的に変わろうとしている
それは待ってましたとしかいいようがない。
以下、バラゲの連続ツイート。
Emery is a coach first and foremost. He adapts to teams and his players. He’s thorough/meticulous which by the way has been missing at AFC for a while. He’ll add structure/purpose, players will learn of their obligations and responsibilities, will have 2 come out of comfort zone pic.twitter.com/XqLFFXphfe
— Guillem Balague (@GuillemBalague) 2018年5月21日
エメリは何よりもまずコーチだ。彼はチームと彼の選手に適応する。しばらくアーセナルFCに欠けていた完全/周到に準備するというやり方をする。彼はまた組織/目的を設定する。選手たちは彼らの義務と責任を学ぶことになるだろう。それは生ぬるい場所からの脱却になる
His English has to improve but has been learning for years on and off. And it is important he improves it soon because part of his magic is the face to face with players. He has learnt to reduce the amount of tactical info he gives and training sessions are varied/entertaining
— Guillem Balague (@GuillemBalague) 2018年5月21日
彼は英語を上達させる必要があるが、この何年かは勉強を続けている。英語の習得が重要な理由は、彼は選手たちと面と向かうというのが彼のマジックの一部だからだ。彼は彼が与える戦術的な情報をなるべく少なくしてやること、トレーニングセッションも変化に富んだ/面白いものでなきゃならないと学習している
He is not a coach of one style but makes his teams varied and with many lawyers. His intensity is reflected in the way he lives the match from the bench. Watch the videos!
— Guillem Balague (@GuillemBalague) 2018年5月21日
彼は一辺倒なスタイルのコーチではないが、たくさんの弁護士とチームを変化に富んだものにする。彼のインテンシティはベンチから観る試合を通したものだ。ヴィデオを観ろ!
弁護士って?
ヘッドコーチタイプを求めていたアーセナルにはもってこいの人材であると。
OBのアラン・スミスもコメント。
Very pleased. A proven track record of improving players within a specific structure. Fingers crossed. https://t.co/ubLjkJ4A8d
— Alan Smith (@9smudge) 2018年5月21日
とても納得できるものだね。具体的な組織のなかで選手たちが成長するということは証明されている。祈るよ。
ひとまずこの辺で。
アルテタからエメリに切り替えられないぼくら
多くのひとがエメリの就任を歓迎するなかで、こんなツイートも。
Arsenal: The only club in the world where people are crestfallen because we didn’t appoint the 36 year old former player who had never managed a game before and appointed a man who in the last 4 years has won 2 domestic trebles and two European trophies.
— David Macnamara (@dvdmcn) 2018年5月21日
アーセナル:まったくマネージャー経験のない36才のOBを、この4年でふたつの国内トレブルとヨーロッパのトロフィを勝ち取った男のせいで獲得できなかったと嘆くファンがいる、世界でたったひとつのクラブ。
これな。
でも気持ちの切り替えが出来てないってだけだと思うんだ。だって世界中のファンがもう9割方アルテタで決まりだと思っていて、経験がないとかいろいろ思うところはありながら、アーセナルがそう決めたんなら全力で応援しようぜ、ってとこからの突然のエメリだから。そりゃ複雑だろう。エメリの名前を聞いて彼の実績を知っていたとしても、アルテタのが良かったという人がいてもおかしくはない。
ぼくの所感では、アーセナルのファンの間では次期マネージャーにはやはりアレグリやエンリケといった、ビッグネイムを望んでいる人が多かったように思う。アルテタは、あくまでセカンドオプションあるいはトリッキーなオプションとしてで、それが現実味を帯びてきて、やっとこさ自分を納得させたところだったのだ。
しかし冷静に考えれば、経験のあるマネージャーに託すべきだというのはまったくの正論だろう。だってビッグクラブなんだから。
エメリは46才とまだ若いが13年のマネージャー経験があるそうだ。アルテタよりももっと若いときから監督キャリアを積んできたという人材である。
まだ彼のことをよく知らないが、いろいろな報道や識者のコメントを総合的に判断するに、アーセナルに必要な「戦術」があり「チームマネージメント」がもたらされると考えてよさそうだ。
金満のPSGからシブチンのアーセナルへの転職ということで、経済的には正反対のコンセプトを持ったクラブをどうマネージしていけるのか心配するのも当然だろう。しかし、彼はPSG以前にはヴァレンシアやセヴィーリャといったクラブでも結果を残しているので、与えられた範囲で最大限の効果を発揮できる資質を持ったマネージャーだともいえる。
オーンステインによればクラブの正式発表は今週中だというが。
むしろ経済的に制約がものすごくあった当時のバレンシア
フロント(モンチ他)主導なクラブなのは周知の感じのセビージャ
とこれら2クラブで指導経験あるっていうのは
アーセナル(経済的制約がある+新フロント陣が主導したい)にとってはドンピシャというか
ただとにかく手堅い、堅実な選択な感じ。
この姿勢がガジディスたちの基本姿勢なんだなあ~と改めて感じました
どもども。
そういうことですね。そうかそうかモンチSD。
どちらかというとPSGにいたことのほうがむしろって感じか。なるほどっす。
いまエメリを勉強中です。
守備組織がボロボロのアーセナルにとっては戦術家の監督はありがたい。
セカンドレグで逆転されたとはいえ、バルサに大勝したこともある監督ですし。
とにかく早く監督決めて、移籍市場へGO!ですね。
カソルラの退団はとても悲しいです。
もう一度エミレーツのピッチでプレーする姿を見たかった。
こんにちは。
YouTubeでこの人の戦術解説のヴィデオなんか観ると、中盤3人はわりと注意深くポジショニングさせるという感じみたいすね。
ま、ジャカをどうするかだけ間違えないでいただければ。