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【マッチレビュー】18/19EPL フルハム vs アーセナル(7/Oct/18)今季ベストゲイム。トレイラ輝く【マッチスタッツとコメント集】

あえてこころをセルジオ越後にして苦言を呈し続けてきた甲斐があったな(寝言)。

これでアーセナルは8/18のチェルシー戦以降、なんと負けナシ(ていうか全勝)の公式戦9連勝。2015年(14/15シーズン)以来のフォームということでじつに4シーズンぶりときたもんだ。

いまおれは全力で手のひらを返す。すげえぜウーナイ!

結果についてはちょっと幸運が続いていたエメリのアーセナルだったが、ここまでくると信じるパワーがラッキーを上回りそうだ。勝ちが勝ちを呼ぶ好循環。こんなアーセナルを見るのはほんとに久しぶりだ。

Fulham 1-5 Arsenal: Unai Emery’s side make it nine consecutive wins



スターティング11

エジルが背中のけが?でベンチにも入らず、ラムジーもベンチとやや予想外のファースト11。

PL公式のグラフィックではミキタリアンをNo.10に置いた4-2-3-1だったが、エメリ本人のコメントによるとウェルベックとラカゼットを2トップにした4-4-2だった模様。

これまでどおり守備陣系は明らかにフラット4-4-2だったが、攻撃時は4-2-2-2ぽかったというひともいる。

いずれにせよこのフォーメーションはフルハムを大いに苦しめることになった。

2トップいけんじゃん?(※エジルとラムジーがいなければ)

マッチスタッツ

各所で指摘されているように、今回はマッチスタッツと結果がかなり離れている(逆になっている)奇妙な試合だった。

彼らはアーセナルの倍以上のシュートを放ち、たったの1点しか取れず、逆にアーセナルは9本のシュートで5点を取り効率的に試合を進めた。フルハムはまるで悪いときのアーセナルのようだった。

以下、Arseblogより。

既存のxGモデルでは、ほとんどの時間帯でフルハムの優勢を示しているが、実際の試合では一部の時間帯を除いて決してそのようには見えなかった。

1-5という結果で、それでも負けたほうのチームの勝率が高かったと評価されていることは、スタッツデータの扱いやそのものの正確さにやや問題を抱えているといえるのかもしれない。

こちらのTomさんはこの試合を例に「post-shot xG」についての有用性についてツイートしている。

普段われわれが目にするxGは「pre-shot xG(シュート前の期待ゴール)」で、それだとアーセナルが1.1xG、フラムが1.5xGとなる。各シュートにおけるゴールマウスの位置を考慮に入れた「post-shot xG(シュート後の期待ゴール)」では、アーセナルが3.2xG、フラムが0.6xGと数字が逆転し、試合結果に近い数値になる。

彼は続けて「xGとはつくられたチャンス(のクオリティ)で(シュート後にどうなったかを考慮しておらず)、post-shot xGはそのチャンスをどう活用したか、だと考えることができる」とツイートしている。後者のほうがより実際に起きたことを上手に説明していると。

ボスの試合後のみことば

(もしかしてあなたが来てからベストパフォーマンスだったのでは……)

エメリ:ベストだとは思わないな。それはピッチの上での90分で何か起きたかによるが、最初の得点を取ったとき、より自信を深めたし、われわれがプッシュされても問題ないところを見せたので相手の気勢をそいだとも思う。思うにファーストハーフはオープンで、守るのが難しかった。ポゼッションと得点チャンスをつくるためにセカンドハーフにはもっとがんばらねばならなかった。わたしたちはハッピーだが、落ち着いてもいる。なぜならわれわれはどの試合も難しいものだとわかっているからで、一度勝ったからといって浮かれない。この勝利とともに謙虚にこのプロセスを続けていく。

(ファンがよく反応してくれます……)

サポーターとは一体感を持っている必要がある。クラブにとっても選手にとってもこのメンタリティはとても重要で、彼らにはわたしたちのクオリティと力強い取り組みを見せたい。今日のようにともにハッピーになれる。われわれには彼らのサポートは必要だし、どの試合でも、アウェイであってもサポートしてくれる。今日はロンドンでアウェイであったが、選手たちは90分まるでホームでプレイするみたいにサポートを感じていたと思う。

(こんな連勝できるって思ってましたか……)

いやゴメン。わたしは後ろを振り返りたくないんだ。どの試合も別の試合だしどの試合も難しい。まあ少しづつ前進してはいる。アイディアをもって目標に向かっていいポジションを保っている。しかしわたしはつぎのホームでのレスター戦のことを考えているよ。サポーターと一緒にプレイするんだ。そして自分たちのステディアムでプレイするときは、どの試合でも特別な感情を与えたい。クオリティとウイニングメンタリティをもって試合をプレイするんだと見せたい。あとコミットメントと今日みたいな振る舞いだね。

(トップと1ポイント差しかありません。タイトルを取れるんじゃ……)

わたしたちは最初の2試合、マンチェスター・シティとチェルシーに負けた。いま勝っている、そして試合を続けても、このやり方を継続する必要がある。わたしたちのメンタリティだよ。落ち着き、ワーク、楽しみ、そして楽しんでワークすること。今日のようにサポーターたちとひとつのことを分かち合うこと。個人的にもチームとしても進歩していかねばならないのはもちろんだ。コンビネイションとシステムに適応するために。進歩し続けることだし、わたしたちにはそれができる。

(今日一番よかったのはなんでしょう……)

昨日話したように、木曜にプレイしてから時間がとても短かった。しかしまさにそういうことを望んでいるんだ。考えることをやめたくないし、どの試合にも勝ちたい。集中がいつでも必要だ。トレイニングでも試合でもたくさんプッシュする。今日はファースト11だけじゃなく、ベンチにいた選手もそうだ。われわれはたくさんの試合に勝っているが、サブの選手たちも20-30分くらいプレイすることでそれを助けている。今日も同じだ。オバメヤン、アーロン・ラムジーにマテゥ。彼らがサブにいるときはクオリティを発揮してチームを助けてくれる、このやり方を彼らとともに続けていきたい。

(メスト・エジルが背中のけいれん……)

昨日彼は痛みを訴えて練習もできなかった。

(遠征で怪我してしまう心配……)

トレイニングでもけがはしてしまうものだ。たとえば、ナチョ・モンレアル、ホールディング、イウォビとダニー・ウェルベックは木曜も今日もプレイした。たくさんの試合をプレイする準備をするべきだと思う。彼ははみんな試合に出たいレヴェルの高い選手たちだ。準備はしているよ。

(オーバとラカの関係……)

トレイニングや試合、プレイの決断を通してお互いを知ることはひとつのプロセスだ。選手間で、戦術的なシステムで、ボールポゼッションで、ピッチでどれだけうまくやれるか。今日はダニーとラカゼット、その後はラカとオーバでよりはっきりとした4-4-2で初めてプレイした。アーロンはNo.10ぽくプレイしたが、彼はアタッカーのそばでプレイし今日のように得点もアシストもできる。

(インターナショナルブレイクのタイミングが悪いっすね……)

インターナショナルブレイクはいつも重要だよ。NTでプレイすることは大事だし選手たちもNTでプレイしたがっている。われわれにはいつものように取り組みを続ける2週間だ。わたしのなかではレスター戦に集中している。2週間あれば準備には十分だし、今週の土曜と日曜のように少し休むこともできる。まあわれわれは毎日落ち着いてトレイニングを続けることになるが。

(ELの遠征から帰りが遅くなることについて心配……)

いやべつに。選手たちは慣れていると思うし。たしかにとても遅くに戻ったが金曜は休んだし、土曜の朝には日曜の昼のフルハム戦までに24時間の時間もあった。インターナショナルブレイクで国に帰る選手も水曜か木曜には試合をしてまた別の場所に移動する。ルーカスはエイジアに行くんだと思う。とても長い旅路になる。でもハイレヴェルの選手ならそんなでもプレイするものだ。

トレイラはウルグアイNTで日本に来るらしい。やったね。ボスはトレイラについてもコメントしている。

(トレイラのフォームに驚いてるんじゃないですか……)

エメリ:彼はとても若い。ここでこのレヴェルでやるファースト・シーズンだ。とても厳しいイタリーでプレイしていたけどね。NTでもプレイしているし、ビッグチームともプレイしている。そしてここに来た。彼はとてもよく適応してきていると思うよ。毎日謙虚に取り組んでいるし、よく聞き、よく学んでいる。彼は今日中盤でプレイし、4-4-2のセンター右に入ったが、彼のパフォーマンスは変わらない。思うに彼のキャリアは始まったばかりで彼に望んでいることは、彼なら対応できるはずだ。ベストなレヴェルで最高のパフォーマンスを出してほしい。

うーん。あんまり浮かれてないな。ひとりになったときに「うっきゃー」とか大きな声を出しているんだろうか。

ラカとオーバのヒーローインタヴュー

エジルとフラミニ以来のブロマンス到来……。アツアツのふたりが試合後のインタヴューに応えた。

(今日はパーフェクトに近かったのでは……)

ラカゼット:いや。キツかった。最初はちょっとキツかったけど、結局たくさんゴールできた。コンパクトだったし、勝てたし。それだったらパーフェクトだね。

(ベンチから違いをつくりました……)

PEA:そうだね。おれたちはやったぜ! 今日はとてもよくプレイできたし、フルハムがいいフットボールをすることは知っていた。カウンターもあるし。でもチームはよくプレイしたと思う。入ったとき、違いを出さなきゃって思った。そしてそれをやった。よかったよ!

(ボックス内でオーバ・ラカにチャンスを与えてしまうことの危険……)

ラカゼット:今日勝てたのはぼくらが効果的だったからで、試合前からたくさんのチャンスがあると思っていた。オーバが入ってきて得点したことはみんな喜んでたよ!

(この調子でどこまでいけるでしょう……)

PEA:このメンタリティを続けることだね。ぼくらにはグレイトなチームスピリットがあるし、ピッチで見てもらえたように現在はいい感じでプレイできている。集中して試合に勝つことを続けたい!

(ラムジーが最高のゴールを決めました……)

ラカゼット:最高の得点だった!

最高だった! いえー!

ちなみにバメヤンは、「あなたは大きな違いを作りましたね?」と訊かれたとき、自分だけじゃなくて「みんなで違いをつくったんだ!」と返した(”I made-“じゃなくて”We made-“)ということ。なんていいやつなんだ。

イウォビのコメント

アレックス・イウォビもまたこの試合で輝いた。素晴らしいフォームを継続している。

(自分のパフォーマンスどうでした……)

イウォビ:タフなスタートだった。フルハムはグイグイ来たしいいスタートだったけど、ぼくらにいいタイミングで失点した。マネージャーはハーフタイムに(満足して)迎えてくれた。

(キミのグッドフォームの理由って……)

チームスピリットがいいということがあるね。自信についてはとても深まってる。試合をより分析するし、タイトルに向けて争えるような姿をファンにも見せている。

(ファーストハーフと左サイドでのプレイ……)

マネージャーはぼくにたくさんの自信を与えてくれる。ボールを持ったらポジティヴでいろとね。プレイするときはいつだってベストを尽くすし、試合で自分を出せるようにがんばる。

(どのゴールがベストでしょう……)

うーん、わかんない! たくさんのチームゴールがあったから、でも3点目かな。ヘクターがフリックしてアーロンがそれをパスしたやつ。たくさんのいいチームプレイがあったよ。でも誰が得点するかは問題じゃないんだ。ぼくには基本的にチームのゴールだよ。

(チームにはかなり自信と笑顔があります。結果がどんな影響を及ぼしてますか……)

もちろん。ぼくらはもう誰も恐れない。恐れ知らずでプレイしているし、継続性がほしいし、これを続けていきたい。

(トップまで1ポイントに迫っていること、タイトルを狙えるかどうか……)

まあ、それももちろん! でもまだまだ先は長い。マラソンなんだよ。だからこれを続けて継続していくしかない。

以上。

 

試合の論点はつぎに続きます。。



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

2 Comments on “【マッチレビュー】18/19EPL フルハム vs アーセナル(7/Oct/18)今季ベストゲイム。トレイラ輝く【マッチスタッツとコメント集】

  1. 快勝はやっぱ良いですねー
    ラカゼットとイウォビが攻守で最高でした
    特にラカゼットはボックストゥボックスかと思うくらい走りまくってましたね
    相手3バックに対して442で前線常に数的不利でしたがイウォビが1対1や2の局面で勝ちまくり、ラカゼットが簡単じゃない楔のパスをキープしタメを作り、格の違いを見せて相手は途中から自信を失ってましたね
    いつの間にかトップと勝ち点差が2ですよ
    確かにまだ内容的にどっちに転んでもおかしくないラッキー感ありますが、期待してしまいます

    1. いやあ、イウォビがウインガー的に動けだしたのはでかいっすよねえ!

      要するにああいう選手がいて複数人で対応する必要が出てくればフリーになる選手がでるってことで、ほかのトップサイドにはみんなそれがいるのにアーセナルにはいなかったんだよねえ。

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