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スヴェン・ミズリンタットのロング・インタヴュー

先日AFCで「テクニカル・ディレクター」に昇格したという(※公式発表はまだなかったかも)、元ヘッド・オブ・リクルートメントのスヴェン・ミズリンタット

アーセナルに就職して以来、トレイラやゲンドゥージを始めとする何人もの有望な選手獲得に貢献しており、BVBでの実績や前評判どおりの「トランスファー・グールー」ぶりを発揮している。

確実に現在のアーセナルの好調、これまでのチームからの巻き返しを後ろから支えているひとりといっていいだろう。

ドイツの全国紙『Die Zeit』に掲載された彼のインタヴューが話題を呼んでいる。

SNSなどで共有されているトピックを見るだけでも、かなり広範囲に、しかも興味深いことが書かれているようで、これはアーセナル・ウォッチャーとしては読んでおかないとと思った次第。

おそらくファン有志が訳したであろう英語原稿を見つけたので、今回は読むついでにそれをざっくり紹介したい。

Fußballtalente: “Ich suche nach dem Iniesta-Gehirn”

ちなみにオリジナルは会員じゃないと読めない(フリートライアルあり)。英訳翻訳版はこちらより。ナフ・リスペクト。



「わたしは”イニエスタの脳”を探している」スヴェン・ミズリンタット、インタヴュー

Die Zeit:あなたは、試合前のウォームアップする選手までチェックしているってほんとですか?

ミズリンタット:ステディアムでウォームアップしているところを見るのが好きなんだよね。たとえば、試合ではあまり活躍しないストライカーがいたとして、でもウォーミングアップ中に彼のクオリティを見ることができる。トレイニングで輝きながらピッチでそうできない選手というのはいる。そして試合中じゃないとマックスにならない選手もいて、それはメンタリティのせいだろう。試合は試合、ウォームアップはウォームアップだってね。

 

Die Zeit:あなたにとって、スカウティングでもっとも重要なことはなんですか?

ミズリンタット:データに現れない小さなディーテイルかな。ユリアン・ヴァイグルはわたしが1860からドルトムントにスカウトしたんだ。彼はちらりと見るだけでピッチ全体をスキャンできた。

わたしは武器になる特別なものを探すんだ。

たとえば、オバメヤンにはペイスとフィニッシュにおける冷静さが同居していることが彼を特別にしている。あるいはイニエスタみたいなフットボール脳を持ってる選手とか。

 

Die Zeit:アンドレス・イニエスタの脳ですか?

ミズリンタット:そう。わたしがいま話しているのは、ボールを受ける能力があって、ボールを見ないでキープしつつ、同時にいつでも相手のことが見えているということ。そして考えもせずに自然にプレイができること。全自動だよ。どの動きも脳が捉えている。そういった状況では選手は何か考える必要がない。

ウスマン・デンベレをU18レヴェルの試合で見たとき……

 

Die Zeit:彼はあなたがドルトムントに推薦し、結局バルセロナに100ミリオンで売れた選手ですね。

ミズリンタット:彼を最初に見たのは、まだスタッド・レンヌのファーストチームでもプレイしていなかったとき。彼はピッチでの状況によってどっちの足を使うべきかもまだわかってないようだった。彼はそれについて考えてもいなかったんだろう。

わたしのこころがわたしにこう囁いたんだ。「彼は特別な選手だ。シンジ・カガーワと同じだ」とね。

われわれは日本に10回も通ったが、わたしが彼を追いかけるようになるには最初の30分で十分だった。彼はピッチでは誰にも触らせもしなかったし、わずかな動きで試合の流れを変えることができた。

 

Die Zeit:キャラクターみたいな「ソフト・スキル」についてはどうですか? メンタリティをどうやって認識してますか?

ミズリンタット:それは一番むずかしい部分だね。彼らに対して話しをしなければならない。こう具体的な質問のテクニックを使ったりね。でも選手は、クラブに加入するにあたってはエイジェントからどうやってクラブと話すべきかをいわれてくるんだよね。だからたぶんそのメンタリティはピッチ上でしかわからない。それも試合のラスト15-20分に。

 

Die Zeit:ラスト15-20分でどこを見るんですか?

ミズリンタット:選手がその時間でも自分のチームにすべてを捧げているかどうか。たとえ0-3で負けていてもね。

苦しいときにどういった反応を示すか。タフネス、ピッチ上でのパーソナリティ、アグレッシヴさ、これらは試合の最後の時間で一番クリアになる。

 

Die Zeit:デンベレについて、彼はバルセロナで自ら立場を追い込んでいる(struck himself)といわれていたようです。

ミズリンタット:選手の移籍は経営レヴェルの契約を通して成り立つのであって、strikeを通してではない。クラブとして、自分たちの選手たちの強みと弱みを把握して、泣き言はいわない。

ウスマンがトレイニングに現れなかったというのは本当のことだ。しかし彼のピッチの上での戦略を工夫する能力、空いているスペイスを隅々まで使えること、それらはわれわれにはピュア・ゴールドだった。

ウスマンはプレイで試合を決めることができる選手で、2017年のカップタイトルを取れたのは彼によるところが大きい。

われわれのトッププレイヤーたちの多くは、試合の結果でも変えてしまえるし、難しい背景を乗り越えて来ていて、それが生活を前進させるハングリーさや成功の源になっていたりする。彼らは特別なモチヴェイションを秘めているんだ。

たとえば、マデリアからやって来た子どもがいた。クリスチャーノ・ロナウドという。彼はほかの選手たちと一緒にスポルティング・リスボンのユースアカデミーのとなりにあるジムに住んでいたというよ。そんな話しを聞いたことがある。

 

Die Zeit:つづけてください。

ミズリンタット:3ヶ月後にジムの管理人がマネージャーにこういったんだ。「小さいガキがいるじゃないか。彼は夜中までジムの壁に向かってボールを蹴っているんだが、どうにかしてくれ」

彼らはその子に何もいわなかった。

ほら、フェデラーとかシューマッハみたいな特別なアスリートたちが示しているように、才能というのは遺伝じゃないってことだよ。

 

Die Zeit:でも?

ミズリンタット:トレイニングの量だよ。それが違いをつくる。ストリートでもフットボール場でもね。ブラジルのファベーラの子どもたちは、12才までに10000時間フットボールをプレイする。ドイツの子はそこまでやらない。

 

Die Zeit:あなたはドルトムント生まれです。ドルトムントを選ぶのは自然だった?

ミズリンタット:わたしはドルトムントに行く前にもブンデスリーガで働いていたんだよ。一般の試合や敵を分析する会社のチーフアナリストとしてね。2005年にはフリーになり、フォーチュナ・デュッセルドルフで働いたり、BVBのセカンドチームのために分析データを供給したりしていた。

初めてBVBのマネージャー、ミカエル・ゾルクと話したのは2006年の8月だね。クラブで働かせてもらいたいって伝えたんだ。フリーでやっていこうという気が薄れてきてね。

 

Die Zeit:すぐに彼らと契約になったんですか?

ミズリンタット:わたしは彼らとミーティングをやるつもりで、48時間かけて最後の試合を分析したDVDをつくったんだ。それを副コーチにプレゼンしなきゃならなかった。その後には雇ってもらえたよ。それが2006年8月。

ミカエル・ゾルクはBVBのスカウティングと分析部門をモダンにしたかった。わたしを信頼して仕事をくれたよ。わたしはそこでデータベースシステムをつくって、ヴィデオアーカイヴと戦術カメラをつかってテクニカルなスカウトを行うようにしたんだ。

 

Die Zeit:便利屋みたいなものだった?

ミズリンタット:すぐあとにはひとりでチーフスカウトとチーフアナリストになったよ。

そしてユルゲン・クロップがやって来た。彼はわたしのもっとも重要なメンターのひとりだ。わたしはハーフタイムにはスクワッドの分析もするようになった。いまではそこにはもうエキスパートがいるけどね。

 

Die Zeit:チームの戦術を分析できるひとがいたとして、そのひとは選手個人もうまいこと分析できるんでしょうか?

ミズリンタット:初めの頃は、選手がその後どうなるかを見通せることが自分でできるかどうかなんてわからなかった。わたしはほかのひとたちがどうやって自分を成長させていくのか見ていたんだ。

わたしの試合分析における知識は、アーセナルで溶け込むのをとても助けてくれた。

われわれがアーセン・ヴェンゲルの後継者を探していたとき、候補者のコーチたちと何時間も面接を行った。彼らにフットボールに関する質問をしたりやディスカッションを行ったのはわたしだよ。わたしは可能な限りたくさん、コーチたちの試合を5-6試合見て、彼らのマインドセットに入っていこうとしたんだ。どんなシステムでプレイしているか? こうやって彼らのレヴェルと議論をしていった。

 

Die Zeit:あなたは、アーセナルにおいてタレント発掘のすべての責任を負っているわけじゃない?

ミズリンタット:そうだよ。わたしはつぎのコーチとしてウナイ・エメリを選んだチームの一員だった。そして「ヘッド・オブ・リクルートメント」が意味することは、ターゲットを見つけるのも、クラブとサインするように働きかけたりもするのもわたしひとりじゃない。ドルトムントにいたときですら、そこに明確な役割の分担はなかった。

PSGから取ったDan-Axel Zagadouや、シティから獲得したジェイドゥン・サンチョの移籍について、わたしはエイジェンツや選手、彼らの親と話した。ダン・アクセルズの父親には、わたしがこれから息子の面倒を見なければならないなんていわれたよ。

 

Die Zeit:ヘッドコーチが移籍に口を挟むのはどのフェイズからなんでしょう?

ミズリンタット:ほとんどの場合は最後だね。コーチを5回も海外出張させられない。ときどきは選手の分析で6-10週間くらい費やさなければならない。ヘッド・オブ・フットボール、コーチと、もしかしたらクラブのマネージャーも、みんながその選手の実際のプレイを観に行く前にね。

そしてその選手が悪い試合をしてしまったり! あるいはチームメイトたちかレフェリーともめたり。最後のこういった印象で移籍がおじゃんになりかけたり。

 

Die Zeit:それでどうなるんです?

ミズリンタット:それと戦ったり。それか、つぎの選手に行くか。それが仕事だ。

 

Die Zeit:出張は多いので?

ミズリンタット:直接試合を観ることは重要だ。しかしシーズンにライヴで250試合観るようなファンではない。出張は時間を食う。試合を観に出張する代わりに夜通しで、オフィスで3-4試合ヴィデオで観て、5-6人をラフに分析する。

わたしは国ごとのマーケットについてシステマティックに分析するほうがいい。つまり、わたしはリーグを全体で見ていて、データベースとヴィデオのコンプリートパッケージを使うということ。

 

Die Zeit:どんなものですか?

ミズリンタット:わたしのチームとわたしは、あるリーグについて2-3試合全体を観る。たとえばスウィーディンとか。そして興味ある選手をそこに入れたポートフォリオをつくる。つぎにデータを見ながら、詳細なヴィデオに取り組む。そのあとにやっとそこへ行って、直接試合を観る。

そのリーグ全体を完全に分析するのにだいたい2-3週間かかる。リストに入っている選手たちはその後もつづけてチェックされる。

 

Die Zeit:データがミスリードするなんてことも?

ミズリンタット:データの解釈については理解をしておかなければならない。

ユリアン・ヴァイグルのスタッツは1860ミュニックでプレイしていたときはいたって平凡なものだった。ボールを持ったときですらね。しかし、その理由は彼の役割がボックス・トゥ・ボックスだったからで、彼の頭上をロングボールが行き交うみたいな感じだったんだ。

しばしば若い選手というのは、試合の戦術的な理解を学ぶ時間がなかったりするものだ。われわれの考えはこうだった。もしわたしたちがヴァイグルを、ディフェンシヴ・ミッドフィールドでよく走る選手の近くに置くなら、彼は完全に違った選手になるはずだと。彼はボールを供給することができたし、待機して試合全体のバランスを取ることもできた。マテオ・ゲンドゥージと同じだよ。

 

Die Zeit:あなたがアーセナルのためにフランスのセカンドディヴィジョンから獲得した若いMFです。

ミズリンタット:わたしは彼をFCロリアンで見た。彼らがまだファーストディヴィジョンにいたときだね。わたしはロリアンというクラブが好きで、彼らはいつもおもしろい選手を輩出する。

ゲンドゥージは長い髪とパーソナリティで際立っていた。しかしわたしは彼の弱みについても注意して見ていた。それは鍛えられるか? マテオはピッチ全体をむやみに駆け回っていたが、わたしは確信した。それは彼が走り方を学ぶまでの時間の問題でありトレイニングの問題にすぎないとね。それはわたしたちにとって重要な移籍になった。なぜならわれわれは世界に示したかったんだ。われわれはまだ古き良きアーセナルだとね。若い選手たちにチャンスを与えるチームだと。

 

Die Zeit:あなたは選手たちをソートするためのアルゴリズムを使っていますか?

ミズリンタット:こういう呼び方ができるかな。(※以下不明)

たとえば、わたしがボールプレイング・ディフェンダーを探していたとする。するとコンピュータで簡単に世界中からベストプレイヤーを見つけることができる。そのシステムでは彼らはパッキングモデルで評価されていて、それはパスやドリブルといったもので評価されるものだ。

何年か前に、わたしは友人たちとマッチメトリックス社を立ち上げている。そこはこの手の分析プラットフォームなんだ。どうやってたくさんのゴールの脅威を生み出したかによって、攻撃プレイを評価する。そして守備プレイについては、どうやって相手からの脅威を防いでいったかで評価する。

 

Die Zeit:最後にはソフトウェアがあなたに理想的な選手を教えてくれる?

ミズリンタット:理想的には、それが10-20人の名前が入ったリストをつくってくれること。そのうち何人かは年を取りすぎていたり、現在の契約が長過ぎたり、あるいはそもそも売却対象じゃない。それ以外の選手たちはシステマティックに分析される。しかしデータがすべてを見せてくれるわけじゃない。彼らのすべてをデータで見ることは不可能なんだ。

 

Die Zeit:たとえば?

ミズリンタット:ランニングのスタッツがある。何人かは試合ごとに12.5km走っている。しかし敵とのデュエルではランが足りない。

そもそも12.5km走っている選手はその必要があるからだ。なぜなら彼らは考えるスピードが十分ではないので、(走って)敵を捕まえなければならない。

ほかの選手は11kmしか走っていなかったとするが、しかしすべて正しいことをしている。すぐに間合いを詰められるポジションにいるし、無駄走りがない。

 

Die Zeit:ブンデスリーガにいたとき比べて、あなたの仕事に違いはありますか?

ミズリンタット:たくさん学んだよ。イングリッシュリーグはみんなが来ることを望むリーグだ。すべてがより政治的で、みんながメディアとつながりがあり、メディアは移籍にプレッシャーをかけてくる。ここで自分を証明できることはおもしろいことだ。おそらくクラブの規模としてはドルトムントと差がないが、コンペティションはかなり大きい。

 

Die Zeit:なぜなんでしょう?

ミズリンタット:ある選手とわれわれがサインしたいのがリークしたとする。すると、少なくともふたつのタイプのクラブが選手価格を上げてこようとする。

PLの3つの”バイエルン・ミュニックたち”。マンチェスターの2クラブとチェルシー。

そして”ドルトムントたち”。リヴァプール、ToT、それにアーセナル。

ほかのチームは、みんなRBライプツィヒやボルシア・メンケングラッドバックのサイズだ。違う競争がそこにはある。

 

Die Zeit:トーマス・トゥヘルとの対立がなければ、あなたはイングランドにはいなかった。これは正しい?

ミズリンタット:なぜわたしが異なる道を選んだかについては、たくさんのポジティヴな理由がある。といって、なぜドルトムントを去ったのか、ひとつ悪い理由があるというわけでもない。

トーマス・トゥヘルとのいきさつについては、たったひとつの重要なことは、変化について考え始めたということだ。イングランドからオファーがあり、そしてジャーマニーからはそれ以前にあったというだけだ。

これはパラドックスだよ。ある出来事があって、わたしの人気が増したと。

 

Die Zeit:あなたはアトレティコ・マドリッドのオリヴェル・トーレスが欲しかった、トゥヘルはそうじゃなかった。それが真相?

ミズリンタット:われわれは全員で彼とサインすることを選んだ。すべては成ったんだ。オリヴェルがこの移籍と戦ったとしてもね。そしてコーチは彼がもうほしくなかったと。

しかしわたしにとってあの移籍はもう後戻りできなかったんだ。もしわたしが選手にサインするよう説得したとしても、あとで彼を落とすことは不可能だ。確実性に関することだ。騒ぎ立てるようなことでは全然ない。

わたしはコーチングスタッフやチームにこれ以上首を突っ込むべきじゃないと伝えただけだ。対立なんてなかったよ。

以上。

ロングなインタヴューだったなあ。でもおもしろかった。

ここにはいくつもの興味深いコメントがあったと思う。

どうやって選手を見つけているかや、なぜBVBを辞めたのかは誰もが訊いてみたい内容だったのでは。

ヴァイグルやゲンドゥージのくだりでは、「こいつは鍛えればモノになる!」みたいなマンガちっくな動機があるのだと知れておもしろかった。でもそれこそきっとリクルートの醍醐味なんでしょうな。答え合わせはすぐにできるわけで。

これを読んでいて思ったのは、もしぼくがこんなふうに彼に質問する機会があったらぜひ訊いてみたいこと。

それは、今後もエスタブリッシュメントは獲得しないのかということ。

いやもちろん状況によるんだろうけど。こんだけアーセナルのターゲットだと騒がれているデンベレは若いけど100Mのある意味エスタブリッシュメントなわけだし。

というのも、彼がアーセナルFCに来てから獲得したメンツを見れば、安価なヤングプロスペクトか、あるいは旬を過ぎてやはり安価になった選手しかいないからだ。

ミズリンタット以降のアーセナルのリクルート

以前にも書いたかもしれないが、名前をリストしてみればそのコンセプトはわりとあからさまである。

  • Lucas Torreira (22)
  • Bernd Leno (26)
  • Sokratis (30)
  • Matteo Guendouzi (19)
  • Stephan Lichtsteiner (34)
  • Pierre-Emerick Aubameyang (29)
  • Henrikh Mkhitaryan (29)
  • Konstantinos Mavropanos (20)

ミッキーはサンチェスと交換だったからアレとして(もちろんミズリンタットの推薦はあっただろう)、オバメヤン以外は安いベテランか無名の新人みたいなものだ。

トレイラみたいな絶妙なタイミングでの獲得もまた目利きのなせる技なのかもしれない。彼はほとんどネクスト・カンテなのだから、アーセナルが彼のような選手を獲得できるタイミングはそこしかなかった。

今冬の移籍市場を控え、さまざまな名前もあがっているが、そのなかでもたとえばイスコみたいな選手はアーセナルにとっては、あきらかにエスタブリッシュメントであり、メディアで噂されているようにほんとにアーセナルが動くのかどうか。本人に訊いてみたいという気はする。

テクニカル・ディレクター

それと、まだ公式発表はないものの、彼がAFCのテクニカルディレクターに就任したという件。

これはぼくは最初聞いたときはへえと思ったけれど、よく考えてなるほどとも思った。

このインタヴュー中でも触れられているように、彼はヴェンゲルの後任を決める際の候補者とのインタヴューでフットボールについて議論をする担当?だったというのだから本物である。

そのなかにエメリもいて、最終的に彼が選ばれたことにもミズリンタットがきっと大きな影響を及ぼしたのだろう。

そして現在である。エメリがAFCのマネージャーに就任して不満を持っているアーセナルのファンはほとんどいないのではないか。むしろ一年目で期待以上の働きをしていることはうれしい驚きだ。

当たり前だけど、そもそもフットボールへの深い理解がなければ選手を見つけてくることだって、選手を正しく評価することだってできるわけがないのだよね。

その点ではミズリンタットは、おそらくこの世の中で誰よりも選手を見極める目を持っているひとりであり、そういった人材がアーセナルのテクニカルディレクターとして、リクルートはおろか、アーセナルのプレイスタイルにまで関与していくということは、ぼくたちにはとても歓迎できることだと思う。

 

ということで、非常に興味深いスヴェン・ミズリンタットのインタヴューでした。

彼に訊いてみたいことってAFCのファンならいろいろあると思うんだけど、なにかあったらコメントに書いてください。



4 Comments on “スヴェン・ミズリンタットのロング・インタヴュー

  1. おもしろいインタビューでした。
    読めてよかったッス。
    古きよきアーセナルだとは。ロリアンってコッシーやジルーもそうでしたっけ?
    エムバペ、デンベレ、サネみたいなモンスター級のティーンを連れてきて爆発させる、ロマンですね。仏、独、スペインあたりはやっぱ魅力だな。
    ただ、これからはホームグロウン的なことも考えないとってなると、ブリティッシュ圏内も当然大事になってくるのでしょうね。
    どんな選手が候補になってんのか聞いてみたいなぁ。

  2. ミズリンタットは凄い。ゲンドゥージなんて無名も無名でトレイラもセリエAを全試合見るような人じゃないとピンとこなかった。しかも安い。ミズリンタット✕ドルトムントより予算規模が大きくクラブイメージも良く有望な若手が沢山のガナーズの未来は明るいですね。

  3. はじめてコメントさせていただきます。

    いつも楽しく拝見させてもらってます。
    今回のインタヴュー記事は非常に興味深い内容で読んでて興奮しました笑

    記事中にもありましたが、ミズリンタット自身もドルトムント時代にブンデス、PLなど複数クラブからオファーを受けてた思うんですが、何故ガナーズにくることになったのでしょうか?(トゥヘルとの確執の有無は別として)

    今考えるとアーセナルにとってミズリンタットほどの適任者はいなかったのではないかと。ミズリンタット自身もアーセナルというチームが自分に最もフィットすると考え、いくつかのオファーからアーセナルを選択したのでしょうか?

    いずれにせよ、今シーズンのここまでのアーセナルの闘いはエメリカラーが浸透してきた(エミレーツスタジアムの雰囲気も含め)ところが大きいと思ってましたが、、、まさかそのエメリの面接官がミズリンタットだったとは、、、「キミに決めたよ。ウナイ。合格だ!」なんて言ったのかなと想像するとほっこり。

    ミズリンタットがアーセナルにきてから蒔いた種が徐々に芽を出し始めましたね。
    これからが楽しみやー‼︎

  4. 更新ご苦労様です。
    僕も嬉しいです。ぜひ素晴らしいCBを連れてきてください。(笑)

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