昨夜、ジョゼ・モウリーニョがマンUを解任された。最近ではセインツの敗戦に匹敵するバッドニュースだ。
見損なったわーユナイテッド。まじ見損なったわー。
さて。
カラバオカップことEFLカップこと国内リーグ・カップ、クオーターファイナルでアーセナルはノースロンドンのライヴァル、ToTナムと対戦。
NLDは、本来なら宇宙一レヴェルの漢たちのプライドを賭けたアツいダービーマッチだが、勝ってもアレで負けてもアレで、チームもファンもこの試合をどういうテンションで迎えるべきか若干迷ってるところがあるっちゃある。少なくともぼくにはある。この前やったばっかだしなあ。
だいたい初めて知ったのだが、カラバオカップの賞金設定は「かなり」低いんだそうだ。優勝してもわずか10万パウンズ(£0.1M)だとか。準優勝はその半分。ドリンクウォーターひとりやっと一週間雇える程度とか。なめとんのか。
直後の土曜にはPLが控えており、アツくなって疲労したりけがのリスクを考えると、ここに全力を傾けるのは非常にバカバカしいかもしれない。
とはいえ。腐ってもNLDなんだよねえ。平日夜だけど客入るのかな。
Arsenal vs Tottenham preview: Spurs out for revenge in second north London derby inside three weeks
予想ファースト11
当ブログの予想スターティング11。やーもう全然わかんね。
4-4-2(ダイヤモンド)
サカ、エンケティア
ラムジー、エジル、エルネニー、ゲンドゥージ
AMN、メドリー、ソクラティス、ジェンキンソン
チェフ
ToTが最近442ダイヤモンドなのよな。前回のNLDでもそうだった。ここは噛み合わせでいっちょやってみよう。
エメリはいつも意表を突いたフォーメイションをやったりするから。
モンレアル、リヒトシュタイナー、コシエルニなどいま替えの効かない選手は温存する方向で。そう考えるとこんなふうになった。
けが人情報
公式Team Newsより。
リヒトシュタイナーはフィット。
ベレリン、コラシナツ、ムスタフィは試合前に要チェック。ダウト。
※ムスタフィはフルトレイニングに戻ってるという情報もアリ。てかベレリンは数週間ていってたのにすぐ戻る可能性あるのか。
スミス・ロウ、マヴロパノスは今月中に復帰予定。
ホールディングとウェルベックはアウト。
ボスのみことば
試合前のプレスカンファレンスより。やっぱりそこから訊くよな。
(ジョゼ・モウリーニョの退任……)
エメリ:コーチが辞めていくのは、わたしたちにとってはいいニュースではないね。
(カラバオカップ、クオーターファイナルのスクワッド……)
ダービーで、まずは選ぶことができるなかでベストプレイヤーでプレイすることを考えている。相手はとても大きいし、明日はビッグパフォーマンスが要求される。ビッグパフォーマンスということでは何人かの若い選手を使うこともできる。彼らが明日の勝利を助けてくれる。
(日曜の敗戦からの反応……)
日曜は自分たちのやり方についてリアリティ・チェックになった。進歩せねばならないし、プロセスをつづけていかねばならない。いい結果ではなかったが、その現実がハードワークのモチヴェイションになる。
(モウリーニョが去るのは意外だった……)
ここでいえるのは、わたしには驚きでいい知らせではないということだけだ。あのようにコーチが仕事を辞めるのは、コーチたちみんなにとっていいことではない。
(マンUはモウリーニョでなにを成し遂げたんでしょう……)
わたしは自分の仕事に集中している。まだまだ進歩するためにやらねばならないことがあるし、試合ごとに選手たちと解決策を見つけていく。明日のビッグダービーに集中している。選手もね。それだけだ。
(モダンゲイムにおいて選手たちを管理する最良の方法……)
どの試合でもわれわれは同じことを求めている。個人でもチームでもいいパフォーマンスを出すことだ。あそこ(マンU)でも同じだと思うよ。
(トップ6クラブのマネージャーへの要求……)
どのコーチも自分なりのマネジメント方法がある。毎日の取り組みで自分たちがどれだけよくなれるか、チームがどれだけよくなれるか。あるやり方でプッシュしたり、また別の方法を取ったり。モウリーニョのPLでの経験とコーチングはとてもとても大きいものだった。どうしてその判断になったのかはわたしにはわからない。
(アーセナルにとってはよいこと……)
彼らにわれわれのやり方ができるわけではない。われわれは自分たちのすべきことをしていくだけだ。守備でも攻撃でも。毎日の取り組みは自分たちのもので、ほかの誰かのためのものではない。わたしは毎日、自分たちのやり方や選手、試合について集中している。
(4-2の敗戦のあとでスパーズによりモチヴェイションがある……)
わたしは毎回選手たちには相手をリスペクトするようにいうんだ。サウサンプトン、トテナム、マンU、ハダースフィールド、どれも同じだ。大きなモチヴェイションと勝つためのたくさんの興奮、それがリスペクトだ。どの瞬間でもこのエモーションをリスペクトせねばならない。エモーションは悪くない。エモーションを示すこと、選手に、ファンに、そしてわたしに。それはよいことだ。でもいつでもわたしたちは相手をリスペクトしなければならない。
(選手やサポーターは、パッションと超えてはならない一線のバランスをどう見つけていくべき……)
エモーションを示すことはとても重要だと思うといった。フットボールはエモーションなんだと思う。ダービーにおいて、このエモーションはより大きなものになる。素晴らしい勝利があれば、ひどい負けもある。リスペクトはとても重要だ。プレイしているときだけでなく、失点したときでもそれを示すべきだ。たとえ彼らがサポーターたちとエモーションを見せたとしても。プレイしているとき、勝っているときでもこのリスペクトを見せる必要がある。なぜなら、フットボールにはこのパッションが必要だと思うから。
(オバメヤンにバナナの皮が投げられた件……)
これはリスペクトじゃない。(そのファンを追放したこと)わたしはいい決定だったと思う。
※例のバナナスキン野郎は500£の罰金と4年間のステディアム出入り禁止に。
(水曜の試合前にオーバに話すこと……)
それについて話すつもりはない。試合について話しているし、試合や戦術的なことに集中して、個人でも改善していってもらう。そのことについてじゃない。
(無敗が終わったあとに選手たちに話したこと……)
われわれは勝ちうるし、負けうる。われわれはこれまで日曜より悪い試合をやって勝ってきた。フットボールとはそんなものだ。進歩をつづける必要がある。こちらの分析では、このプロセスにおいて3失点するのは初めてだ。たくさんのセンターバックがいなかったのだし、いい訳もできない。全体的に選手が少し足りていないと思う。それに彼らはわたしたちを相手にかなりうまくやった。相手にたくさんのチャンスを与えないよう改善していく必要がある。クリンシートはどの試合でも重要だ。つぎは明日だ。得点の瞬間はとても重要で、われわれはPLで得点2位にいる。しかし守備のバランスも必要で、それについてはハードワークしているところだ。
モウリーニョ解任について
ジョゼの件、冒頭でちょっと茶化して書いてしまったが、彼の解任は俯瞰してみるとPLの歴史のなかでもわりと象徴的な出来事だったのかもしれない。
彼の解任理由はいくつもあるだろうけれど、結局成績がまともなら彼はいまこのタイミングで解任されることもなかっただろうと思う。一番の理由は明らかに成績不振だ。
あれだけの選手を揃えて勝てなくなっちゃったんである。勝てなくなった理由のひとつにはモダンゲイムへの適応もあることだろう。
彼のような大物マネージャーには、モダンフットボールへの適応やアップデートがだんだんとできなくなってきた。経験や実績で肥大化した自信や自意識が変わることを邪魔する。
いまもゆるやかにフットボールはずっと変化・進化していて、そのなかでのヴェンゲルの解任だったしモウリーニョの解任だった。
ジョゼの解任は、いま確実に起きているフットボール世界の世代交代を象徴しているように思えてならない。
エメリ「いい選手がいれば冬に動く」
さて、エメリがいま注目の冬の移籍市場についても語っている。
エメリ:クラブが動いているよ。いいオプションがいるなら、補強はできる。クラブにはその可能性がある。わたしはいまの選手たちにとても満足しているけどね。
すでに3CBのときではCBに問題がある。しかしソクラティスも戻ってくるし、コシエルニも戻っている。ムスタフィは来週中には戻るだろう。
ときどきは、ジャカ、モンレアルもプレイできるし、それにマヴロパノスもピッチでのトレイニングを始めた。今月は彼らがなんとかしてくれるかもしれない。しかし同時にいい選手とチャンスがあれば移籍市場で動くだろう。考えているよ。
冬の移籍マーケットについては、これまでにもエメリは何度も尋ねられているが、その都度はぐらかす印象があった。今回はまたちょっと補強に向けてやや積極的になっていることがうかがわれる気がするがどうだろう。
エメリ、ポッチェティーノについて
公式サイトではなぜか割愛されている?ポッチェティーノやToTについてのコメントもあった。
ポッチェティーノといえば、いまジダンらとともに、モウリーニョが去ったあとのマンUでつぎのボス候補としてメディアでしきりに取り沙汰されている最中だ。
エメリ:思うに彼(ポッチェティーノ)はトテナムでとても満足していると思うよ。
とても大きなチームをコーチしていてビッグプレイヤーもいる。CLでプレイしていて、PLではマンUよりも上位にいる。トテナムにおける彼のパフォーマンスはとても大きいと思うね。
彼がチームを変えることを考えるかわたしにはわからない。しかし彼はトテナムに大きなコミットメントがあるように見えるし、いいパフォーマンス、いいアイディアをトテナムで見せている。彼の下でトテナムはだいぶ進歩した。彼らのレヴェルはいま非常に高い。
ビッグマッチでのプレイが求められるし、たぶん最初(のNLD)より難しくなるだろう。
大きなテストになる。彼らはサポーターにビッグパフォーマンスを見せるためにとても大きな野望をもってここに来るからね。
サポーターにはとてもよい試合になると思う。選手にもコーチにもだ。
そういやポッチェティーノとエメリは友人関係だった。
ギャリー・ネヴィルなんかは「マンUにとってポッチェティーノは理想的」なんていっているが、エメリはどうも反対の模様。
ToTについて
フェルトンゲンとダイヤーがアウトとのこと。
この試合で、ユーゴ・ロリースを休ませて出てくる控えGKがToTのファンに賛否両論なようで。
彼らもローテイションをかなりしてくるのかと思ったら、フースコの予想をざっと見たところGK以外はレギュラーっぽい。マジか?
ポッチェティーノのコメント
ポッチェティーノ:今日のビッグクラブの投資はすごい。簡単じゃない。もちろんうちはまったく違うプロジェクトをやっているところだ。
時間と少しの幸運が必要だね。ハードワークしないと。
わたしたちの勝利のための方法は、ほかのチームがやっているのとはまったく異なっている。
身の丈に合わないステディアムおっ立てて金ないもんな。破産しろ。
彼の別のコメントでは、状況を考慮すれば、この試合がほかの試合と(重要度が)全く違うと認めている。そりゃ当たり前だ。
いくらファンにとって重要なダービーマッチでも、PLやCLにリスクをかけてまでがんばるところじゃない。ファンだって重要な選手がけがでもしようもんなら激おこだろう。
やっぱりGKだけじゃなく、彼らもローテイションはかなりやってくるんじゃないかな。
マッチファクト
- リーグカップでこの組み合わせの戦いは過去最多(14回でアーセナルvリヴァプールも同じ)
- アーセナルはリーグカップのこのカード13試合で7勝(W7 D3 L3)
- アーセナルが同じ月内にToTを敗れば1987年以来
- アーセナルがリーグカップのセミファイナルに連続で進むのは2005/06-2007/08以来(このときは3シーズン連続)
- ToTがリーグカップのセミファイナルに進むのは2014/15以来
- アーセナルはリーグカップのホーム直近6試合で勝利
- 今季リーグカップに残っているクラブのなかでマテオ・グウェンドージが最多アシスト(2)
- ハリー・ケインは2015年以来リーグカップでプレイしていない
ケインは休んでよし。
試合結果予想
BBC Sports (Lawro’s prediction) N/A
SKY Sports (Charlie Nicholas) 2-2 (Arsenal to win on penalties)
WhoScored.com 2-2
SKYとフースコが奇しくも2-2と同じスコアを予想。まあたしかに予想が難しい試合だ。
試合のみどころ
個人的にはやっぱり若い選手。サカが出てくるなら注目したい。
あとはCBでメドリーを使ってくるなら彼にも注目したい。
キックオフは日本時間、明日12/20(木)早朝04:45。どんな試合でも負けるのを観るのはいやだ。勝とう。COYG
視聴について
今季の英リーグカップはDAZNではライヴ中継されない。スカパーなどでやるのかどうかは不明。
時間も微妙だし、ライヴ視聴を諦められるならあとから録画中継を公式のArsenal Playerで観るのもおすすめ。
ちなみに前回のEFLカップは、早朝の試合が昼にはもうフルマッチがアップされていた。これで無料なんて親切すぎる。
スパーズとの差5に広がり、4位チェルシーとの差は3ですが、彼らはELでも顔を合わせる可能性がある相手。
チェルシーが4位になり、ELも優勝されたなんて日には、アーセナルはまさに踏んだり蹴ったり。
チェルシーにどちらか譲っても、もう片方は必ず獲得しないといけない。カップ戦で戦力を消耗している余裕なんかない。ばーか、お前の母ちゃんでべそー、と負け犬の遠吠えをしつつ、戦略的撤退が一番だと思います。
僕もジャカのCBが出来れば、左利きでロングパスを出せるCBとして面白いと思っていました。3バックなら守れるだろうと安易に思っていました。
ですが、コクランの後釜としてジャカのアンカーに期待し、散々だったことを試合中に思い出しました。
中盤底とか最終ラインとか、全然適性ないですね。判断悪くてスピードがなくて一対一に弱い。
トレイラを隣に置いたインサイドハーフ以外の活用法はないようですな。
重要じゃないとしても負けたくはないですよね。ホットスパーとか言う痛い名前のチームには。
モウリーニョは時代遅れでしたね。モウリーニョの引いて守る守備は選手間の距離が広い為に出来たスペースを選手個人のスライドやカバーリングで消す個人のパフォーマンスに左右される後手の守備でした。シメオネのアトレティコやアッレグリのユーベはチーム全体が生き物のように連動して、そもそもスペースを与えない構造。現代サッカーはポジションチェンジがハイスピードなんでスペースが出来たのを認識してからカバーリングしても遅いんですよね。複数の選手が同時に動かないと一瞬のスキを先手打たれてやられてしまう。モウリーニョなら当然自覚してたはずなのに成功体験のせいか最後まで改善しようとしなかった。そこらへんヴェンゲルと被りますね。一方エメリは柔軟なんで期待しかないです。