アーセナルにとって最大の舞台で、最高のパフォーマンスと結果。今季どころかここ5シーズンで最高の試合だという意見も。
勝った勝ったわーい。
Arsenal 4-2 Tottenham Hotspur: Unai Emery praises ‘special’ comeback
エメリはもちろん各所で大絶賛されているわけだけれど、今回何が一番すごいかって、試合展開が超エンタメってことよね。劇的ドラマチック。
相手がわざわざクソなダイヴでばっちり悪役を引き受けてくれて、最後には正義のヒーローがそれを成敗するっていうお約束展開。こういう最高のカタルシスがあるのなら「セカンドハーフチーム」も捨てたもんじゃない。
しかもあいつらプレミアリーグでアンチLGBT差別のキャンペーンやってる最中に、これまたわざわざレイシスト事件を起こすという。道化もいいとこである。クソはどこまでもクソなんだよなあ。覚えておこう。
さて、今回も書きたいことは盛りだくさんながらあんまり風呂敷を広げすぎると自分の首を締めそうなのでさっくりいこう。
まずはコメント集。つぎのエントリで試合の論点についてまとめよう。
ボスのみことば
😆 It’s been a VERY, VERY, VERY, VERY… pic.twitter.com/ugLTImsEHs
— Arsenal FC (@Arsenal) 2018年12月2日
(ウーナイ、今日はクラブに来てから最良の日……)
エメリ:最良の日か。グドゥイーブニン。……それはアーセナルとサインした日のことだよ(ニヤリ)。わたしの英語は最初の日より進歩しているよ。いまはもうマンチェスターでの水曜の試合のことを考えている。
これはとても大きな勝利だよ。サポーターたちにそれを見せることができたし、相手はトテナムだからね。われわれにとっては同じであり、特別でもある。しかしすべては3ポインツだ。先週のボーンマスのように、そして水曜のマンチェスターも。いまはみんな喜んでいるし、楽しんだ。でもまだ足りない。なぜかって? 今日トテナムには勝ったけど、テーブルではまだ同じポイントで並んだだけだからだよ。
われわれは自信をつけるためにも、自分たちのやり方、プロセスをつづける必要がある。忘れてはならないのは、彼らは先週チェルシーとのビッグマッチで勝っているということで、今日も接戦だった。水曜はいい例になるだろう。水曜のマンチェスターのことを考えないと。
(ハーフタイムのサブスティテューション……)
試合の前にいくつか違ったシチュエイションを思い描いていたんだ。ひとつがあれだ。ラカゼットは得点することについてはどんなチーム相手でもとても大きな影響力を発揮できる。アーロンはトテナムとのダービーマッチに対して経験があった。ビッグチーム相手に試合をひっくり返す経験があったんだ。
(アーセナルはどんな相手でも倒せると信じてますか……)
マンチェスターでの試合は、過去の歴史を見てもとても難しいものになるとわかっている。ベストパフォーマンスを出せるよう完璧に準備していくつもりだ。われわれにとっては大きなチャレンジで、それこそ望むところだ。
(1-1のときの乱闘……)
選手たちのピッチ上での一コマで、とても大きなエモーションがあった。ハートは燃え上がっていた。落ち着く必要はあったが。
(メスト・エジルのけが……)
背中に痛みだ。
(いつそうなったんでしょう……)
わからない。
(彼はステディアムにいたんでしょうか……)
わからない。プレイした選手について話すにはいい日だよね?
(アーロン・ラムジーの契約……)
わたしはまずファースト11のことを考えていた。決定するときになってまた別の可能性についても考慮する。アーロンにはわれわれを助けるチャンスがあった。スタートしようとも途中から出ようとも。今日は彼の日になるかもしれなかった。なぜなら彼はトテナムとの戦いで経験があったから。われわれは彼のパフォーマンス、クオリティ、経験と、今後もプロセスをともにしていく。
最良の日はここに来たときだ。うーん。いいこというね。セイント・ウーナイと呼ばれる日も近い。
PEオバメヤンのコメント「サポーターの後押しが心強かった」
2ゴール勝利の立役者。シーズン合計10ゴールでPL得点ランク単独トップ。そしてこの試合はゴールだけじゃなく、ディフェンスも含めてチームプレイが際立っていた。
(4-2勝利です……)
PEA:グレイトなファーストハーフだったけど、最初の失点があってからは少しテンションが下がってしまった。ハーフタイムにはもう自信が回復していた。セカンドハーフにカムバックできるってみんなで話したんだ。そしてこちらには後押ししてくれるファンがいて力をもらえた。力強くなれたよ。勝つことができた。
(われわれは粘り強くなったんでしょうか……)
イエア。そう思うよ。セカンドハーフにはとてもうまくやれるのはいつものことだ。ぼくらは諦めないし、それがメンタリティだ。
(テーブルではもっと上を目指せる……)
いま一番重要なことはパフォーマンスだと思うんだ。もちろんこのフォームをつづけたいし、いまはまだ勝ちつづけている。だから現時点ではグレイトだよ。つづけないとね。
(今シーズンでベストな結果とパフォーマンスでしょうか……)
そう思うよ。
ベルント・レノのコメント「トレイラはファイター」
同点にされた失点はぼくにはレノの過失が大きいと思うけど、それ以外は概ね安定したプレイを見せていた。試合後にトレイラについて語った。
(ダービーで勝利……)
レノ:ぼくには初めてのダービーで雰囲気はヤバかった。ファンにとってもぼくらにとっても重要な試合だった。シーズンをトップ4で終えたいし、いまではToTの前にいる。そのことが重要だった。
(トップ6のひとつに勝ちました……)
マネージャーにとってはトップ6チームに勝つということはさほど重要じゃない。チームとしての自分たちのためだよ。ぼくらは最初の2試合に負けたが、リヴァプール相手にはとてもいいプレイをした。勝てはしなかったけど、今日はいいチーム相手に勝つことができて、とてもいいパフォーマンスを見せることができた。
(ToTのペナルティは認められるべきだったか……)
わからないね。とても速い状況だった。ぼくがソンにあれはペナルティだったのか訊いたら彼はたしかにそうだといったよ。ぼくはわからないけどね。結局はぼくらが勝ったんだからどうでもいいけど。
(セカンドハーフの変更……)
マネージャーはとてもいい交代をした。だってラカゼットは得点したし。
(トレイラについて……)
トレイラはインクレディブルだよ。彼はファイターでぼくらにとってはディフェンス全体でかなり重要な存在だ。彼は今日またパーフェクトな試合をやった。
(マンチェスター・ユナイテッドの試合……)
いまぼくらはToTの前に来た。今度はマンUでまたビッグチーム。あそこで勝ちたいし、そのつぎの土曜もまた重要な試合がある(※ハダースフィールド)。ぼくらには大変な一週間だね。
ルーカス・トレイラのコメント「ゴールはハードワークのご褒美」
もう彼なしの人生が考えられなくなりそうであたしコワイ。
トレイラ:アーセナルに来てからぼくの初ダービーだ。ヤバい試合だよ。この一週間、ファンたちがこの試合がどれだけ重要か教えてくれた。ぼくだけじゃなくチームにとってね。
ぼくたちがプレミアリーグで勝てるよう進歩をつづけられているのは素晴らしいことだ。それが目標のひとつでもある。ToTはとてもいいチームで、ときどきスペイスを見つけるのが難しかった。でもぼくらはスピリットを見せたしソウルを見せた。ぼくもチームもとても満足しているよ。ぼくのゴールにも勝利にもね。
あれは試合を終わらせるゴールだったと思う。ゴールはぼくがアーセナルに入ってからずっとがんばってきたご褒美だと思うんだ。
このとてもインテンスなリーグに適応するようにぼくはずっとハードに取り組んできた。もちろんまだ大して長い時間じゃないけど、適応できてきたと思う。
チームメイトたち、スタッフ、クラブのみんなにはただありがとうといいたい。
おれもキミにありがとうといいたい。
Midfield enforcer ✅
NLD goalscorer ✅WHAT A GUY! ❤️
AND WHAT A TIME TO SCORE YOUR FIRST ARSENAL GOAL! 😆#ARSTOT pic.twitter.com/yZzcsulSIe
— Arsenal FC (@Arsenal) 2018年12月2日
アーロン・ラムジーのコメント「オバメヤンの2点目はアンリをほうふつとさせる」
2アシスト。シーズン合計6アシストでPLトップタイに。
(ベンチから違いをつくりました……)
ラムジー:今シーズンはたくさんのサブの選手たちがインパクトを残していると思う。今日もまた重要だった。ファーストハーフをいい感じでスタートして、そのあと少し停滞したけど、盛り返してセカンドハーフには納得の勝利だった。
(ToTを勢いづかせてしまった……)
タッチラインで何が起きたのかよくわからなかったけど、両チームが入り乱れて、そしたら彼らがゴールした。ピッチで何が起ころうとも、ピッチでのことだ。でもその後でもぼくらはよく集中してカムバックしたし試合に勝つことができた。
(サブで入るときの指示……)
ライン間でプレイするようにしようとした。チームを前掛かりにしようとして、小さいスペイスを使った。ぼくらにはいま何人かのグレイトなフォームのストライカーがいるからね。彼らのランに合わせるのは簡単だったし、たいてい彼らはボールをネットに入れてしまう。自分のパフォーマンスにも満足だし、チームのパフォーマンスにも満足だ。
(オバメヤンの2点目のビルドアップ……)
あれは信じられないくらいだったけど、彼はトレイニングではいつもやってるよ。彼は簡単にボールをコーナーに入れてしまう。走っていても。ティエリ・アンリのフィニッシュを思い出させるよ。彼の引き出しにあるんだね。ファビュラスだ。
(メンタル的な変化……)
イエア。得点を決めるには大事なことだと思うよ。電撃的な空気感を感じることができた。それはぼくらが一線を超えることを助けてくれるし、最後には納得できる勝ちを得られた。
(ToTに勝つことの意味……)
ぼくはもう何年もここにいるから、その意味はヤバいくらいわかる。ファンがどう思うかもね。自分のパートを担えたことがただうれしいし、今夜はみんながハッピーな気分で帰れる。
ラムジーもレギュラーではなくなっているももの、インフォームをつづけてるんだよなあ。契約延長しときますか!(爆)
ラムちゃんのインスタより。「おめえが座ってろっつーから座ってるぜ!」
乱闘シーンをヴィデオで確かめたら、たしかにダイヤーがラムジーに「sit back(すっこんでろ)」らしきことばをいってるのが映ってた。。口は災いの元だぞ。ダイヤーとかいう小さき物よ。
敵将のコメント「アーセナルのほうがフレッシュだった」
ポッチェティーノ:彼らはフレッシュだった。だって、8人も9人もの選手たちが木曜にはプレイしていなかったし、この試合に向けて準備をしてきた。
これはいい訳ではないが、セカンドハーフに3-2にされてしまったらカムバックするエナジーが必要だ(そのエナジーがなかった)。
いい訳乙。
ひとまず以上。
ネヴィルやキャラガーのコメントもおもしろそうだが、長くなりすぎそうだ。紹介するとしたら別エントリにしよう。
つぎの論点エントリにつづく。。
やったーやったーやったー
すみません更新ご苦労様です。
まじで嬉しい
待ってました\(^o^)/
最高オブ最高!!
アーセナルのファンで本当に良かったと思える試合内容でしたね!
乱闘シーンもさることながら、ゴール後のリアクションを見てもチームの状況が凄く良いのが分かります。
ただ、そこにエジルがおらずラムジーが活躍したという事実は複雑ですが。。
たらればですが、序盤でマンC・チェルシーと当たってしまったのはやはり残念でしたね。
リバポ戦に続き、ToT戦の出来を見ると、今ならば!と思えて仕方ありません。
ミッドウィークのトラッフォードも全く負ける気しませんね。
エジルファンの1人としては、すみません、ここに投稿すべきではないかもしれないけれど、エジルは最初からエメリの構想外だったのでは?ラムジー契約無しはエジルを追い出す作戦ではないか、そう思ってしまいます。残念ながら、エジルがよほど人が変わったように活躍しない限り、彼にアーセナルでの未来はないでしょう。レーヴは決してエジルをスケープゴートにしなかったけれど、エメリは自らの能力を証明しなければなりません。彼こそは生き残りのために何でもするでしょう。エジルがこれ以上甘い言動を続けるならば、彼は速攻プロを引退すべきです。W杯以後のエジルに早く目を覚まして欲しいです。
エメリがNo.10にもほかのポジションと同じようにハードワークを要求しているのはたしかです。
でもそれがすなわちエジルを構想外にするなんてことはなくて、どちらかといえばチームにフィットさせようと発破をかけているところなのではないかな。エジルがフィットするのを諦めてるなんて全然思えない。
そして、そのエジル本人もエメリのチームに合わせようと以前よりずっとハードワークしようとしている。
それは自分だって古典的なNo.10がモダンフットボールで通用しないことを実感しているという証拠なんだとおれは思いますけどね。彼が誰かのために走り回るなんてヴェンゲルさんの時代なら考えられなかった。
今回のエジルの欠場はぼくも裏がある(仮病とか)と一瞬思いましたけど、試合後にはチームを称えるツイートもしているし(ボーンマス戦のあとはそんなことしなかった)ほんとうに単なるけがだったのではないかと思いますよ。
ただ、エジル抜きであのパフォーマンスですから、今後いろんなところでエジル不要論が出てくることはあるかもですね。
> エメリは自らの能力を証明しなければなりません。
いやもう毎試合いやというほど証明している最中でごわす。。
うわお、いつも辛口のチェンさん、返信の速さに驚きました。ありがとうごさいます。
アニキ、すごかったッスね。
夜中大騒ぎしすぎて飼い犬まで興奮して寝れなかったッス。
あっとゆうまに逆転されてからのどんでん返し、グーナーでほんとよかった。
14番が、かつての神に見えましたよ、ええ。
ほんと、何年ぶりかわからない、もしかしたらラストハイバリー以来の興奮かも。
つ~かケインもアリもエリクソンとかゆうやつも早くレアルに行けばいいのに。
エジル、見てたか、ラストピースはyouだぜ。
COYG
たしかにそうです
勝ってしまうともっと美しくレスター戦のようなことをビッグクラブ相手にもして欲しくなってしまいます。