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「冬の投資はありそうもない」オーンステインのアーセナル・リポートが物議【2019新年】

Happy New Year。今年もよろしくお願いします。

さてだいぶ時間がたってしまったが、今朝起きたらファン界隈がざわついていて何かと思ったらデイヴィッド・オーンステインのリポートのせいだった。

ラムジーの件や冬の投資などについて報じているが、内容はアーセナルのファンにとっては非常に残念なものだ。

新しい年の一発目としてはあまりふさわしくないブログエントリのようにも感じるが、これを無視することもできない。



Aaron Ramsey: Arsenal midfielder in talks with Bayern, Inter, Juventus, PSG & Real Madrid

見出しこそ、ラムジーの移籍についてのトピックだが、その話題は記事の半分もない。

この記事をざっと要約してみよう。以下箇条書きにて。

ラムジーの去就について

  • あと半年で契約が切れるラムジーは海外クラブとのプリコントラクトの話し合いを始めた
  • 話し合いをしているクラブはバイエルン、インテル、ユヴェントス、PSG、レアルマドリッド
  • 数々のリポート(※ユーヴェで決まりとか)にも関わらず、ラムジーはまだどこに移籍するかを決めていない
  • ラムジーは1月に移籍金を残して移籍する可能性もあったが、アーセナルにとってその金額くらいなら半年彼を使うほうが価値がある
  • アーセナルがラムジーに望む40Mポンド程度を1月に払いそうなクラブはない

まあ、当然だろう。移籍先クラブからは、1月に移籍するよりも6月に移籍するほうが有利な条件の契約を提示されるに決まっているわけで、いま移籍しなければならないという理由がラムジーサイドになければ、今月の移籍はまずない。

いずれにせよ、ラムジーが国内のライヴァルに移籍するようなことがなくてよかったのではないだろうか。最悪の結果は免れそうだ。

冬の移籍市場について

  • 過去の例から考えて、1月に大きな退団も大きな投資も起きそうもない
  • アーセナルにはこのウインドウで大きな投資をする予算がない。その分は夏に予算が増えるだろう
  • パーマネントの獲得よりローンでの獲得のほうがありえそう
  • バルサのMFデニス・スアレス(24)のローンでの獲得を検討中
  • チェンバースとネルソンを呼び戻そうという動きもあったが、実現しない
  • アーセナルのオーナー、スタン・クロンキが個人の資産を注入する兆しはない
  • 10月にBBCのインタヴューでマネイジング・ディレクターのヴィナイ・ヴェンカテシャンも「セルフ・サステイニング・ビジネス・モデル」をあらためて主張している
  • 仮にクロンキが選手獲得に予算を注入するにしても、FFP(フィナンシャル・フェア・プレイ)ルールとプレミアリーグのレギュレイションによって給与が制限されるので問題になる
  • クラブは(財政状況で)ライヴァルチームと比較できる実力はないと現実的になっている。これはクラブの若い選手へのコミットや、これから来るタレントへの自信の説明になっている
  • 土曜のリヴァプールでの5-1負けでエメリとクラブは批判されているが、それでも22年のヴェンゲル体制のあとでは自分たちは正しい道を進んでいるという考えがある
  • これから動きがあるとすれば、テクニカル・ディレクターの任命
  • クラブはエメリに時間を与えて、クロップが2015年就任してからのリヴァプールのような成功を思い描いている

今回大きな投資がないというのは、ちょっとショッキング。

ファンがこれほど待望しているCBやFBなんかでも、メジャーな獲得はないのだろうか。

しかし、リヴァプールでの重い敗戦はあったとはいえ、たしかにいわれてみれば、アーセナルがほかのクラブがやっているようななりふり構わぬ投資を行うとは考えにくい。それでも、あの悲惨なパフォーマンスを見れば、少しでも考え方を変えてほしかったけどね。

このなかで冬の獲得で唯一具体的な名前が出ているのが、デニス・スアレス。オーンステインは、ローン獲得で検討している一例として挙げただけかもしれないが、ここに名前が出てくるということはそれなりに現実味があるのだろう。どんな選手かよく知らないが楽しみにしよう。

このある意味、衝撃的なりポートはファンのあいだでも大きな話題になっているが、あるファンが指摘していた「毎年そんなことをいっているが、去年(冬の移籍市場で)クラブレコードのオバメヤンを取った」という事実が、ファンにとって一縷の望みか。

このなかで、選手給与がFFPやPLのルールに抵触するというくだり。

新しい選手を雇うにしても、現状の選手サラリーがアーセナルのランニングコストをすでに圧迫している状況がある。

アーセナルでは高額サラリーのトップ3がエジル、オバメヤン、ミキタリアンといて、このうち給与に見合うパフォーマンスを見せているのは、オバメヤンのみだろう。

ミキタリアンはもちろん離脱中で、エジルについては騒がれているような1月の退団はなさそうである。

リヴァプールでの直前の離脱騒ぎのときにもオーンステインが指摘していたが、エジルはロンドンの生活に満足していて自らアーセナルを離れる気はないということ。

アーセナルは、そこでもまた頭の痛い問題を抱えつづける。



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5 Comments on “「冬の投資はありそうもない」オーンステインのアーセナル・リポートが物議【2019新年】

  1. 明けましておめでとうございます。今年も変わらず記事を楽しみにしてます。

    コシエルニの後継者、1人軸となるCBが欲しいです。とにかく。冬は厳しいとしても夏に。ナポリのクリバリのようなスケールが大きいタイプ。

  2. 明けましておめでとうございます。今年も変わらず記事を楽しみにしてます。

    コシエルニの後継者、1人軸となる象徴的なCBが欲しいです。とにかく。冬は厳しいとしても夏に。ナポリのクリバリのようなスケールの大きなCBが。

  3.  はじめまして。いつも興味深く読ませていただいております。
     このニュース自体よりも何故このような状況になったかに興味があります。給与体系等は誰が計画してきたか、止める人はいなかったのか。何もかもヴェンゲルのせいにする論調ばかり見てきましたが、どう考えてもこれは別にやらかした人がいると思いますし…。

  4. あけましておめでとうございます。
    今年もレポート楽しみにしています。

    今の状況はサラリー面でファンが考えてる以上に厳しいものなのかもと、改めて認識しました。アルテタ辺りはこの内容を聞かされて、二の足を踏んでいたのですかね?だとしたら尚更エメリには感謝しかありません。
    ある程度は待ってくれるにしても、数年で結果を出さないといけないならば、ビックネームに気を使ってなんかいられないのが、エメリの本音でしょうしね。
    トップと選手の緊張関係は、このクラブのファンは余り慣れてないので少しヒヤヒヤしますが、パリに比べればたいしたことないのかな?
    今の首脳陣はある程度融通が聞くと思うので、補強はしてほしいのが本音ですけど…

  5. サラリーに関しては、たぶんクラブの計画(予定)が狂ったんじゃないかなと。

    誰かが云っていたけど、現状のアーセナルは、ELレヴェルのクラブがCLレヴェルのスクワッドを持ってるってこと。

    CLを逃すと40Mポンドくらい収入が減るらしくて。それがないだけで給与が相当苦しくなるくらいには重いと。クラブの経営面でもCL出場がいかに重要かという。

    アーセナルはいまの巨大なスクワッドなら(ストライカーふたりで100Mポンド以上)、絶対にCLに出ていなければならなかった。

    それに失敗しているのが誤算なのでは。だから今年PLトップ4は難しいかもしれないけど、ELタイトルは本気どころか、けっこう死に物狂いだと思いますよ。

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