圧倒的リーグ最下位チーム相手にこの苦戦。拙攻に助けられなければもっと悲惨な結果になっていたかも。
アウェイってだけでここまでパフォーマンスがひどくなるってのは逆にすごくない?
Huddersfield Town 1-2 Arsenal: Gunners maintain top-four hopes with comfortable win
ぼくねえ、そろそろ試合も終わりっていうころに、こんなしょぼい試合で今季初のアウェイクリンシートとかやるくらいなら、いっそ失点しろって思ったんですよ。もう今季はアウェイクリンシートなしで終われと。伝説をつくれと。
思ってみるもんだねえ!
エメリの試合後のコメント
プレスカンファレンスより。
(結果について……)
エメリ:これはとても重要な勝利だった。トップ4に近づける3ポインツで、これがターゲットだった。ホームとアウェイで同じような継続性が必要だったし、今日の勝利は自信になるしPLでの目標達成に向けて可能性をつないだ。
(タッチラインでは不満げに見えました……)
わたしはとてもハッピーだよ。よくやったし、選手たちは助け合った。今日わたしは自分たちのワークがとても誇らしい。試合中ずっともっともっとと思っていたのは、ファーストハーフの2点差は十分ではなかったから。もし彼らが得点するなら彼らは増長しただろう。
わたしの野心は選手たちにメンタリティを持ち続けさせること、敵にポジションを取られないこと。ピッチよりベンチにいるほうがずっと楽だってこともわかってるけどね。今日は選手たちがよくやったよ。
(トップ4の現実味……)
これが26試合目で、マンチェスター・ユナイテッドとの差は1ポイント。もし簡単か難しいかと問われるなら、そりゃ難しいとは思う。でもやるんだよ。
26試合目でわたしたちはまだ自分たちの道の上にいる。モチヴェイションはとてもグレイトだし、選手たちはPLの38試合のどの試合でも継続性を持とうとハードワークしている。そして現在ターゲットに近づいている。
(クリンシートがないことが心配……)
イエス。でも勝った。クリンシートはたしかに重要だが、何より勝利だ。クリンシートもドローもあり得る。以前にもチームで話したし、いつも云っていることだが勝つことが重要で個人の目標を達成することが重要だ。もっとも重要なことは得点すること。相手よりも多く。そうすればクリンシートはやってくる。でも選手たちはよくやった。今回最後のアクションで失点してしまったが、おそらくそれは彼らにふさわしかったのでは。
(あなたのタッチラインでの振る舞いが選手にストレスを与えているとは……)
わたしはここにいる。それはわたしのパーソナリティで、わたしがここにいる理由はわたしがそんなふうなやり方でキャリアを築いていきたからだ。もしそれがネガティヴに作用するようなことがあれば、わたしはやらないよ。
最後の質問いつになくストレイトだな。。でもこういうのは自分のこれまでのキャリアが自信としてあらわれているよね。だからときには選手にストレスを与えるだろうことだってできるし、わざとやる場合もあるだろう(モウ様のように……)。
ちなみにぼくはFMのチームトークが大の苦手。間違ったトークで選手が反発を示したりするといやーな気分になる。
エメリの「トップ4フィニッシュは難しい」発言について
今週(先週)エメリがトップ4フィニッシュに向けて弱気な発言をしたことが少し話題になっていて、このプレス会見でも「トップ4はやっぱ難しいっすか?」とあらためて質問されている。
実際に”difficult”と云ってるみたいなんだけど、そこまで気にすべきコメントだろうか。ぼくはちょっとメディアがセンセイショナルに扱いすぎなんじゃないかと思っている。
単純にリーグテーブル上で第2グループの最後尾(6位)というのは事実だし、受け入れなければいけない現実としてチェルシーとマンUはアーセナルよりもビッグスクワッドを持ってる。それは誰もが認めるところだ。
客観的に現状を認識すれば、ここからのトップ4フィニッシュはかなり難しいと思うのは正直なところだろう。
それを選手も目にするだろう公の場で、チームのマネージャーが口にすることの是非くらいはあってもいいかもしれないけど。騒ぐようなことじゃない。
難しい。そんなこたみんなわかってる。でもやるんだよ。ってことでしょ。
試合について
アーセナルのファースト11
わーい当てた当てたー。あたしが予想を当てたのはなんと今シーズン初めてではないかしら。
交代では早々にトレイラがエルネニーと。とくに疲労とか不調とかあったようには見えなかったけど、やっぱりエメリは過密日程以来の疲労を心配しているのかもしれない。彼がいなくなると影響は大きいからなあ。それだけ替えが効かないということ。
あとはスアレスとウィロックが入った。
もうエジルがいないことは話題にもならなくなってしまったが、噂によると、今回はとくに理由もなく(いわゆる戦術的な?……)外されたという。
スアレスやウィロックより使えない判断だもんなあ。この状況はやっぱり健全ではないね。夏にはプレイできるチームに行かないと。
マッチスタッツ
コーナーの数すげえな。ゼロだよゼロ。ここにある主要スタッツはほとんど負けている。
Huddersfield Town vs Arsenal Running xG
Winning Ugly= This Game pic.twitter.com/4PwmdHB8SA
— Scott Willis (@oh_that_crab) February 9, 2019
xGでもわりと互角。SoT xGだけはかなり差があるので、シュートのクオリティの差が結果になったと云えるのかな。醜く勝つ。
試合の論点
試合の進め方
イウォビのややラッキーなゴールが16分。ラカゼットの追加点が44分。前半で2点差をつけたのはアーセナルにとっては理想的な展開。あとは点を取られなければ勝ちなのだから試合を優位に進められるはずだった。
2 – Arsenal are leading a Premier League away game by two or more goals at half-time for the first time since August 2016 (3-0 at Watford). Interval. #HUDARS
— OptaJoe (@OptaJoe) February 9, 2019
アーセナルがPLアウェイで2点差以上をつけて前半を折り返すのは2016年8月以来とのこと。とてもレアなことだったのだ。
だからかもしれない。
How bad have Arsenal been in this second half? This bad:#HUD 0-2 #ARS (via @StatsZone): pic.twitter.com/zQuq13x59m
— 7amkickoff (@7amkickoff) February 9, 2019
後半のファイナルサードパスは、アーセナルが19/32、ハダースフィールドが74/99だそうで。どんだけなの。攻めさせてカウンターみたいな戦略じゃなくて、単に攻められてたよねあれ。アーセナルはいつだってボールを持ちたいチームなんだから、ハダースフィールド相手にポゼッションできないとか自分たちでもショックだったんじゃないだろうか。
今季前半アーセナルはセカンドハーフFCと揶揄された。前半はダメダメでなぜか後半に盛り返す。
しかし、前回のシティ今回のハダースフィールドと、後半にパフォーマンスがより悪くなるというシーズン前半とは正反対の状況になっている。
何が原因なんだろうか。
試合後にはキャプテン、コシエルニのパフォーマンスが絶賛されているが、センターハーフがもっとも輝く試合とはどんな試合かを考えれば、手放しで喜ぶことはできない。相手は最下位だよ? 8時間27分得点できていなかったチームだよ?
結果アーセナルはPLアウェイで23試合クリンシートならず。
Arsenal have only kept 1 clean sheet in their last 23 away games in the Premier League
📅 13/5/2018
Huddersfield 0-1 Arsenal
Arsene Wenger’s last game in charge pic.twitter.com/UDR0acb3ow
— Premier League Stat Man ⚽️ (@EPLStatman) February 9, 2019
われわれが最後にPLアウェイでクリンシートをキープしたのはヴェンゲルさんの最終戦、ハダースフィールドの同じステディアムだったという。。
イウォビ、メイトランド・ナイルズ、ムスタフィ……
BBC SportsのMOTMはイウォビ。
彼はもちろんゴールもしたしチャンスもつくったのだけど、ビッグチャンスを外すなどファイナルサードで輝けないいつものイウォビでもあった。
AMN。彼はRWBで再三いいチャンスもつくった(1アシスト)し、攻撃ではポジショニングも素晴らしかったのだけど、ビルドアップ時には瞬時の判断ミスによるパスミスやボールを失うシーンが多く見られた。
イウォビはシーズン前半にはかなり成長の兆しを見せていて、まさにエメリ効果だと思ったものだけれど、このところどうもパッとしない。
メイトランド・ナイルズも去年のFBでもかなり使える便利屋さんという印象からは、一歩後退している感は否めない。シーズン始めのけがの影響も当然あるだろうが、今回は期待していただけにがっかりしてしまった。
そしてムスタフィ。この試合が100試合目だということでお祝いのツイートをしていた。
💯
100 up for @MustafiOfficial 🔴#HUDARS pic.twitter.com/JSmWStODrj
— Arsenal FC (@Arsenal) February 9, 2019
が、案の定というか、悪意あるメンションが殺到していた。
ムスタフィは加入以来ずっとファンに批判されてきた選手だが、シーズン前には数少ない擁護派から、今季のエメリこそ彼をヴァレンシア時代のフォームに戻してくれるマネージャーだと期待も囁かれていた。
それがどうだろう。今季もときおり単発で重要なプレイは見せるものの、相変わらず集中力・アウェアネスに欠け、パフォーマンスは決して安定せず、毎試合なにかしらはため息が出るようなパフォーマンスになってしまう。
なにこれ(笑い)。
エメリは選手を成長させるマネージャーだと云われていたが、今季ここまでエメリの下で非常に成長したと云える選手はどれだけいるだろうか。ホールディングやゲンドゥージはまあその選手のなかに入れてもいいかもしれない。
イウォビはシーズン前半ならともかく最近はとても順調に成長しているとは云えそうもないし(それでもぼくは今後の彼に期待しているけど)、AMNはまあCMが本職なのに彼はFBでしかプレイしていないのでそこで評価するのはかわいそうではある。
ムスタフィにいたっては、残念ながらまったく進歩の兆しも見ることができず夏の放出リストに名前が載ったと噂される始末だ。
たとえば、スターリングやラッシュフォードのような選手は、ぼくは正直ここまで急激に成長するとは思わなかった。
スターリングはリヴァプールでスアレスやスタリッジとブイブイ云わせていたときですら、ぼくはそこまでいい選手とは思えなかったが、いまシティでは見違えたようなプレイをしている。ラッシュフォードもぼくには若いウェルベックくらいの認識しかなかったのに、いまやレアル・マドリッドが£100Mで買おうとするような選手になってしまった。
何が云いたいかといえば、ぼくはチーム全体が自信を失っているなかにあっても、個人の成長を見たい。だってそれがアーセナルの新しいマネージャーであるエメリに期待するもののひとつだったのだから。
もちろんチームのフォームと個人のフォームが無関係でいることは免れないのだから、チームが悪いときに選手個人の進歩だけ見たいなんてのはないものねだりのわがままだろう。
でも、たとえばイウォビに関していえば、シーズン前半でそれまでとは見違えるようなパフォーマンスを見せていたのだから、それを続けてくれさえすればいい。それくらい願ってもバチは当たらないはず。
イウォビは年齢や現在のチームでの地位、期待値を考えると、いまもっともノッていてくれてなきゃダメなんだよ。
がんばってくれよマジで。
その他
ミキタリアンの復帰はいまのスクワッドにとってはかなり心強い。彼はこの試合でもずっとハードワークしていて、ブランクはあまり感じなかった。ハードワーカーが好きなエメリには、2列めの重要なオプションとして使われていくことだろう。AMとしてエジルはもちろん、ラムジーやスアレスよりもペッキングオーダーは上だろうと思う。
ラカゼットがまた得点した。彼のグッドフォームも続いている。彼は得点するだけでなくハイプレスも怠らないし守備の貢献も大きい。いまのアーセナルには理想的なFWだ。
コラシナツの上がったうしろのスペイスはこの試合も狙われていた。3CBだったが、どうしてもあそこのスペイスが悪用されてしまう。コラシナツはこの試合でも1アシスト。今季アシストを8コしていてDFではリーグ3位の成績だそうな。攻められるが守れない。かといってウイングっていうほどはウイングじゃない。ジレンマっすなあ。
以上。
勝ったのにあんまりポジティヴな気分になれんねえ。
つぎの試合はミッドウィークのEL。BATEボリゾフ(A)。もうノックアウトステイジに入っていて当然悪い結果は許されないが、極寒の地にどういったスクワッドを連れて行くのか注目。
週末は試合ナシなので(※一週間後にホームでBATEボリゾフ)、疲労についてはあまり考慮する必要はなさそうだ。
COYG
薄氷の勝利でしたね…。
ヴェルゲル時代から気になってるんですが、アウェーでリード奪った瞬間、ボールを奪いにいく位置が極端に下がる気がします。
自陣に引きすぎてチャンス作られ放題だし、カウンター狙うにも距離がありすぎるし…。
正直あれだけチャンス作らせてあげたらいつかは失点するような。
上位クラブのように奪われたらすぐチームプレスでハメにいくみたいな戦い方はできないものか…。
良くない支配率の下げ方しちゃってるので、ここは是非エメリに改善してほしいですね。
とはいえ、今はとにかく勝たなければいけないので、勝ち点3に関しては良かったですね!
エジルは風邪で欠場ですよ。公式で発表されてます。
あと、エジルは能力が問題ではなく、エメリにとって活躍されると困る。相当都合が悪いとの理由で、試合に出させてもらえないそうです。
スアレスの獲得も、エジルの出場を減らす為では。OBが言ってましたが、獲得の最優先はDFです。
はっきり言って、アンフェアですね。エジルが気の毒です。それでも真面目に練習に取り組んでいるそうです。アーセナル愛があるから、チームを混乱させたくないのでしょう。
これは他のビッグクラブなら相当な騒ぎになりますよ。モウリーニョの様にエメリがクビになるでしょう。今のアーセナルは、エメリが実権を握っていまして、エメリに注意出来る人物がいないそうです。
これはかなりの問題ではと言われています。
エメリ専制のソースがあればご提示していただきたいです…!
もち米さん、
> エジルは風邪で欠場ですよ。公式で発表されてます。
これ試合後の発表じゃないかな。見逃してたけどたしかに書いてある。
それとその他の貴殿のコメントについて、「言われています」と書いてるくらいだからどこかで目にしたんでしょうが、ふわふわさんも指摘してますがソースありますか?
・エメリはエジルが活躍すると困るから試合に出さない
・エメリがアーセナルの実権を握っている、誰も注意できない
ぼくはどちらも初耳です。毎日鬼のようにAFC情報を浴びてるクソったれアーセナルウォッチャーを自負してるこのぼくちんが。
そしてどっちも意味がわからない。
エメリがエジルを試合に出さないのはプレイスタイルの問題が一番大きいというのは、ぼくが知る限りファンのあいだでもジャーナリストのあいだでも通説だと思いますよ。もちろん、人間関係もあるかもしれないがそこは見えていない。
日本のファンベイスやジャーナリスト?、メディアその他でどのような言説がまかり通っているかはぼくはまったく知らないんでアレですが、これノースロンドンのアーセナルFCの話しですよね?
エメリがアーセナルの実権を握っているってのも謎すぎ。なんの実権?
あなたはぼくのブログもあんまり読んでくれてないみたいだけど(それは別にいいよ)、熱狂的ファン以外には興味ないだろうクラブの政治についても何度も書いている。
一定期間で俯瞰してみれば、アーセナルFCにおけるマネージャーの権限はヴェンゲルさんの時代から格段に小さくなっているのですよ。そもそもエメリのタイトルもヘッドコーチだし。
それに現状の組織形態だってラウル・サンレヒとヴィナイ・ヴェンカテシャンのふたりのエグゼクティヴでクラブ運営をボードから任されている。
エメリはとても重要なポジションだけどあくまで現場監督で、選手補強についてだってリクルート部門が主導してるってのはミズリンタットのインタヴューにもあったとおり。スアレスもちゃんと取ってるしもちろんエメリの要望が通らないなんて話しではないだろうけど。その後、サンレヒがリクルートにかなり口を出してたってことでミズリンタットが辞めるみたいなトラブルはあったけどそれはまた別の話しで。
それとテクニカルディレクターのことも知っているでしょう? いまアーセナルはTDを探している。オーフェルマルスやモンチが話題になってる件。TDってのはもちろんチームのプレイスタイルとかそのへんまでも影響力がある。
つまりエメリは文字通りヘッドコーチで、「実権を握ってる」みたいな状況とはむしろ逆くらいの状況に見える。ていうかそもそもなんの実権なんだ(笑い)。ヘッドコーチとして、自分がやりたいフットボールにフィットしないエジルを使わないことを決められるくらいの実権では。握ってるってほどじゃないですよね。
> これは他のビッグクラブなら相当な騒ぎになりますよ。モウリーニョの様にエメリがクビになるでしょう。
モウリーニョってマンUのことですか? マンUはポグバなんかとの確執はあったが解任の一番の理由は成績不振でしょうに。現在のアーセナルが成績不振なんてとんでもない。
これを云ってるひとはPSGみたいのを念頭に置いてるのかもしれないけど、アーセナルはPSGじゃないんすよ。アーセナルはそういうクラブじゃない。
ていうかどんなクラブにとっても、マネージャーより選手のほうが権力があるみたいな、そういうヒエラルキー崩壊は望ましくないのですよ。当たり前ですよね。誰もマネージャーの云うことを聞かなくなったらチームが機能するわけがない。
PSGがヴェンゲルさんをスポーツディレクターにしたいのは、ドレッシングルームの秩序を取り戻したいからだって云われてますよ。ソース必要?
長文書いちゃった失礼。
まあエジルの状況は気の毒ではあるけど、ぼくはエメリを支持するかな。少なくともエメリには思い通りにものごとを進める権利がある。マネージャーよりスター選手を優遇するクラブなんて絶対に尊敬に値しない。
> これはかなりの問題ではと言われています。
誰かがそういうことを真実らしく云ってるとしたら、それは興味深いのでぜひ教えてください。
http://littlemozart777.blog.fc2.com/blog-entry-614.html?sp
リンク先の日本のかたのブログ(先日のオーンステインのArseblogポッドキャストの翻訳)をざっと読んで、Arsecastの該当部分をあらためて聞いてみました。
なるほどと思うこともあったけど、一応反論します。
まずこの部分。
> あと、エジルは能力が問題ではなく、エメリにとって活躍されると困る。相当都合が悪いとの理由で、試合に出させてもらえないそうです。
この部分でオーンステインが語っているのは以下。
エメリがエジルを干しているのは、(プレイスタイルに適応できていないだけでなく)財政的なモチヴェイションがあること。彼は350kpwの給与に見合う安定性を見せていない(だから放出したい)。もっともPSG時代には、エジルがフリーエイジェントになるなら獲得を検討していたくらいだから本来はエメリが彼を重用しないのはおかしいとも。
それと、オーンステインも定かではないが、おそらくエメリがエジルを使わないのはエジルに夏の移籍先を探してもらいたいからかもしれないと。そしてこの状況をアーセナルが都合悪く思っているのは、一方でエジルは使わないと価値が落ちてしまうかもしれないから。
ジレンマだと云ってる。使っても使わなくても問題になってて、アーセナルにとっては非常に混沌とした状況だと。
たしかに、エジルに活躍されると困るかもっていうニュアンスのことは云ってますね。でも「活躍されると相当都合が悪い」とまでは云ってない。アーセナルにとって頭が痛い状況はそのジレンマにあるという云い方がされてます。
それと、
> 今のアーセナルは、エメリが実権を握っていまして、エメリに注意出来る人物がいないそうです。
ここは、たぶんここの部分でしょうけど、(以下Redditのまとめから引用、Podcastでは49:26あたりから)
One of the problems that Ornstein has is that during Arsène Wenger’s time at the club he was almost never questioned by those around him and was never really challenged, and Emery is seemingly supported very enthusiastically by Sanllehí and some feel that Emery should be challenged more than he is.
アーセナルのなかでエメリが実権を握っているなんてことではなくて、どちらかといえばサンレヒがエメリに入れ込んでいる/お気に入り、それが少し心配といえば心配、くらいのニュアンスに聞こえます。まとめでは”problem”ですけど実際のコメントは”concern(心配)”。
リンク先ブログの「エメリ監督の権力が強くなりすぎている可能性がある」は意訳では。流れ的にそれも間違いとは思わないけど、直接的にそう云ってる部分はない。
ぼくに云わせれば、この発言の文脈にはサンレヒとミズリンタットの件があると思われるわけです。サンレヒはミズリンタットと折り合いがつかなくて辞めた(将来に対する方向性の違い)そうなので、サンレヒのわりとわがままな人物像がほのめかされているんじゃないかと。まあそこまで行くと想像が過ぎますけど。
いずれにせよ、いま現在エメリが「実権を握ってる」なんて説明だとは受け取れません。良くて、エメリとサンレヒの関係を見てそう危惧するひとがいるというレヴェルの話し。ていうか、ネタ元のこの日本のブログでも「実権握ってる」なんて書いてませんよね?
これ結構、闇を見た思いがあるんですけど、ぼくのブログも含めて日本語で書かれていることをあんまり鵜呑みにしすぎないほうがいいのではありませんか? その気になれば、このご時世ソースを辿れるわけで、本来はそれを聞いたり読んだりして個々人が判断すべきで。
ぼくなら、もち米さんが書いてるようなブログを見つけたら、すぐソースを探しますね。別にそのブログを疑ってるとか信頼できないとかじゃなくて、単純に自分が知ってることとは違う珍しい言説だから。
われながら滑稽なんですが、伝言ゲイムみたいになってんですよ。
ぼくがブログでなるべくソースを貼ってるのも理由があって、基本的には信頼してほしいけど自分でも確かめてもらいたいと思っているのです。誤訳も間違いもあるだろうし、言い訳みたいなものかもしれない。いや、めんどうだからそんなこと誰もしないとは思いますけどね。ぼくだってしない。でもそうしないと読者のかたに誠実じゃないかなとは思うのです。
日本で不誠実な訳し方をするようなメディアもあるってことは知っておいたほうがいいとは思ってます。日本語のニュアンスで読者の気持ちをだいぶ誘導できる。ましてや個人ブログですよ。あ、これ自分のことですよ。
こんなとこで読者のかたにメディア・リテラシーを説くのも失礼千万なんですが、こういうことを目撃するとどうにも。
風邪だったら風邪で問題だとは思うけどね。自分の価値を証明しなきゃいけない苦境にいるのに、みすみすチャンスを棒に振ってるわけだし。
風邪なんて誰も信じてないのでは?
ほんとなら風邪ひきすぎだし、プロの体調管理じゃない。
冬に風邪で試合を欠場する事はベンゲル時代にもしばしばあったので、これについては多少信憑性はあると思ってます。今季あった背中の怪我等は眉唾だと思ってますが。