昨日(日本時間今朝)、ヨーロッパの移籍市場がクローズした。
デッドラインデイとなった昨日、アーセナルでは獲得はデニス・スアレスただひとりとややがっかりなところは否めないが、誰かが来ただけまだマシだと考えよう。
そして、移籍(デパーチャー)についてはエミール・スミス・ロウのRBライプツィヒへの移籍が発表されている。シーズン終了までのローン移籍。
18才という彼のような年齢の時期ならプレイタイムは非常に重要で、しかもドイツのトップリーグでのプレイは彼のさらなる成長を促すことだろう。
リース・ネルソンに違わぬ活躍を期待したい。
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— Emile Smith Rowe (@emilesmithrowe) January 31, 2019
そんなスミス・ロウについて、さっそくブンデスリーガ公式サイトが特集記事をアップしていたので、今回はそちらを読むついでに紹介したい。
「RBライプツィヒに来るという次世代イングランドタレント、エミール・スミス・ロウって誰?」by ブンデスリーガ公式サイト
PLサイド、エヴァートンから獲得したAdemola Lookmanの成功のあと、ラルフ・ラングニックとRBライプツィヒは、再び若い英国人タレントに向かうことになった。シーズン後半に向けてチームをブーストするローン契約だ。今回の若いMFは、ケヴィン・デ・ブルイネやジャック・ウィルシャーを彷彿とさせる。
- 氏名:Emile Smith Rowe(エミール・スミス・ロウ)
- 年齢:18
- クラブ:RB Leipzig
- ポジション:アタッキングMF(左/右/センター)
- 出身:イングランド(4つのU19キャップ、1ゴール)
キースタッツ
生まれも育ちもロンドンのCroydon。スミス・ロウは9才でアーセナルに入団して以来、ずっとボーイフッドクラブでプレイしている。
クラブのなかでもよく成長しており、いまではこの18才はウナイ・エメリの最初のプリシーズンツアーに帯同し、18才の誕生日を迎える2日前にはアトレティコ・マドリッド相手に得点もしている。
それ以来、今シーズンの彼はシニアレヴェルの6試合で3得点をあげ、クラブとロングタームコントラクトを結んだ。
彼はまた2017年にU17ワールドカップを優勝したときのイングランドチームのキーメンバーであり、ボルシア・ドルトムントのジェイドゥン・サンチョともプレイしている。
こんな感じの選手:ケヴィン・デ・ブルイネ
左あるいは右、中央からオペレイトできるアタッキングMF、スミス・ロウはピッチ上では恐れ知らずの攻撃マインドを持った選手。
彼はベルジャンでブンデスリーガのかつてのスタープレイヤーのようなパスレンジをマスターするにはいたっていないが、だれが18才にそこまで期待できようか?
KDBとの比べられることはどこから来るのかといえば、それはMFからのランだ。しばしば深い位置でポゼッションをしていたかと思えば、スミス・ロウはボールを持ってヤバいくらいのアクセラレイションをバーストさせてドライヴしていく。まるでチームGB(Team Great Britain)のスプリントコーチとトレイニングした成果を見せつけるように。チームGBでのトレイニングは彼が13才のときから毎年夏に行っていることだ。
彼のドリブリング・スキルとクロース・コントロールは、元アーセナル、元イングランドのMFジャック・ウィルシャーと比較する理由だ。そしてなぜ彼がボールを持ったときに危険になるのかは、このヤングスターを止めるにはたいていはファウルするしかないからだ。
知ってた?
彼のピッチ上での自信あふれるプレイにも関わらず、スミス・ロウ本人は人としても選手としても自分に満足したことがないのだという。
「コーチによく云われたのはもっと自信を持つべきだということ。ぼくはとてもおとなしかったからね」スミス・ロウはSky Sportsに語った。
「トレイニング・グラウンドでもあまり誰かに話しかけたりしなかったし、ピッチでもあまり声を出さないんだ。いまも試合前には緊張する。けどぼくはいま強くなったと思う。ボールを持ったときにはちゃんと自信があると感じるんだ」
彼がずっと行っている、アーセナルFCのサイコロジストとのワンオンワン・セッションが、ここ数ヶ月彼が自信を表出することを助けている。18/19シーズンここまででそのことは見て取れる。
彼についてのコメント
エミル・スミス・ロウ「たくさんの頭でっかちなひとたちと出会ってきたよ。ぼくはマジそんなふうにはなりたくない。ぼくの家族はぼくが謙虚でいて地に足をつけていることをいつも助けてくれる。ピッチに踏み出したとき、ぼくはぼくがみんなに証明するすべてのもの持っている。そんなふうに感じることができる」
ウナイ・エメリ「彼は(ウィルシャーが持っていた)クオリティを持っているみたいに思うね。フィジカル、メンタリティと右足のクオリティ。もしひとつだけ指摘するなら、わたしだったら彼のメンタリティだ。彼は謙虚で毎日トレイニングやヴィデオ分析で耳を傾けている。そして試合の前にはこれからも成長したい、もっと先へ進みたいと考える」
以上。
どうもESRといえば、KDBについて言及されることが多すぎるような気がする。
そんなにプレイスタイルとか似ているかなあと彼を見るときは毎度思うのだけど、よく考えたらぼくはKDBのプレイをほとんど知らなかった。わからなくて当たり前だったね。アハハ。
活躍するといいですね。今季DAZNでブンデスリーガの中継をやってないのが悔やまれる。
その他のヤンガンの移籍について
昨日のデッドラインデイについてのエントリで、ESRとエンケティアがローン移籍すると書いたのだけど、結局移籍が実現したのはESRのみとなった。
エンケティアについては、不確かな情報ながら、ペリシッチとカラスコの獲得失敗で攻撃オプションを補強できなかったことで、エメリがアウクスブルクへの移籍をストップさせたとも云われる。
この前のカーディフ戦もそうだったけど、終盤にもうワンプッシュしたいのにサブのアタッカーやストライカーのオプションがないのは確かに痛い。
個人的に、エメリにはもっとエンケティアをトライしてほしいのだけど、国内カップは両方とも敗退してしまったし、重要な試合がつづくシーズン後半ではあまりチャンスがないかもしれない。残念なことだ。
サカやエンケティアのような選手はファーストチームでもっともっと見たい。
それと、ジョー・ウィロックについても噂があって、Luton Townからのオファーを本人が断ったようだ。
Luton Townはイングランド・リーグ1でプレイするチームということで、チャンピオンシップのさらに下の3部リーグはたしかにいまのウィロックが経験を積むべき場所ではなかった。
スクワッドが充実してさえいれば、彼もこの冬に経験を積ませるべくローンで他クラブに貸し出したほうがよかったのだろうが、現状ではそのような余裕がなくなってしまった。だって、今後もけが人が出ない保証なんてまったくないのだから。
むしろこれだけけが人が続出しているということは、ほかのレギュラー選手だって突然の離脱なんてことは想定しておかなければならない。
たとえばトレイラだって、あのプレイスタイルならいつケガで離脱したっておかしくない。
こわいこわい。
以上。
PL下位のチームにスタメンで早々に点差をつけて後半半ばから若手投入ってのを期待したいんですが、そもそもフルタイムでもギリギリなので泣けてきますね。
スタメン組の体力管理、若手の経験と得れるものは多いだけに残念です。