昨日スパッズがWHUに負けまして。
それによって、トップ4を争う6位マンUと直接対決の4位チェルシーに3位浮上の目が出てきた(GDはだいぶ差があるがポインツで並ぶ)。
もちろん、5位アーセナルもここで勝てば3位ToTに1ポイント差。同じく新たなモチベーションを持ってこのレスター戦を戦えることになった。もっとも、もしこの試合に勝ってもチェルシーが勝てば……。
ところでこの4チーム合わせた直近8試合で、なんと1試合しか勝ちがないそうで。
Man City 1-0 Tottenham
Everton 4-0 Man Utd
Arsenal 2-3 Crystal Palace
Chelsea 2-2 Burnley
Tottenham 1-0 Brighton
Wolves 3-1 Arsenal
Man Utd 0-2 Man City
Tottenham 0-1 West HamOnly one win in the last eight league matches for teams in 3rd to 6th… https://t.co/BIw8fiiPO3 pic.twitter.com/6DxxegUA2x
— WhoScored.com (@WhoScored) April 27, 2019
タイトル争いをしている2チームがテンションを保ってずーっと勝ち続けているのと比べると、いかにも腑抜けたトップ4争いになっている。
それはともかく。
アーセナルの現実としては、この超重要時期にPL直近4試合で3敗という悲惨なフォームで、今回のレスター戦は負けるとほぼPLからの来季CL出場は諦めたほうがいい状況だ。いっそELに集中できるというメリットはあるっちゃある。
この週末、最高のシナリオはチェルシーがマンUに負け、アーセナルがアウェイでレスターに勝利すること(アーセナルは4位浮上+3位に1ポイント差)だが、それはそう簡単ではないだろう。
チェルシーの勝敗はともかく、アーセナルがここで負ければ今季初のPL3連敗になるが、とても残念なことに、われわれのチームがアウェイでいい結果を残せると信じられるような材料がほとんどない。
エメリの試合前コメント
一昨日の試合前コメント。
(2連敗からどうやって自信を回復……)
エメリ:グッドアフタヌーン。自信回復は一番のターゲットだ。自信については、毎日、毎週、毎時間でも築いていくことができる。そしてトレーニングしてビッグパフォーマンスで3ポインツを取りに行く。
(ファンが選手たちを後押しする……)
一体感を持つことはとても重要だと思う。サポーターとのつながりを感じることもだ。トレーニングでも試合でもわれわれができることはすべてやっている。日曜はビッグマッチで、彼らにいいスピリットを見せることができるし、3ポインツがほしいね。
(レスターの主な脅威は……)
ホームでもアウェイでもどのチームもとても難しい相手だ。リスペクトを持って準備するが、自分たちがどうファイトできるかも考えている。日曜の試合において、選手個人ではキャパシティのなかで攻守に一貫性を保つことがまず最初の目標になる。相手に適応する必要がある。しかし攻守どちらもとても重要だと思っている。まずは自分たちがいい準備をして、それから彼らに適応する。
(オバメヤンの出場……)
彼は今日トレーニングしているし、明日(※土曜)もトレーニングできるなら、日曜にはプレイできるだろうと思う。
(オバメヤンがスタートする可能性……)
今日はトレインできていた。明日もそうなら可能性はある。
(よりによってシーズンのこの時期になにゆえにフォームを失っているのか……)
自分たちのパフォーマンスについてはいつも考えることができる。どうやったら安定させられるのかとね。それこそ毎日、毎試合における自分たちのやり方だ。シーズンについて総括するのはその後になるだろう。われわれの目標はどうやって一貫性を持てるかということだ。
わたしたちは前回、前々回の試合に敗けた。しかしいまは現在とそして日曜に集中している。もしわれわれがこの2試合をネガティヴに捉えるなら、ナポリやワトフォードをポジティヴに捉えることができなくなる。どの試合も新しいヒストリー、新しいテストなんだ。
われわれはポジティヴだよ。ワークしているし、自信を回復している。準備してつぎの試合を楽しみなものにしていく必要がある。
(選手補強にはCL出場が重要になる……)
過去や未来について語ることはできる。自分たちが集中していることについても語ることができる。われわれが語るべきはたったひとつしかなく、それは現在のことであり、日曜への集中だ。
(われわれのアウェイレコードとメンタリティ……)
敗けた前回の試合については話したくない。ナポリでの勝利については話したくない。わたしが話したいのはつぎの試合だけだ。われわれは準備している。ワークしている。それについて多くの情報を話すつもりもない。試合への準備について十分な情報だけ話す。
((アウェイについて)心配してるんでしょうか……)
キミは何度同じ質問を繰り返すんだい? 同じだよ。わたしはいつでも対応するし、質問に答えもする。しかし、同じ答えを別のことばを使わなきゃならなくなる。
(ロジャースが来てからのレスター……)
彼らはコーチを変えたね。コーチが新しいエナジー、アイディア、スタイルをもたらした。選手は変えていないが、違うシステムになっている。セットピースについて重要になっていることは以前との違いだ。彼らはいまいい感じで、自信を持っている。プレイにはコンビネーションもあるしいい選手もいる。難しい試合になるだろうが、彼らのような相手でも楽観的でいられるよう、われわれにとってPLでのテストは必要だ。
「キミは何度同じ質問を繰り返すんだ?」で思わず笑ってしまった。これはエメリにとって初の「何度も同じことを訊くな」コメントだろうか。。ヴェンゲルさんを思い出すなあ。
でもこの質問はアウェイフォームについての質問で、エメリの苛立ちの理由を考えるとあんまり笑えない気もする。
エメリはこのプレス会見のあとか、Sky Sportsの独占インタビューにも応えている。こちらもかなりのボリュームがあるので、のちほど別エントリで紹介しようと思う。
Unai Emery exclusive interview: Arsenal’s progress assessed ahead of season-defining period
ソクラティスのコメント「ぼくらはバカじゃない」
ウォルヴズの敗戦のあとのソクラティスのコメントが少し話題になっていて、タイミング的にレビューエントリに漏れたので、ここでフォローしておこう。ちなみに公式サイトに掲載されているインタビューとは少し違う内容だ。
Sokratis says Arsenal are ‘not stupid’ and must address poor form
ソクラティス:(ウォルヴズの敗戦)すべての選手に責任がある。ぼくらは愚かじゃない。自分たちがいいプレイをできなかったことくらい理解している。どの試合にも勝つ必要があるんだ。
(チームのトップ4への渇望について)もちろんだよ。もちろんだ。選手たちはみんなCLでプレイしたい。いつも勝利を願っているがそれは簡単ではない。ウォルヴズでは悪い試合をやった。その現実を変えることはできない。だからつぎの試合だ。
もしレスターにこんなふうに臨めば、ぼくらはまた負けるだろう。それは明快だ。コーチ、システムの問題じゃない。まったく関係ない。自分たち選手の問題なんだ。これからの3試合はすべて勝たなきゃならない。そしてフィニッシュだ。
ちょっとした原因はたしかにあるかもしれない。でもいい訳をしているヒマはないんだ。この3試合には勝つつもりでプレイしなければならない。ぼくはこのチームを100%信じているし、それが可能だと思う。
元気でた?
チームニュース
PEAが鼻の手術をしたそうだが、すでにトレーニングには復帰している。鼻が問題になるってなんか珍しいような。
ラムジー、スアレスがアウト。
いつもの3人ももちろんアウト。
予想ファースト11
当ブログの予想スターティング。
3-4-2-1
ラカゼット
イウォビ、ミキタリアン
コラシナツ、ジャカ、トレイラ、AMN
モンレアル、コシエルニ、ソクラティス
レノ
オバメヤンはフィットネス的にはたぶんスタートから使えるんだと思うのだけど、ラカゼットとオバメヤンを最初から使うとストライカーのオプションがエンケティアしかいなくなる。追いかける展開になるとそれが問題になる。PEAのスタートでラカがベンチはありそう。
イウォビとミキタリアンもこのところは若干フォームを落としているものの、なんと彼らの代わりがいない!
バック4(4-2-3-1)でスタートも当然あるだろうが、最近のシステムを見るに、劣勢になったときのオプションと考えるほうが自然である。
劣勢になることをまず想定しなきゃならんのが、いまのわれわれの苦しさよのう。。
レスター・シティについて
現在テーブルでは暫定10位。完全にPL第三勢力のひとつ。アーセナルを含む第二勢力とはまだ越えられない壁(10ポインツ)があるものの、直接対決となればそこまで大きな差はないことは認めざるを得ない。
今季PLホームでの成績は以下。WhoScored.comより。
年末から4連敗をやっているが、その後は持ち直しホーム4試合でW3 L1。前回NCに負けている。シーズンを通してホームでトップ6に勝った試合はないのは、アーセナルにとっては朗報だが。
ホーム・アウェイでの直近フォームで2試合勝ちがないのはアーセナルと同じだが、4勝しているのはアーセナルよりいい。
アマーティ以外は全員フィット。ベストチームでやってくるというわけだ。
前回のウォルヴズ(離脱ゼロ)のときも思ったが、もしアーセナルでこの時期にけが人がゼロだったらと考えると、けが人の多さもアーセナルにとっては相変わらず深刻な問題だ。
注目選手はMFのジェイムス・マディソンにモナコから借りているユーリ・ティーレマン。ちなみにこのティーレマンはレスターはクラブレコードの金額で買い取る気マンマンだそうである。
そしてもちろんジェイミー・ヴァーディ。アーセナルとの試合では7試合で6ゴールだとかなんだとか云われているが、自慢じゃないがアーセナルキラーなんて選手はいくらでもいる。自分だけ特別だと思わないでほしい。
ブレンダン・ロジャースのコメント「来季はトップ6へ」
ロジャース:われわれにとって何が重要か分析するに、タイトルを取ったグレイトなシーズンから得られるもの。それは着実な進歩だ。
来シーズンはストラクチャとアイデンティティを構築していくことになる。
選手たちはトップ6に入っていくことをもくろんでいるし、それがチームとしてのチャレンジであり、ほかのクラブと同じチャレンジだ。
レスターのデインジャーマン
マイケル・コックス:今シーズンのレスターはときにチャンネルで脆弱に見えるときがある。とくにフルバックが高く上がったときだ。ハリー・マグワイヤはボール扱いがとてもうまく、空中戦も強い。しかし相手のフォワードに裏を取られるとついていくのに苦労することがある。
あれ?いつものように危険なところを指摘してねえなと思ったら今回デインジャーマンじゃなくて、「オポジションヴュー」になってた。レスターに危険な選手はいないってことか。よしいける!
前回対戦について
ホームで10連勝めだったらしいよ。この試合でやっとNo.10ポジションでプレイさせてもらったエジルも自画自賛のSexy football。
【マッチレビュー】18/19EPL アーセナル vs レスター(22/Oct/18)エメリボール炸裂の巻【マッチスタッツとコメント集】
【マッチレビュー】18/19EPL アーセナル vs レスター(22/Oct/18)エメリボール炸裂の巻【試合の論点】
今回もヴァーディの便意を誘発できないだろうか。。
試合結果予想
BBC Sports (Lawro’s prediction) 1-1
SKY Sports (Paul Merson) 2-1
WhoScored.com 2-2
スコアは割れたがアーセナルの勝ち予想はなし。この連敗の内容を見ていれば当然か。
マーク・ロウレンソン(BBC Sports):日曜はこの試合のあとにチェルシーとマンUの試合がある。少なくとも彼らのどちらかはポイントを落とすわけだ。しかしここでアーセナルがのし上がれるとも思えないね。
わたしはレスターがホームでNCに敗けたのは驚いたんだ。しかしフォックスはウェストハムではファイトバックするところを見せたよ。
ポール・マーソン(Sky Sports):アーセナルについてはよくわからない。彼らはナポリへ行き、イタリーで2番めのチームからクリンシートを守った。そしてそこからリーグ2試合で6失点だ。これを見てて、何が違うのかわかるひとはいるのかね? アップ・ダウンが激しすぎる。
わたしはレスターを推すよ。ヴァーディはアーセナルのディフェンスには荷が重すぎる。ブレンダンが来てからのレスターを見れば、倒すのがとても難しいチームになった。アーセナルのようなチームがそこへ行けば、彼らは危険な猛獣になる。とても危険だ。アーセナルは来週木曜のことも考えなきゃならない。それはこの試合の助けにはならないね。
試合のみどころ
見どころかあ。どこだろう(笑い)。
正直なところ、ぼくはアーセナルがこの試合に勝てそうな気が全然してない。
このクソ重要な時期にホームを含めて2連敗。ToTが気が緩んで?敗けたのとはわけが違う。気を緩める余地がないのに敗けているのだから。
これは残念な事実だが、アーセナルはもしこの試合に勝ったとしても、そのあとに行われる試合でチェルシーがマンUに勝つようなら(最近のマンUがひどすぎるゆえに、下馬評ではアウェイのチェルシーがやや有利と見られている)、PLトップ4フィニッシュの夢はほぼ終わりだ。残り2試合ToTもチェルシーもアーセナルよりひどいヘマをやるとはとても思えない。チェルシーが最後にレスターにアウェイで負けるかもって? そのときはきっとアーセナルもバーンリーに敗けているのだから心配ご無用である。
この試合はぼくはあまり大きな期待をせずに観るつもりだ。あと残り数試合が絶望的な気分になるような、ウォルヴズ戦のような愚かな敗け方だけしなければ。
この試合に順当に敗けて、唯一ポジティヴなことがあるとすれば、最初にも書いたように、今晩かぎりでELに集中できることだ。
一昨年、マンUがやったようにPLの残り試合を捨てれば、PLでも集中を余儀なくされるチェルシーよりもチャンスはいくらかあるように思える。
CL出場のためならELだって立派な道なのだから。
キックオフは日本時間今晩4/28(日)20:00。ああ、これランチタイムのアウェイなのかあ。。
それでもCOYG
ウルブス戦は、1点目のフリーキックはそもそもファールじゃないし2点目はオフサイドだし3点目はジャカのパスがよすぎただけです。つまりジャッジです敗因は(現実逃避)。
レスター戦はとにかく点をとられない、相手より1点でも多くとる、それだけっ。
COYG
逆にレスターに勝ち、ユナイテッドが気合を見せてチェルシーを蹴散らすと、一気にチャンスという
ダメくさいなあ、という時に大勝利するミラクルアーセナル(もっと早くそれをやれというツッコミ付)を見せて欲しい所