先日来、今夏のターゲットとしてアーセナル界隈でとても話題になっているロリアンのMF、アレクシス・クロード・モーリス(Alexis Claude-Maurice)。20才。
同じくロリアンから去年アーセナルに引っこ抜かれたマテオ・ゲンドゥージの元チームメイトということもあり、ファンの注目を集めている。
おそらくよほど熱心なフランスリーグ(しかもリーグ2)のファンでもない限りは、名前も聴いたことがないというひとがほとんどだろう。
今回は彼がどのような選手なのか、アーセナルに移籍する可能性はあるのか。Redditでシェアされていたブログなどから紹介したい。
アレクシス・クロード・モーリスって誰なんだよエントリである。
ハイライトヴィデオから
もちろんね。ハイライトリールだけを観てフットボーラーを判断しちゃいけません。YouTubeは危険。学校で習いましたよね?
なにこれいいじゃん。素敵。買おう。
最初噂を聴いたときストライカーとかいってたのにストライカーじゃなかった。
アレクシス・クロード・モーリスのプロファイル
TMより。
1998年生まれの20才。
リーグ2、FCロリアンのMF。
フレンチU18~U20。
174cm。右利き。
ポジションはLMFとCAM。アーセナルだとイウォビやESRと同じポジション。
18-19リーグ2で35試合、MFにしてG14 A4。バケモンか。キミがほしい。
アレクシス・クロード・モーリスのプレイスタイル
r/Gunnersより。@FcLorient450はFCロリアンのウォッチャー、ルーカス。彼のブログは『FC Lorient Actus』。
@FcLorient450:彼はAMかワイドでプレイできる。とてもテクニカルなプレイヤーだよ。彼のグレイトなクオリティのひとつはボールコントロールだ。グレイトなタッチがある。
彼からボールを奪うのはすごく難しい。彼がもっとも成長したところは、パスのタイミングと選択だね。彼は速いというか、30-40メーターを加速していくようなタイプじゃないんだ。
彼はライン間でボールを受けることを好んでいて、つぎの動きやそれを実行することが速い。
彼のフィニッシュもとてもいいね。彼の得点の多くはボックスの外からだ。打点からのボールの軌跡がとてもスペシャルで、カーヴして、ジェントルなストライクだが同時にパワフォーでもある。
アレクシス・クロード・モーリスはアーセナルFCに移籍するか
つづいて、ブログ『Gunners Town』のDaveとの対話。2019年2月のもの。この時点でACMがすでにゲンドゥージにつづく移籍になるか?と検討している。慧眼。
Will Alexis Claude Maurice follow Guendouzi to be the next Gooner off the Lorient Express?
デイヴ(Gunners Townオーサー):アレクシス・クロード・モーリスはストライカーの後ろ3人のどのポジションでもプレイできると思うんだけど、ロリアンではどこでプレイしているのかな。あと彼のベストのロールとポジションはどこだと思う?
ルーカス(FC Lorient Actusオーサー):そうだね。今シーズンのモーリスはストライカー後ろ3人の左で使われていたよ。でも、思うに彼のベストポジションはストライカーの真後ろだね。オフェンシヴMFとして成長していて、とくに今シーズン彼はピッチの中に入っていく傾向があった。ぼくの意見ではオーヴァーフロウするより、プレイメイカーって感じだな。
デイヴ:彼の特長と強みってなんだと思う? それともちろん彼の弱みも教えてほしいな。
ルーカス:間違いなく彼のメインのクオリティは試合を読むヴィジョンだよ。チャンスクリエイションの頻度でも成熟してきた。彼はDFのイヤな逆足に向けたパスコースを見つけることができるし、たやすくラインをブレイクできる。彼は年齢(20)にしてはとても大人びてるね。彼はチームを引っ張っていけるし、メインのプレイメイカーだ。
ボールが彼の足に吸い付いて、ほとんどポゼッションを失わない。試合のなかではもう少し安定性がほしいけど、彼の年齢ならまったくふつうのことだ。ロリアンはかなり彼に頼っているし、今シーズンは彼のおかげでたくさんの試合に勝った。
デイヴ:フレンチ2部リーグからトップディヴィジョンに行くのは大きなジャンプだけど、EPLへのジャンプはたぶんもっと大きい。モーリスがゲンドゥージを追ってPLに行きたがると思う? 彼はPLにスイッチするに十分かな?
ルーカス:ゲンドゥージについてはあのとき驚いたんだけど、たしかに彼には能力もあったし、フランスU19でもすごかったから準備はできていた。
クロード・モーリスについては、彼もまたやれる能力があるとは思う。けど個人的には、彼はまずリーグ1で経験を積むべきかなとも思うんだ。なぜなら、マテオはほんとにちょっと違ってて、彼はすでにハイレヴェルでもやれる気質を持っていたんだよね。彼がアーセナルでプレイしているのを観ると、ロリアンのときと同じアティテュードでプレイしているのがわかるよ。
デイヴ:彼についてフレンチメディアで噂やゴシップは出てる?
ルーカス:それがあんまりないんだよね。でもちょっと驚きだよ。リーグ1のいくつかのチームとあとはオランダのエールディヴィジくらい。でもコンクリートなものはひとつもない。といっても、彼は去年たった1ダースの試合しかプレイしていなかったんだけどね。彼に信頼が置かれるようになったのは今シーズンなんだ。
でもこの夏には彼へのオファーは少なくないと思うよ。噂は聞かなくたって、クラブは彼をフォローしていなきゃいけない。
デイヴ:メディアによれば夏のアーセナルのバジェットは少ないらしい。モーリスはいくらくらいになるかな?
ルーカス:ロリアンが昇格に失敗すれば(※リーグ2の6位)£8Mてとこかな。でも昇格すれば価格は上がるだろうね。まあそれでも£13-14Mがマックスだろう。未来へのいい投資になると思うよ。でもたぶん、まずは彼のタレントを伸ばすにはハイプロファイルなチームでなく、プレッシャーも少ないほうがいい。
デイヴ:彼のeXチームメイトがファーストシーズンであれだけファーストチームでのプレイタイムがあったということが、彼に影響すると思う? 彼とゲンドゥージは仲がいいの?
ルーカス:そうだね。マテオは完璧な例になるよ。フレンチ2部でたった1シーズンのあと、つぎのシーズンにはアーセナルでレギュラーだ。これは流星のような上昇だよ。当然クロード・モーリスに刺激を与えるだろう。
彼にはたくさんのタレントがあるし、落ち着いていて成熟している。マテオほどの強いキャラクターがあるかは定かじゃないけどね。
いずれにせよ、彼には明るい未来があるし、もしアーセナルが夏に彼に行くなら、マテオのアドヴァイスを聴くに違いない。それに、彼らはお互いによく知っているし連絡も取り合っているよ。だからもしクロード・モーリスがノースロンドンに行くなら、マテオがそこに馴染んでいったことが彼の助けになるし、お互いにサポートしあえるだろうね。
最新の移籍ニュース。アーセナルからの最初のオファーは断られるが、セカンドオファーも準備
直近の噂では、アーセナルからロリアンへの最初のオファーは断られたという。その額£7M(€だったかも)。
当初£9Mのプライスタグがついていると云われていたが、ロリアンはこの夏にクロード・モーリスを手放すなら£10M以上を希望しているとも伝えられている(€だったかも)。
当然のことながら、ロリアンだって去年ゲンドゥージを手放したあとに彼に何が起こったかを見ている。
彼の移籍金は£7-8Mと云われているが、現在TMの彼の評価額は€30Mで、なんならこの先もっと高騰しそうな気配もある。チームのNo.10でできるだけ稼ぎたいと思っても無理はない。
肝心のライヴァルについては、現在アーセナルのほかにはウエスト・ハムが興味を持っているという以外のめぼしい名前は出ていないようだ。
Welcome to アーセナル! アレクシス
先のGunners Townの記事中でも触れられているが、アーセナルとロリアンの距離は近い。
彼らからはコシエルニとゲンドゥージがアーセナルに来ているし、アーセナルからロリアンへはスヌが移籍しているし、コクランやジョエル・キャンベルがローンでプレイした。
そしてゲンドゥージの友。ロンドンにも遊びに来ていたようだ。
ACMの獲得にはグリーン・ライトが灯っていると思える。
去年ゲンドゥージ獲得の際のロリアンのプレジデントのことばが思い出される。
わたしたちがロリアンでやらないことがひとつある。それはこんなにも大きな可能性を秘めた選手を最高じゃないクラブに出すことだ。われわれはアーセナルは彼にふさわしいと強く感じた。
今回もアーセナルがふさわしいのではないだろうか?
ゲンドゥージのようにいきなりEPLで結果を出せというのは酷だろう。ロリアンウォッチャーのルーカスも云っているように、獲得後はリーグ1やチャンピオンシップなどにローンしたらいい。
このポジションでこのレヴェルの選手は、イウォビはもちろん、ESRやウィロック、ネルソンやサカらもおり、アーセナルにとっては必ずしもプライオリティではないが、若くて将来有望な選手の獲得はいつだって楽しみである。
アーセナルFCへようこそ。アレクシス・クロード・モーリス!
終盤には粗が目立って色々言われるグェンドウジだけど、プレミア1年目の19歳なんだよなあ
アーセナルの先発って時点で欧州のトップ選手なのに
フランスは人材の宝庫なんで、どんどん発掘してくれ
アーセナルはお金が使えないから安いうちに獲っておいてほしいですね。