アーセナルの移籍市場での鈍い動きにお嘆きのファンに朗報だ。
昨日ユースウォッチャーのJeorge Birdが明かしたところによると、ヤングガナーズの3人のファーストチーム昇格が決まったという。
まあ噂どおりでとくに驚きはないが、この3人にファーストチームのスポットが与えられるということは、アーセナルの移籍プランを考えるうえでもとても興味深い。
Arsenal promote Joe Willock to first-team squad
Arsenal promote Eddie Nketiah to first-team squad
Reiss Nelson promoted to Arsenal first-team and given number 24 shirt
新シャツナンバー
公式での発表はないが、先ごろ伝えられていたよりも今回あらたに小さな数字のシャツナンバーが与えられたということがその証となっている。
Reiss NELSON 50 => 24
Eddie NKETIAH 51 => 30
Joe WILLOCK 62 => 28
3人のプロファイルをおさらい
今回の3人はメイトランド・ナイルズ以来2年ぶりのアカデミープレイヤーのファーストチーム昇格だそうである。
あらためてそれぞれのプロファイルを公式サイトから引用しよう。なお、テキストは昨シーズンのもののようだ。
ジョー・ウィロック
1999年8月生まれの19才。
ボールを持ちながらゆうゆうとピッチを駆け抜けるボックス・トゥ・ボックスMF。ジョーは去年(おととし?)にファーストチームで11試合も出場するなど、ヤバイくらいのブレイクスルーをしてきた。
彼は1年前にはまだU-18のレギュラーでプレイしていたが、2017年の9月にはELのレッド・スター・ベルグレイド(4-2勝利)でシニアデビューしている。それから彼はPL、FAカップ、EFLカップでも起用されるようになり、6試合はスタートから出場している。彼はU-23レヴェルでも素晴らしいフォームを維持しており、1ゴールと5アシストを記録している。
昨シーズンの彼は、フレディ・ユングベリが率いたU-23チームでもっとも輝いた選手のひとりだ(PL2の12試合でG6A2)。
またカップ戦ながらシニアで出場した試合でもいいプレイを見せていた。とくにELファイナルで見せた印象的なプレイは記憶に新しい。
こう云ってはなんだが、数年前までは彼よりも、同じくアーセナルアカデミーにいた兄のクリス・ウィロックあるいはマンUにいたマティ・ウィロックのほうがよほど注目されていたと思う。
そのクリスは2年前アーセナルアカデミーからポルトガルでのプレイに活路を見出したものの、21才となったいまもまだベンフィカBにいる。
また、もうひとりの兄であるマティ・ウィロック(Matty Willock)はマンUのアカデミーでプレイしていたが、ファーストチームには上がれず、この夏にリーグワン(イングランド3部)のジリンガムFCにフリーで移籍した。
アーセナルのファーストチームにまでたどり着いたということは、現時点で3兄弟?のなかでもっとも成功しそうな雰囲気を漂わせているのがおれたちのジョー・ウィロックだと云える。
エディ・エンケティア
1999年5月生まれの20才。
ユースレヴェルでシーズン連続24ゴールしたあと、エディは17/18シーズンにカラバオカップのノリッチでデビューし勝利を決める得点、ファーストチームに足跡を残した。
それ以来このストライカーは、PL、EL、FAカップに起用されながら、同時にPL2の13試合では12得点している。
またエディはインターナショナルでも出場を増やし、イングランドのU-21では2018年6月のスコットランドで2得点し3-1勝利に貢献した。夏にはシンガポールツアーでPSG相手に5-1で勝利した試合でも得点している。
エンケティアは昨シーズンに何試合もファーストチームのベンチに入りながら、エメリにあんまりにも起用されないので、ファンのひとりとしてはとても不満だった。
あの程度の起用の量なら、サードストライカーのウェルベックもいたことを考えれば、経験を積むためにレギュラーでプレイできるチームにローンで移籍しているべきだった。
しかし、彼もまたシーズン終盤の数試合では明るい未来を予感させるシャープなパフォーマンスを見せており、なぜか彼を冷遇してきたエメリもこれまでの評価を変えたと思いたい。
エンケティアに小さなシャツナンバーを割り当ててファーストチームに上げたということは、このあとに何か大きな心変わりがなければ彼が新シーズンのサードストライカーで決まりだろう。
ラカゼットとPEAがフィットしている限りは、PLでのチャンスがそうたくさんあるとは思えないが、EFLカップ、FAカップ、そしてELと実戦で戦うチャンスはたくさんある。
個人的にはラッシュフォードのような選手になってくれることを期待してる。
リース・ネルソン
1999年12月生まれの19才。
俊足とゴールへの嗅覚をもつエキサイティンなプロスペクト。17/18にはコミュニティ・シールドのチェルシーでデビューし価値を証明した。その後には、PL、EL、FAカップとEFLカップに起用されている。
このヘイル・エンドの卒業生はどちらのフランクでも、ストライカーの後ろでもデンジャラスで、昨シーズンのPL2では11試合で9ゴールしている。
彼は8才からクラブにおり、夏のシンガボースクワッドにも含まれている。18/19シーズンはホッフェンハイムにローンでジョイン。
リース・ネルソンは、ホッフェンハイムではいいこともあり、悪いこともありといったところだろうか。
ドイツでのシーズン序盤は大いに得点能力を発揮、ジェイドゥン・サンチョの親友ということもありまたイングランドから新星がやってきたと一躍注目の的になったが、ケガや、またアティテュードの問題も起こして(ナーゲルスマンの教育的指導笑)、コンスタントにプレイできてはいなかった。きっとそのことに一番不本意に感じていたのも本人だったろう。
ということで、今シーズンは彼も期するところがあるはずである。
アーセナル愛もつねづね口にしているグーナーでもあるネルソン。アーセナルのウインガー問題を埋めるピースとなってくれることを期待せずにはいられない。
アーセナルのスクワッド/補強プランへの影響
この3人がファーストチームのメンバーに数えられているということは、当然アーセナルの補強プランにも影響があるはずだし、または補強プランのおかげで彼らがファーストチームに上がったとも云えるかもしれない。
まず、エンケティアはサードストライカーのポジションでほぼ間違いないだろう。
アーセナルは安い(たとえばヴェテランとか)サードストライカーを獲得して、エンケティアはシーズンを通してレギュラーでプレイできるクラブに経験を積ませにローンするみたいなプランを持っていたのかもしれないが、思ったよりリクルート活動がうまく行かず、金も時間もなくサードストライカーまで取る余裕がなくなった。そしてエンケティアをサードに抜擢。そんなところじゃないだろうかと邪推。
また、ウィロックの18/19の扱いはラムジーとエジルのバックアップだったと考えられることから、そのままラムジーのポジションに入ると想像する。
もっとも、クオリティでも経験でもウィロックがそのままラムジーの代替になるかと云われればそんなことはなく(当たり前だ)、アーセナルは引き続きB2Bのリクルートは続けていくことになると思われる。
そしてネルソンについては、この夏一番騒がれているウインガー問題のひとつの回答にはなるだろう。
ただし、ザハやフレイザー、マルコムといったエスタブリッシュメントにアーセナルが積極的に動いているということからも、ネルソンがファーストチョイスであるはずはない(当たり前だ)。彼もまた左でも右でもよくてセカンドチョイスだろう。
ということで、ファーストチームに昇格するといえど、当然のことながら今シーズンは3人ともレギュラー選手のバックアップとなるのだろうが、エメリにアピールするチャンスはこれまで以上にあるに違いない。
とくに、エジルやミキタリアンといった選手に先んじて選ばれるようにでもなったら、これはアーセナルの未来にとり大きなできごとだ。
もちろん彼らシニア選手のパフォーマンスにもよるが、エメリならチャンスを与えてくれるのではないかとほのかに期待している。いや、序列を重んじるエメリにはあまり期待できないが、アーセナルFCが表明した今後の方針である「トランジション・チーム」の実現には若い選手の積極的な起用は不可欠。そこには期待しよう。
まだ移籍ウィンドウが閉まるまでは一ヶ月ほどあるので、新しい選手を取り彼らがローンで出される可能性も皆無ではないだろうが、ぼくは新しいシーズンにはアーセナルで彼らのプレイが観たい。
以上
予算40mはマジで下位クラブなので、彼らの成長に期待するしかない
「よさん79mあるよ、こうしょうをゆうりにするためにウソをついたんだよ」とか言ったアホ事情通はテームズ川の投げろ
兄貴、あたしも見たい。
ネルソン、ウィロックにはマジでスタメン(古い)奪ってほしい。スミスローも。
エメリーベイブス爆誕からのヤングアーセナル爆誕
ウィロックはプレーメーカーとしてはもう相当やれてるけど、ハードワークって点ではまだ通用してないと思う。
他の2人も、足りないのはそこかな。(ゲンドゥージ、油断するな。お前もだ)
エメリが昨季ハードワーカーばかり重用してたのは若手に対するメッセージ的なこともあると思うんで、この子達が試合に出たいというモチベーションでガツガツした選手になってくれると期待してる。
エジルの筋トレよりははるかに効果あるでしょ。