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【マッチレビューその2】19/20UEL GS アイントラクト・フランクファート vs アーセナル(19/Sep/2019)まるでバスケだ!【マッチスタッツと論点】

試合の論点

フランクファート v アーセナルのトーキングポインツ。なんかポジティヴなことから始めるのは久しぶりだなあ。

アーセナルがついにフランクファートの牙城を破る

今回下馬評でもジャーマンチームが有利と見られていたのは、彼らのホームレコードが半端じゃなかったからだ。

彼らはELのホームマッチでは2006年にパレルモに2-1で敗れて以降、一度も敗けたことがなかったという。

そしてイングリッシュチームがそこで勝ったこともなかった。その記録を今回ついにアーセナルが破ったのだ。

ヨーロッパでもっともノイジーなステディアムのひとつだということで、中継からもすごいボリュームの声援だということがわかった。ちなみにアーセナルサポーターももちろん数は少ないながら負けじと声を張り上げていたのが印象的だった。

あの雰囲気ならアウェイチームは萎縮するだろう。アーセナルにはあの雰囲気をすでによく知っていたドイツでプレイ経験がある選手が何人もいたのがよかったのかもしれない。

ところでPLのファンのぼくは個人的にはああいう一本調子な応援スタイルは好きになれないが、今回驚愕したのは、ひとり退場者を出して3-0で敗けていてもずっとあのノイズがつづいていたこと。イタリアだったらホームチームにブーイングが轟くだろうし、イングランドなら半分くらいのファンももうそこにいない。ファンもすごいメンタリティだ。

これにはたまげた。

ブカヨ・サカがシャイン☆彡

(今回観た中継がバカヨじゃなくてブカヨって云ってて今回はブカヨ・サカでお送りしています)

スターティング11に入っているのも驚いたけれど、終わってみれば90分プレイしてG1 A2とアタッカーとしては申し分ない結果。結局MOTMに選ばれるほどの活躍をしてしまった。とんでもないボーイである。公式のTOTWにも当然選出。

あと相手のレッドカードになった2枚めのイエローを誘発したのも、このひとの強引なドリブルからなんだよね。

CL/ELでのアーセナルの得点者としては、2008年のラムジーに遅れること2カ月半くらいの若さ。イングランド人としては、1982年のスチュワート・ロブソンに次ぐ若さなんだとか。

今回彼が残した数字はこんな感じ。

ピュア・クオリティ。

しかし彼が18才に見えなかったかといえば全然そんなことはなく、やっぱり18才ぽいプレイではあったけれど、それでもこれだけの結果を出したのはすごい。エメリも云っていたように、試合のなかでどんどん自信をつけていった感じで、得点シーンでハセベのディフェンスを物ともせず左足で放ったシュートはマコトに美しかった(ハセベだけに)。

それと彼がアーセナルのファーストチームでプレイしているのは何回か観ているけれど、彼はクロスが上手な印象がある。序盤のトレイラへのクロスなど、今回もとてもいいクロスがあった。

それとねちっこい守備もいい。87分オバメヤンのシュートのアシストは、サカがしつこいタックルでボールを奪ってからだった。

今後左サイドのペッキングオーダーがどうなるかわからないが、彼はこの試合でとてもポジティヴな印象を残した。ネルソンやマルティネリよりも一歩リードしたことは間違いなさそうだ。

オバメヤンがシャイン☆彡

オバメヤンはこれで今シーズンの6試合で得点できなかったのはリヴァプールだけ。そのリヴァプールでも1アシスト。すべての試合の得点に彼が関与しているということだ。これじゃあエメリがオバメヤンを外せなくなっているのもしょうがないよ。

今回もまたいつものようにBCをいくつか外してしまったけれど、1点はきっちり決めてくれた。

ひとりのスーパースターに頼りきりのチームは理想的ではない。しかし、彼のようなスーパーなストライカーがいなければチームは成功しない。オバメヤンにふさわしいクオリティのチームに早くなってもらいたいものだ。

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4 Comments on “【マッチレビューその2】19/20UEL GS アイントラクト・フランクファート vs アーセナル(19/Sep/2019)まるでバスケだ!【マッチスタッツと論点】

  1. ムスタフィ、良かった。てか今までで一番。
    PLはフィジカル(というかラフプレー)の問題があるので別かもしれないが、ELでの戦力だけでも貴重だ。

    しかし依然として中盤はゲームを作る能力が低く、カウンター中心の不器用なチームという印象は拭えない。
    セスクのいた頃と比べちゃいかんなと再認識した。

    ただそれだけに、ハードワーカーでボールを運べてキープもできるウィロックの価値は大きい。
    正確に速いカウンターを仕掛けるサカの特徴も生きる。
    当面はハードワーク→ショートカウンターの方向で良いんじゃないかと思う。

  2. ワトフォードの敗戦から(※敗けてません)はずっと滑ってますねー

    「細かく繋がずにシンプルにやる事と、敵がホームで気持ち良くやりたい事をやろうが
    決めさせずに前掛かりの敵の裏を使ってカウンターで少ないチャンスで決める」
    それがアウェーでの勝ち方。

    格下ならどこ相手でも、または格下ならアウェーでも
    「スタッツの量で圧倒出来る」時代は終わっていますね。

    シュートを多く打たれても「枠内シュート」と「得点」が上回ればそれで良いし、
    アウェーでは「枠内」の数字でも上回れるとは限らない。

    特にこの試合でのポイントは
    「DFに本職でない選手を使うと決定機の対応が緩く(悪く)なり、逆に本職を使うと良くなる。」
    という好例があった。
    長谷部のシュートブロックは全て緩かったし、チェンバースのコスティッチへの対応は
    最後の最後で自由を奪っていた。ナイルズコラシナツは最後淡泊で緩い。」
    結局スコアに直結するのはスタッツではなく「最後の質」かミスで、
    それが勝敗を決めますよね。

  3. サカはもっと内に切り込む(持ちたがる)タイプかと思っていたけど、周りを生かしたり守備の貢献もあり、今後もかなりプレー時間は割いてあげたいですね(成長しかない)。ESRはピークの時みているとドリブルの切れ味が無双だったのが、やはり怪我明けという部分もあるのかな、と。あと中で使ったほうがいい印象ですよね。
    何より結果がチームを明るくする、という点では、あともう数試合みて問題点を分析したほうがいいかもしれません。エミマルは自分的にはベストプレイヤー。チェンバースもとてもよかったです。何気にブンデス経験者が多数(ムスタヒ、コラシナツ、ジャカ、オーバ)いたことは、ホーム無双の難敵を破るのに大事だったような気がします。COYG!

  4. 3CMで二人のラムジーのくだりで爆笑です。そのあとに控えるのが孤立したジャカ、ルイスとムスタフィ氏とかすごい。
    プレミアでやったらどうなってしまうのか。

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