EL is back! やってきましたね。おれたちのエウロパが。
2戦2勝と、PLでの悲惨フォームとは反対に絶好調を維持しているELのアーセナル。グループステイジの3試合めは、エミレーツにポルトガルのクラブ、ヴィトーリアSCギマラエシュを迎える。
ヴィトーリアはポルトガルリーグでは現在暫定4位となかなかのポジションをキープしているが、今年はここまでヨーロッパでは振るわず。グループFでスタンダール(A)、フランクファート(H)にも勝てず(無得点)、2試合を終えてポイントゼロの最下位となっている。6ポインツ&GD+7という最強アーセナルにとっては、ホームで最弱チーム相手ということもあり、おそらくこのグループステイジのなかではもっともプレッシャーのない試合になる。なにかチャレンジングなことを試せるいいタイミングかもしれない。
今回もまたヤングガナーズが、PLで見させられてきたものは何だったんだ……と思えるようなシャンペイン・フットボールを見せてくれることだろう。期待大。
Arsenal v Vitoria Guimaraes: Rob Holding takes up yoga after watching Ryan Giggs DVD
エメリの試合前コメント「われわれのメンタリティは攻撃にある」
試合前プレスカンファレンスでのエメリのコメント。今回はロブ・ホールディングが同席した。要約にて。
※今回のエメリのコメントには追記があります。これを読んだあとでどうぞ。こちら。
- (ELでのパフォーマンスについて)試合ごとにどのように試合に勝って進歩できるかを考えている
- 進歩を見せるためにPLだけでなくELも重要。グループ1位でフィニッシュを目指す
- 試合ごとにいろいろな選手を使うことも重要
- (ELでチームが見せている自由)チームがベストパフォーマンスを出せるようたくさんの違う選手を使う
- 多くの選手がプレイする準備ができていてチームを助けてくれる
- (いまのチームはヴェンゲルのラストシーズンよりもベターか?)わたしのキャリアのなかでも難しいときに批判を受けるのはふつうのことだ。わたしの仕事、チーム、選手に。サポーターたちには意見があり、それは受け入れる必要がある
- わたしはつぎの試合に集中している。どうものごとを進歩させられるか
- いまの目標を達成できるよう、われわれがどれだけ少しづつでも前進できるか。それは明日の勝利であり、ものごとを進歩させたい
- ELでは最初の2試合でいい結果を得た。一方月曜のPLでは大きなチャンスを逃して5位にいる。またチャンスが日曜にある
- われわれは進歩できるし、進歩しなければならない。だから自分たちのやり方でよくなっていかねばならない。それはひとつのプロセスであり、われわれの戦略上もっとも重要なことだ
- われわれの戦略は、わたしが昨シーズン、オフィスで試合を観ていて、24人いる選手で10人を替えた。約40%だ。いまわれわれは新しい選手や若い選手たちにチャンスを与えていて、それは未来に向けて自信を得させるためだ。彼らとパフォーマンスを出したい。そのプロセスにはわたしは満足している
- 3ポインツのチャンスを逃した月曜の結果には失望している。われわれは自分たちのやり方に則っているし、ひとつの戦略が必要だ
- もっとも重要なことはチームとクラブ、それに目的が明確なことだ。自分たいがどこにたどり着きたいのか
- われわれはまだ始まりにいるし、わたしにはとても自信がある。選手たち、自分たちのワーク、クラブの戦略を信頼している
- (チームのベストのバック4をベンチに置くのか?)われわれは守備で進歩している。失点は減っている。それがひとつの目的でもあった
- しかしわたしはそれを達成するのに、同じ4人の、ひとつのシステムでやりたくはない
- ELでは違う選手を使っていて、彼らもまた守備面で進歩している。すべての選手にチャンスがある
- わたしは攻撃的なチームであることをつづけたい。同時に守備でも進歩する
- われわれのメンタリティは攻撃的であることだ。わたしはそのなかで少しづつバランスを見つける
- われわれはより競争力のあるチームになりつつあるし、守備面が改善しており、つぎのステップでは攻撃面でのキャパシティをキープしたい。いまそれに取り組んでいるところだと考えている
- 月曜のあとでわれわれは失望しているが、一方で24時間以内にまた別のチャンスがある
- (ファンの批判に傷ついているか?)去年のウォルヴズのことを思い出す。(SUと)とても似たような5-3-2システムで守備がとても強かった。そして3-0で敗けた。30分は完全にバランスを失った
- 月曜は、最初のペナルティが明白だった。もしそれがゴールになっていれば違った試合になったかもしれない。しかしたくさんのコーナーから失点した
- そこからトライしてチャンスもあってドロウにできるチャンスもあった。90分のなかでは何が起きるかは予想できない
- われわれの反応はもっといいものができたはずだが、それでもいい姿勢といいメンタリティがあった。つぎの試合で進歩できるところを示さないと
- (ヴィトーリアとの試合から期待すること)最初の2試合で敗けたが試合は接戦だった。彼らをリスペクトする。明日は難しい試合になる
- ELのパフォーマンスは未来に向けてのいいパフォーマンスを見せられると思う。コンパクトに、アグレッシヴに、攻守にとてもよくプレイしている
- まずは3ポインツ。いいパフォーマンスを出してそれを日曜のPLにつなげたい
- ホームではノッティンガム・フォレストやスタンダール・リエージュのような相手にとてもいい結果を出したが、ときにはボーンマスやアストン・ヴィラのような相手に勝つことに苦労している。明日は完全な試合をやりたい
このタイミングでエメリがファンになにをどう伝えるかを考えて訳していたら、結局要約といいながらほとんど端折らずに訳してしまった。あと、主語・述語がおかしい部分もわりと直訳しているので、意味わからないというかたはオリジナルを見てほしい。ぼくの英語力が貧しいというより、オリジナルでもたぶんよくわからない英語をしゃべっているはずだ(最近はエメリが英語ができないと指摘されることがだいぶ増えた)。
「攻撃的なアーセナル」
さて今回コメントした内容について、わりとアーセナルファン界隈はざわついているようである。
悪い流れのなかにいるチームのマネージャーが、こういう場所で理想を語ることがべつに悪いことだとは思わない。選手もこれを読む可能性があるのだからあんまりネガティヴに正直すぎるのもどうかと思うし。
でも、エメリがいまの自分たちのことを「攻撃的なチーム」だとコメントしたのはさすがにぼくもちょっち驚いた。
それと守備面での改善についても自賛しているが、それも信じがたいものがある。月曜にSUのようなとくに攻撃が優れているわけでもないチームにあれだけ好きなようやられた直後にだ。
でもこういった彼の考え方が単なる強がりではなく、ほんとうにそう考えているのだとしたら、チームにもろもろのインプルーヴメントがないのも合点がいく。いま目の前で起きている現実という本質的な問題を、彼が受け入れようとしていないということなのだから。
You make me laugh… pic.twitter.com/DohUXm3oSH
— Mesut Özil (@MesutOzil1088) October 23, 2019
エジルがなにについて「笑止千万」だと云っているかはわからない。でも、この流れならエメリが自分のチームを「攻撃的だ」と述べたことへの反応だと受け取られても仕方がないだろう。なんならメスト・エジルこそ現在のアーセナルのリアクティヴなスタイルをもっとも批判的に見ているひとりなのだろうから。
まあ個人的にはこれは皮肉にしても少しやりすぎに思えるけども。
エメリ「ぺぺをファビーニョのように見守るべき」
オフィシャルサイトのトランスクリプトで省略されたのかわからないが、この会見かあるいは別で話す機会があったのか、エメリがリヴァプールのファビーニョについて語っているのが話題になっている。『GOAL』より。
エメリ:ぺぺにはPLに適応する時間が必要だ。たとえば、フランス時代、わたしはファビーニョのことが大好きだったよ。彼はモナコにいたが、PSGにほしかった。
わたしがアーセナルに来たとき、彼の名前は獲得リストに載っていたんだが、彼はリヴァプールとサインした。
最初の6ヶ月彼はプレイしなかった。それは適応のためだ。しかしいまは彼は素晴らしいし、それはぺぺにも望んでいることだ。
わたしたちには我慢が必要だ。ぺぺはよくなっている。月曜は、彼が勝利へのキーになっていた。もし彼が得点していれば(結果は)また違っていただろう。
それもひとつのプロセスだ。わたしは彼を信頼しているし、彼には時間も忍耐も必要だとわかっている。
このコメントってぺぺに対する批判があるということについての回答だと思うのだけど、云うほど彼に批判てあるのかな?
さすがにSUでのぺぺを見てネガティヴに思ったひとは少ないのでは? ぼくの観測範囲でもぺぺに批判的な意見てほぼ皆無だけども。。。
ていうかですね。ファビーニョを気に入ってたのはまあいいとしよう。いい選手なんだろう。でもひとこといいですか?
トレイラをほめろや。
そして使えや。DMで。
ロブ・ホールディングのコメント「ギグスのヨガDVDのおかげ」
プレスカンファレンスにエメリと同席したホルディーニのコメント。先日のr/GunnersでのAMAもおもしろかったぞい。まだのひとはチェックしよう。
ホールディング:(ヨガセッションについて)6人の選手がやっていた。あとフレディ・リュングベリも。フレディもやってきてちょっとだけヨガを一緒にやったんだよ。
いいグループだったね。やってもやらなくてもよかったんだけど。一週間に一度セッションがあってね。おもしろかったからぼくは参加したんだ。
ずっとやってるね。もう4年になる。
ぼくが子どものころ、マムがライアン・ギグスのヨガDVDをくれたんだ。彼がそれでどうやってキャリアを永らえさせたのか説明したもので、彼がやってるならぼくもやらなきゃ!ってなったんだ。それをつづけているというわけさ。
ウケるw そういやみんなでヨガやってる写真あったな。
ホールディングはNEWボーイのマルティネリについても語っている。
彼(マルティネリ)はここへ来てからよく馴染んでるよ。毎日トレイニングでハードにやってる。彼はいつだってプレスをかけてくるし、走るのをやめない。センターハーフ(※CBのこと)としては悪夢さ。ストライカーには諦めてもらいたいんだけど、彼は絶対に諦めない。
彼のフィニッシングもやばいね。頭でもイケる。彼は小さいけど、フォレストで頭で決めたし、スタンダールのもすごいゴールだったと云わないとね。
彼はエミ・マルティネスととても仲良しだと思うよ。彼らはよく一緒にいるし、英語を教えてもらったりしてるんだと思う。
ヨガのときも彼はできるだけ英語を学ぼうとしている。5、6人の小さなグループだけど、彼は努力して英語を学んでいる。それが大切なんだ。
ああ頼もしい。
つづいて試合展望をば。
昨季の今頃は多様な人選、戦術を見せていて楽しかったものだが、今季は「何かに憑かれてます?」って聞きたくなるぐらい柔軟性がない。
ジャカをスクランブルだったとは言え左サイドバックに置いたり、エジルをトップ下に据えたりしてたあの頃のエメリが戻ってこないかな?
最強のチームを求めて冒険をするエメリ・アーセナルを見たい。
本筋とはずれますが、去年の今ごろは3CBと4CBを併用したり、MFの人選もかなり頻繁に変えていたのに、今シーズン入ってからはさっぱりですね。
特にコラシナツについては、3CBの方が活きるってエメリ本人も昔いってたような。。今はホールディングやチェンバースもいて、むしろ3CBの方がやりやすいんじゃないか?と思われるほど足りてるのに。
そういえば、後半頭から選手やシステムいじるような交代も減った印象あるし(去年はセカンドハーフチームみたく言われてましたよね)、エメリの狙いってなんなんでしょうね。まぁそんなことファンに教えてくれるわけないから、結果で評価するしかないんですけどね。。
本筋戻ってELですが、快勝を希望してるんですが、あまりにBチームが攻守共にうまく行きすぎてるので、個人的には各選手の課題みたいなのが見えたら今後の成長につながるのでは、と思ってます。
Aチームと違って全体的に機動力と運動量があって活気ある良い試合するでしょうね。それでもエメリはジャカを信頼し続けることでしょう。エメリ以外は気づいてるんですよね。ジャカはビルドアップというかもはやスピードが無さすぎてプレミアリーグで3列目をするのはキツいと。スケープゴートなんかじゃなく現実でのガチの話だよと。
ナイルズとコラシナツを活かすためには3バックの導入はマストですよね。あと、本職じゃないチェンバースもか。
前線に豊富なタレントがいるから、4バックにしたい気持ちはわかるが、それならそれに適したベジェリンやティアニーの起用は必要です。
また、コラシナツを起用しながら4バックをするなら、広大なすぺ
途中で送信してしまいました。
広大なスペースをカバーできるトレイラはマストです。
適材を適所に配置するだけで圧倒的に強いと思うんですけど、エメリは何にこだわってんでしょ?
このエントリの追記(エメリのコメント)を別にアップしたので、そちらもよろしければ。