試合の論点
レスター・シティ vs アーセナルのトーキングポインツ。
弱者のフットボール
勝てる確率の低い賭けで、結局結果を出すことはできなかったが、今回アーセナルの最近の試合のなかではかなりがんばったほうだと思う。
アーセナルはビルドアップがまともにできず、ボールを失う場所はおもにオウンハーフで(ディスポゼッションの70%が自陣)、何度もピンチにさらされたが、そんなことはいまのアーセナルの状態なら想定内である。
そんなことよりカウンターアタックで何度か危険な場所までボールを運んだことが重要だし、もしかしたら得点していたかもしれない。そこが目を向けるべきところだ。
レスター視点においては、今回のアウェイチームは人数をかけて固く守り、足の速いFWの危険なカウンターがある「イヤなチーム」だったに違いない。ホームでは格下チームのこういう戦術とも戦わねばならないのも強者の宿命である。
ラカゼットがあのチャンスで決めていれば、オバメヤンがもう少しだけ我慢してオフサイドでなければ、アウェイチームがポイントを持って帰った可能性はある。エメリが云うとおり、彼にとってはそれくらいにはプラン通りの試合だったんだろう。この試合はエメリにとってたまたま敗けただけの、とってもいい、進歩のあった試合だったのだ。彼がそう云っているのだから間違いない。
守ってトランジション勝負というのは、本来エメリが一番やりたい(得意な)戦術なんだろう。低リスク&少ないチャンスで勝つ。持てるものが制限されたチームでは妥当なプランだ。
問題はわれらがアーセナルFCであるということ。いろんなものを持っているクラブだということ。エメリにとってはそれが最大の問題だ。彼はふさわしいチームでもっとそのポテンシャルが発揮できる。非常に価値あるコーチだ。
アーセナルFCにふさわしくないということだけが残念であり不幸なのだ。
トップ4が遠のくなか、ウナイ・エメリの去就に注目が集まる……
さてこの試合の結果を受けて、アーセナルはシェフィールド・ユナイテッドに抜かれ6位に後退。4位(マンシティ)とは8ポインツ差になった。
まあ内容はともかく結果は0ポイントと最悪だったということで、誰しもが試合後にエメリの今後がどうなるかに注目をしたわけだけれど、昨日のデイヴィッド・オーンステインのリポートは全アーセナルファンの目を点にさせた。
Arsenal bosses “100%” behind Unai Emery, deny considering change or talking to candidates, plan to review in summer. Kroenkes + execs offering full support, won’t react to “noise”, feel results will improve atmos & think #AFC on right path. @TheAthleticUK: https://t.co/rXXrMAtd9a
— David Ornstein (@David_Ornstein) November 10, 2019
アーセナルのボスたちは「100%」ウナイ・エメリを支持。更迭を検討しているとか後任候補について相談しているという噂は否定されている。(エメリの今後は)来年の夏にレヴューする予定。クロンキとほかのエグゼクティヴたちもフルサポートしており、「ノイズ」には耳を傾けない。現在の結果には進歩のきざしがあり、アーセナルが正しい道を進んでいると考えられている。
なんと。
94/95シーズン以来の勝率の低さ、82/83シーズン以来のスタートの悪さ、後ろ向きなプランとチームパフォーマンス、こういったことを鑑みてチームがAFCにとって「正しい道」のうえにいると。こりゃ驚きましたね。
ぼくはこのままだとトップ4は無理だし、このクオリティでELを勝てるとも思えない。だから来シーズンのCL出場はかなり困難だと思うんだけど、それはなくても問題ないって判断なのか。あるいは、ここからよくなると信じているのか。
もちろん後者しかないはずなのだけど、ウナイ・エメリのどこをどう見るとそのきざしとやらがあると思えるんだろう。この試合がこれまでよりちょっとだけよかったから? シーズン前にはミッドテイボーチームのひとつだったレスター相手に、そもそものプランが守ってカウンターという勝つ可能性の低い弱者戦略で、それでいてふつうに敗けてるんだけども。
これ、今後どうなるんだろうか。クラブはファンのプレッシャーに耐えられるのか。
この2週間のIB後、PLはセインツ、ノリッチとつづくのでそこから勝っていく可能性はたしかにある。けれど、いまのアーセナルのクオリティでレスターやチェルシーより前に行きPLでトップ4に入れるとはまるで思えない。このまま時間がすぎればすぎるほど、挽回が難しくなっていって、ファンのストレスもたまっていくことは目に見えている。
ヴェンゲルさんでもジャカの件でも立証されたようにクラブもファンの意見を無視して成立できないのだから、いくら彼らが100%支持するといっても、#EmeryOutが大キャンペインになったときどうするんだろうか。そのときの「ノイズ」はいまと比べられないほど大きなものになる。ていうかノイズって。
今後、エメリの解任を求めたファンが試合をボイコットなんてこともあるかもしれない。エミレーツのガラガラのスタンドはつい2年ほど前に見たばかり。
いままだ状況がそこまで行っていないのは、単にテーブルで順位を維持しているからだろう。10位とかそれ以下になって我慢できるかと云われれば、さすがに厳しい。パフォーマンスはしているのに結果だけが伴わないんじゃない。むしろこんな結果でも、結果のほうがマシでパフォーマンスのほうがもっともっとヒドイのが問題なのだ。これが仮にエメリのファーストシーズンだったらまだ弁解の余地があったかもしれないが、もう十分な時間と戦力を与えられている。
このボードのエメリを100%支持するという判断は、ちょっと信じがたいものがある。100%というくらいだから、後任がいないなどのネガティヴ理由での支持ではなく、彼の能力を疑っていないとかポジティヴな支持のはず。マジで?
この件は、あとでもっと突っ込んで書くつもり。
以上。
いやあつまらないブログですね! ごめんね!
レスターに負ける可能性が高い事は分かってたので特に結果に驚きはないですが、エメリが100%支持されてるというのには驚愕しました。
今の状況で正しい道に進んでるというなら、このチームが目指してるものは何なのか理解できません。
ランパードの会見なんか見てると、やっぱカリスマ性のある、人の上に立つ人間だなあ〜って感心してしまいました。
会見が全てじゃないにせよ、人と人が作るグループにおいて、言葉って本当に大切なんだろうなと思わされます。
通訳等つけてスペイン語で流暢に言い訳してもらえればなと思います。
今回も更新お疲れ様です。
敗戦に驚きはないが、特に0-2になってから顕著になったように思うが、全く反抗の様子が見えなかったのはショックでした。相手にいいようにボールを回され、運動量はほぼなく、相手を押し込むような展開は一切見られず。
前線の3人が前半から動き回ったツケが来たんだとは思いますが、それも含めてチームマネジメントのはずで、マルティネッリ入れるなり、エジルを守備タスクから解放するなり、2CBに戻すなりいくらでも策はあったはず。あーいう戦術を取ってる時点で相手に先行されたケースは想定しておくべきだが何のインパクトもなかったなあ。。
ポジティブな面は、やっぱルイスは3CBの方がいいかも。中盤から前線にかけて効果的なパスがイーブンのときまでは見えた気がします。ベジェリンもインナーラップしたりとかやはりRBの攻撃面では彼が一番輝きますね。
エメリが何も出来ないのはわかりきってましたが、boradがそれ以上に無能なのがハッキリしてしまったのが絶望しかないです
ガラガラのエミレーツだけでなく、世界人気も落ちる可能性ありですね
今の成績で及第点与えるようじゃこの先思いやられますね…。
当初の目標をどんどん下げていって、こんな低い内容で満足するなら、別にヴェンゲル続投でも良かったんじゃないかとさえ思えてしまう今日この頃。
フロントには今シーズンのトップ4フィニッシュという目標を(現実的かは別として)今一度思い出してもらいたい。
レスターはホームでとても強いうえに今絶好調のチームですから、
アウェイの戦い方としては、前半の途中から後半の失点するまでの戦い方については悪くなかったと思います。
試合開始は選手のポジションが悪くて繋げないことが多かったので、
中盤とバックの選手がシステムに適応するまで時間がかかると思ってます。
正直、今のチームのメンタリティやインテンシティを考えると
エメリだろうが他のだれかであろうが内容はそこまで変らなかったと思います。
ブログがつまらないんじゃなくて、不愉快なニュースが多すぎるのが問題なので。
あのエメリのコメントを要約する苦痛をお察しします。
試合は皮肉抜きで、エメリのサッカーとしては上出来だったと思う。
しかし同時に、これがエメリの限界だろうなとも思った。
カウンターの精度を上げていけば(エメリの言う「改善」?)、いつかはレスターのレベルには近づけるかも知れない。
しかしそれは、4位以内を諦めるのとほぼ同義だ。
ベジェリンの復帰でクロスの質が急に上がったとか
ゲンドゥージが攻撃であれだけやれるとは正直思わなかったとか、
そういうポジティブな話題も、「もっと強くなるために」「CLに出るために」という前提がなければ意味がない。
エメリを100%支持してるという幹部にも、もう一度考えて欲しい。
これで本当にCLに出れるのかどうか。それに値するフットボールをやってるのかどうか。
負けても驚かなくなっちゃった。そりゃ負けるよねっていう。こりゃあと半年は苦行ですね。半年間
さっぱりアーセナルがのことを忘れられる薬があったら迷わず飲んじゃいます。
エメリ解任からのオーバメヤンも売りましょう。カウンターをサポーターが望むなら中心に考えるべきですが。パスの受け手になれないんでオーバメヤンがトップで出ると特に実力者相手にはキツい。
失礼します
レスターの勢いを感じましたね
何となく0708ミラン戦を思い出しましたよ
逆の立場ですが
この日のエメリの戦い方自体はわかりますが(いつもでは困ります)この停滞感は普段の姿勢からくるものでしょう
それだけ勢いは大事ということです
昨年からエメリ交代を願っていましたが、エメリだけが責められるべきではありません
クラブがこの一年押し進めた合理化の影響も大きいです
ラムジーへの一連の対応、一貫性の無いエジルの取り扱い、過ちを犯したジャカに対して自己責任として守りきらなかったクラブの姿勢
これで一丸となって前に進める訳が無い
人を大切にする姿勢が信頼を生んで、信頼が能力を発揮する土壌を作って、選手が自ら才能を発揮しようとするから逆境を跳ね返せるんじゃないですか
簡単に勝てる相手なんていませんよ
過去や現在のすべてを否定も肯定もするつもりはありませんが
いくらリクルートに成功しても、こんなやり方では同じ事の繰り返しですよ
合理主義で選手を干すなら、活躍している選手が出ていくのを引き留める筋合いだって無いです
コシェルニーの時のようにあんな声明出して何になるんですか
結果が出なければファンは合理的に離れていっていいんでしょうか
それでもサポートするファンの気持ちはどうなるんですか
ジョシュが経営者としてこういった方向性を示すのはわかりますが、サンジェイの切り捨てるようなやり方ではダメです
それらがエメリの姿勢と相まってクライシスに足を突っ込んでいます
モウリーニョのチェルシーもクロップのドルトムントもクライシスに陥りましたが、選手への過度な要求が原因でしょう
贔屓目抜きでペペマルティネリサカセバジョスティアニーなんてこれから上積みしかないんだから
クラブは選手をもっと大事に、エメリは選手の才能をもっと信じて積極的に戦って、それでダメならしょうがないじゃん
チームのキャプテンの序列がジャカの次に所属一年半のオーバメヤンというのが組織的にダメですなあ
本来ならラムジー又はコシェルニー、モンレアルなんだろうけど、誰もいないし
エジルはクラブから干されるという(誰も幸せにならない)事態なので別として
ベジェリンならと思うけども選ばれない時点でクラブとしては割とバラバラなんだろうなあ
開幕前にトップ6と言われたチームがまだ下にいるとゆう、しかも2つも。これが原因の一つなのかどうかは知りませんが、次くらいでそっくり入れ替わるかもですね。選手は悔しいだろうな、こんな戦い方では勝てないと思ってても文句言わず出るんだから。今のプレミアならどことやっても勝てない気がします。悲しすぎ。
フロントの1番の目標は健全経営なのではないかとマジで疑っています。
CL出れないならオバラカ売って給与体系を下げるのも悪くないとか考えていそう。
いつも楽しく拝見しております。試合は全く楽しめておりませんが…ハラハラするんだけどワクワクしないんすよね。
いつも気になるのですがエメリさん、敗戦後のコメントめちゃめちゃ違和感あるのは英語のせいなのか、それとも本当にそう思っているのかいまだに分からない。セビージャ時代のコメントもこんな感じだったのでしょうかねぇ。
フロントも選手も監督コーチも、全てが中途半端って感じ。これに金だけはあるのがUtdで、安金の当たり補強のお陰でギリやっていけてるのがToT。
シティリバポチェルは監督が望んだ特定の選手を獲得できるパイプ、魅力があった。レスターは前々からスカウトの目利きがえぐい。
エメリは選手を上手く操れてない時点で解任待った無し。
ただ、イウォビ、コシェ退団で戦力はダウン。ここ2年の補強で1番高評価が8Mのグエンってのも酷い。今夏の40Mのやりくりは凄かったけど目利きはだいぶ怪しい。
んでビルドアップなんてずっと練習しとるのに理解できん選手も大概。
まぁエメリを100%信頼なんてのは彼が楯突く男ではないってのもありそう。ベンゲル以降の急な改革途上なら、文句言わず引き受ける人がいいだろうし、単純に説得力のある後任候補がいないのかもしれない。
こういう試合で昨シーズンの慣れ親しんだ守備的なシステムを使わざるを得ないっていうのは、この試合の時点では今シーズンエメリが目指した433を使って勝てる選手が居ないってことなんでしょうけども
アーセナルのリクルートチームはエメリの欲しい選手を獲得したのでしょうかね。
エメリはスペイン時代からずっと、強豪相手のアウェイでは守備的布陣を敷いて、ポゼッションを相手に渡すサッカーしているのは一貫していますけどね。2年目だし、あれだけのリクルーティングしてもらって、エメリはもはや言い訳できないと思いますけども。
レスターは今調子がいいチームというだけで強豪ではないし、クラブ規模で劣ってるわけでもないし、昨年のリーグ順位もアーセナルのほうが上です。もしあなたのいうあれだけのリクルーティングというものがあるならば、そういう相手に対して433で戦うべきだしそうして倒していくべき。
こういう弱者の戦い方をせざるをえないのをエメリだけのせいにするのは無理があると思うのですけど
後任が確定してない段階でフロントがエメリを支持しないというスタンスを取る訳にはいかない故の100%信頼発言でしょうな。ただでさえチーム状況悪い中で更にチームを混乱させる発言を避けたのは良い判断だと思います。
エメリとしては守備重視な戦術で戦いたいのだと思いますが素人目で見ても今のアーセナルって守備に特徴ある選手ってそんないないと思うんですけどね。ただ攻撃的な選手が多い筈なのに攻撃面は完全に沈黙気味というきつい状況。
フロント、ファンがエメリを信頼出来ないのは問題ないですが現場のコーチ、選手達が信頼出来なくなってるなら解任した方が良いと思います。
やはりミスリンタートさんがいなくなっちゃう辺りから、香ばしかったがELではトホホでしたね。
(まだレスター戦は相手が強いから、と言い訳できちゃう。。立場ぁ)
ソフトな改善として、
・エメリは会見に通訳つけてスペイン語で対応する。
・エメリさんが「ジャカが批判されているのはチームのパフォのせいであり、それは私と上層部に責任がある。選手起用も含めて、私に文句を言うべきで、それは甘んじて受ける+選手への一線を超えた中傷はアーセナルの品位を落とすのでやめよう」、とエメリ+エドゥさんから公式コメント出す。
・チーム上層部はエメリハードルを明示化する(12月までにトップ4との勝ち点差いくつまで、内容面でビルドアップ改善、とか)
-> これも、リヴァポに負けたノリッジのような戦いでも、十分にサポートできるのになぁ。内容が悪すぎ+改善されなすぎでツライ。
ハードな方としては、
・インテルから昨シーズン末で外れたスパレッティ監督とかいい気がします。(英語力はなさそうだけどアッレグリより手札が少なくてもやれる)
・ユングベリさんに EL などのカップ戦を完全に任せて、そちらのチームで脱エメリを試してみてほしい(切実)
・Lエンリケは望ましいが、彼にはも少し時間が必要じゃないかな。火中の栗を拾わせるのは忍びない。
なんてことをブログ読ませていただきつつ思いました~~。
厳しいチーム状況なので、ついついこちらのブログを覗いてしまいますw
お疲れ様です。
遠のく top 4 より、
近づく bottom 3 の可能性が高いような。
ホント、怖いです。
割といいメンツを揃えたのに全く機能せずに降格したフラムやニューカッスルの匂いがしてきた