プレイタイムを求めてローン移籍するヤングガナーズ
ここしばらくはすでに噂されていた案件も含めて、今月は若い選手たちのローン移籍が続々と決まっている。
順番にフォロウしておこう。
タイリース・ジョン・ジュールス(18)がリンカン・シティへ
Tyreece John-Jules joins Lincoln City on loan
1/10に正式にリーグワン(※英3部リーグ)のリンカン・シティへの半年ローン移籍が発表された。
今シーズンはファーストチームデビューも期待されながら実現ならなかったのは残念だった(※PLチェルシーとFAカップのリーズでベンチ入り)。
彼はリンカン・シティ移籍後、さっそくデビューを果たしている。クラブから与えられたナンバーもNo.9と期待の高さもうかがえる。
TJJについては1年とちょっとくらい前に紹介するエントリを書いた。17才のころもすごかったが、いまのところ着実に成長をしていると云っていいだろう。
アーセナルユースのニュー・ジェネレイション。タイリース・ジョン・ジュールスって誰? | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
リンカン・シティからのメッセイジ。
We’ll take good care of him, @m8arteta 🙌 pic.twitter.com/8FHHu4jMeS
— Lincoln City FC (@LincolnCity_FC) January 10, 2020
エミール・スミス・ロウ(19)がハダースフィールド・タウンへ
Emile Smith Rowe joins Huddersfield Town on loan
同じく1/10に正式発表。チャンピオンシップのハダースフィールド・タウンに半年のローン。
ESRもまた今シーズンにファーストチームでチャンスを得たいところだったが、ならず。
この2シーズンはファーストチームに何度も加わっているが(※PLは2試合出場)、成長していくためにも競争力ある場所でよりコンスタントにプレイしなければならなかった。
去年のライプツィグへのローンはケガでほとんどの時間を棒に振ってしまったのは残念で、今回はフィットネスを維持しつつレギュラーでプレイすることが課題になりそうだ。
この移籍について本人。
ESR:ここに来られてとてもうれしい。ぼくにはプレイできるチャンスが得られることが重要だった。アーセナルみたいなビッグクラブにいてトッププレイヤーズに囲まれていれば、チームに入っていくのは難しい。ここでチャンスを得られればグレイトだ。
ハダースフィールドのオフィシャル。「エミールはわれわれにクリエイティヴリンクをもたらしてくれる。それはいまチームが失っているものだ」とマネージャーの弁。
📝 #htafc have completed the signing of @emilesmithrowe on loan from @Arsenal for the rest of the 2019/20 @SkyBetChamp season!
🗣️ Danny Cowley: “Emile will give us the creative link that we’ve been missing.”https://t.co/qC7Ide0Lp5
— Huddersfield Town (@htafc) January 10, 2020
ディノス・マヴロパノス(22)がニュルンベルクへ
Mavropanos joins Nuremberg on loan
1/13にクラブが正式発表。マヴロパノスはブンデスリーガ2のニュルンベルクへ半年のローン。
彼はスヴェン・ミズリンタットによって発掘されたタレントでありながら、ここまで頭角を現すことはできていない。
おそらくはチームのCB難からローンに出ずチームに残っていたのだろうが、ファーストチームでの出場機会もほとんどなかった(※ELスタンダールに出場)。このローンで経験を積んでもらいたいものだ。
一説によれば、現在ニュルンベルクはディフェンスが大惨事になっているそうで、ディノスがレギュラーでプレイできるチャンスは相当にありそうだということ。期待したい。
デヤン・イリエフ(24)がJagiellonia Bialystokへ
Iliev agrees to join Jagiellonia Bialystok on loan
1/14に発表。イリエフがポーランドリーグのJagiellonia Bialystokへ半年ローン。
イリエフはそもそもスロヴァキアクラブにローンで行っていたが、出場機会がなく戻され、また別のクラブにローンされたということらしい。
イリエフに関する情報はあまり見かける機会もないが、その少ない情報においてはあまりいい印象はない。以前このブログで紹介したところでは、さんざんな云われようだった。
アカデミーでは19才GKアーサー・オコンコ(Arthur Okonkwo)の評価が高く、彼はもう24ということは、GKと云えどもアーセナルでの先は長くないかもしれない。
その他
アカデミープレイヤーでひきつづきローンは、ドンカスター・ローヴァーズのベン・シーフ(21)に、ボーフムのジョルディ・オセイ・チュチュ(21)。
去年末、オセイ・チュチュを引き合いにアーセナルのローンマネジメントの強化について書いたことがある。アーセナルは、それをより有効に利用しようとローンに対する考え方をだいぶ戦略的に変えたということ。
あまり読まれなかったエントリみたいだけど、手前味噌ながらなかなか興味深いことが書いてあるので未読のかたは。
アーセナルの新しいローン戦略の恩恵を受けるジョルディ・オセイ・チュチュ | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
それと、もっともヤングプレイヤーズのなかで注目されているといってもいいエディ・エンケティアの去就だが、どうも昨日の時点でAFC公式がやらかしたようだ。
Looks like someone on the Arsenal site rushed a bit and put Bristol City before any official announcement. Now they have corrected it and put him loan under Leeds (where he was) pic.twitter.com/vXJMSqJd7e
— Osman (@OsmanZtheGooner) January 14, 2020
公式発表の前にサイトに間違えて画像をアップしてしまったらしい。新しいグラフィックはリーズから「ブリストル・シティ」のエンブレムに変わっている。やっちまったな。
まあ企業サイトなんかでもこういうのはまれによくあるんだろうけど、見つけるほうはどうやって見つけるんだっていう。そっちのが気になるわ。
Part2(最近の移籍ゴシップ)につづく。
TJJのプレイ初めて見ました(過去のエントリのやつ)
ありがたいです!
ローン戦略のエントリも興味深く楽しかったです。こういうところにも精通するのが真のファンか(笑)
若手のこれからに期待。