プレミアリーグの大混乱
昨日このブログでもブレイキングした、PLの無観客試合の件。
じつはその後PLから週末の試合はすべて通常どおりに開催されるという告知があった(現在そのツイートは削除されたようだ)のだが、その直後にアルテタの件が発覚。急遽PLは現地の金曜朝(※日本時間で今日夕方)に緊急MTGを招集したということ。
これがすごいのはタイミングだ。
If you ever needed proof that maybe the experts don’t know what they’re talking about…
9.31pm Prem say all games are on after taking Government advice.
10.34pm Emergency meeting called after Prem manager tests positive.
Yeah, leave it to the experts.
— John Cross (@johncrossmirror) March 12, 2020
PLが週末は通常通り開催すると発表してから、やっぱり緊急MTGを招集すると発表するまで、この間がたったの1時間。アルテタの陽性発覚により、まさに急転直下で事態が変わってきている。PLは上を下への大騒ぎ。まさしくてんやわんやである。
その話し合いの結果、どういう決断が下されるかはわからないが、アーセナルとBHAの試合が不可能であることはすでに決まっており、ヨーロッパでもますますCOVID-19の脅威が高まっているさなかであれば、これはもうほかの試合も通常開催は事実上無理ではないだろうか。
PLクラブのマネージャーのヴァイラス陽性はそれだけのインパクトがあった。
プレミアリーグの方針に対する批判
PLは、もろもろ決定は政府のガイドラインに則っていると主張しているが、これを批難する声もある。
It needed a PL manager to contract the virus for them to act! Embarrassing leadership from the @premierleague
— Gary Neville (@GNev2) March 12, 2020
ギャリー・ネヴィル:PLマネージャーがヴァイラスに感染せねば行動できないなんて! プレミアリーグのリーダーシップは恥ずべきものだ。
ブレンダン・ロジャースに至っては、ここでシーズンを終了すべきと主張している。
Rodgers urges Premier League bosses to stop season over coronavirus fears
ロジャース:(シーズンは中止すべき?)論理的にも、まったくもってなんの疑いもない。公衆衛生と倫理的な問題だってある。
選手たちはプレイできるだろうが、もし相手が感染していたらと思ってしまう。スロウインでどうなるか考えてみてほしい。
公衆の健康でリスクを取る必要などまったくない。それがカギだ。
ちなみにレスターも選手3人がすでに隔離されている状態だということで、彼らにとっても身に迫った危機となっている。
それといまわかっているのは、シティのメンディがやはり家族が陽性だったということで隔離されているようだ。
いまこれを書いている時点での最新情報でチェルシーのハドソン・オドイが陽性。。
今後PLの選手たちにコロナヴァイラスが蔓延しないなどとは誰にも云えなくなってきた。
この状況で、PLは政府の判断に依拠するのではなく、独自に正しい判断をすべきというのはまったくの正論に思える。
プレミアリーグの難しすぎる決断。シーズン中止で何が起きるか
先日のシティ戦のように個別の試合延期(リスケ)くらいはあるにしても、たぶんリーグ全体の延期はないだろうと思われる。だって後ろにずらせる余裕がないのだから。
延期があるとすれば、それは時間稼ぎだろう。事態の収束までどれくらい時間がかかるかわからない。とりあえず延期にして様子を見るというのが、現時点では全方向でもっとも負担が少ないオプションに思える。議論するにももう週末まで時間がない。
イタリアにつづき、ラ・リーガも先日2週間の中止を決めたが、それ以降に状況が改善されている保証はどこにもない。いまより悪くなっている可能性すらある。そのままシーズン終了になる可能性も高いだろう。
ヨーロッパでもこの騒ぎの終わりが見えるまで、きっと数ヶ月はかかるはず。なんならもう来シーズンの心配をすべきタイミングかもしれない。
従って、今日PLが緊急MTGで決めるのは「延期という名の中止」にならざるを得ないように思われる。NBAは選手ひとりの感染発覚で中止に踏み切ったのだし、フランス、スペイン、ドイツなどの感染状況を見れば、イングランドでの流行はこれからだろう。
仮にシーズンをここで中止にするとして、いろいろ大きな問題が出るだろうが、ファンの関心がもっとも高いのはやはり今シーズンの結果ではないだろうか。
とくにリヴァプールのファンは気が気じゃないはずだ。30年ぶり?のリーグタイトルがほとんど決まっているような状況で、ここで今シーズンが中止&無効になったら大事件だろう。もう凱旋パレイドができないとかそんなレヴェルじゃない。暴動起きちゃう。
あるいは中止になった時点でのテーブルを維持するほうが混乱はまだ少ないかもしれない。
その場合、奇跡のカムバックをまだ信じているわれわれには大きな落胆になる。来シーズンはCLはおろかELもなしがここで決まってしまう。むごい。
当然、降格を争っているクラブも黙ってはいない。
In my honest opinion if PL this season gets cancelled, PL should delete this season. Liverpool doesn’t get PL. Count last season for Champions League. Apply City ban for the last season. Top 5 from the last season including Arsenal get Champions League next season.
Sounds fair.
— AfcVIP⁴⁹ (@VipArsenal) March 9, 2020
先日とある冗談ツイートをブログに貼ったが、どうも、この可能性も皆無とは云えない状況になってきたかもしれない。
ここでシーズン終了し、今シーズンここまでの成績も無効。来シーズンのCL出場は昨シーズンの結果で選出される。シティがバンされて、5位のアーセナルがCLスポットへ。
そんなうまいこと行かないか。。
そういえば、「65日間以上の試合中止でPLは自動的にシーズンが無効になるルールがある」という噂を目にしたのだけど、記事をたどったらどうもフェイクニュース(要ファクトチェック)だったっぽい。ぼくのツイートに釣られたひといたらごめんなさいね。
ひとまずは、日本時間で今日夕方~夜あたりに発表されるであろう、プレミアリーグの声明を待とう。
それとアルテタの容態やAFCの選手たちの状況も。
ほんとにここでシーズン中止になったらすごいことだ。
おわり
私が知るかぎりまだ選手に重症者が出ていないことは救いですが、こりゃとんでもないことになってしまいましたね。
来シーズンの開始も危ぶまれる状況になりかねないし、本当に安全と判断できるまでどの程度かかるか予想もできませんね。
リバプールについては仮に中断になったとしても誰もリーグ優勝を疑う人はいないと思うので、認めてあげてほしいですけどね。
まずはアルテタはじめ選手やコーチの健康を祈るばかりですね。
NBAは中止ではなく、正確には中断(suspend)だったはず。
dazn一旦解約するかも。。
誰かはなるだろうと思ってたとこで、まさかのボス。。
こういう場合トレーニングどうなるんだろ??
兎にも角にも罹患した全ての方の快方を祈りまして
ジェットコースターな今シーズン、どんだけ!どうなるのか見当もつかない。
試合がなさそうでヒマなのでグダグダの考察をすると、①今シーズンがなかったことにする②今シーズンがあったことにして、ここまでの成績で確定③今シーズンがあったことにして、収束してから再開する。あたりかなと。
③は収束する目途が立たないとムリで、先延ばしにはなるけど解決策になるかどうかは微妙。②は降格する2チームと、4位を僅差で争ってる5−6チームが反対票に回りそう。①は間違いなくリバプールと、チャンピオンシップの昇格2チームが大きな損をする。
僕は①あたりが妥当なとこかと。アーセナルはCLに出られないから良くはないけれど、最悪ではない。これで9位で確定とか言われたら暴れるでワシャ。
朝ニュース記事を見て衝撃的過ぎて言葉を失いました。
プレミアは、世界はどうなってしまうのか。
アルテタの回復と選手その他皆さんの無事を願ってやみません。