19-20シーズン残り試合のホーム・アウェイ
さて、PL今シーズンの残り9試合(アーセナルを含む4チームは10試合)、われらにどれだけのアウェイマッチが残されているか。あらためて確認しよう。
なんと。アーセナル(とシェフィールドU)はアウェイが6つも。20チームのなかでもっとも多い。
また逆に、アルテタが来てせっかくホームでいい成績を残せているのに、ホームは少ないほう(4つ)。
よし終わった\(^o^)/
無観客試合でホームアドヴァンテッジが帳消し?
まだPLがほんとうに再開できるかどうかは未定ながら、もしリスタートが実現したとしても、ドイツなどと同様、無観客での開催はほぼ確実だろう。
以前からも無観客であることがホームアドヴァンテッジに影響する可能性については、すでに各所で指摘されてきたことではあるが、冒頭のブンデスリーガの実績はそのことを考えるときにはなかなか興味深い材料になるだろうと思う。とても極端な例になっているが、このイレギュラーな状況下でホームチームが有利という定説を覆す事例になっているから。
そもそもホームチームが有利な理由については、サポーターの存在だけでなく、慣れた環境(ピッチや施設)、移動による疲労といった要因もあると考えられるが、今回無観客試合になりここまでてきめんに影響が現れたということは、やはりこの要因のなかでもサポーターの存在がとても大きいことを示唆しているように思う。
しかし、それにしても「22試合中で3試合しかホームチームが勝っていない」というのは、いささか極端すぎるように思える。ホーム・アウェイで成績がイーヴンになる(アドヴァンテッジがなくなる)くらいならまだ理解できるが、どうしてこのような逆転現象のような不思議なことが起きたのだろう。
ホームチームはサポーターの後押しがないと、力をむしろ削がれてしまうのだろうか? サポーターがアツいドイツならではの現象とか?
ちなみに、この現象の反証になりそうなデータもある。
今シーズンのセリエA、ラ・リーガ、Aリーグで、COVID-19で無観客になった試合とそれとまったく同じ会場&チームの以前の対戦(11試合)とを比較したデータ(Sky Sports)によれば。
無観客試合では、通常の観客がいる試合よりもドロウが大幅に減り(ちょうど50%減)、その分をホームチームの勝利もアウェイチームの勝利も同じパーセンテイジで増やしたという。
このデータは、無観客になるとホームチームもアウェイチームも同じくらい勝ちやすくなるということで、ドイツで起きたように、どちらかが特別に有利/不利になるということはないということを示している。
もっともブンデスリーガの成績もこちらもサンプルサイズが小さいため、これらのデータを用いて何かを検討するのはあまりよくないだろうが、まあおもしろいデータではある。ドイツでの事例は、今後試合数が増えていけば数字はもっとこなれていき、これが単なる偶然だったのかどうかもわかっていくことだろうと思う。
無観客試合はアーセナルにとりアウェイで結果を出すチャンスになるか?
アーセナルのアウェイフォームに話を戻すと、偶然かどうかはさておき、やはりブンデスリーガでの奇妙な記録はわれわれを勇気づけるものだ。
アーセナルがアウェイでなかなか勝てないおもな原因が、相手チームのサポーターのプレッシャーによるものだとすれば、無観客試合はビッグチャンスにも思える。
もちろん、ホームでは今度は逆の立場になるためそういう意味ではチャラになってしまうが、アーセナルのようなチームがアウェイで勝つインパクトは何よりも大きなものになるのではないだろうか。
とくにわれわれはこのあとマンシティとトッナムのアウェイを残している。この2チームどちらか一方でもアウェイで勝ったら、なんとじつに5年ぶりアウェイでのトップ6チームに勝利となる。これはデ・カ・イ。
PL再開の議論のなかで検討されている(されていた?)という、中立地での試合も、もし実現すれば、どちらかといえばわれわれに有利になるんじゃないだろうか。
ホームでの有利がなくなること、アウェイでの不利がなくなること。このふたつを天秤にかけたら、アーセナルにとっては後者で受ける利益のほうがよほど大きいように感じる。
だってアーセナルは、もうそれこそ七不思議かっていうくらいアウェイで弱いのだから。
まあなにはともあれ、PLの再開楽しみですね。
これでシーズンのキャンセルが決まったら、あたしゃさすがにマンガみたいにズッコケるわ。
おわり