今日試合当日になり、昨日プレヴューエントリを書いていた時点では出ていなかった情報が一気に出てきた。昨日のエントリに追加していこうとも思ったが、またしても量が多いため新たに「プレヴューその2」をお送りする。
夏の移籍市場での低調な動きを懸念するアルテタ「現状のままではいられない」
これはおもに移籍に関するコメントでシティ戦とは直接関係ないが、いまアーセナルのボスが自分の持つスクワッドについてどのような認識を持っているかを知るにはいい内容なのでフォロウしよう。
プレスカンファレンスでのコメントなのか、それとは別の機会にしゃべったものかは不明。主要メディアが伝えている。『GOAL』より。
アルテタ:過去3シーズン、われわれがCLに参加していないという事実は、財政的にもクラブに多大なプレッシャーとなっている。
われわれの責任と目的については理解している。そしてCLがどれくらいわれわれの財政を緩和できるかも。しかし、とにかく一試合づつだ。1-2試合で達成できることではない。
10試合を通したプロセスになる。多くのクラブが戦っているのだから、この目標やタスクの困難さもわかっている。やってみて、自分たちならそれができると信じなければ。
(チェルシーの積極的な補強)われわれも既存のスクワッドを進歩させられるよう、計画を実行しようとしている。過去3年は目標に届かなかったし、そこには理由がある。
もしわれわれがここで立ち止まっていたら(ライヴァルとの)ギャップはさらに大きくなっていく。そんなことを受け入れることはできない。
われわれにとってのチャレンジは、いまいる選手たちを進歩させることと、ハイレヴェルで競えるよう、正しいポジションでスクワッドを進歩させる道を探していくこと。その要求は毎年高まっている。
わたしの考えていた夏の計画には、もちろんコロナヴァイラスやその影響については考慮されていなかった。しかし、チームを進歩させねばならないこともわかっている。
われわれがやりたいようなやり方でそれができるかどうかは、また別の話だ。わたしがいま集中しているのは、ただチームを進歩させること。ヨーロッパでプレイできるよう必要な結果を出すこと。この環境が彼らにとり正しいものだと選手たちを納得させることだ。
既存の選手たちを成長させ、さらにスクワッドに正しい補強をすること。それが必要だと云っている。いまのままではギャップを広げられるばかりだと。
クラブ財政的(18/19シーズン決算)には、アーセナルは健全経営から一気に大幅マイナスで赤字に転落。いまとにかく資金のないアーセナルにとっては補強のために選手の売却が必須ながら、一方でコロナ騒ぎで買い手クラブも困窮しているため、選手を売るのにこんなに悪いタイミングもない。
優秀な選手を割安で買えるため、補強する側にはうってつけのウィンドウには間違いないので、既存のスクワッドを整理しつつ、いい選手を見つけ、なんとかこの夏を乗り切ることができれば……
まさにタイトロープ。アーセナルFCにはかつてないビジネスの賢い立ち回りが求められている。
というか、結局ここはオーナー投資しかないと思うのだよなあ。
いまだにファン界隈はトマス・パーテイで盛り上がっているが、そんな現状で€50Mもの大金が捻出できるわけがないのだから、どうしても彼が必要ならオーナーが援助するしか道がない。※最近は「彼でほんとにいいのか?」というカウンターの意見もよく見かけるようになってきた。
ここでAMNやゲンドゥージ、トレイラみたいな選手を適正価格ならまだしも、その場しのぎのために安価に手放して、あとで後悔するのだけはほんとやめてほしいですね。
ダヴィド・ルイスの契約延長を熱望するアルテタ「ぜひキープしたい」
さてそんななかで、来シーズンのディフェンダーのカギを握るかもしれないダヴィド・ルイスの去就についてもボスは語っていた。
アルテタ:わたしはダヴィドにとても満足しているよ。わたしは彼をキープしたい。彼はここへ来てからキーになるロールモデルとなっている。
彼がピッチにもたらすものも好ましい。わたしは彼の選手たち、クラブへの影響力が好きだ。ぜひともキープしたいね。
そうしよう。
ジャカは100%フィットしていない?
『Mirror』によれば、グラニト・ジャカがウォームアップのためのフレンドリー2試合でスタートしなかったのは、ずっと抱えている問題があったかららしい。
どんな問題なのか、詳細については書いていないので不明ながら(due to an issue that he has been managing.)、シティでも100%フィットネスが整っておらず、アルテタは直前までスタートの11人を決められないのではないかと指摘されている。
シティに向けてAFCオフィシャルのチームニュースはまだ発表されておらず、彼がどういう扱いになっているのかわからない。
アルテタのチームにおいてもキープレイヤーだけに、もしジャカが不在となれば、アーセナルのMFはどういう人選になるのか非常に興味深いところである。
ジャカ「(無観客試合は)まったく経験がない」
そのジャカがスイスメディアのインタヴューに応えていた。
Xhaka vor dem Restart: “Ohne Fans fehlen die Emotionen” – Blick
コメントのなかのいくつかを。
ジャカ:(無観客試合について)正直云って、ぼくにはまったく初めての経験なんだ。ファンなしでコンペティティヴな試合をやるのはいつぶりだったかまったく思い出せないね。
ファンのエモウションと後押しはたしかにほしい。それが試合で違いになりうるんだから。でも条件は基本的にみんな同じだ。
ぼくらは自分たちを限界までプッシュしなきゃいけないし、精神的にも適応して、モチヴェイションを保たないと。
ブンデスリーガのチームは素早く状況に適応するところを見せた。スタートから試合はとてもいい感じだった。
(シティ戦について)ビッグチャレンジだが、ぼくらもトレイニング復帰が許可されてからこの数週間はとてもよくやってきた。フィジカルもメンタルも準備できてるよ。
木曜になればみんながこの新しいフレームワークの条件とやっていけるかどうか、よりはっきりするだろう。
しかしぼくには、すべてとてもプロフェッショナルに注意深く、すべて計画どおりに運んでいると思う。
(残りシーズンについて)まずは全員がこのシーズンを健康に終わるのが先決だ。それがトッププライオリティ。ぼくらはそれに向かって何週間も取り組んできた。
そして、もちろん、ヨーロピアンな場所にチャレンジしてそこにたどり着ければグレイトだ。アーセナルはヨーロッパで戦うべきなんだから。