試合の論点
アーセナル vs ダンドークのトーキングポインツ。
まるでロウブロック対策の練習試合
序盤はダンダークもなかなかやるやんけと思ったが、結局試合が進むにつれドン引きになってしまい、ボールを奪っても前に残したふたりのストライカーズに預けることもできず。
終始アーセナルがボールを持ち攻めていた試合。
ここまで極端なポジションもさすがに珍しいだろう。アーセナルも重心が前すぎて、エルネニーのタッチが少なく、セドリック、ぺぺ、ウィロックのタッチが多いという。
Rare to see a team so high up the field on a #passmap, like Arsenal here.
Dundalk’s average on-ball position very deep too. pic.twitter.com/W1Cj4nVZwP
— Between The Posts (@BetweenThePosts) October 30, 2020
それと、彼らは五分五分のボールを奪われるシーンがよく観られ、あまりアグレッシヴなプレイに慣れていないように見えた。アルテタも試合後にコメントしていたが、試合のなかでアーセナルのほうがアグレッシヴに見える試合というのも珍しいように思えたものだ。
ただ、これがシットディープ対策のいいトレイニングになったかどうかは微妙なところで、PLでロウブロックをやるチームと比較してもディフェンスはゆるく、守りのクオリティも残念に見えた。
ウィロックがよくポケットに入ってボールを受けたし、ネルソンがあれだけ相手を抜いてクロスを上げることができたのは、やはりいろんな意味でDFのクオリティが低かったせいもあるように思える。
それとトップレヴェルとのもっとも大きな違いは、逆襲される心配がほぼなかったことだろう。
基本的にロウブロックとカウンターアタックはセットなのだから、カウンターの脅威がないただのロウブロックなら、今回のアーセナルのようにCBレスでプレイするような、一方的な試合になってしまう。
3-0という結果はもちろん、ポジティヴなスタッツもいろいろあるが、これはかなり特殊な試合だと捉えるべきだろうと思う。
シーズン中でもっともイージーな試合のひとつだったことは間違いあるまい。
CBのいないチーム
アーセナルでは初めて観たかも。
あんな試合だったから、それでもまったく問題なかった。ジャカやムスタフィの平均ポジションはほぼハーフウェイライン上で、CBを削除して、前の選手を増やしたみたいなものである。
個人的に、アルテタのチームに対する不満のひとつは、守備に人数をかけすぎることで、それが攻撃の淡白さにつながっていると思う部分もあったので、今回のチームはもう清々しかった。試合が終わるころは、もうちょっと観たいなあと思ったくらいだ。
ぺぺに懐疑的な注目が集まってしまう
プレス会見でも質問が集中してしまったのは、やはりあまりいいプレイができなかったからだ。今回もというべきか。
しょうがないかなあ。£72Mの価値は、いまのところ見せられていないのは事実だろう。
ぼくは最近彼はクリエイターというよりは、フィニッシャータイプのように見えてきている。
今回の右足シュートもしびれたが、彼はそもそもシュートがめっさうまい。
いまのセットアップなら、ウィンガーというよりは、オバメヤンのようにもっとインサイドFWっぽく扱ったほうが結果が出るのではないか。チャンスのときはもっとゴールの近くにいてほしい。
アルテタも彼はまだ進歩すべきところがあると認めているし、今後に期待はしているが、いったいいつまで今後に期待していればいいのか。
リールのぺぺはカウンターで脅威になっていたというが、アーセナルがいま苦しんでいるのはロウブロックでは、カウンターのときのように使えるスペイスはない。
彼のステップアップを期待するなら、役割を調整することも検討してほしいと思う。
ウィロックとネルソンがシャイン
ふたり輝いたなあ。
とくにウィロックは、スーパークールなゴールも素晴らしかったが、攻撃ではつねに極小のライン間でプレイしようとしていて、まさにいまのアーセナルに必要な存在になっていた。
ドリブルで見せたテクニックはアーロン・ラムジーを思い出してしまうファンが多数。ラムジーの後継者はジョー・ウィロックかもしれない。
このレヴェルの相手だから出せたパフォーマンスという見方は当然あるだろうが、これを機にアルテタにはもっとこういうロールの選手をPLでも起用してほしいと思う。
そういう意味では、今回61分に入ったウィリアンがずっとワイドでプレイしていたのは少しがっかりした。
彼は、いまのアーセナルのスクワッドのなかでピッチのセントラルエリアでのプレイ適性があると見られている数少ない選手のひとりのはずで、今回のような試合ならば、ワイドではなくもっともっと中央でプレイしているところが観たかった。
ネルソンは、ウィンガーということでどうしてもぺぺとの対比で観てしまうが、彼は非常にダイレクトなプレイスタイルで、同じポジションとはいえぺぺとはまったく違う魅力があることを再確認した。
Reiss Nelson vs Dundalk Tearing it Apart 🔥 pic.twitter.com/QkeFRpgaKl
— TNW (@TNWComps) October 29, 2020
ボックス内では相手DFを何度も翻弄したし、80分あたりのカウンターで見せたランは、とても印象的なものだった。
しかし彼のような選手がPLでベンチ外というのが悲しい現実で、宝の持ち腐れに思えて仕方がない。彼はいま毎週プレイして、トップレヴェルでプレイできる自信をつけていかねばならない年齢だ。本人がチームに残りたがったというが、やはりローンに出すべきだったのではないかといまでも思う。
その他試合について
気づいたことなど。
- ゴールが決まるまで苦しむってのはやはり気持ちの問題が大きいのだろうか? あるいは相手の気持ちが切れたからかな
- 今回の3得点て4分間のうちに決まっているというケチャップどばどば(42、44、46分)
- エンケティアはいつもいるべきところにいてすごい
試合については以上。
相手のキャプテンのがちむち感が半端ではなかったです。終了間際のなんてもうプロレスにしか見えませんでしたね・・・。