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【マッチレビュー】20/21UEL アーセナル vs モルデ(29/Oct/2020)またしてもウィロック輝く。ぺぺは?

きのう金曜早朝のEL。ご覧になりましたか。

しかし、DAZNの中継がなくなってしまってELの試合は日本からはますます観ることが難しくなってきた。ライヴはおろか試合後のハイライトも。

UEFA.tvでは毎度2分程度のハイライトしかアップされないみたいだし、いまArsenal Playerを確認したら、この試合のクリップはゴールシーンのハイライト(14秒)1本のみ。まともなハイライトすらアップされなくなってしまった。今シーズンのELはこの調子で最後まで行くのかと思うとげんなりすなあ。

さて、試合を観ていないひとでもすでに結果はご存知であろうが、最近のアーセナルにしては珍しく大勝。誤審で取り消されたゴールなどもあり、あともう何点か入っていてもおかしくない試合だった。今回もおれたちのJWが活躍したゾ☆

モルデ(英語のコメンタリは「モルダ」と云っていた)は、これまでの2試合とはかなり違ってチームが非常にオーガナイズされており、端的に云って強かった。あれがノルウェイのフットボールなのかという。時間帯によってはホームチームがあきらかに劣勢に見えたりもしたくらいである。ここでちゃんと勝ててよかった。

すでに明日のPLアストン・ヴィラに世間の関心は移ってしまっているが、この試合をざっと振り返っておこう。

Arteta calls for VAR despite Molde win



アルテタの試合後コメント「VARが使用されないなんて意味がわからない」

試合直後のコメント。オフィシャルサイトより。

アルテタ:ジョー(ウィロック)については、ほかの若い選手たちもそうだが…… シニアプレイヤーズたちのおかげで、彼らはPLでたくさんのチャンスが得られなくなっている。

あれくらい新しい選手を変えたチームで、ケミストリと結束を求めようとするときはなかなか簡単にはいかない。今夜の彼らはどれだけチームでプレイしたいか、チームにとってマジな可能性になるかを示そうとしていた。

もちろんこれは勝ちたいと思っているコンペティションで、ベストチームで臨みたい。ただ若いというだけで選手たちをプレイさせることはない。なぜなら彼らは若く、わたしはこのクラブにふさわしい選手にプレイさせたい。彼らはそのクオリティがあると信じている。

彼らはこれから大いに関わってくるよう成長させることができる選手たちで、未来にとり重要な選手たちだ。これについてはいくつかの事例もあるので、忍耐強くしなければならない。われわれは彼らに機会を与えねばならないし、彼らはそれに反応しなければならない。

つづいて試合後のプレスカンファレンス。オフィシャルサイトより。

(ジョー・ウィロックのパフォーマンス……)

アルテタ:イエア。彼のパフォーマンスはとても力強かったと思う。あれがチャンスを得たときいつもの彼のアプローチであり、それがどれだけ成長しているか。わたしは彼の(試合前)プレス会見も観たが、彼のコミュニケイティングにも感心した。正しい方向に成長している。彼はわたしがとても好む選手だ。特別なクオリティーズもある。彼はプレイするに値したし、それをパフォーマンス、ゴール、アティチュードで見せた。

(ELでVARがないこと……)

理解できないね。そのテクノロジーがあるのに使わないなんて意味がわからない。みんながそれが正しい判断をするものだと信じているわけでしょう。

われわれはレフに抗議したよ。だってわれわれは(エンケチアが)明らかにオンサイドだったと聞いたし、あそこは試合を変える場面だった。彼らは確認しなきゃいけなかったと思うし、可能なら(判定を)変えるべきだった。

(ウィロックはPLでチャンスをもらえる……)

つまりいま、われわれにはビッグスクワッドがあるということなんだ。でもジョーには伝えたが、わたしは彼のことをたいそう信頼している。

このコンペティションを若い選手にチャンスを与えるためには使っていない。かなりマジなコンペティションだし、チームに必要なパフォーマンスをもたらす選手を使いたい。そしてジョーはそのひとりだったのさ。

(アレックス・ルナルソンよりベルント・レノを選んだ件……)

なぜならメインのコンペティションではベルントがNo.1だから。ベルントはたくさんの試合でプレイしていて、ナショナルチームでもプレイしている。アレックスにとり正しい試合というものもある。彼はまだ加入したばかりで、いくらかのプレイは必要だったし、われわれがそれが正しい選択だと思ったからだ。

このコンペティションでは基本的にベルントで行くことになる。しかし、もしこのスクワッドをやりくりしなければならないと感じたときは、ロテイトもしなければならない。

(ニコラス・ぺぺがPLでもスタートするためには何が必要でしょう……)

一貫性(Consistency)。試合を通して、90分を通して、どのボールも、どのアクション、彼がファイナルサードでボールを持つどの時間でも、彼は違いをつくらねばならない。そして、それをやり、もっと、もっと、もっとやる。

ファイナルプロダクトはよりよくなければいけない。彼だけではないが、もしトップトップチームになりたいのなら、もっともっとたくさんのゴールを取りたいのなら、もっと高い要求を課していかねばならない。

今日はとてもいいゴールもあったし、アシストもした。彼はもっとできる。彼は正しい道のりにいると思う。

(PLのペッキングオーダーではなぜにぺぺよりウィリアンが先なのでせう……)

わたしが話しているのは基本的なことだと云ったね。ウィリアンやニコだけじゃない。基本的なファイナルサードでの一貫性において、われわれにあるクオリティでもっとうまくフィニッシュしていかねばならないと思うのだ。これからもっと進歩できる。

それはすべての選手についてそうで、もしニコの得点が3つなら、彼の目標は10でなければならない。ウィリアンも同じ。3アシスツをした? なら10必要。もしわれわれがそのマインドセットを持っていないのだとしたら、トップチームにはなれないよ。

(若い選手たちはゲイムタイムなしに成長できる?……)

わたしが加入して以来プレイさせてきた若い選手たちの人数を見れば、わたしたち自身にその疑いがあるとは思えない。

エディはローンでプレイしていなかったし、いまはプレイしている。ブカヨもわたしの前には大してプレイしていなかった。ジョーも同じさ。リースは今日プレイしなかったのはケガがあったから。それがなければ今夜またスタートしていただろう。

いいことは、彼らはただの若い選手ではないことだ。だからわれわれは彼らにチャンスを与えねばならないし、彼らはそのチャンスを得てやらねばならない。とてもポジティヴなことだ。この世代がいることはなんてラッキーなんだろう。

われわれは彼らは正しい方向に成長させねばならず。ときに正しい方向というのは彼らにチャンスを与えることになる。そうでなければ、彼らはプレイしない。彼らにとり重要なことはこのクラブで要求されるスタンダーズを学ぶことだ。そうでなければここでプレイするに十分じゃない。それを示すとき、彼らはスタートせねばならない。それについてはいくつかの事例があるし、彼らは毎週スタートする。

(このグループでの独走があればフォラリン・バロガンにもチャンス……)

繰り返すが、チャンスは来るんだ。彼らのピッチ、トレイニングでのパフォーマンス次第。いい結果があれば、グループステイジでのわれわれの立場はよりはっきりする。もちろん、それにふさわしいほかの選手にもドアは少しは開かれるよ。

現時点では、ふさわしいにも関わらず、まだ時間を与えられていないシニア選手もいる。たくさんの選手がフィットしているから。

以上。

若いというだけではチャンスは与えられない。競争の厳しさ

今回のボスコメンツで興味深かったのは、このコンペティション(EL)は若い選手にチャンスを与えるためのものではないとはっきり云っていること。

ぼかELではふだん観られない選手が出てくると毎度期待していたのでちょっと残念。でもそれに文句があるかといえば、ない。勝ちたいのだから。とくにいまはシニアでも試合に出られない選手もいるのだし。考えてみれば、CB以外ではわりと離脱者がいないのだから競争は激しい。

そのなかでジョー・ウィロックは少ないチャンスをしっかりものにして、着実に階段を登っているといってよさそうである。

バロガンの質問のくだりでは「ドアは少しは開かれる」とあり、ちょっとしか開いてないんかーいとツッコミたくなった。ESRなどは、彼の前に並んでいる選手を考えれば、今後も期待はあまりしないほうがよいかもだ。だったらローンに出し(以下略

実績のない若い選手は、トレイニングで100%を出し、さらにもし試合でチャンスがあればそのときに最大限アピールする必要がある。これはキツい。

セレクションの厳しさという意味では、GKも。今回はルナルソンが選ばれず、今後もELは基本的にレノがNo.1としてプレイすると宣言された。

ただ、心配なのはもしレノになにかあると、PLでもルナルソンがプレイすることになることだ。彼はトップレヴェルの現場でプレイできる準備は整っているだろうか? ほかのポジションならいざしらず、GKについては、ルナルソンに経験を積ませるほうを優先してもよさそうには思う。

ダヴィド・ルイスのコメント「みんなが自分のやるべきことをやった」

試合後のインタヴュー。オフィシャルサイトより。

(結果について……)

DL:グレイト。とくに彼らのほうはスタートがよかったからね。最初に得点し、自信を得た。しかし終わってみればぼくらのほうが試合をよく理解し、シェイプを維持し、たくさんの機会をつくった。もっとゴールできたはずだが、みんなが自分たちの役割を果たそうとプレイしていたのを観れたのはうれしいよ。

(グループトップ……)

ビッグクラブならどのコンペティションでも勝たないといけないと思う。これも違いはない。ベストを出してファイナルまで行って勝ちたい。一歩づついくよ。今日のようにいいチームと対戦するのはいつでも難しいものだ。

チームはよかった。いいシェイプ、いい選手がいて。思うに謙虚でなきゃいけないね。一歩づつ。だがいつだって野心がなければならない。

(ジョー・ウィロックのパフォーマンス……)

(彼のいいパフォーマンスを観ることは)いつもグレイトだ。ジョーだけでなくみんなも。いつでもグレイト。だって自分のクオリティを見せるための時間があんまりないことだってあるのだから。でもこれからは11人以上が必要になってくる。たくさんのコンペティションと試合があるから。難しいレヴェルになっていき、みんながこのチームにポジティヴに貢献できるよう正しいメンタリティで準備できている必要がある。

(ケガからチームに復帰……)

グレイト。離脱することはいやなものだ。だから自分への借りだった。ピッチはいつだっていいものさ。ぼくは試合が大好きだから。

(アストン・ヴィラに向けて勢いをキーピング……)

彼らはファンタスティックなチーム。いいシェイプにあるし、グレイトな選手がいる。だから正しいメンタリティで臨まないと。タフな試合になることはわかっているよ。

このひとはいずれマネジャーになるのかな。口ぶりもそんな感じになってきた。

ウィロックも試合後にインタヴューを受けていたはずだが、書き起こしなし。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

7 Comments on “【マッチレビュー】20/21UEL アーセナル vs モルデ(29/Oct/2020)またしてもウィロック輝く。ぺぺは?

  1. 毎度おせわになっております。
    UEFA.TVではExtended highlightが見られるはず?!

  2. ぺぺの伸び悩みに関する主さんの考察は、最近自分も思っていたところとドンピシャで興味深かったです。ぺぺは、今任されているような大外で相手を剥がすドリブラーではなく、本来エリア内でのフィニッシャー・ストライカー気質なんだと思います。そこの彼自身の資質とクラブが求める役割の乖離による伸び悩みではないかと。
    そうなると、同じインサイドウイングで外せないオーバとはタスク被りで併用が難しいのが中々悩ましいところなんですよねぇ…。打開策としては、オーバをCFに回し、今のオーバのタスクをぺぺにやらせることかもですね。
    かつてユーベ時代にWGで伸び悩んでたアンリがストライカーとして花開いたように、ぺぺも才能が開花してくれることを願うばかりです。

  3. ぺぺの状況は同じリールから移籍してきて、活かせなかったジェルビーニョが思い出されますね。
    サイドは違いますが、彼も1対1で釘付けになっていた印象です。
    ワイドはスペースが少ないので、おっしゃるとおりインサイド気味にプレーさせてほしいですね。ワイドに張るなら利き足サイドにすべきかと。

  4. ザハの代わりのウイングとして高額の移籍金で獲得した選手だからその分の価値があって欲しいですよね
    フィニッシュが優れてるのは同意ですが、ドリブルについては加入当初の比較的自由にやれていたエメリの時もサイドで一対一仕掛けてディフェンダーをかわすなんてことは殆ど無かった訳ですから、ドリブルで仕掛けなくなったのは戦術のせいというよりもリールの頃に多用してた大きなフェイントのドリブルがPLで思ったほど通用しなかっただけなんじゃないでしょうか?
    シェフィールドU戦ではスピードに乗ったドリブルからそのままゴール決めてますしドリブラーとして通用する部分もあるはずなので、手薄な右サイドのポジションで頑張って欲しいです

  5. 全然関係ないんですが、ホールディング彼女別れたっぽいですね……

  6. ペペはボールもらったら一旦止まって緩急つけようとして、流れを切っちゃうんですよね。ネルソンやアレクとかは流動性の中で加速するのだけれども、ペペはどうしても一旦そこで相手側の状況を整えさせてしまうという。わたしは絶対③で生きるタイプで、ライン際ではこねこねして終わっちゃうと思います。もっと引き出し増やすか、それこそCFで使うほうがいいかもしれないと思います。ウィリアンのほうが、守備にも局面打開でも上な気がしますよね。JWはシニアでラカやオーバと組むと通じないのか、そこまで奔放なプレーができていない気がしますよね。こういう風に話していると、サカってやっぱり際立っているな、と思います。週末はAMNにグリーリッシュをマンマークさせてほしい。COYG

  7. しかし③とか②のポジションはこのチームだとオーバの仕事で、しかもエースにもかかわらず特別扱いはされずにハードワークしてる。
    ぺぺにあのレベルのハードワークがあるかと言うと。。。

    ベンゲル式に「主導権ありき」のサッカーをしてれば、ぺぺのプレーはもっと良いのかも。
    トランジションとかビルドアップを助けることを意識せず、得意なプレーに専念させて。
    しかしそれだと勝てないだろうしなあ。面白いけど。

    結局のところ、ぺぺが時代(というか新しいストラクチャ)のほうに譲歩して適応するしかないかなと。
    言うほど簡単ではないと思うけど、トップレベルのウイングはおそらく全員が直面してるハードルなわけだし。

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