サウサンプトンについて
PLテーブルでポインツ29の10位。アーセナルは同27の11位。この試合は完全に6ポインター。
フォーム
FAカップのプレヴューでは、若干フォームを落としていると書いたが、結局その試合ではわれらにもきっちり勝ったので、すべてのコンペティション直近6試合でW3 D2 L1というなかなかのフォームに。
直近4試合に絞ればW3 L1ということで、アーセナルはしっかり彼らをアシストしてしまっている。
チームニュース
最近アーセナルともリンクされているLBのRyan Bertrandがサスペンション、Kyle Walker-Petersがケガでアウト。
Nathan Redmondがケガから復帰見込み、Oriol Romeu (leg)、Will Smallbone (knee)はダウト。
前回の対戦について
復習のお時間。
【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs サウサンプトン(16/Dec/2020)ディシプリン危機 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
ホームでドイヒーなフォームをつづけていたころ。早くESRを抜擢していれば。
【マッチレビュー】20/21 FAカップ サウサンプトン vs アーセナル(23/Jan/2021)ロテイションがあだに | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
FAカップもここで敗退。
サウサンプトンの強さはアグレッシヴな守備にあり
試合前プレス会見でもアルテタは記者からプレッシングについて訊かれているくらいで、FAカップで彼らがそうしたように、セインツがハイプレッシングをやるチームだという認識はある。
では実際今シーズンの彼らがどのようなスタッツを残しているか。
以下データはFBref.comより。Squad Defensive Actions 2020-2021 Premier League(pre90)から見てみよう。
サウサンプトンのもっとも印象的な守備スタットは、タックル。リーグでもっともタックルをやるチームだ。一方われらは……
- タックル 21.3(1位) ※アーセナルは13.2で最下位
- タックル勝 12.8(1位) ※アーセナルは8.47で19位
縦に3分割(ディフェンシヴサード/ミドルサード/アタッキングサード)でエリアを区切ったタックルでも、サウサンプトンは3位、1位、4位。アーセナルは18位、16位、17位。
つぎにプレッシャー。
- プレッシャー 139.7(5位) ※アーセナルは111.1で最下位
- プレッシャー成功 45.1(2位) ※アーセナルは33.1で19位
- プレッシャー成功率 32.3(3位) ※アーセナルは29.8で11位
セインツのプレッシャーはタックルほどではない、だが注目すべきはアルテタも述べていたようにその効率だろう。
プレッシャーに関してもアーセナルの数字はほんとうにひどい。
彼らは、ハイプレッシングをやるチームでもあるし、頻繁にタックルを仕掛けてくるアグレッシヴな守備をやるチーム。サウサンプトンとアーセナルでは、ディフェンスのアグレッシヴさについてはまさに正反対のアプローチだと云える。
われわれはこんなんでいいんですかねえ。
ここまで好対照だと、試合にどんなふうにそれが現れるか。見ものである。
試合結果予想
BBC Sports (Lawro’s prediction) 2-1
Sky Sports (Jones Knows) 1-1
WhoScored.com 1-1
久々のネガティヴ予想ズ。
ロウロ:アルテタは土曜のFAカップでおかしなチームをピックした。ガナーズはいいランをしていたというのに。
もはやサウサンプトンがいいプレイをしていても驚かなくなった。アーセナルは多くの試合で起用している強いチームをピックするだろうが、わたしはまだセインツの勝ちが見える。
ノウズ:この2チームは一ヶ月かそこらで対戦するのは3試合め。だから理論的には結果を予想するのは簡単かって?いいや。
サウサンプトンはここまでのアグリゲイトで2-1でアーセナルに勝っているが、サンプルサイズが小さすぎる。両者をより深く評価してみれば、ロウスコアリングドロウがもっともありえそうな結果だ。
トマス・パーティがフルフィットしたときの影響力は、アーセナルには巨大なインパクトになると思う。
試合のみどころ
今回セインツは土曜と似たようなアプローチで来るなら(戦い方を変える理由もない。当然そう来るだろう)、アーセナルはそれに対応する必要がある。同じ戦い方をするセインツのレヴェルのチームを相手に、土曜の試合からなんの工夫もなく2回つづけて同じように敗けるようなら、それはただの阿呆である。
FAカップでの彼らはハイプレッシングと同時に、中央を固く閉めて、そこを使わせないようにしていた。
であれば、ESRやサカのような選手がライン間に侵入してプレイできるかどうかが、攻撃のカギになるはず。彼らが狭いスペイス、相手が嫌がる場所で混乱を起こせるかどうか。当然そこにラカゼットのフォルス9のコンビネイションが加わることも期待される。
後半のケチャどばで勝ったFAカップニューカッスルの前半も、ESRがあまりボールに触れなかったことが停滞の原因だとぼくは考えたが、今回は前半から、彼がピッチを縦横無尽に動けるかどうか。
アルテタに云われているという「自由」とやらを見せてもらおうではないか。
マーティン・オーデガードのローン獲得発表は、おそらくこの試合のあとになりそうだが、彼がチームにどう関わっていくのか想像しながら観るのもまた楽しかろう。週末のマンUではさっそくベンチに入るというし。
キックオフは日本時間で明日1/27(水)早朝5:15。
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