こちらもPLウェスト・ハムのプレヴューエントリに加えようと思ったのだが、長いしおもしろいので独立エントリに。
Arsenal’s rising star Smith Rowe on his brilliant breakthrough season
PLのシーズンはまだ10試合ほど残しているが、現時点でエミール・スミス・ロウといえば、ブカヨ・サカとともに今年のヤングガナーを代表するひとりになったと云ってもいいだろう。
クリスマス以降のアーセナルのインフォームにおいては、はっきり彼のNo.10起用がきっかけになっており、彼のそれまでの扱われ方からすれば、中途半端に埋もれていた可能性もあり。そのなかから、文字通りブレイクした。
1月にクラブがマーティン・オーデガードを取ったおかげで中央ポジションを彼に譲ることも増えたが、ワイドから脅威になれることもしっかり証明している。
そんなアーセナルの未来のひとり、ESRにジェイミー・レドナップがインタヴューしている。
ESRインタヴュー with ジェイミー・レドナップ by Daily Mail
“Croydon De Bruyne”について
レドナップ:ハイ、エミール。今日はおしゃべりの時間をくれてありがとね。まず、ニックネイムについて教えてよ!
ESR:それは毎日トレイニンググラウンドで聴こえてくるね。いつも大声でそう云ってくるのがひとりいるんだ。「ケヴィン」のときもあったり。「クロイドン・デ・ブルイネ」のときもあるな。どっちでもいいけど、そんな選手みたいに呼ばれたら、なんて云えばいい?
レドナップ:まったくだね。わたしだったら喜んじゃうな。わたしの昔のニックネイムを知ってるかい? リヴァプールでの最初の年はRonnie Moranからよく「ハリー」って呼ばれてたよ。「おい、ハッザ、ハッザ!(Hazza)」って。あれはむかついたねえ。うちのおやっさんのことを悪く云うつもりはないけど、わたしだってデ・ブルイネみたいな選手を比べられたかったよね!
さて、キミがMOTMの活躍だったNLDが終わったとこだね。いまは天にも昇る心地なんじゃないの。
NLDでの勝利とMOTM
ESR:最高だったね。ひとりのアーセナルサポーターとして、NLDでプレイするのは夢だし、あれはぼくの初のNLDだった。ゴールできなかったことはアンラッキーだったけども。ボールが足元にあったから、あとは打つしかなかった。ボールがクロスバーにヒットして、あそこを見返したら、きっとぼくがセレブレイティングを始めそうになってるのがわかると思うよ。あそこは入ったと思ったなあ。つぎは入れるよ。
レドナップ:つぎは6万人の前でできるといいね。サポーターのことは除くと、あれは望みがすべてかなったNLDだったかい?
ESR:そのとおり。ピッチで選手たちを観ていて、なんだか現実味がなかった。ハリー・ケインやギャレス・ベイルとプレイするのも初めて。あるところで、コーナーでベイルがぼくをマークしていて思ったよ。「これはクレイジー」って。NLDを観て育ったんだ、アーセナルのシーズンでは最大の試合だ。だから、スタートして、勝って、MOTMにも選ばれた。家に帰ってもまだ信じられなかったくらい。
ぼくの父さんはトッナムのファンなんだ。兄はアーセナルファン。ありがたいことにぼくは彼につづいた! 家に帰ってからは父さんと冗談を云いあったよ。でももちろん父さんだってぼくのために喜んでくれてた。
アーセナルを選んだ少年時代
レドナップ:こんな噂を聞いたよ。キミが子どもの頃、まだアーセナルとスカラシップ契約をする前に、トッナムがキミを獲得しようとしてたんでしょ? 想像だけど、先週末にはキミは赤いシャツじゃなくて、白いシャツを着ていたかもしれない!
ESR:イェア。ぼくはクリスタル・パレスのエリアで育ったんだけど、アーセナルファンだった。チェルシーでもトライアルを受けたことがある。入らなかったけど。聞いたところじゃ、ぼくの大きさが足りなかったとかなんとか。
でもアーセナルがぼくを見つけて取ってくれた。彼らはそういうところは柔軟だったね。ぼくが遠くに住んでいることもわかっていて、来れるときに来るようにと。トッナムも興味を示してくれたけど、アーセナルにした。アーセナルはぼくのクラブだ。
「アーセナルでグレイトなことをやる運命」
レドナップ:キミはトッナム相手にビッグチームのようにプレイしていた。アーセナルならそうしなきゃならないというプレイだったね。とくに、キミとキーラン・ティアニーは左サイドを掌握していた。
ESR:ぼくらは完全に正しい方向に向かっている。いまのチームなら、ぼくはグレイトなことをやるのは運命のように感じているんだ。正直なところ、みんなブカヨ・サカがどれだけいいか実際にはわかってないんじゃないかと。たとえば。彼はぼくが一緒にプレイしたなかでもベストのひとりだ。
マネジャーの戦術もすごい。小さなディーテイルなんだ。彼がぼくらに「ある時間でこうなる、そうなると相手はこうリアクトする」そんなふうに話すと、実際に彼が云ったとおりのことが起きる。そういう小さなことを見れば、彼がどれだけ経験豊富かを実感することになる。彼が実際どれだけトップマネジャーなのか。
子どもの頃のヒーローとインヴィンシブル
ESR:デニス・ベルカンプ、ティエリ・アンリ、ロバート・ピレスにフレディ・ユングバーグ。彼らを観ていて、彼らの得点のしかたは信じられないくらいだった。彼らとプレイするのは一番キツかったんじゃないの、ジェイミー?
レドナップ:ヤバかったね。マンUのチームもグレイトだったよ。でもインヴィンシブルズとトンネルで一緒に待ってるときは、こんな感じだったよ。「OK、こいつらはどれだけなんだ? フットボール?っていうか戦争したいのか?」。彼らはどっちもだった。
2004年に彼らがワイハーレインでタイトルにあと一歩という日、彼らだってチャンピオンになるのにはドロウで十分だって知ってた。わたしはトッナムにいて、HTの時点で2-0で敗けてた。もう5-0にならないでと祈ったよ! でも結局ぼくも得点してなんとか2-2に逃れた。彼らには特別な選手たちがいたね。
いまキミはピレスと云ったね。彼は右足でレフトウィングでプレイしていた。カッティングインサイドしてすばらしくワークした。先週末のキミの役割と同じだ。もしキミが明日のチームに選ばれるとして、どこでプレイする? 好きなポジションは?
好きなポジション
ESR:ぼくは自分をNo.10だと思ってる。インサイドでプレイする。でも同時にアーセナルでのプレイのやり方があるから。もしぼくがウィングにいても、マネジャーからはインサイドに侵入してNo.10みたいにプレイするよう云われる。だからどこでプレイしてもハッピーなんだよね。ぼくはアーセナルのファン。必要とされればどこででもプレイするし、だからヴァーサタイルでいることはいいことなんだ。
レフトウィングからインサイドに入っていくのは、ぼくのやり方なんだ。それはKTにもいいことだよ。だって彼はそこからワイド深くに入っていけるし。トッナムでぼくらはできるだけそこにボールを入れようとしていた。ぼくとKTはとてもいいつながりがある。ぼくらはトレイニングでも一緒にワークしているし、あの試合後には一緒に騒いだよ。KTはいままで出会ったひとのなかでも一番やさしい漢のひとり。でも、同時に彼はウォリアーなんだ。彼は全員の背中を押す選手で、いつだって勝ちたがっている。
ファーストチームのレギュラーへ
レドナップ:先日、わたしはキミの以前のアーセナルのコーチであるユングバーグにキミのことを尋ねてみたんだ。彼はキミのことを褒めちぎっていたよ。とくにトレイニングでのアティチュード。キミの年齢なら迷ってしまいやすくもある。TVで観ていたような選手たちを相手に、いきなり戦うことになったのだし! しかしトッナムではMOTMを勝ち取った。それは自信になったのでは?
ESR:まったく。自信が得られれば、それが見える。ぼくもブカヨも、経験豊富な選手たちにすごく助けられてる。ぼくらが自分を表現できるのも、経験ある選手たちのおかげなんだ。ぼくもチェルシー(3-1勝利)で1試合プレイしたあとに、PLでつづけてスタートすることになるなんて思ってもいなかった。チームで重要だと云われることになるなんて。まったくの驚きだった。でも、ぼくはいつだって自分を信じてきた。この夢を実現させるために。
レドナップ:わたしがリヴァプールに入ったときは、過渡期の期間でね。ミドフィールダーたちケガをしたり、キャリアの終わりを迎える選手もいた。わたしはそこに入っていったけど、なんだか泳いでいるのか沈んでいるのかわからないみたいだった。でもチャンスを得られたことはうれしかったんだよね。もしかして、アーセナルが過渡期にいるということが、キミの利益になったりしているかな? ときどきは、少しの幸運も必要だし。
ESR:100%。それがぼくにも起きたね。ぼくらはグレイトな結果は出せていなかったし、マネジャーも「なぜなんだ?」と思っていたと思う。ぼくはELではいいプレイをしたいたので、幸運にもチャンスをつかんだ。あの日、チェルシーを倒してから、ぼくはもう振り返ってはいないよ。
更新ありがとうございます。
エミルがうちにいてくれてホントに幸せですね。
楽しんでる彼らをずっと見ていたい。
エディ世代もチャンスを掴んでほしいですね。
ネルソンのブレイクがみたい。
ここにティアニー、二人のガビにサリバ、マブロパノス、セントラルにアジーズなどまた出てくれば…
ヨダレが止まりません。
アーセナルのおっかけは、一生やめられそうにないですわ。