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ミケル・アルテタのロングインタヴュー。クリスマス以降のフォームと逆境からのレッスンを語る

オリンピアコスを相手にELのR16を勝ち抜けたあと、『Sky Sports』がエクスクルーシヴでミケル・アルテタのインタヴューを行っていた。

今日はPLウェスト・ハムだが、今回もELから時間がないためか試合前プレスカンファレンスは行われていないようで、このインタヴューをボスコメントの代わりに入れるつもりだったが、あまりにも長い&充実したインタヴューになっているので、独立したエントリとして紹介したい。

Mikel Arteta exclusive interview: Arsenal evolution, progress since Christmas and the lessons of adversity



「ミケル・アルテタ独占インタヴュー。アーセナルの進化、クリスマス以降の進歩、逆境からのレッスンについて」 by Sky Sports

アルテタのコメント部分のみ。Nick Wrightの記事部分は元記事をご覧あれ。

アルテタ:(EL R16オリンピアコス2ndレグの敗戦)受け入れられない。われわれの要求はもっと高いものでなければならない。敗戦というのは受け入れられないのだ。われわれは勝ち抜けた。それはハッピー。だが、もしこれをつづけるようなら、いずれトラブルになるだろう。

(オバメヤンへの罰)そこにクリアなアイディアと原則があれば、それは彼らにも適用される。彼らに何を望むかを伝えただけで、それで終わりなんてことはない。そうしたことが起きたときに決断をしなければならない。

(長期プロジェクト)まだ進歩の余地はある。ときにそれはゲイムマネジメントだったりする。ときにプアな意思決定だったりする。規律の欠如だったりする。そういったことがわれわれが根絶せねばならないことだ。トップチームスと戦いたいのなら。

しかし、わたしはわれわれが進んでいる方向も観ている。われわれがプレイするとき、トレインするときのエナジーも観ている。われわれがコルニーでつくっている環境があり、どう全員がそこに関与していくか。スタッフ、ボード、全員を含めてだ。

それがわたしにポジティヴなフィーリングを与えてくれる。つまり、われわれがいいことをやり、ポジティヴな決断をしていくならば、われわれはきっとほんとうに強くなる。

※クリスマス以降ではアーセナルは4位というフォーム

(クリスマス以降の進歩とフラストレイション)わたしが思うに、われわれがつくっているものと失っているもの(creating and conceding)の割合は、とてもとてもポジティヴだ。試合のなかでのすべてのスタッツを見れば、勝つ可能性はいつもかなり高い。

繰り返すが、わたしが主張しているのは、ポゼッションにおいてはわれわれはベストではない。だが、われわれは試合を勝つうえでは、十分すぎるチャンスをつくっているということ。われわれがピッチでやっていることからすれば、おそらく結果はフェアではない。

※クリスマス以降のxG

(ゴール前での効率)解決策は、いまいる選手たちによって見つけられなければならない。バックからのプレイではエラーをなくすこと。

ピッチで起きることに関して、それはいつだってわたしの責任だ。そこには選手たちが従わねばならない、いくつかのルールと原則がある。最悪なことは、そうしたことを誰かにやらせないようにさせてしまうことであり、それをやることを恐れてしまうことだ。

そういうときこそ、われわれは強くいなければならない。リスクとリウォードなんだ。それをやるときがそれをやるとき。正しい感覚をつかまねばならないし、それは当然選手たちがピッチで行う決断ということ。

ときどきは、非常に小さなチャンスでやられてしまうことも事実だ。われわれは(ウォルヴズ、バーンリーなどで)そういう失点をしている。

われわれはもっとクリンシーツが必要だ。それについては話している。われわれはたくさん失点しているわけではない。守備パフォーマンスはずっとほんとうに力強い。

※アルテタ前後のアーセナルのxGとxGA(被xG)

(選手補強と整理について)われわれが1月に行ったことは前例のないようなことだったと思う。この12ヶ月でわれわれが行った変化の量を見てもらえば、どれだけすごかったかわかるはず。

それは安定を求めた結果でもある。2-3つのことを(ひとつのウィンドウで)行えるならそれをやらなきゃいけない。そしてそれは行われた。

しかし、われわれはスクワッドとしてもチームとしても、自分たち自身を確立していかねばならない。もはや32人の選手はいない。それはマネジすることは無理な人数だったんだ。われわれはチームをマジにブーストしてくれる選手を何人か取った。若い選手についてもよく話すが、一方でシニア選手もレヴェルを上げ始めた。

われわれはフォーメイションを変更したが、それでよくなっている。選手たちのケミストリ、流動性がより出てくるようになっている。よりゴールへの脅威になった。そして結果が出れば自信にもなる。それこそが、フットボールのメインのパーツのひとつだ。

(去年10-12月の危機※PL10試合で1勝)それは必要なことだったと思う。自分たちがなぜそうなっているのか、大きな絵で捉えられるようなレヴェルに到達せねばならないことがある。しかし、一方でそういった難しいときに、誰がリアクトするかを観ることになる。シーズンのなかでは困難は訪れるものだから。

※クリスマス前後のスタッツ比較

そういうときに誰がみんなの前に立ってこう云うかを知りたい。「ぼくはプッシュする準備ができてる。ぼくを助けてくれるのは誰だい?」。

そこから、決断をすることができる。

わたしはあの状況でわれわれがマネジしたやり方をすごく誇らしく思っているんだ。なぜならたくさんのことが起きていたから。ピッチ上だけでなく。

そこまでたくさんの時間を一緒に過ごしたわけでもないのに、あれをマネジしたこと。Covidの状況だってあった。うまくやったと思う。そこにいたみんなには感謝している。いまわれわれがいるところまで、彼らがほんとにプッシュしてくれたから。

(選手たちのケミストリ)毎日、トレイニンググラウンドに向かう選手たちの顔を注意深く見ていれば、どれだけお互いがつながっているかがわかる。どれだけスタッフたちとも話をしているか。

彼らの行動、エナジーがどこにあるか。トレイニングで何にフォーカスしているか。われわれの要求に対して選手たちがどれだけ注意しているか。うまくいかないときに、選手たちがお互いにどれだけ教えあっているか。

そしてわたしにとって何より重要なことは、結局は彼らがクラブについてどう話すのか、ここでどう感じているのか、ボディラングウェッジはどうかということ。自分たち自身を説明するときに、彼らがどういうことばを使うのか。それがポジティヴなら、わたしは正しい方向に向かっているのだと思うよ。

(”non-negotiables”は不変)それがわれわれのプラットフォームだ。それがわれわれの共生のしかた。もしそこにリスペクトがないのなら、信頼がないのなら、毎日レペゼンする価値もないのなら、自分たちのほしいものは何も得られないはず。

われわれは安定しなければならない。具体的でなければならない。この国、ヨーロッパのトップチームスにチャレンジするために、かなりディーテイルで、かなりよくなければならない。もし規律も一体感も持ち合わせていないのならば、それは達成できない。それは100%確信していること。なぜならクオリティの面ではまだわれわれはそこに達していないから。

(夏の補強)夏に向けてはあらゆることを計画しているよ。ボードと一緒に。ヴィナイ(ヴェンカテシャン)やティム(ルイス)やオーナーも。

われわれは自分たちがやりたいことについてはとてもクリアだ。

(1月のように)ひとつのウィンドウで10も12も変更をしなければならないとき、それは多い。そしてそれはその前の期間に起きたこと、その後の期間に起きるだろうことの結果だったりする。

われわれにはまだやるべきことがかなりある。だが、いずれいるべきところに行けるだろう。願わくば。どんどんチェックマークがついていき、安定性があるところ。一貫していて、競争力が持てるようにならなきゃならないから。

(ヤングタレンツの忍耐)それは正しいときに正しいことをするということ。彼らが輝けるとき、守らねばならないとき。そして周囲に正しい選手がいることも。

毎試合ですべての若い選手たちをプレイさせるということではなく、一緒に計画を実行していくこと。彼らにもスクワッドのなかにスペイスはあるし、チームのなかにもある。そしてわれわれには選手たちのなかに正しいフロウがある。クラブで彼らがとても重要になれるように。その道筋はつくってあるんだ。

以上。いいインタヴューだ。

アルテタのことばから何を感じるかって、自信だろう。すごく感じる。

彼がアーセナルに来てから1年と少しが経ち、こうした場所でも云っていることはずっと一貫しているように思えるが、このあいだにはチームはだいぶ変わった。もちろんいい意味で。

「チームには進歩の余地がある」ともずっと云い続けているが、その余地は、大きくなったり小さくなったりを繰り返して、いま以前よりも確実に小さくなっているだろう。

そのときどきでフォーカスされる課題はあるにせよ、ひとつひとつをチームとしてちゃんと克服していっているという感じはかなりある。

直近の課題は、エラーとファイナルサードでのエンドプロダクト。それもいずれ解決されていくことを願うし、彼が必ずそうしてくれることを信じられる。

結局、一時はあれだけ絶望的に思えたチャンスクリエイションを克服してきたのだから。

すごいことだ。



おわる

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