hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Player

エミール・スミス・ロウのインタヴュー「アーセナルでグレイトなことをする運命」

イングランドNTにコールアップ。つぎのレヴェルへの課題

ESR:国のためにプレイするのはずっと夢だった。U-21に招集されたことは、ぼくには特大のご褒美みたいだった。自分がどこまで来れたのかを示している。将来に向けて、ファーストチームに呼ばれるようにハードワークしなきゃみたいな。そこにはほかにもたくさんのタレンツが入っていっている。ぼくにそれができない理由もない。

レドナップ:つぎのレヴェルに行くには何が必要かな? どうすればギャレス・サウスゲイトに「こいつは家に置いておけない」て云わせられるか。

ESR:ゴールだろうね。ぼくは得点し始めることが必要。ベストなNo.10はゴールズもアシスツもするもの。ぼくもウィングからインサイドに入っていきショットすることには取り組んでる。トレイニングのあとに喜んで手伝ってくれるコーチもいるし。つぎの日に試合がなければね。やりすぎるなって云われているよ! でもそこはぼくがたくさん成長できるところだと思う。

オーデガードとのポジション争い

レドナップ:No.10はベストプレイヤーズがプレイするポジションだ。どこにも隠れる場所なんかない。アーセナルは1月にレアル・マドリッドからローンでマーティン・オーデガードとサインした。ぼくのキャリアでもそういうことは何度も起きたことがある。こう思ったよ。「なんでぼくがいるのにクラブは彼とサインしたのか?」と。オーデガードが入ってくると聞いたときはどう思った? 競争はフットボールの一部ではある。外から観ていた感じでは、キミが押し出されてしまったし、邪魔をされたみたいな。

ESR:前にもこういうことはあった。ハダースフィールドで、アンディ・キングがぼくのあとに入ってきた。うまく対処したと思う。ぼくらはみんな同じチームだから。一緒にプレイし、お互いのためにプレイする。ぼくはポジティヴでいる。自分のことに集中し、自分の試合をプレイする。そしてチャンスがあれば、それをつかむ。幸運にもそれはうまく行っているように感じる。ぼくらは一緒にプレイできるし。トッナムでやったようにね。

レドナップ:思い返せば、ハダースフィールドへのローンがキミを少年から漢に成長させたのかな?

ESR:あれはぼくのなかで最高の経験のひとつだった。ぶっちゃけ。チャンピオンシップフットボールに入っていき、リーグのことを学んだ。どれだけフィジカルかとか。ぼくは主にNo.10でプレイした。アーセナルがぼくにそのポジションで経験を得ることを望んでいたから。ぼくはボールを持つ時間を見つけなければならず、誰かがボールを奪いに来るときもわかっていた。まっすぐぼくに向かってくる! でもそれを楽しんだよ。

アーセナルアカデミーにいたとき、アレックス・イウォビがブレイクした。エインズリー・メイトランド・ナイルズもそう。そうした選手を観ていたから、ハードワークすれば、チャンスが訪れると思った。それを観ていたことがぼくにはいいことだったんだ。アーセナルでブレイクすることがいつだってぼくの夢だから。

ベストな対戦相手

レドナップ:いまそうなったんだね! いままでの対戦相手では誰がベストだった?

ESR:ポール・ポグバは当然そこに入るね。すごく強くて、すごくテクニックがある。ジャック・グリーリッシュも。彼はめっさいい。ぼくの憧れだ。彼のボールも持ち方。得点、アシスト、クリエイトのしかた。すごくいい。ブカヨが彼は人間としてもグレイトだって云ってたな。

短いソックス

レドナップ:グリーリッシュといえば、キミの迷信(superstition)について聞いたよ。キミがソックスを下げているのは足かせを外すみたいに感じるからだって。

ESR:そうすることで、さらに自由を感じるんだ。解放感。まるで「ぼくはここにいる。ぼくはただ自分のプレイがしたい。自由になりたい」みたいな。ちょっとした願掛けだね。役立ってる。

レドナップ:すごく楽しかったよエミル。わたしの息子のBeauが、キミのプレイを観るのが大好きでね。今回のインタヴューのことも彼に話したら、すごく興奮してたよ! ぼくがキミにあげられるアドヴァイスがあるとしたら、これかな。「楽しめ」。

わたしも自分のキャリアを振り返ることもあるが、あのときもっと楽しむために止まればよかったなと。わたしもナーヴァスになっていて、自分のあたまのなかでスタックしてしまった。結果に執着してしまって、みんなからの自分への評価を気にしすぎてしまった。でも、キミにはいまやっていることをつづけてほしいし、このライドを楽しんでほしいね。

ESR:そうします。

以上。おもしろかった。

つくづく、ESRは観ていてユニークな選手だなと。彼はアーセナルのチームにしばらくいなかったタイプで、観ていてほんとうに楽しい。

ボールを持つことにあまりこだわらないゲイムメイカーで、ときおり繰り出すドリブルはピュアウィンガーよりよっぽど効果的だったりする。

ここで話されているように、オーデガードとの共存についても議論があるが、このふたりはかなりタイプが違う。共存も問題ないように見える。いまのNo.10とウィンガーという関係性ではなく、将来的に「ふたりのNo.10/8」での4-3-3を観てみたいものだ。

彼のプレイスタイルについて、フレブみたいとかピレスみたいとかロシッキーみたいとか云われているが、どうだろう。誰に似てるかな。左ワイドでプレイするとき、ピレスはたしかに似てる感はある。彼のようにゴールを決めるようになってくれたらすごい。

さて、ESRが成功してブレイクして、やったーという気持ちもありながら、ぼくはついほかのアカデミー選手たちのことを考えてしまう。

奇しくも、先日ジェイ・ジェイ・オコチャがインタヴューに応えていて、去年の夏にアレックス・イウォビがエヴァトンに行くことになったのは、どうも青天の霹靂だったそうで。彼ももちろんアーセナルの生え抜きで、ファーストチームでブレイクしてからそこまで長い間たってもおらず、むしろこれからという選手だった。本人だってアーセナルでのプレイを望んでいたはず。残酷なものだ。

クラブから高く評価されて、ファーストチームに入りながらもそこに定着することが難しいのは、最近でもジョー・ウィロック、AMN、エンケティア、ネルソンといった選手を見ればわかるとおり。ESRだって、あのチェルシー戦がなければ、いまもこのあたりのワンオブゼムとして数えられていた可能性は高い。

しかし、いまや夏にNo.10を補強すべきだとは誰も云わなくなってしまった。あれだけこのチームにはクリエイターが必要だと騒がれていたのがウソみたいである。状況は一変した。

アカデミーからブレイクすることの難しさ。少ないチャンスをつかむことの難しさ。

ある意味、それができたものだけ、夢が叶う厳しい世界。

いまいるみんなにがんばってほしい。



おわる

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

One Commnet on “エミール・スミス・ロウのインタヴュー「アーセナルでグレイトなことをする運命」

  1. 更新ありがとうございます。
    エミルがうちにいてくれてホントに幸せですね。
    楽しんでる彼らをずっと見ていたい。
    エディ世代もチャンスを掴んでほしいですね。
    ネルソンのブレイクがみたい。
    ここにティアニー、二人のガビにサリバ、マブロパノス、セントラルにアジーズなどまた出てくれば…
    ヨダレが止まりません。
    アーセナルのおっかけは、一生やめられそうにないですわ。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *