今回アーセナルが戦った相手がいわゆるビッグ6チームとかだったら、すごい試合をやったもんだと思っただろうし、ファンの記憶にも残ると思うのだよ。
ところが今回の相手はハムですよハム。いやハムというのは基本うまい食べ物でパンに挟んで食べるのに最適でハムの地位を貶める意図はまったくないけども。塩漬肉と書いてそう読ませたいけども。
ウェスト・ハムのようなレヴェルのチームにこれではいけませんねえ。いずれトップをねらうチームになろうというのならば。
しかも今回もまた、とくにすばらしい敵にやられたというわけでもなく、ほとんど自滅。なんだあのエナジーも集中力もない試合の始め方は。最初に失点したときだって、なんだか悪い予感はしていたもの。3失点もしてやっと目覚めるという。メンタリティに問題がある。
このチームに必要なのは、もはやフットボールのトレイニングではなく、カウンセリングかもしれないよ。五円玉にひもつけて目の前でぶーらぶーらするやつ。あ・それ催眠術か。でも、まじめな話、そっちのほうがよほど効果があるかもしれない。
ということで、今回もまたアーセナル一行が「自分たちが最大の敵」ということを再認識した試合となったのである。
試合を振り返ろう。
This game will give me nightmares – Arteta
アルテタの試合後コメント「悪夢に悩まされることになりそう」
試合直後のインタヴュー。『BBC Sport』より。
アルテタ:この試合のせいで悪夢に悩まされそうだ。われわれはずっと自分たち自身を傷つけていて、それを止めるのがほんとうに難しい。
オフィシャルサイトより。
アルテタ:(チームが見せたキャラクター)それはすごかった。前にも観たことがある。トレイニングでも観ている。いつも同じことを云っているが。わたしは彼らのトレイン、振る舞い、一体感、スピリット、彼らがスタッフと一緒につくるアトモスフィアを観ている。
3-1のときでさえ、わたしはカムバックできるし試合に勝てると云った。わたしには信念があるから。彼らだってとても信じていたから。しかし、それを実行するならばだ。試合が終わってからは残念に思えたよ。だってわれわれは6-7点は取っているべきだったから。
わたしががっかりしているのは一面だ。あの試合の始め方。最初に喫したゴールはクオリティがあった。それは受け入れざるを得ない。ほかの2ゴールズはそうじゃない。自分たちで相手にチャンスを与えてしまったのだ。受け入れられないね。
われわれは、ファーストハーフにわたしがまったく好まないフェイズを見せた。そこから、自分たちのできるプレイをしてさらにレヴェルを上げたと思う。それはシーズン全体でもおそらくはベストだった。わたしが受け入れられないのは、このチームがふたつのフェイズがあること。そこにはひとつのフェイズしかありえないのだ。われわれが3日ごとに一貫してたどり着けるであろうトップレヴェル。もしわれわれにそれができれば、別のチームになれる。
試合後プレスカンファレンスでのコメント。オフィシャルサイトより。
(クレイジーゲイムとなりました……)
アルテタ:うまいこと云う。最初の30分間はほんとにがっかりだった。競うような状態じゃなかった。彼らのクオリティが出たゴールで失点したのは、彼らがそれを完璧に行える能力があるから。だが、われわれもチャレンジズに、ジュエルズに勝てていなかった。チームとして非常に間延びして、危機感もなく。その後のふたつの失点でわれわれが見せたものは、完全に受け入れられないものだ。
だから、その後の60分間で自分たちもまだできるという顔を見せたし、おそらくはわたしが観ているなかでもベストでプレイした。どんなチームだって崩れてお互いを責め合うような、悪いボディラングウェッジが出て4-5-6点と失点するようなこのタフな状況で。われわれは完全にその逆で、あらためて団結し、まさにやらねばならないことをやった。そしてどんどんよくなっていった。残念なことは、チャンスの数を見れば、6-7点は取っていなければならなかったこと。
(いいアーセナルと悪いアーセナルのふたつのチームがあるように感じる……)
それはわたしの責任だ。以前のわれわれはあのレヴェルでプレイできなかったが、いまはできるから。だから、ここからあそこへ行くことはできない。いつだってここにいなければならない。こここそが、われわれが向かっているところであり、相手に何も与えてはいけない。彼らの最後のショットは、ポストにヒットしたが、それはスロウインでボールを与えてしまったところから始まっている。シンプルすぎる。
そのほかのことはわたしはチームをとんでもなく誇りに思っている。彼らのプレイのしかた。見せた勇気。それを続けていけば勝てるという信念。ハーフタイムに感じたことだが、それは簡単なことではなかった。チームがどこまで来たかをわたしに示すものでもあった。
(マーティン・オーデガードのパフォーマンス……)
彼はとてつもないパフォーマンスをしていたと思う。彼はとても賢い。試合の読みかた、試合への影響の与えかた、あらためて彼がどれほど勝ちたがっているかを見せた。みんなが少し怖気づいていたときでも、彼はボールを持って落ち着きを与えていた。繰り返しチャンスをつくった。
(なぜわれらは相手に与えつづけてしまうので?……)
それがわたしが眠れない理由だよ! あまりに何度も起きすぎる。あまりにしばしばで、あのレヴェルではありえない。なぜなら相手だってすごくいいし、マージンは大きくないのだから。ポジティヴなところもあった、それはその後のわれわれがプレイしたレヴェル。
(つぎのステップは?……)
つぎは彼らがインターナショナルへ行くこと。そしてわたしは試合を分析し、リヴァプールとELに集中する。みんなが帰ってきたときのために、それらの試合の準備をしておく。何人かの選手は残るので、彼らは一番いいやり方でトレインさせる。そこからつぎの試合だ。
(オーデガードはすでにこのチームのリーダーになっている?……)
彼はそれを見せていると思う。最初の週から。彼がピッチに入ると、彼はいつでもボールをほしがる。彼がプレッシングを司令する。とても影響力がある。みんながうれしい驚きを感じていると思うよ。なぜなら彼はシャイで謙虚なふうに見えて、実際ピッチの上ではマジなキャラクターだから。彼はフットボールをプレイするのが大好きなんだ。
(オーバはインターナショナルデューティへ行くので?……)
彼は問題なく行けるはずだよ。まだ何人かの選手にはいくつかの問題は残っているが、わからないな。いくらかルールスが変わるとか、その国がレッドゾーン対象になるとかならない限り。状況がこれからどうなるかわからない。
(オーバにはクラブでフォームを取り戻してもらうためにロンドンに残ってもらいたい?……)
どうだろう。選手はいつもと違う環境から出て試合でプレイして得点することもあるし、ここに残るほうがいい場合もある。ここに残って特訓することも重要だし。しかし、いずれにせよわれわれがなにかできるわけでもない。もし彼が行くことを許可されるのなら、彼は行くだろう。そうじゃなければ残る。
(オーバをいつも選ぶのは彼がいつか得点するかもしれないから……)
そういうことじゃない。彼がチームでプレイするときにやってきたことがあるからだ。パフォーマンスとトレイニングで選ぶ。誰か、が問題なのではない。
(この一貫性のなさがチームを取り巻くカルチャーに起因するものならば、それは最大のチャレンジになる……)
おそらくは。わたしはカルチャーについては心配していないが。なぜならわれわれはすでにここまで来ているし、わたしはたくさんのポジティヴなことも観ている。それはわたしが云っていることをやっている結果だ。
今日はまたそういう日のひとつになったが、つまりわたしが観てきたチームとしてのリアクションとはまったく違っていたから。エナジーがあり、信念と一体感があった。それは心配していない。わたしが心配なのは、試合のなかで見せることができるレヴェルで、それについてはわれわれはまだトップチームスには程遠いと思っている。
(フィジカル理由もある?……)
いい訳のようなことはしない。正直。もし誰かが木曜・日曜でプレイするほどフィットしていなければ、彼は試合前にそれを伝える必要がある。「ぼくはフィットしてません」と。なぜならわたしはずっとそこにいるのだし、それは責められない。60-70-80分たってから、われわれも人間だったと理解する。もし最終的にそれが起きるのなら、いい訳のようなものになったかもしれないが、しかし試合の最初からそれが起きるか? ノーだね。
(オーデガードのような選手がシーズン前半に必要だった?……)
わたしは才能があって、クリエイティヴな選手が大好きだ。いつでもボールを要求し、何かを起こそうとする。モバイルでハードワーキング。彼はそうしたひとりだね。われわれにはまた違ったクオリティーズの選手がいるが、マーティンがわれわれになかったある部分で、違うレヴェルをもたらしていることは事実だ。
以上。
カルチャーのせいで一貫性がない? うーん。根深いな。
ラカゼットのコメント「コーチのゲイムプランをリスペクトしなかった」
ベストパフォーマンス。2得点(※ひとつはOGにされてしまった)で大活躍のストライカー。試合後コメント。Sky Sports via Arseblog
(パフォーマンスについて……)
ラカゼット:複雑な心境だ。セカンドハーフのカムバックはチームが誇らしいが、ファーストハーフの35分間はがっかりだった。ぼくらはコーチのゲイムプランをリスペクトしなかった。そして3ゴールズも与えてしまった。それは望んだことではない。でもこの2週間でそのことをよく考えないと。
(ゴールについて……)
最初のゴールはぼくのだと思うよ。(オウンゴールとされたこと)ナイスじゃないね。最後にはぼくが3点目を決めて、ドロウに持ち込んだ。
(カラム・チェインバース……)
大いに称賛する。だって彼は大怪我から復帰してきたのだから。よくワークしていた。トレイニングでも個人でも。そしてコーチからピッチに呼ばれて、彼はアーセナルでプレイするにふさわしいことを示したんだ。ぼくはとてもうれしいね。シーズン最後までうまくやってほしいよ。
(ゲイムプランをリスペクトしなかったというのは?……)
(理由は)わからない。おそらく、ぼくらはプレッシャーを感じていたんだろう。ビッグゲイムだとわかっていたからね。そこは進歩しなきゃならないところだ。それに取り組まねばならないし、シーズン終了に備えなければならない。
(チームが完全にスウィッチが入っていなかった……)
イェア。ほんとにがっかりさ。こういう類の試合ではとても難しいことなんだけど。シーズンの終わりまでにはかなり改善しないといけない。
(勝つべきだった?……)
悪いファーストハーフがあったとしても、カムバックできたし、もっと得点もできた。でもこれがフットボールだ。完璧にはなれない。こういう試合でも勝てるよう、今後も毎日トレイニングで取り組んでいかなければならない。
トマス・パーティのコメント「終わりのように始めなければならなかった」
宇宙開発事業に携わってるMF。それも重大な任務だからしゃーない。試合後コメント。オフィシャルサイトより。
パーテイ:最初からもっとうまくやるべきだったと思う。彼らは最初から支配し、ぼくらは完全に負けていた。
彼らはとても力強く来たと思うんだ。彼らはアウトサイドからオーヴァーロードして、クロッシングも強かった。ぼくらはあまりにも相手にクロスの時間を与え、それがかなり打撃になった。セカンドハーフはすべてのクロスをブロックした。そこからぼくらが支配を始めた。
ぼくらは計画どおりに進めた。どうやったら相手を傷つけられるか知っているし、全員でチームとしてファイトした。3失点してからのスピリットは高く保ったと思う。そこから全力を出し始めた。しかし終わりのように始めなきゃいけなかった。どっちのハーフでも。
このミステイクスから学ばないといけないと思う。いつ力強く行かねばならないか、最初から支配しなければならないか理解しないと。PLでは最初から勝っていくことが重要だ。いいスタートをしてよく終えないと。
どんな試合でもふわっと緊張感なく試合に入ってしまうのはもうベンゲル末期くらいの悪癖と思いますが、キャプテン不在なのが原因じゃないですか?
今オーバがキャプテンマーク巻いてますけどそれらしい事はしませんし
来季は変えた方が多少は改善されるんじゃないでしょうか
リアルタイムで見始めて、3点目が入ったときにテレビを消してしまいました。こんなこと初めてでしたが。
夢の中で4-1で負けたことになってて、そのあと結果を見たときには驚いて試合を見直しました。
ほんと、いつまでたってもこんな感じですね、一貫性ない問題。
誰が悪いとか言うべきではないかもですが、マリがスタートする試合はなんか気持ち入らないスタートが多い気が。
マーティンやばいっすね。ここはグエンドゥージ、トレイラにウィリアンもつけてトレードでどうでしょう。
ラカゼット覚醒。うれしいっすね。マーティンのいる今のシステムだからオバメがあそこで耀かないんですかね、あんなことなら最初からペペかガビが見たかったっすね。
まぁこれでこんなスタートすることは2度とないとなると、これから奇跡の9連勝ってことでいいですよね。
2週間長い。COYG
いつも楽しく拝見させてもらっております。
昨日の試合を受けて今回はいつも以上に楽しみにしておりました!笑
黒魔術にアニメ化と期待通り面白かったです!
まだまだ失望も多いですが、明らかに夢は膨らんでいる実感があるので
これからも楽しんで応援していきましょう!COYG!
悪夢の立ち上がりは、プロフェッショナルとは呼べない酷い有様でしたね…。
流石に繰り返しすぎなので、そろそろ反省とか言葉ではなく行動で示してほしいですね。
やれば出来る選手達なので。
オーデガードとスミスロウはホントロマンがありますよね〜。
いつかスタートで見たいです
今回はずいぶんハイテンションで笑ってしまいました。
まぁあの試合の後なら確かに。
4-3-3になった瞬間は、私も思わずツイートしてしまいまして。
オーデガード獲得できないのなら、もっかいアワールにトライして欲しいと思うくらい夢のあるフォーメーションでした。
でも私もやはり勝って欲しかった。
レディングの記憶が脳裏にあるのでどうしてもラストまで期待しちゃいますね。コレもアーセナル脳。
前半の30分間、全ての局面・全てのクロスでマークを外してた。
あれでたった3失点で済んだのは幸運だったと思う。
後半を認めてやりたい気持ちはあるけど、ここまでひどい前半の後で何をやってもチームの強さとは何の関係もないと思う。
レンタルの選手に頼り切ってかろうじて1ポイント取った。それ以上の評価はできない。
先日カスヤヒデキ氏がやけに上機嫌でアーセナルを持ち上げてたのは、そのせいだと僕は確信してる。
この試合を見て、このチームがELであと3チームを倒すだろうとか、リーグ戦の残りを全勝して5位に滑り込むだろうとか、誰か思っただろうか?僕は全く思わなかった。少しも。
賞賛されている選手が良い部分があったのは勿論なんですが、個人的には前半悪かった原因もその良かった選手がしかるべき仕事をしてなかった部分も結構大きいように感じました。まぁ要因の一つかな程度ですが。
1失点目のチェンバースのフラフラした中途半端な対応で躱されたところから始まっているし、
攻撃での停滞もオーデガードやラカが相手の中央の部分で受けられなかったのも要因の一つだと思います。
オーデガードはポジショニング自体が最初良くなかったかと。ラカは前半から意識していたけどオーデガードのポジショニングの関係もあるけど相手に対応されて機能していなかった。避けさせられて主導権争いに負けた感じとも。
後半は相手のペースが落ちたのもあるし、避けてた中央の狭いスペースにボールを入れたときに相手のプレスが正直かなり弱まっていたのも大きいかと。
ケガ明けなので仕方ないかもしれないですがチェンバースは守備も不安定な場面は結構あったかと。
攻撃では前もコメントしましたがボールを持つといいパスを出すことはあるけどポジショニングがまだまだかなと。
良いポジションに行くまでにかなりの時間がかかるというか。
失点部分はまぁ悪い時間帯があるのは仕方ないでしょうけど自滅的なのは何とかして欲しいですね。
批判的なこと書きましたが良かった時間帯のオーデガードは良かったと思いますしペペが右足を改善してきていて使ってきているのはポジティブに思いました。シュートはちょっと残念だったかもですがクロスは良かった。シンプルな繋ぎもしていたし。