hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Arteta, EPL, Match

【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs エヴァトン(23/Apr/2021)不公平なVARと平凡パフォーマンス

試合の論点

アーセナル vs エヴァトンのトーキングポインツ。

平均的パフォーマンスは誰のせい?

ぼくの試合を観ていてずっと感じていた印象はズバリこれ。代弁されすぎる。

ふたつのミッドテイボーチームが戦っているだけ。HTのメモに「せいぜいEvertonレヴェル」って殴り書いてある(笑い)。

正直退屈だったしフラストレイションを感じた。アーセナルのファンじゃなきゃ観てない試合だ。

アーセナルのパフォーマンスは以前よりずっとよくなったと感じているし、この試合もそこまで悪かったとは思わないけれど、それでもせいぜいエヴァトンのレヴェルにやっと到達した程度というのが、非常に残酷な現実だと思う。

とてもCLのレヴェルにはない。エヴァトンくらいのチームと互角なんだから当然である。レギュラーの選手がいたらなあとか、あまり思わない。KTはいたら違ってたかな?

それと選手たちはやはり多少は今週のゴタゴタの影響はあったんだろうか。やる気マンマンには見えなかった。

終盤も失点してから最後は相手をゴール前に押し込んでレノまでCKで上がってきたりして、スクランブル感はあるのだけど、絶対にゴールを取ってやる!みたいな切実さとか気迫はあまり感じなくて、なんかちぐはぐな。心ここにあらずなのに、かたちだけ繕っている。ロボットかな? 気持ちを入れるってどういうことですか?(AI脳)

なんというか、試合前にこんなふうになるんじゃないかなと想像していたとおりの試合だった。

結局敗けたし。その奇妙な一貫性だけは揺るがない。

アルテタが云うように、この結果が100%チームの問題だとも思わないが、まあひいき目に観ても、アーセナルは立派なパフォーマンスではなかったと思う。

セバーヨスのペナルティがVARで覆っていることを嘆いているが、あれくらいしかまともなチャンスがなかったほうを嘆くべきだろう。本来アーセナルが目指しているところは、あんなペナルティに頼らず、有無を云わさぬ実力差でねじ伏せるようなものでなければならないはず。

そこにはまだほど遠い。

繰り返されるVAR判定の議論

今回の敗因で、われわれの力でなんとかできなかったものは、当然VARによるペナルティ取り消しの件。

これはオフサイドなの? よくわからない。明らかにそうだとは云えなさそうな。

でもまあ、百歩譲ってこれを0.02ミリくらいの超薄々オフサイドとしようか。超薄々の。

でもこの瞬間って、バーヨスがボックス内で倒れたときから「13秒も前」なんだよね。

リプレイを確認してしまったよ。彼が倒れたのが50:57で、このペペのオフサイドを判定したシーンが50:44。フットボールで13秒は長すぎる時間だし、そもそもペナルティ事案と関係なくね?

オフサイド判定されたセバーヨスからペペのパスのあと、ペペはダイレクトにセバーヨスにボールを返す。バーヨスはそこからサイドを変える大きなパスを出す。右ワイドでボールを受けたチェンバースがゴール前にクロス。相手DFがクリアしそこなったボールをボックス内にいたセバーヨスがキープ。そこで事案。これで13秒。

もう十分つぎのプレイに移っていると判断していいように思えるが。何秒まで遡って調査するとかルールあるのかな?

あのVAR判定に要した時間(約1分)は、アーセナルに不利な判定をしたいという執念そのものに思える。悪意だろ。あるいは、アーセナルうんぬんじゃなくても、セバーヨスの演技賞もののアレを成立させたくないみたいな正義感があったとか? しらんけど。

VARの問題というと語弊がある。VARのシステム自体が問題なのではなく、それを利用するレフェリーの問題。こんなことが多すぎるんじゃないか。

そうそうこれもあったね。ほんとうに危ないからやめてほしい。

アーセナルならレッドカードになるやつ。

<アーセナルのVAR受難>

ぼくのtwitterで紹介したところかなり反応があったこれ。

r/Gunnersで、今シーズンのアーセナルに起きた数々のコントロヴァーシャルな事案をまとめてくれたひとがいた。ナイス。

The 13 league games this season that have seen objectively awful referreeing [OC]

リスペクトをもって転載させていただく。このリストの各リンク先では写真/映像を確認できるぞい。

  1. Liverpool 3-1 Arsenal: Mane dropping a suplex on Tierney, no foul.

  2. Arsenal 2-1 Sheffield Utd: Berge awful tackle on Auba, no foul. | Aubameyang through on an open goal, referee blows early.

  3. Man City 1-0 Arsenal: Kyle Walker high foot in the penalty box, no foul. Also no mention of Aguero’s grasp of Massey’s neck that would’ve seen an Arsenal player sent to the Hague.

  4. Leeds 0-0 Arsenal: Liam Cooper blatant handball in box not given.

  5. Arsenal 0-1 Leicester: Lacazette goal disallowed because Xhaka’s supermodel looks ‘distracted’ the goalie.

  6. Arsenal 0-0 Man Utd: Bruno doing a Daniel-san crane kick on Xhaka from behind, no foul.

  7. Wolves 2-1 Arsenal: David Luiz sent off + pen awarded for running with scissors. Bednarek with a similar red card overturned the same weekend.

  8. Aston Villa 1-0 Arsenal: Konsa last man foul on Saka, no red. | Emi dragging Laca down by his shirt, foul in Aston Villa’s favour.

  9. Arsenal 4-2 Leeds: Penalty for Saka overturned for no reason.

  10. Burnley 1-1: Erik Pieters stonewall handball not given despite VAR check.

  11. West Ham 3-3 Arsenal: West Ham 2nd goal from a free kick taken nowhere near the foul and ref was busy talking to Arsenal players so it should have been called back.

  12. Arsenal 1-1 Fulham: Goal disallowed for Saka ‘offside’. Lemina dive given as penalty following equally questionable onside decision and less than a minute after a Fulham dive prevented Martinelli + Lacazette being through on goal.

  13. Arsenal 0-1 Everton: Arsenal given pen for Ceballos ‘foul’ like Lemina. Overturned by VAR for an atrocious offside call. | Holgate not given red card for awful lunge into Pepe’s shin.

それと、このサブのレスにあった、このリストから漏れている事案がいくつか。

アーセナルのファンはいつもこの件で騒いでいる印象があるけれど、実際にはほかのクラブと比べてどうかという視点もある。

USの『ESPN』がEPL20-21シーズンのここまでのVARでチームが受けた影響をランクしてまとめていた。

How VAR decisions have affected every Premier League club in 2020-21

VARでその判定がどう変わったかをチェック。それぞれの事案が、FOR(有利)/AGAINST(不利)というふうにカウントされている。

今シーズンここまでで、合計で120のゴールズと事案ズがヴィデオレフェリーの影響を受けているということ。

くわしくは、この記事を参照してもらいたいが、アーセナルはPLの20チームス中20位である(-7)。

10コの事案のなかでFORはふたつのみ。あとの8つがAGAINST。VARでもっとも当初の判定を覆されているチームがアーセナル。騒ぎたくもなる。

ちなみにこの調査の昨シーズンのヴァージョンにもリンクがあるが、それによればアーセナルは(-1)で11位。今シーズンはとくにひどい。

うえのredditのものもそうだが、最初からVARでチェックもされない事案も当然あるので、そういったものを含めて網羅的に調べてほしいものだ。

ちなみに3年ほど前に、レフェリーのジャッジメントと実際のプレイを比較する「The Luck Index」という産学共同?プロジェクトがあって、このブログでも紹介したのだけど、残念なことにすでにそのサイトはなくなっているみたいである。

EPL17/18シーズン、アーセナルが「アンラッキーなチーム」第2位に輝く | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

レフェリーをインプルーヴさせるためにもこういうのは絶対に必要だと、おれは思いますね。

ちょっと試合から離れてしまった。

その他試合について

  • プロテストのノイズは試合中継でけっこう聞こえた。あと試合中ずっとバラバラ音がしていたのは、警察のヘリコプターだったようで
  • 試合前のプロテスト行動は第二弾も計画されている
  • レノなあ。最近は批判されがちだったから、また悪いタイミングでやらかしてしまった
  • 失点のシーンは、ジャカもギルティですかねえ。あの軽率でかる~いタックル。「スカ」って脚を空振りする音が聞こえるみたいだった。CBなら絶対やらないプレイだ
  • エンケティアは自分の価値を証明できたか。どうだろう
  • チェンバースはクロスが上手
  • パーティはシュートしちゃだめ

試合については以上。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

6 Comments on “【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs エヴァトン(23/Apr/2021)不公平なVARと平凡パフォーマンス

  1. ペナルティの笛をもらってから数分後にさっきのなしって、やってる選手はモチベーション的にかなりしんどいでしょうね、実力がきっこうしてる相手ならなおさら。
    いい結果が続いていたら違うパフォーマンスドールになってそうですけど。

  2. お疲れ様です。
    若干疲れた(呆れた?)空気が漂っている気もしますが、
    この流れからのハイパフォーマンスもありえるのが今のアーセナルと思いますので
    ELを信じて夢を見ましょう!COYG!

    #トーマスのミドルは「ボールを受ける動きをしないなら俺がこんなシュート打っちゃうぞ!」という脅しかもしれませんね。笑

  3. エンケティアは少し中央に張りすぎ・単純にゴール前に入りすぎという感じがする。
    ハリー・ケインのような大型CFならコンタクトプレーに余裕があるからあれでいいんだろうけど。。。

    もう少しサイドに流れてリンクプレーを増やしたほうがいいんじゃないだろうか。
    まずウイングの突破力を引き出すことに専念して、一度消えた所からもう一度ゴール前に入っていったほうが、相手CBがマークしにくいと思う。

    今アルテタはパスで相手マークを広げるサッカーをしていて、小柄なCFがこのリーグで生き残るチャンスはそういうチームにしかないと思う。頑張ってほしい。

    あとジャカのタックルは確かに軽かったけど、並走して身体を当てに行ったとしてもあの位置関係になった時点で追いつかないと思う。(w)
    でもあれだけ足が遅いのに、ボロはあれだけだ。僕はよくやってると思う。

  4. 〉何秒まで遡って調査するとかルールあるのかな?

    DAZNの解説者は2つ前のプレーまで遡って確認するルールがあるようなことを言ってましたよ。

  5. エンケティアはボール持った時にやれることが少し増えているというか増やそうとしている取り組みが見て取れたのは少し嬉しかったです。
    その反面ポジショニングの悪い癖(フィニッシュ以外の場面)の改善が見えなかったのが残念というか不安になりました。CFとして使うと中央の高い位置に留まる時間が長かったり、ゆっくり動いてるところから突然動き出すというのは駆け引きの長所でもあるんだけどそれをトライするシチュエーションがあまり良くない。1年以上この辺りはあまり変わってなくて…
    良いポジショニングを取ることもあるんだけどその時の半分くらいは味方からボールが来ない事もあって噛み合わず、いるのかどうかわからないような印象になってしまうかも。
    改善が見られるのは嬉しいんだけど重要な部分が見逃されているのではという懸念が拭えないですね。
    まぁそれでもこの試合はそれなりには良かったと思います。
    いつかエンケティアの良い部分が試合を通して見られる日が来るといいんだけど。

    チェンバース重宝も少し懸念というかセドリックはどうしたんだという気持ちと、ジャカLBはあくまでローテーションの為の一時的なものであるべきだと思っていたのでLBにもセドリック使われないし個人的にはなんでだろう、って感じます。
    ウィリアンもここ最近使われてなかったのが絶対悪いとまでは言わないですけどローテーション的な部分でももう少し使われててもよかったんじゃとは思ったりでちょっと最近の選手起用で気になる部分も。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *