おはよう。
昨日は珍しく遅くまでこのブログを書いていたので(レノのリプレイスGKについて書いた)、その流れでEUROのイングランド v ジャーマニーを観てしまった。サカがスタートするというので。今回のEUROで初めて90分観た。
Well played, @BukayoSaka87 👏#ENG | #EURO2020 pic.twitter.com/vdKpiITmHl
— Arsenal (@Arsenal) June 29, 2021
しかし、正直国内リーグのシーズン終了後ということもあってか、どちらのチームも非常にインテンシティに欠けるというか、チームワークに欠けるというか、大味な試合だったなあと。サカが出ていなければたぶん途中で寝ていた。あ、リーズのカルヴィン・フィリップスというCMは際立ってよかったと思う。
そしてサカが交代でさあ寝るかと思ったら、グナブリとグリーリッシュ登場で寝られなくなった。
それにしてもEUROも本命がつぎつぎに脱落していて、やっぱりCovid下のアブノーマルなシーズンがつづいていることを思い出させられる。
さて、そのGKについてゆうべ書いたエントリにいただいたコメントのなかに、この夏のアーセナルの補強ターゲットが英国人、PLの即戦力に向かっているという指摘をいただき。じつは、ちょうどそれは界隈で少し話題になっていたことで、このブログでもフォロウしようと思っていた内容だった。
ちょうどいいので、それについてざっと書いてみようと思う。
アーセナルの補強ポリシーの文化シフト?
アーセナルのこの夏の補強リストにひとつの特徴を見出すとすれば、それは英国人、しかもPLで実績のある選手が多くを含まれるということ。
たとえば、ジェイムス・マディソンやベン・ホワイトのようなPLの英国人、あるいはイングランド代表のようなある程度評価の定まった選手を獲得しようとすることは、むしろマンUのようなクラブがいかにもやりそうなもので、アーセナルでは長らく敬遠されてきた。
The last time Arsenal signed a player under the age of 28 from within the league was Danny Welbeck – way back in 2014.
That looks set to change in this window.
I take a detailed look at the importance of signing PL-proven players.
For @thearsreview :https://t.co/ryHVO3PlEv
— LTArsenal™ 🌶️ (@ltarsenal) June 21, 2021
アーセナルが最後にPLクラブから28才以下の選手を獲得したのは、2014年のダニー・ウェルベックが最後という。
たしかにTMで確認しても、アーセナルでは、PLクラブ、あるいは英国クラブからの移籍は非常に少ない。あっても、評価が定まる前の若年かヴェテランかのどちらかに限られ、旬のPL選手はまったくいない。
一般的に、PLの英国人といえば当然「ホームグロウンで英国人プレミアでとにかく割高」というのが常識で、アーセナル(ヴェンゲル)はそれを避けたかったのだろう。あるいは目利きを生かして英国人中心のチームとは差別化を図りたかった。
ヴェンゲルさんのチームは、フランス人やフランスつながりでアフリカ人、マイナーリーグの無名の外国人選手などを補強することが多く、試合ではスターティング11に英国人がひとりもいないこともよくあった。
そんなアーセナルが、この夏はマンUのような補強をやろうとしている。以前のアーセナルならちょっと考えられなかったことだ。
過去の失敗からの反省
この文化シフトの最大の動機は、過去の補強の失敗への反省から来ているのではないだろうか。
近年のアーセナルの補強がうまくいっていないのは、もう指摘されるまでもない。
先日も移籍ビジネスのエントリで触れたように、アーセナルはこの5年で世界で5番目に多い予算を補強に投じながらも、成績は下り坂の一方。来シーズンは5年連続でCLを逃すことになったばかりか、25年ぶりにヨーロピアンコンペティションそのものを失うというどん底状態。これはもうビッグクラブの危機と云える。そこにはいろいろな理由はあれど、もっとも大きな要因のひとつは、あきらかに選手補強だろう。
このことは、結局スポーツだけでなくビジネス的にもクラブに追い打ちをかけ、ただでさえCovidで疲弊しているクラブ運営に冷水を浴びせかけている。
そしてなぜこれまでのアーセナルの補強がうまくいっていないのかを顧みたときに、コストを重視するあまり、PLで成功するかどうか未知の海外選手に賭けるようなやり方を重視しすぎたことが反省されているのではないだろうか。
その賭けは勝ったり敗けたりしてきたが、より長い目で見れば決して成功はしていなかった。それがいま証明されているようなものだ。ビジネス的にも損をしている。
そしてそのリスクを軽減しようと思えば、PLですでに経験・実績のある選手、ある程度評価が定まっている選手にも目を向けざるを得なくなる。そうしたほうが、多少割高であっても、結局は長期で低リスクかつベネフィットがあると。
この「PL proven」というのが、この夏のアーセナルの補強ポリシーのキーワードになっている感がある。PLで証明されている、つまりPLの即戦力。いまアーセナルはそのような選手をほしがっている。これはアーセナルではしばらく見られなかった傾向で、文化シフトだと云える。
それと、もうひとつアーセナルの移籍戦略の文化シフトを指摘するなら、スーパーエイジェントとの付き合いかたの変化もあるかもしれない。
ヴェンゲルさんはスーパーエイジェント嫌いとして知られていたが、いまはもうエドゥ自身がキア・ジューラブシアンというスーパーエイジェントの顧客である。
百戦錬磨でハードネゴシエイションをやるスーパーエイジェントが付き合いにくい、てごわいビジネス相手なことはたしかだろうが、そのことと選手のクオリティとは関係ない。むしろ彼らは一流選手を囲い込んでいる。
現時点では、ルーベン・ネヴェス(ジョルジュ・メンデス)のほかにはそのような選手の噂はないが、いずれそういう選手がアーセナルのターゲットになってもおかしくはない。そのときはきっとスーパーエイジェントだからと躊躇しないのではないか。
NEWブリティッシュコア?
先日の『The Athletic』のアーセナル移籍まとめ記事で、シェフィールド・ユナイテッドのGKアーロン・ラムズデイルへの興味についてこんな一説があった。
アーセナルがすでにラムズデイルのフィーを支払う用意があるということは、つまりアーセナルは彼をこの先何年にもわたってクラブに多大な貢献をしてくれる選手と考えているということ。
アーセナルはこの夏若いエイジグループの選手たちをターゲットにしている。それはチームを前進させるための新しいスクワッドのコアの一部になれるものだ。ラムズデイルがホームグロウンの資格を持っているという事実もまた、アーセナルにとっては重大だった。
「この先何年にもわたりクラブに貢献」「チームを前進させるための新しいスクワッドのコア」「ホームグロウン」。
これは、もう云わずもがな。新しい<ブリティッシュコア>でしょう。
つまりいまアルテタとエドゥはアーセンが10年前に見た夢を、もう一度蘇らそうとしている。
いい話だなあ。
PL21-22シーズンの25人スクワッド登録について(ホームグロウン問題)
いまアーセナルはかなり若い選手が台頭していて、ホームグロウンについては大きな問題にはならないのではないかと思っていた。U-21登録の選手を多く使うのであれば、25人スクワッドが多少少なくても問題にならない。
ちなみに20-21シーズンは25人登録のうち、22人しか登録されていなかった。マット・ライアンは冬からだから、シーズン当初の夏には21人しか登録していなかったという。
ホームグロウン5人+外国人17人=22人。※ホームグロウンは最大8人まで、外国人は最大17人まで登録可能。
アーセナルのPL20-21シーズン登録スクワッド
Alves Soares, Cedric Ricardo
Aubameyang, Pierre-Emerick
Bellerin, Hector*
Borges Da Silva, Willian
Ceballos Fernandez, Daniel
Chambers, Calum*
Dos Santos Magalhaes, Gabriel
Elneny, Mohamed Naser Elsayed
Holding, Robert Samuel*
Kolasinac, Sead
Lacazette, Alexandre
Leno, Bernd
Macey, Matthew Ryan*
Maitland-Niles, Ainsley*
Mari Villar, Pablo
Moreira Marinho, David Luiz
Mustafi, Shkodran
Partey, Thomas Teye
Pepe, Nicolas
Runarsson, Runar Alex
Tierney, Kieran
Xhaka, Granit
あとはU-21で人数無制限で登録されていて、実際あまりシーズン中も登録選手でなにか問題があったかといえばほとんどなかったろう。エジルやソクラティスのアレはあったが、それはHGとはあまり関係ない。
問題は、来シーズンにはここに登録されていたHGプレイヤーズ(赤字)が減ってしまうこと。残るのはロブホとチェンバースのみという可能性もある。
仮にこのHG5人のうち3人がいなくなって補充もされなければ、来シーズンの25人スクワッドは19人になってしまう。いくらU-21でファーストチームでプレイする選手が多くいたとしても、さすがにこれはもったいないし、危ない。
昨シーズンにU-21に登録されていて、今年25人スクワッドに入れなければならない22才になる選手は以下の選手。※たぶん。
- エディ・エンケティア
- ジョー・ウィロック
- リース・ネルソン
ただし、この3人もいまも来シーズンにどうなるか去就は不明だ。最悪3人ともいないかもしれない。
クラブはエンケティアとネルソンに新契約をオファーしているそうだが、選手側はまだ受け入れる姿勢は見せていないらしい。チームで使うつもりがなく、ただ単に選手価値を落とさないためという理由を見透かされているのかもしれない。クラブでの将来が見えないのなら、彼らがつぎのクラブへ移籍したいと思ったとて、おかしくはない。
ということで、21-22シーズンに向けて、この夏の移籍ウィンドウではホームグロウン選手を補強することはかなり重要になっている。
いまアーセナルのターゲットとして噂されているホームグロウンは以下。
- ベン・ホワイト
- アーロン・ラムズデイル
- ジェイムス・マディソン
ジャック・グリーリッシュ
ホームグロウンには、3-4人程度の枠はありそうなので、全員歓迎しよう。
おわり
HG選手を大量にいれようというのはここの所HGを沢山出したし、アカデミーからも入ってくる駒がなくなったからだろうなあ
登録数が単純に減るのでただ不利なだけだし
ナイルズ、ウィロック、エンケティア、ネルソン、HG資格を取らせたエミマル、マブロパノス、サリバ(予定)
これからを含めて、首を切りすぎよなあ
そして獲得した選手が活躍するかはチームにいれて試さないと分からんという
アーセナルを出ていった選手は活躍しないという通説はあるけども、十分な見定めもできないまま、自信を喪失して出ていった選手たちだけに、グナブリーやアデレードみたいな例が今後は増える可能性は十分ある
自分のコメにコメをつける迷惑やろうで悪いけども、アーセナルを出ていった選手たちを少し調べてみたら俺たちのナチョモンレアルがラ・リーガで26試合も出てて笑える
自分のコメにコメをつける迷惑やろうで悪いけども、アーセナルを出ていった選手たちを少し調べてみたら俺たちのナチョモンレアルがラ・リーガで26試合も出てて笑える
ベンゲルと、5人のヤングガナーズの写真を見るだけで泣けてきます。
ラムジー、戻ってこないかなぁ・・・
ホームグロウン取りたいプライオリティが高いと知れたら足元見られそうだなとか他のエントリにコメントしといて思ったんですが有名なところの記事?話題?にすでになってたようで安心しました(笑)安心していいのか知らんけど。
ベン・ホワイトの時点でも少しそんな気はしてたというか、ベジェリンが移籍したらAMNがSB受け入れないなら誰かしら1人くらいは入れないとバランス的に難しくなりそうだなと。
あとPLと違って、CL、ELはホームグロウンと同じような条件の選手を8人登録する必要がありそう。8人登録しないならその分枠減るとか。
しかも多分在籍年数の関係で昨シーズンはマルティネッリはPLは登録なしでいけたけどELは必要だったかも。登録はされてないだろうけどサリバもそうだし。
つまり昨シーズンもEL登録はきつきつだったんじゃないかと。ネルソンも昨シーズンこの登録に関係してた可能性やっぱあるんじゃないかな。問題なかったというかなんとかやり繰りしてたというか。
まぁCL、ELは来シーズンは関係ないっちゃないか。。。
マルティネッリは来年くらいに資格発生するのかな?サリバは海外にローン出してるのがカウントされないんだっけか?最初のローンバックの時点でホームグロウンの可能性消してたような。自信ないけど。
まぁなんか間違ってたらごめんさない。
ベンゲルさん達のいい写真ですね。。