先日のサカのプレイ100試合につづき、今度はミケルのマネジ100試合という節目の試合。
アーセナルのMD11は、ワトフォードをエミレーツに迎える。
現在アーセナルはPLで7試合無敗(W5 D2)と結果を出していて、直近2試合は内容も改善し始めたように見える。チームの精神状態はまさに秋晴れといったところか。
昨今はもはやPLではどんな相手も難しいといわれつつも、現状のアーセナルのフォームも加味すると、今回のホームでのワトフォードは、シーズン38試合中ではもっともイージーな試合のひとつになりそう。
フットボールワールドはこの試合のあと2週間のインターナショナルブレイクに入る。100%出し切って勝たねばならぬ。
試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「アーセナルにいられることは特権だ」
昨日行われてた試合前プレスコンファレンス。オフィシャルサイトのトランスクリプトより。
ワトフォード戦について
(スクワッドに望むもの……)
アルテタ:わたしが要求しているのは、成長をつづけることと、いい結果を導くようないいパフォーマンス。そしてスクワッドのなかで同じ団結と一体感を維持し、それを試合や毎日のトレイニングで伝達していく。それをやるなら、チームはよくなっていく。
(ワトフォードにはいい記録がある……)
毎試合が違う。彼らには新しいマネジャーがいて、勝利を必要としているチームがある。われわれもそう。このリーグではどんなチームも問題を起こせるし、相手を倒せる。そのことにつねに気づいておく必要がある。
(今シーズンのワトフォードのフォーム……)
昨年の彼らはすごかったし、やるべきことをやっていた。そしていま彼らは新しいマネジャーで変わった。このリーグはいつも難しく、チャンピオンシップから昇格するチームですらキツい。しかし、このリーグに何年もいるチームだ。彼らはわれわれのご近所さんであり、倒すのは難しい相手。
(ティアニーとジャカのフィットネス……)
キーランはこの2日間トレイニングしている。いい感じになってきているので、使えることを願う。
(サンビがグラニトの役割を担いつつある……)
イエス。サンビはとても素早い適応を見せている。試合のなかでたくさんの知性、勇敢さを見せている。彼はつねに正しいやりかたで試合に影響を及ぼそうとする選手だ。彼がこのリーグですでにプレイしてきた時間は、彼には大きなタスクだった。こんな短期間に。しかし、彼はそれができることを示してきた。とても印象的に状況に対処している。
(ティアニーは来週スコットランドでプレイするので?……)
ふたつのトレイニングセッションズで様子を見よう。彼はチームと少しやっているが、まだフルのトレイニングはしていない。だからこの2日で彼のフィットネスを見るつもりだ。
(ティアニーとタヴァーレスの競争について……)
できればそうしたジレンマがもっとほしいね。そうなれば、多くのポジションズでトッププレイヤーたちがトップレヴェルでプレイしているということ。それはチームのクオリティ、スタンダード、パフォーマンスを上げる。
(クラウディオ・ラニエリについてと、70才でもマネジャーができると思う?……)
秘訣がほしい! それをどうやってやってきたか。それと、彼らの家庭では何が起きたのかもとても興味深い。なぜなら、彼にはこんなに長いあいだ仕事をさせてくれた、すごい妻と子どもたち、家族がいたのだろうし。
(モイーズについて)わたしはすごくうれしいよ。なぜならわたしは個人的に彼を知っているし、憧れの存在でもある。英国フットボールは彼らのようなマネジャーたちがいたことがグレイト。
イングランドNT。ラムズデイル・ESR・ホワイト
(ラムズデイルについてと、彼がイングランドのNo.1になるべきか……)
わたしは彼がイングランドのスクワッドに復帰したことについてはとてもうれしい。あとはギャレス(サウスゲイト)とコーチングチームの決断になる。アーロンがやらねばならないのは、あのレヴェルでのパフォーミングをつづけることと、謙虚でいること。決断はほかの誰かがやるのだから。
(ラムズデイルのレスターでのセイヴについて……)
センセイショナルだった。しかしわたしがもっとも気に入ったことは、ほかのチームメイトたちのリアクションだ。彼らは戻ってきて、トーマスはライン上でボールをクリアした。もしセイヴがされていれば(カヴァは必要なかった)、だがそれがなければボールはネットに入っていた。だから、それは選手個人ではないのだ。チームなのだ。みんながそれに関与した。わたしがうれしいのは、チームでビッグモウメントを阻止したことだ。
(スミス・ロウとホワイトがイングランドスクワッドに入らなかった件……)
ギャレスはたくさんの難しい決断を強いられている。たくさんの選択肢があるよ。わたしが好ましく思うのは、間違いなくわれわれの選手たちが、ギャレスに選択を難しくしているようなレヴェルでプレイしていること。わたしは彼らのレヴェルがわかっているからこそ喜ばしいのだ。あとは彼らを選ぶ正しいタイミング。
(スミス・ロウはイングランドスクワッドから漏れてどんな様子?……)
彼はみんなが彼の落選を悔しがってくれること、その決断に疑問を呈されていることを喜ぶべきだと思う。なぜならそれがいま彼がどのようなレヴェルのプレイをしているか示しているから。
エミールのキャリアのなかで起きているほかのことのように、そのときはいずれくる。いまがそのときかどうかわれわれにはわからない。ギャレスのほうがよく知っているはずだ。それは正しい決断をするには、かなり熟考を要するプロセスなのだろう。
(インターナショナルデューティのないことは選手には利益になる……)
わからない。われわれの目標は、選手には大きな野心を持つ、正しいマインドセットで準備がされていることだと思っている。彼らは最高の野心を持つべきであり、それがおそらくはなぜ彼らがやっているようなパフォーマンスができているかということであり…… それはいずれくる。
彼らはそうした決断も尊重すべきであり、がっかりで終わらせてはいけない。なぜなら、それは長いみちのりだから。もしそれが彼らのパフォーマンスやマインドセットにおいて悪い影響を及ぼさないなら。それはわれわれの望むものではない。われわれが望むのはまったくの逆のことである。
アルテタ100試合
(これまでの100試合をまとめると……)
とてつもない、大きな旅だった! たくさんのことが起きた。フットボールクラブだけでなく、世界中でね。この2年はそれでわれわれの生活のすべてに巨大なインパクトを与えた。
わたしはここにいることを非常に特権だと感じている。この機会とチャレンジをすごく楽しんでいるよ。
(ようやくうまくいくようになってきたと感じる……)
イエス。だが、これは勢いであり、それをもって望むようなそうした基礎をつくろうとしている。それがパフォーマンスと結果をもたらす。またクラブの周囲に団結を築くこと。クラブのひとたち、選手たちと。われわれのプレイがあり、伝達をしていくこと。わたしにはこれが重要なんだ。
(マネジャーとして最初の試合から何が変わった?……)
コンピュータみたいに毎年アプデイトされていくんだと思うよ! われわれに起きたすべてのことがそうだし、あるいはそれ以上。わたしも変わっているし、ものごとが変わるのも観た。あるやり方で進化し、たくさんのことを学ぶ。われわれは進化をつづけているんだ。
(デイヴィッド・モイーズらのように1000試合に到達できる?……)
まだほど遠い。彼らがどうやってそれを成し遂げたのか、どうやってこのリーグにそんなにも長いあいだいられたのか、秘訣を知りたいね。わたしはデイヴィッドを知っている。彼のゲイムに対する楽しみかたや情熱。彼と一緒に働いていたのだから。
そうした経験があることと、起きたことすべてを経験するのとは違う。だが間違いないのは、起きたことやチャレンジ、乗り越えてきた美しいこと、それらには必要性もあったのだ。しかし云ったように、わたしはいまをとても楽しんでいる。いま直面しているチャレンジを。
PLのマネジャーたち
(アントニオ・コンテが来たことと、アーセナルのファンはそれを心配に思っている……)
まず最初にわたしはヌーノと彼のコーチングスタッフにメッセージを送りたい。仲間が仕事を去るのを見るのはいつだってタフだから。それにヌーノはこの国で素晴らしい仕事をしてきた。トップマネジャーだということを証明してきた。
彼らはほかの誰かを連れてくることを決め、われわれも彼が過去ふたつの仕事でもかなり成功してきたことも知っている。彼がここで何をやるか観てみよう。
(エディ・ハウがニューカッスルのマネジャーになるかも……)
わからない。アナウンスがあるまで、わたしがなにか云うことはできない。
(PLのマネジャーたちの層の厚さ……)
すごい。非常にたくさんのトップマネジャーが、世界をリードするマネジャーがいる。だが、このリーグにとって素晴らしくポジティヴなことは、新しいアイディアがもたらされレヴェルが上がることだ。競争はより激しくなる。
だが、同時に忘れてはいけないのは、ニール・ウォーノック、デイヴィッド・モイーズらの好事例。たとえばニールは最長マネジャー記録を破ったし、デイヴィッドの1000試合の記録をつくった。それはこのリーグの歴史として見逃してはいけないものだ。
(コンテが来てトップ4に入るのは難しくなる……)
どのチームにとってもそうだと思う。トップポジションズを争うチームにとって。まだたくさんの試合があるし、たくさんのことが起きる。結果とパフォーマンスがあり、試合も変わっていく。それがここにいる選手やマネジャーたちのクオリティを物語っている。
(トップ4の可能性……)
それがどれほど難しいのかわからない。われわれには毎試合で勝つという目標があるし、そのメンタリティを持たねばならない。今日よくあろうとすること。ワトフォードの試合によりよい準備をすること。正しいメンタリティ、野心、勝つ決意で臨むこと。そしてつぎ。しかし試合づつやらねばならない。このリーグでは何か見通そうとはできない。それは不可能であり、おすすめしない。
(ヌーノ・エスピリート・サントについてと、マネジャーは結果を出すようになるまでもっと時間が与えられるべき?……)
イエス。どうして決断がくだされたのかその判断はわからない。結果だけのせいなのか、あるいはパフォーマンスのせいなのか、ほかに理由があるのか。とてもむずかしい。
わたしは何度も云っているように、わたしはこのクラブでみんなとワークできることはすごくうれしいし、特権だと思っている。自分たちが何をやりたいのかクリアなアイディアもある。しかし、結局はどんなマネジャーだって結果が必要なのだ。
その他
(バルセロナはまだマネジャーがいません。それはPLとラ・リーガの違い?……)
わからない。彼らが違うだけ。スパニッシュクラブスを見れば、彼らがこの数シーズンで残した結果は際立ったものだ。わたしはいま自分がいるところでハッピーだし、このすごいリーグを、セットアップを、雰囲気、情熱を楽しんでいる。みんな日常に戻ってきたし。今年はおそらくPLでもかつてないほど競争のあるシーズンだ。
以上
アルテタのコメントのなかにあるトピックス。
ESRがイングランドNTに招集されず
イングランドのシニアスクワッドには、結局アーセナルから呼ばれたのはサカとラムズデイルのみで、期待されたESR(とホワイト)は呼ばれず。ESRはバロガンとともにU-21スクワッドに入った。彼のいまのフォームからすると、いかにもシニアスクワッドに呼ばれてもよさそうではあった。
ESRについては、昨日『Sky Sports』が彼の特集記事を公開していた。内容は、昨シーズンと今シーズンの彼を比較してどれだけ進歩しているかを示すもので、このブログでも以前に紹介したティム・スティルマンのArseblogでのコラムの延長線上にあるものだ。データはより詳細なので、よみでがある。彼がシニアスクワッドに呼ばれるのは時間の問題だろう。
Emile Smith Rowe misses out on England squad but he has taken his game to another level at Arsenal
そういえば、グリーンウッドとハドソン・オドイが招集を辞退したとかで、追加の招集はないんかね。
アルテタの100試合
早いのか遅いのかよくわからん。
Mikel Arteta will take charge of his 100th #Arsenal game on Sunday against Watford. He’ll become the 15th manager to reach this milestone with the club, while only George Graham (W56) secured more wins in his first 100 games as #AFC boss (Arteta currently – P99 W53). pic.twitter.com/1uNW6Fku44
— Harvey Downes (@HarveyDownes92) November 4, 2021
アルテタはアーセナルのマネジャーとして100試合めに到達した15人めだそうで、100試合の時点で99試合の彼より勝ちが多いのは、ジョージ・グレアムだけらしい。
ヴェンゲルさんより優秀。かと思いきや、これポインツでカウントすると仮に今回ワトフォード勝ったとしても、アルテタは3位になるので少しミスリーディング。ヴェンゲルさんとアルテタの比較だと、アルテタは敗けがかなり多い。
アルテタの99試合の期間のPLクラブスのポインツ。ビッグ6や!(死んだ魚の目で)
Premier League points since Mikel Arteta took over at Arsenal
149 Man City
141 Liverpool
132 Man Utd
126 Chelsea
111 Arsenal
110 Spurs— Orbinho (@Orbinho) November 5, 2021
お疲れ様です!3日連続の更新ありがとうございます!
アルテタアーセナルのパフォーマンスの浮き沈みですが、DAZNの冨安選手のインタビューで自分は少し腑に落ちたところがあります。冨安が戦術のことを考えながらプレーすると上手くいかなかったと言ってたので、アルテタは選手にかなり細かい戦術的な要求をしてるんだろうことと、それに選手が消化不良を起こすことがあるということ。沈んでるときはいいとしても、調子がいいときに更なる進化を目指したつもりが消化不良を起こしてピッチ上で思考停止状態に陥っていたのかなと。かなり短絡的な理解とは思いますが、自分としてはアルテタの戦術手腕への不信感は薄らぎました。リアルタイムでの戦術眼(交代が遅い)と、公発言での三味線弾きっぽさにはまだ多少の疑いを持っていますが、今はあばたもえくぼな感じです。笑
毎度の長文で失礼しました。久々の浪漫飛行な感じで楽しみですね!COYG!
ワトフォードと言えばあの玉のヤツだったんですが、もういないんですね、さみしい。
KT が出るなら思うとこもあるでしょうから、ガッツリやってほしいっすね。これぞケミストリーとゆうヤツを期待します。
一つ一つ確実に、さらにエンターテイメントに勝っていってもらいたい。COYG
今日勝てばマンユーを抜けるんですね
僕はまだタバレスが見てたいかなあ。まだあれでも限界って感じがしないし、不思議な選手だ。やっぱ花道かもw
アルテタは毎試合言うけど、ここも別の試合だと思う。調子がいいとかは別として違う状況があるし、違う特性の相手がいる。まだウチはどんな相手でも倒せるクオリティにはないし、未知の状況に対応するには新しいオプションが要る。戦いながら強くなるしかないと思う。
全力で叩きのめしましょう。COYG!
僕もタバレス押しです。
まだまだ彼のプレーがみたいですね