昨日書いたオバメヤンのエントリは、こう云うのもバツが悪いものの、ブログ的にはすっかりナイスタイミングになってしまった。
おれたちがつぎのキャプテンにおもいをはせているなか、日本時間の昨日夜にAFCが、規律違反理由でオバメヤンのキャプテン剥奪の声明を発表。WHUの試合もプレイしないということ。
Club update: Pierre-Emerick Aubameyang
これも予想できなかった展開ではなかったとはいえ、いずれにせよクラブとしてもマネジャーとしても苦渋の決断だったはず。ただでさえシーズンの難しいときに、こんな大事故が起きるとはおもってもみなかったろう。
この事態がチームにどのような影響を与えるのか。そしてこの試合にどう影響するか。
試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「苦渋の決断だった」
昨日の声明のあとの会見だったこともあり、オバメヤンの件に質問は集中。オフィシャルサイトより。
オバメヤン問題
(キャプテンシーの決断……)
アルテタ:わたしが云うことはあまりないよ。あれはクラブから明快な声明だったと思う。選手に起きたその事案について、われわれが行った決断だ。
(その事案はいくつもあったので?……)
訊くのはかまわないが、それ以上詳細に話すことはできない。その決断をせねばならなかったのは、それはつまりクラブの利益を守るための正しいものだったからだ。
(オーバ本人にも伝わっている?……)
イエス。そうしている。クラブが彼個人と話しているし、わたしも彼と面と向かって会った。
(オーバはそれを聞いてどんな様子?……)
彼は決断を受け入れねばならなかった。
(つぎのキャプテンは誰なのでしょう……)
われわれにはリーダーシップグループがあり、いろいろな選手がキャプテン候補になっている。最後の試合ではラカだった。ずっとキャプテンだったグラニトもいる。だからわれわれはそれに従うつもりだ。まったく喜べない事態で、なにかを急いで決めるときでもない。
リーダーシップグループはとても力強い。わたしやコーチングスタッフ、クラブともとても強力なコミュニケイション、明快なやり方がある。それをつづけていくだろう。それがわれわれが決めたことのひとつだ。そのグループをもう少しよくしていき、彼らを育てて、いつでも正しいフィードバックを得られるようにする。そしてクラブに信頼と強いカルチャーを築くこと。それはとてもうまくいっているし、われわれはそれを継続していく。
(つぎのキャプテンの指名はどれほど重要になる?……)
とても重要になる。しかし、わたしにとってリーダーグループがあるのは、かなり役立っている。なぜなら、違う意見を聞けるから。とても多文化なドレッシングルームで、たくさんの注意喚起が必要で、異なる感情、違う言語があるので、それをすべてまとめなければならない。わたしはそれがいい。
(ドレッシングルームにおける決断のインパクトについて……)
彼らは決断を受け入れるし、彼らもわかっていると思う。なぜなら、彼らもそれにコミットしているから。要求しているから。われわれは自分たちのカルチャーと要求がほしいし、クラブとしてわれわれがどうなりたいのか、いろいろなレヴェルでこのクラブをどうレペゼンしていくのか。そうしたスタンダーズに達しないのなら、われわれの日々の基本にも達っしていないということだ。
(スクワッドのリーダーシップクオリティの大きなテスト……)
ほんとうに予測できない環境とスポートで、たくさん起きることへの対処があって、毎日どんどん難しくなっていく。しかし、彼らはそれにかなり上手に対処している。ピッチでも何が起きているか観られるだろう。彼らには、クラブでどれほどの重要性があり、われわれのシーズンで彼らがいるところがいかに決定的か。
それがわたしのほしいものだ。わたしは彼らにはアカウンタビリティをもってほしい。彼らはチームで重要な選手になりたがっていて、それはピッチのなかと外でもそうでなければならない。そうした決断が下されれば、彼らもまたそこに関与しなければならない。なぜなら彼らだってその大きな一員なのだから。
(1月にオーバを売るつもりなのでしょうか?……)
いまわたしが云えるのは、われわれはこの決断をした。それが不幸にもかなりタフなものになった。もちろんそうなれば、わたしもここに来てそれについて話すのはいやだっただろうが、われわれはそれをしなければならなかった。彼は、いまはスクワッドに加わっていない。
(彼はいつスクワッドに戻るのでしょう?……)
いま云えるのはそれだけ。理解してもらいたいのは、とてもむずかしい決断だったということ。だからわれわれも多少時間がほしい。
(オーバが戻ってこられる道はある?……)
いまわたしが云えることは、われわれの決断はとても痛いものだったということ。いまもそうだし、癒やすのにすこし時間もいる。いまのところ、彼はスクワッドには入っていない。
(オーバとあなたの関係はどんなふうに云える……)
わたしがここへ来てからずっと、とてもとてもよかった。だから苦痛なのだよ。
(オーバはその決断に感情的になっている?……)
ノー。
(彼は同意している?……)
個人的な会話についてはくわしくは話せない。どうやって終わったかは云えるし、それがわたしが好むやりかただ。目と目をあわせてやる。以上。
(どの選手がリーダーシップグループに入ってくる?……)
リーダーシップグループは変えることができるし、議論しているトピックに関連して、出たり入ったりすることもある。彼らがチームのなかにいるとき、そして、彼らの教育において、非常に重要になるであろう何かに、成熟させたり関与する必要があるとき、そこにはつねに関与することになる選手がいる。また、チーム構築のため、ほかのときも参加することになる。
(これでチームの結束力が高まる……)
不運なことに、われわれはその状況についてクリアにせねばならないし、そこへ出したほうがよいと思う。いまわれわれがプレイする試合の量も多く、いまかあるいは3日後でも憶測をされるかもしれないが、透明性はたもとうとしている。自分たちがやっていることは明快であり、いますぐそれをするためにもそれが正しい決断だとわたしは思った。チームは明日の試合に完全に集中している。
(この決断はオーバのフォームと無関係?……)
間違いない。
(オーバは謝罪をした?……)
彼と話したことについては話さない。
(ジャカが新しいキャプテンに?……)
グラニトはキャプテンズのひとりであり、リーダーシップグループの一員。チームにとってとても重要な選手でもある。
(オーバはもうラストゲイムをやってしまったのでしょうか?……)
いま云えるのは、彼がスクワッドに含まれないことだけ。彼はここにおらず、悲しいことにそれがわれわれの決断だ。
(エジルの退団と似た状況……)
とても個別の状況だ。まずクラブにおける選手の重要性があり、役割があり、われわれの関係がある。しかし、不幸にもいまのわれわれの直面しなきゃいけない状況。
(この声明は想定していた?……)
わたしは、今日ここでは何か違うことを話したいと思っていたし、オーバについては完全に違うところで話したかった。しかし、繰り返すように、われわれは決断を下さねばならなかったし、わたしはここでクラブと毎日欠かさず正しい決断をしようと努めている。これがわれわれがやろうとしていることだ。
(オバメヤンは現在も規律の問題はつづいている?……)
繰り返すが、わたしが云えることは、この決断は彼が自分の義務を果たさなかったことに基づいている。それだけだ。われわれはどの選手にも求める期待と約束があり、それはいろいろなレヴェルである。だからわれわれはその決断を強いられたのである。
(状況についてなにか説明できないことがあるので?……)
わたしはできるだけ明快に状況を説明しようとしている。しかしもちろん私的なことでキミと話せないこともある。だが、みんなはその理由を知っておくべきだと思う。いい訳をするかわりに、真実を伝える。それに結果的に付け加えるのは、わたしが思うに、このクラブも関係者もサポーターみんなも透明性が必要なことだ。それに同意するかどうかはともかく、何が起きているのか伝えられること。真実を知らされること、そしてなぜその決断をしたのか。
WHU戦
(チームのフィットネスについて……)
ほかは問題ない。できれば、全員の選手が検査で陰性であってほしい。いまこのリーグと国で起きていることからすれば、当然それが大きな懸念になる。全員が起用できてフィットしていることを願う。
(今シーズンのウェスト・ハムのフォームとどれほど感心しているか……)
とっても。わたしにとってはリーグでベストチームスのひとつ。この期間は…… 彼らには理解があり、やりたいことが明確であり、どうやって相手を倒してきたかが、ずっとすごかった。彼らは、とてもとても安定している。
(オーバのニュースがチームを触発する……)
わたしが望んでいるのは、明日チームが目に炎を宿してプレイし、重要な試合だと理解すること。ウェスト・ハムは手の届く距離におり、明日はわれわれはホームでファンの前でプレイする。グレイトなパフォーマンスとグレイトな結果を期待している。
(チームとサポーターにとってこれがフレッシュスタートになる可能性?……)
われわれはいまのこの状況に対処せねばならない。これを最大限活用せねばならない。明日には試合もある。われわれはどれだけ明日の試合のことを気にしているか、示す必要がある。きっと、どの選手もピッチで100%のコミットメントを見せてくれるだろうと思う。
(選手たちはウェスト・ハムの試合がどれだけ重要だと感じている?……)
ビッグゲイムだ。なぜならいまの彼らのポジションは、われわれが入りたいところだから。明日はホームでプレイできる。みんなの前でそれができる。それが大きな大きなブーストになる。
(明日は観客が違いをつくる……)
チームに観客がついているときを見れば、それがチームがクリエイトできるときだ。サウサンプトン戦が非常にすばらしい例だった。あれこそがいま選手たちが話していることだ。彼らは、明日灯りの下でチームを応援してくれるし、チームも彼らを喜ばせたい。
Covid関連
(クラブでCovid陽性者がいましたか?……)
ノー。選手の陽性者はいない。
(またフットボールは無観客に戻ってしまうかも……)
今週起きているすべてのことがとても悪い兆候だ。そのせいで、キャンセルや延期された試合があり、選手やスタッフのとても多い人数が検査で陽性になっている。とても心配だ。
以上
ほぼオーバ。ちょっとアルテタもイライラしている様子が伝わる受け答えになっている。
今回は同じようなやりとりの応酬で翻訳作業も苦痛だった。アルテタはフラストレイションがたまると、ことばを切らさないで長くつなげる癖があって、あんまり長いセンテンスはDeepL Senseiにぶっこんでしまった。
オバメヤンについて、キャプテンについて
このアルテタが語る様子だと、オバメヤンは決断を受け入れていないし、謝罪もしてないっぽい感じ。面と向かって話したというのに、ポジティヴな感触はなさげ。
彼がクラブの決断を受け入れられないのなら、あとは離別しかない。
しかし、彼はかなりの高給であり、1月はAFCONもあるしで1月の移籍は難しいようだ。だから、あと半年エジル化して夏に移籍? わあ、これはキツイ。
バルセロナが1月に彼にオファーを出すとか、デンベレとスワップとか、うんこみたいなゴシップも観たけれど、まあそんなうまい話はふつうはない。
ひどいことになったものだ。ギャラス氏もおもわずコメントを出してしまうほどに。
それと、新キャプテンについてはこれまでのリーダーグループを基本に考えると、やはりラカゼット。あとはヴァイスキャプテンにジャカとホールディング? 情報筋によれば新キャプテンはオーデガードを検討しているとtweetしたジャーナリストがいたが、彼はそれをすぐ消してしまった。
親友のオバメヤンに今回のようなことが起きて、ラカゼットにも影響が出るのではないかと思われたが、彼はこのインスタポストにLIKEをしていて(オーバを称えると同時にアルテタの決断も支持)、思ったよりも彼に悪影響はないのかもしれない。
※オーンステインによると、ラカゼットがチームキャプテンをつづけるそう。
それにしても、こんなときにチームにウェスト・ハムに完全に集中しろってのも、なかなかタフな要求だ。
トミヤスのインタヴュー「ベン・ホワイトはいい選手」
ベンジャミンから信頼されてなくてパスが来ないと話題になってるとか笑える。『Daily Mail』が報じている。
トミヤス:(ホワイトからパスが来ない?)それはベン・ホワイトがいい選手だからさ。センターバックからフルバックへのパスはよく「プレッシャーパス」になってしまうからね。
ぼくもセンターバックでプレイするからわかるが、フルバックへのシンプルなパスは実際最後のオプションなんだ。もしフルバックに相手のプレッシャーがかかってなければ、ぼくもパスするし、もし相手のウィンガーがフルバックのすぐ前にいるのなら、そこでプレスにつかまってしまう。
だからベン・ホワイトはいい選手なんだ。プレッシャーがかかる選手にパスはしない。
ベンジャミンはいい選手。トミーとベンジャミンはズッ友!
この試合から元旦のシティ戦までは全勝して、気持ちよく年を越してからのシティ戦といきましょう
オーバの件は、クラブにとってもオーバ個人にとっても災い転じて福と為してもらうしかないですね。。
チームの雰囲気もオーバの励ましもラカが上手いことことやってくれることを期待します!笑
最高のゲームをして、勝利後のインタビューでオーバに待ってるぞと呼びかける未来しか見えない!COYG!
とりあえずPKはラカが蹴ると思うのでそこはポジティブかな笑
少し前のブログにもありましたが、アルテタのマンマネジメントは如何なものか
何かエメリ時代から選手と監督のいざこざが多くて見る方ですら試合に集中出来ない