試合の論点
ノリッチ vs アーセナルのトーキングポインツ。
🙌 Keep the festivities going, Gunners!
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📺 Match highlights | Norwich 0-5 Arsenal#NORARS pic.twitter.com/fNRvdCXbRx
— Arsenal (@Arsenal) December 26, 2021
アーセナルは絶好調? パフォーマンス改善の理由をさぐる
最近のパフォーマンスは絶好調と云っていいのでは。
マンUとエヴァトンに2連敗したあと、カラバオカップを含め直近5連勝。3クリンシーツ。アグゲイトスコアは19 v 2。GDは+17。
それまでの18試合では試合平均1.27ゴールズが、この5試合では3.8ゴールズに。ほぼ3倍。毎試合で4点取ってるみたいな破壊力。
アルテタのチームではつねに課題だった攻撃が、まるでいきなり改善したみたいになっている。
これはいったいどういうふうに解釈すればいいのか。
小学生なみのフットボールリテラシーのおれが考えましたよ。
<改善の理由その1 相手が悪かった?>
のっけからすまない。でもその要素は否定できない。
以前にもこのブログで触れたように、今シーズンのアーセナルはなんだかんだボトムチームか、あるいは劣悪な状態のチームにしか勝っていなかった。
この5試合もWHUを除いてはボトムハーフ。ひとつは英3部チーム。
アウェイで勝てたノリッチやリーズは今シーズンは成績がかなり低迷していて、降格の本命あるいは有力候補。試合を観ていた感想としては、正直彼らは弱かったと思う。
それを好意的にとらえれば、取りこぼしがないということになる。
いっぽうで、より競争力のあるチームとの対戦で、そういった試合と同等のクオリティが出せるかどうかが、今後も課題になる。
<改善の理由その2 チームが個人/集団でよくなってきた?>
2連敗のあとの好調なチームで顕著なのは、若い選手たちが中心になり、チームワークのギアが噛み合ってきたこと。
今シーズンは、夏に来た選手たちを中心に構成されるバックスの進歩が称賛されることが多かったが、ここへきて、とくにフロントの選手たちのパフォーマンスが際立っている。
ラカ・マルティネリ・オーデガード・サカ、それにESR。彼らの生産性たるや。そしてラカゼットの自己犠牲たるや。この試合のペナルティは彼のハードワークと献身にふさわしいご褒美だった。
12月のオーデガードは、6試合でG3 A3と結果を出していて、PL全体でも
- ゴール関与(G+A)
- チャンスクリエイション
- ビッグチャンスクリエイション
- スルーボール
すべてランキング1位ということ。PLのトップクリエイターがいるチームが弱いはずがない。
今シーズン、一時は批判的な声もあったなか、彼のフォームがあがってきたおかげで、アーセナルはビルドアップでもピッチの中央をより使えるようになって、前後の分断も解消、最近の試合ではもはやパスマップを観てもUシェイプの面影はなくなってきた。ボールを前方に運ぶのに、ジャカやルイスのロングボールしか頼れなかったチームからは、かなり進歩した。
オーデガードが特別なのは、アルテタが云うように彼は彼自身がよいだけでなく、ほかの選手たちもよくするところだ。オーデガードの精力的な動きと広い視野、正確なパスには、アタッカーたちだけでなく、CMもFBも、ピッチ上のあらゆる選手が恩恵を受けているだろう。
ビルドアップ改善は攻撃改善に直結しているため、いまの好調、とくに攻撃の好調は彼に依るところが小さくない。オーデガードは、エンジンに油を差し続けている。
そして、もちろんチャンスをちゃんとフィニッシュしてくれる選手がいる。
サカは、この試合もこれまで以上に生産的で、キャリア初という2ゴールズをぶっこんだ。サウサンプトンからの4試合では、G3 A2。毎試合でゴールに関与している。
スタートのポジションは失っているものの、ESRもこの3試合はすべてサブからゴール。3試合で計44分という短いプレイ時間で3ゴールズということは、15分に1点ペイスでゴールしていることに。まさにスーパーサブだ。
アルテタは、つねづねオーデガードやESRらのNo.10/クリエイター系の選手にも得点関与を求めていて、それがいま実現しているということ。
アルテタもいまフロントの人選には、頭を悩ませているだろう。うれしい悲鳴である。
<改善の理由その3 オバメヤン効果でマルティネリ効果?>
オバメヤンの直接のリプレイスメントは、ガビ・マルティネリ。
彼もサウサンプトン以降はずっとスタートしていて4試合でG3 A1。今回もわずかなオフサイドで認められなかった幻のゴールがひとつあった。かなり調子はよさそうに見える。
ちいさなケガもあったりで、シーズン序盤はベンチにも入れない試合がつづいたので、いまオバメヤンの不在でチャンスを得ているマルティネリは、まるで去年のボクシングデイのESRのような、「再発見」の趣がある。アルテタは、またチームのなかで最良の解決策を見つけてしまった。
マルティネリとオバメヤンを比べると、チームプレイにあまり関与しなかったフィニッシャーのオバメヤンと比べて、より周囲の選手を利用しようとするし、ボールをもってひとりで状況を打開できるような質的優位性もある。そのうえ、フィニッシュもハイプレスも高いレヴェルでできるとあっては、ファンとしてはオバメヤンにもリスペクトはしなければならないが、もはや彼をアップグレイドしたみたいである。
そして、オバメヤンとの最大の違いは、やはり守備貢献。その意識の高さは、われわれが毎試合で目撃している。この試合でも、何度かボールを自分で奪い返すシーンがあって、スタンドは大いに盛り上がっていた。あんな情熱的なプレイを観てクールでいられるわけがない。
クールなオバメヤンのかわりにマルティネリがチームに加わったことで、チーム全体の熱意のレヴェルが上がったし、ほかのフロントの選手たちにもいい効果があったのだろう。
ということで、オバメヤン不在のチームはひきつづきインフォームを維持している。
もしこの先、このチームがトップチームにこてんぱんにやられたとき、ファンは「チームにオバメヤンがいてくれたらなあ」と感じるかどうか。ぼくは、現状ではマルティネリがケガでもしてしまわない限りは、疑わしいような気がしている。
アーセナルは、もう未来のチームに片足を突っ込んでいるのではないだろうか。ここから後戻りができるような気がしないし、する必要もない。
いまのところは。
その他試合について
- ノリッチは悪いチーム。残念ながら、あれでは勝てない
- KTはどんどん調子を上げている。一時はNTにポジションを奪われてどうなるかと。杞憂
- でもNTも観たい
- ESRのノールックパス。ロシッキーの魂のりうつった
- BWのRBは全然悪くない。ロブホと連携ミスがひとつ
- ロブホ vs プッキ
- 38分ジャカが無実のカード。TV中継のコメンタリ「それがグラニト・ジャカのデフォルト。疑わしければレフはカードを出す」。笑った(笑えない)
試合については以上。
今年も一年間、たいへんお世話になりました。
この1年、たくさんいろんなことがありましたね。
それを笑って思い出にできる今のチーム、最高の年末です。
おれたちのカルテットの躍動感、はんぱないっすね。相手が弱いのは間違いないでしょうが、それでもこんなハイスコアで勝つ、さらに中盤の選手が次々とゴールを決めるなんて、あのころのようですね。
オバメヤンは、ベンゲル末期からその後の大さっ界期では希望そのものでしたので、われわれグーナーは足を向けて寝れないのですが、彼の離脱とチームの好転は無関係ではないでしょう。
ラカゼットのリンクプレイでチームがワークし、カルテットが躍動するとゆう、オバメヤンかトップの試合では見られなかったワークが今実際に毎試合で起こってるので、もうこれはおっしゃるとおり後戻りできないステージに上がっちゃいましたよね。
あとは8番の確変ですね、ティアニーへのパスのシーンは、彼にしか見えないパスコースを見出だしてはなった的に思え、今シーズンのベストパスだとおもいました。
これまでずっとアルテタどうなんだ派でしたが、もう信じてもいいのでしょうか。来年が楽しみです。
COYG
お疲れ様です。
良い気持ちで新年を迎えられそうです。
アーセナルの試合でこんなにワクワクしたの懐かしいですよ。
相手が悪すぎたのもありますが、低調な相手にすら苦戦していたあの頃よりは成長したのでしょう。
開幕3連敗同士ですが、はっきりと明暗が分かれたように感じます。
個人的に前半戦のMVPはガビとトミーを挙げたいです。2人とも連敗の空気を変えてくれたので。
年明けはいきなりシティですが、守りに入らずに得点してやるって気持ちで挑んで欲しいですね。
それでは、来年もよろしくお願いします。
ブログ更新お疲れ様でした!いつも楽しく見てます。
ノリッジ戦は文句無しでしたが、シティ相手にどこまでやれるかですね。
(あまり慎重な意見を書くと、hec◯y辺りにネチネチ叩かれますので笑)
いいじゃないすか。こんなにスッキリ勝つのは久しぶり。
ウーデゴーアはRBのすぐ前でボールをさばいてからゴール前まで絡むのが改めてすごいと思った。ジャカの位置も高くて前に出る意識があり、これまた久しぶり。ああいうプレーを次節も出せるかどうか。でも期待して見れる位の状態まで戻ってくれたことには感謝したい。普通ならまだフルトレーニングにも戻ってないはず。
ラムズデイルが熱くなったジャカを止めてたシーンも良かった。この国で育ったからラフプレーは普通の事なんだろうし、ジャカみたいに無駄にエキサイトしても良い事ないって実体験で知ってるだろうから。ジャカを止めてくれる強面のイングランド人がいるのはとても頼もしい。
素晴らしい勝利でした!
攻撃面では連携が深まった感がありますね
特に左サイドがティアニーがマルティネリに慣れてきたのとプラスしてジャカが以前より高い位置にいることで、ラカゼットも含めての距離感が良くなってるのは好印象でした
右サイドのスクランブルは、、ベンジャミンは攻撃面さすがですが、右CBがベンジャミンの方がいいし、何より曝されガチな守備面で不安があったので、やっぱ富安ーベンジャミンは今まで通りがよさそうですかね?
(ただオプションとして3バックの攻撃的右CBホワイトは見たいかも)
交代が相変わらず遅く、おいおいウルヴス戦考えないのか?と思ったら延期と。
恐らく事前に知ってましたかね。
延期分でハチャメチャ日程になっても、今季ヨーロッパない分、恩恵を受けれそうで何よりです。願わくば皆コロナ後遺症ないことを!
年内プレビュー含めまだ更新ありますかね?
(要望してる訳じゃないです!笑)
ただとりあえず年内最終試合が終わったということで。
今年1年幅広いトピックを扱ったこのブログ楽しませていただきました。
来年はドキュメンタリーも楽しみに、久しぶりのヨーロッパで興奮する1年でありますように。
1年間お疲れ様さまです。毎試合書くという継続力ほんとにすごいと思います!
明らかにチームが上向きな原因はロコンガ、ナイルズ、ぺぺを使わなくてよくなって、ラカゼットを天辺で使えるようになったからだと思います。ほんとずっと言ってきたこと。
あとオーバの名誉のために書いておくと、マルティネッリの守備貢献がめちゃ激しいだけで、オーバも守備ではかなりのハードワーカーだと思いますよ。プレスやプレスバックの技術自体なら、オーバのほうがマルティネッリよりもうまかった。それも最近は落ち込んできてはいたけど。それは今のラカゼットの役割を無理矢理オーバにやらせてたアルテタにも非があるわけで。ちゃんとラカゼット中央、オーバ左で使ってあげてたら、前線が一層分厚くなってたのに。
次はシティですか
数節前結果は好調だった時リバポーに当たり何もできなかったので今回は爪痕残してほしい
じゃないと若いチームだけに跡を引きずる可能性有りますので
あの時よりかは良くなってると思いますし
激動の2021年、本当に更新お疲れ様でした。本当に色々なことがあった(特に9月以降)とは思いますが、わたしはMVPはラムズデールにあげたい。あんなに頼っていたレノを、皆口に出さなくなって久しいですが、ボールをはじくのではなくキャッチすること、とあの低いフィードにはいつも痺れさせられます(セーブはレノも上手いですし)でも、なんといってもあのパッションですね。
この試合はサブが遅いのだけが不満でした・・・エンケティアにプレータイムあげないと、移籍確実な気がするのですが・・・。
他は、トレイラもグエンドゥージも出先でしっかりプレータイムが与えられて幸せそうで良かったですね。ウィリアンの、きて3か月で失望した、には腹が立ちましたが。このままいくと、オーバとエンケティア、それにラカまでいなくなると、もはやESRのゼロトップみたいな感じになっちゃいますね。ラカの引き留めはとりあえず必須ですよね。バログンもローンだしてあげたいし・・・コウチーニョとか言っている場合ではないような気がしますが、9月に優秀な結果を残した我らスカウト陣に期待。鍵はシティ戦よりも、ノーロンかな。今年もお疲れ様でした。COYG!