こんにちは。
いつの間にかIBは終わっていたのですな。週末はFAカップや各国リーグも再開。アーセナルはFAカップを早々に敗退していたため試合がなくなり、一回休み状態でIBが2週間以上になっていると。どうりで今回はブレイクがやけに長く感じるわけだ。
FAカップといえば、昨日レスターがノッティンガム・フォレストに大敗したそうで。やっぱり彼らは強かった。RWBでスタートしたDjed Spenceはなんと1ゴール。これはさらに注目が集まりそうな。。彼は子どもの頃にESRと一緒にプレイしていた写真も発掘されていた。アーセナルに来ないだろうか。
そういうわけでシーズン再開でもアーセナル界隈にはめぼしいニュースもなく、非常に静か。移籍ウィンドウが終わったばかりだし。アヤックスのオーフェルマルスが解任されたのがビッグニュースになるくらい。複数の女性従業員に「一線を越えたメッセージを送った」。やっちまった。。
今回はドゥバイキャンプでアルテタがインタヴューにこたえていたので、それをフォロウしておこう。ドゥバイでのトレイニングの様子はArsenal.comでも写真や映像で公開されていて、とても楽しげなのが印象的だった。充実した週になったみたいである。
アルテタ@ドゥバイ、トレイニングキャンプの目的、シーズンの目標達成、ファンの重要性を語る
Arteta – Our three key objectives in Dubai
トレイニングキャンプ3つの目的
アルテタ:われわれには2週間のブレイクがあり、それを最大限活用しようと考えた。そして、いちばんいいのは一週間かそれくらい、いつもと違う環境でみんな一緒に過ごすのがいいのではないかと。だが、明確な目的はあったんだ。
ずっとタフなシーズンを過ごしてきているし、ここ何年かもずっとタフだ。われわれはこの機会に、フィジカリーだけでなく、メンタリーにも充電したかった。
まずは、こういったコンディションでトレイニングをやることが美しい。われわれは自分たちのゲイムモデルの効率を進歩させつづけたいし、ここはそれをやるのにちょうどいい場所だ。
つぎに、シーズン終了までに向けて自分たちが何をやりたいのか、クリアな目標を設定すること。あと17試合で、どうやってそれをやるのか、それらの試合で何を達成したいのか。
3つめは、グループのなかにあるユニティとスピリットを築くこと。そしてそれは今後も維持されねばならない。選手と家族も一緒にそれをやる以上のよいやりかたはない。なぜなら、彼らもわれわれがやることの大きな部分を占めるから。彼らには一緒になって毎日プッシュしてもらわねばならない。
「シーズン目標達成は可能」
われわれはリーグでもっとも若いスクワッドであり、それは偶然そうなったわけではない。そうしたことを計画していたのだ。なぜなら、われわれが信じているものを築いていかねばならなかったから。
われわれには、熱意と情熱に満ちたスクワッドがある。そして正しい量のクオリティと経験もまたある。わたしが思うに、それがよりこのチームに必要なものだ。
だから、われわれは今後にとても期待している。シーズンが終了したときの目標がなにかわかっている。そのときにどうなっていたいのか。それは高い目標だ。しかし、可能だ。われわれはシーズン後半もそれを達成するためにマジで行く。
わたしにはとても自信がある。なぜなら彼らがどれだけ渇望しているか観ているから。そして、われわれにはまだまだ成長の余地がある。
われわれはたくさんのポインツを失っているのは、ときにスクワッドのなかでの成熟さに欠けているから。しかし、同時にわれわれがたくさんの試合に勝っているのは、若い彼らがチームにもたらしている熱意と情熱とエナジーのおかげでもある。
だから、われわれはこのバランスを正しく維持しなければならないし、選手たちには自信を与える。そうした選手たちが自分がサポートされていると感じ、応援されているとわかるとき、彼らは恐れずにプレイする。それが彼らのキャパシティとクオリティを叶えるときなんだ。
それがわれわれの仕事だ。そして、そのなかでもファンの存在が決定的になる。なぜなら、チームはほんとうに彼らに応援されていると感じているから。
ファンの重要性
わたしに云わせれば、ファンとのつながりこそ失われていたものだ。そして、それはわれわれの最大の強みのひとつでもある。
このクラブにあるわれわれの力、歴史、伝統。そして要求も。その要求は必須のものでもある。それが、エクセレンスを探し求めるよう、われわれを毎日プッシュするのだから。それはこのクラブからの要求であるが、同時に正しいサポートがあり、自分たちの現在地への理解もある。
2000年のチームといまのチームを比較することはできない。そこにはまったく違うコンテキストがあり、リーグも当時と違うし、選手のプロファイルだって違うのだから。しかし、ベストになるという目標は同じだ。
それがここにいる選手全員のマインドセットだ。
以上。
「達成できる」の目標については、トップ4とかトップ6とか具体的には語られていないが、ふつうに考えて「来シーズンのヨーロッパ」(トップ6フィニッシュ)が最大にして、最低の目標になるのだろう。
2シーズン連続で8位フィニッシュのチームが、しかもいまのように必要最低限の選手数しかいないチームが、今シーズンにいきなり4位でフィニッシュしたら、それはすごいことだ。この世界でのアルテタの評価は爆上がりしてしまうくらいの大成功。
コメントのなかでも触れているように、いまのPLは20年前とは比べ物にならないほど全体的に競争力が高まっているのだから、トップ4フィニッシュは以前ほど簡単ではない。トップ6だって十分難しいことは、アーセナルのファンが実感していることだ。
今シーズンここまでの戦いぶりといまのリーグテーブルでのポジションを考えても、アーセナルはベストな11人ならかなり強いほうだろう。トップ4が確実とは云わずとも、トップ6の実力はあるはず。問題はベストチームの健康を維持できるかどうか。
トミヤスの懸念
ドゥバイキャンプで話題になっていたトピックスのひとつは、トミヤスの状態。
彼はほんとうになんというアーセナルライフ1年めなのか。こんなに優秀で、ファンに愛されることになるとはさすがに想像もしなかった。彼は間違いなく現在のガナーズのベスト11人のひとり。しかも、もっとも替えがきかないひとり。
彼はドゥバイキャンプには参加せず(ドゥバイでの写真や映像がない)、日本代表にも参加せず、ロンドンで?ケガの治療に専念していたようだ。
彼のケガは当初「数週間」と云われていて、この2週間のIB中に復帰してもらうことをみんな期待しただろうが、家族も同伴でチームの親善も兼ねていたトレイニングキャンプにすら参加しなかったということは、それなりの処置が必要な状態だった可能性がある。
トミヤスは、今週木曜のウォルヴズに間に合うのかどうか。フィットネスを完全に取り戻していなければ、リヴァプールのときのようなことになりかねないので、復帰には慎重になる必要がある。
右サイドでの重要さゆえに、彼の不在はシーズンの浮沈に関わりかねない。
試合前にはいいニュースが聞けるといいのだが。
おわり
普通はヨーロッパへの切符を手に入れると「レベルの高い相手とやれる」って喜ぶ所なんだけど、PLの場合CL以外だとリーグのほうがレベルが高かったりするんで、個人的にはスッキリ喜べないかなあと。
あと順位もそうだけど、構築中のサッカーをどこまで完成させられるかだと思う。年末年始にちょっといい所を見せたとはいえ、フラットに見れば単なる発展途上のチームだと思う。
市場が閉まってしまえばもうこのメンバーでやるしかないんで、ここまで出来の悪い選手がどれだけプレーを改善するかだと思う。ロコンガは2ボランチのほうが良いプレーをしてるし、エンケティアも決定機を外しすぎなだけでリンクプレーの質は別に悪くない。(もちろん決定機を決めないとクラブはストライカーを取るだろうし、そうするとこのチームでは居場所がなくなる。どうせ退団するだろうと言われてるけど、今やってるのはここで生き残るための戦いだと思う)
あと個人的にはタバレスにも期待したい。富安ロールをやるには低い位置でのプレーに穴があって、身体能力はともかく安定感はないと思う。桜木花道のように「ゴリが戻るまで」ってやれればいいが、サッカーはもっと時間が長いしスペースも広い。たぶんボロは出るだろうし、アルテタはそういうの嫌いそうだ。しかしそれでも、何かものすごくエネルギーがあって予想を裏切ってくれる選手だと思う。そのへんに期待してみたい。