またしても一週間ぶりのアーセナル。待ち時間が長い。
さて今回はアーセナルのMD26。かなりひさしぶりにPLテーブルで4位のチームとして迎える週末で、レスター・シティとエミレーツで対戦する。(※土曜の試合が終わった時点で5位に)
今シーズンのレスターはあまり結果が出ておらず、現在12位。ミドウィークに、ヨーロッパなんとかリーグを戦っている影響もあるのかもしれない。そちらはいまのところ好調のようだ。今後もがんばってほしい。
そして、アーセナルはこの試合から一週間に3試合という突然の忙しさ。ふつかごとに、レスター(H)、リヴァプール(H)、ヴィラ(A)とタフなPL試合を戦うウィークに突入する。ここでいまのポジションを維持するかしないかで、今後のムードはだいぶ変わりそうだ。ここで勢いをつけるためにも、その3試合のなかでは、ホームでプレイする比較的イージーなこの試合は必ず3ポインツを取らねばならない。
試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメンツ「トミヤスはできるだけ安全なやりかたで」
昨日のプレスコンファレンス。オフィシャルサイトより。
(直近のチームニュース……)
アルテタ:たいして変わりはない。トミヤスはまだ評価中。彼のベストのために時間をかけたいし、できるだけ安全なやりかたをとる。できるだけ早く彼がチームを助けられるようになるまで。エミールは起用できそうだ。
(ラカゼットは問題なし?……)
そうだと願う!
(チェルシーの状況とトーマス・トゥークルの対処について……)
マネジするにはかなり難しい状況だ。彼なら誠実にできるだけうまくマネジすると思う。トーマスはずっとそうしてきたし、彼がすでに述べているように、あまり首を突っ込まないようにもしているんだろう。
(われわれはトップ4フィニッシュの有力候補どころか、3位も狙える……)
わからない。わたしにとって唯一の問題は、明日のトレインをどうするか。日曜にどうプレイするかだ。あとは、これはフットボールなのだから、予想はできない。何が起きるかは誰にもわからない。われわれの唯一の集中は、パフォーマンスと試合に勝つこと。
(最近のチームのフォームは、ここで何かが築かれつつあることを示している……)
トップチームにもコンスタントに勝つようになること。そしてそれを納得できるやりかたでやること。わたしは勝利の量(4連勝)ももっと必要だ。なぜなら、このリーグにはそれを10、11、12連勝とか18連勝するチームがいるのだから。マージンはまだかなり大きい。
(夏の移籍ターゲットについてと、それがチームが何位でフィニッシュするかにもよる?……)
ふたつのことがらがある。プレイせねばならない試合の量と、スクワッドに必要な選手の量。失う選手、あるいは残る選手。起用できる選手。ヨーロピアンコンペティションのあるなしでもかなり変わる。
(ラカゼットの契約の状況……)
シーズン終了時に議論をすることになっている。自分たちの場所が判明すれば、すべて一緒に決断をする。わたしは、誰にもほかのことを考えてほしくないのだ。決断があり、合意があり、それを夏に行う。シーズンが終わったらできるだけ早くだ。
(クラブがウクライナ・サポーターズ・クラブを創設し、Save the Childrenへ募金を呼びかけている……)
グレイトなこと。クラブは結束を示したかったし、全員が団結していることを示したかった。もしわれわれが直接苦しんでいるわけではなくとも、何が起きているのか理解することが無理だったとしても。少なくとも、われわれは気にしているし、連帯を示し、苦しんでいるひとたちに理解を示したい。
(ワトフォードでもっとも感心したことは?……)
何度か見せたプレイ。攻撃では、流れるようで、脅威になっていたことがあった。最後の数分間は苦しまされたものの、それもPLだ。1点差しかなければ、なんでも起きうる。われわれはいい落ち着きを見せ、試合を終わらせる能力を見せた。
(今シーズンのレスターのフォーム……)
彼らのパフォーマンスと結果は、ずっと安定しているということには同意する。かなり長い道のりをやってきたチームだし、ブレンダンとコーチングスタッフはすごい仕事をしてきたのだと思う。今シーズンはけが人も多いし、みんなに影響があったCovidもあって、困難がいろいろあった。どんなマネジャーにも難しかった。しかし、キミが云うように、彼らはいまいい時期にいる。
(トップ4争いについて……)
目の前の試合に集中したいから、それは見えていない。日曜にはほんものの興奮したファンの前でプレイできるのだし、チームには正しいマインドセットで準備する。それがチームをドライヴし、プッシュする。ふさわしいパフォーマンスと結果が得られることを望む。
(レスターのリーグポジションは驚き……)
このリーグの競争は、とんでもなくタフだ。繰り返すが、彼らにはケガもあり、試合の量があり、それは昨年のわれわれも直面したものだ。彼らはとてもいいチームだ。
(われわれのすごいリーグフォーム……)
イェア。これもさらなる一歩だ。結果の面ではそれを見せている。しかし、それが得られるのは正しいパフォーマンスをしているときだけであり、そこを進歩させつづけなければならない。
(ラカゼットの今シーズンのゴール記録……)
彼はずっととても惜しかったと思う。それがわれわれが彼をプッシュしつづけなければならない理由だ。彼が自信をもってやれるようサポートする。日曜にはそれができるといい。
(ラカゼットは契約交渉をシーズン終了まで喜んで待つ?……)
それは彼への質問だね。しかし、もちろんわれわれも決断をせねばならないし、それはシーズンが終わったときにやる。それがやらねばならないことだ。
(マルティネリはオバメヤンのポジションをやる準備ができている?……)
ガビは、いろいろなポジションでプレイしている。なぜなら、数ヶ月はオーバが9としてプレイしていたから。しかし、ガビは彼がどこへ向かっているのか、大きなきざしを見せている。間違いなく、彼には得点のキャパシティがあり、ファイナルサードで脅威になれる。彼の試合全体への貢献は際立っていると思う。彼は完全にいまのプレイ時間にふさわしい。
(ティアニーがあまりオーヴァラップしなくなったのは、ジャカが前にポジションを取り始めたから?……)
オーヴァラップすべきときは、彼はそれをしなくちゃいけないし、いつでも効果的に予測不可能な存在にならなくてはいけない。彼がいるときのファイナルサードは、彼のクオリティが試合を決められる場所だ。それこそ、われわれが可能なかぎりやろうとしていること。
(ティアニーとジャカとマルティネリの連携はよくなっている?……)
よくなっている。なぜなら、試合とトレイニングでそれぞれの状況を経験すればするほど、ケミストリと相互理解が増し、タイミングやスペイスでもっと自然にクリックするようになる。それが起きているとわたしは思う。
(ジャカを以前よりもっと前でプレイさせることで、彼にやりやすくなっている?……)
やりやすくなっているとは云わない。しかし、ときどき選手を快適な場所から動かす必要がある。違うドアを開けて、チームがそれにどう反応するか、相手がどう反応するかを観る。そこからはより予測不可能になっていく。そうでないなら、同じ相手に対し、同じ準備をするというとても安易なことになってしまうから。
(スミス・ロウの最近のフィジカルコンディション……)
彼はCovidだったが、いまはもういい。すでにふたつトレイニングセッションズも行っている。できれば、彼にはリズムと安定を取り戻してもらいたい。彼はチームにとってとても重要な選手だから。われわれには彼が必要なのだ。
以上
ラカゼットの契約問題。
ちょっと前に、アーセナルがラカゼットとの契約延長交渉をシーズン終了までストップさせるという報道があって、今回のボス発言はその報道が正しかったことを裏付けたかたち。
これ、プレスからも質問されているように、選手側のほうはうれしいのかどうか微妙だなと。
ラカはいま交渉においても圧倒的に有利な立場だが、来シーズンからのことをまだ完全に決めておらず、もしすこしでもアーセナルと契約延長する気があるのならとくに。アルテタが云うように、ヨーロッパのあるなしなど、状況次第でオファーの内容も全然違ってくるんだろう。来シーズンのCL/ELの現実味が増すにしたがって、クラブ次第の部分が大きくなる。ここで来年のヨーロッパが期待できなければ、選手にとって大きな魅力がそがれ、契約交渉でクラブの立場は非常に弱いだろうから。
ちなみにもし来シーズンのCLを得ると、クラブは£50M以上の収益が期待できるということ(上へ行けば行くほど賞金が重なって、ファイナルまで行くようなことがあれば£100Mくらいいく)。CLクラブのステイタスもあれば、リクルートメントもかなりやりやすくなるだろう。
ティアニーのこともプレスから質問が出ている。
最近は、KTのフォームが落ちているみたいな議論がファンのあいだであったみたいだが、前回のワトフォード戦のように、KTがどうこうというよりは、単純に彼を含めた左サイドがあんまりうまくいってないってだけじゃないかと思うがどうだろう。個人のフォームではなく、ストラクチャの問題。
アルテタは左サイドのやりかたを少し変えていることを認めつつ、今後は連携がよくなっていくと確信しているようだ。アルテタがこの件に関して、また予測可能性について言及しているのも興味深いと思う。攻撃においては、そこがカギという。
今回も、マルティネリ・ジャカ・KTの左サイドはチェックしよう。
ロブ・ホールディングがリーズ戦での人種差別事案について語る「ひととして正しい行い」
今週は、ホールディングが取材を受けていて、いろいろな発言がメディアに取り上げられていた。アーセナルの公式は、12月のリーズでのPPとNTに対する人種差別事件をピックアップしていた。ロブホのグッジョブだった件。この試合とはあまり関係ないけど、ここでフォロウしておこう。オフィシャルサイトより。
ホールディング:ぼくがベンチにいたときにそれが起きたんだ。エミール、ヌーノとニコが(ウォームアップから)帰ってきたときだった。そこでぼくの隣に座ったエミールが「いま彼らが人種差別アビューズを受けた」と。それでぼくも「ウォーミングアップしてるだけで?」みたいになった。どうしようか迷ったけど「どうにかしなくちゃ」と思ったので、アシスタントマネジャーのところへ行った。そしてスティーヴ・ラウンドがフォースオフィシャルに報告したんだ。
エミルに「誰がやったかわかる?」と訊いたら「100%わかる」と。ニコとヌーノにも訊いたよ。「そんなこと云われたのか?」と。彼らもそうだと。それを聞いたと。それについて彼らがどう感じたか、どうだったとかも訊いたんだけど、彼らは自分たちで報告するのは嫌がった。気まずい感じがしたんだろう。そこに、ひとが入ってきて介入してきた。正しいことをやったんだと思った。
そのあと試合は止められた。レフが来て、ぼくは何が起きたのか説明しなくちゃならなかった。そのあとはえらいひとたちが対処した。試合の終わるまでに、犯人は連れ出されたんじゃないかな。
(そのあと受けた称賛について)そんなこと考えもしなかった。そのあと一日中そればっかりになるなんて。でも、イアン・ライトがメッセージをくれて、ぼくを支持する声を聞いてそれがどれだけうれしかった教えてくれた。
ひととして、正しいことだった。称賛は関係ない。そんなことは考えもしない。よく云ってもらえるのはナイスだけど、ただ自分らしく、人間として正しいことを行っただけ。
なんともロブホのイメージにぴったりの正義感。あんまりあくどいこと考えてなさそうだもんな。しらんけど。
でも意地悪な映画の登場人物だと、ハッピーになれない系……
アビューズ問題の関連では、先日グラニト・ジャカがそれをテーマにしたASTのミーティングにゲスト参加していて、参加者から拍手喝采だった。こちらはオンラインアビューズ。
プレイと関係ないところで争うのは、もうまじでやめてもらいたいですね。
ココは勝ちたい
中2日のリバポは置いといて、そこから中2日でランチタイム(何でや!)のヴィラ戦に変なプレッシャー持ち込まない為にも!