試合の論点
アーセナル vs ブライトンのトーキングポインツ。
決定的なステイジで痛すぎる2連敗。トップ4争いで後退
冒頭でも書いたように、アーセナルのトップ4フィニッシュはこれでかなり厳しくなったという見方が一般的だろう。パレスとブライトンに2連敗。トップチームが敗けていい相手じゃない。
この週末の結果を受けて、『538』ではすでにToTとアーセナルの予想順位が入れ替わっていて、アーセナルのCL可能性は33%と大幅ダウン。一時それは70%を超えていたのだから、急転直下。いっぽうToTは65%。直近4連勝で、この間の彼らのアグリゲイトスコアは14-2(GD +12)である。
トップ4を争うクラブの残りフィクスチャはこう。相手は現在のテーブル順。こうして観るとけっこうわかりやすい。アーセナルは4つと、上位との対戦をもっとも多く残していることになる。そのうち3つはライヴァルと直接というタフさ。
われわれがここで見るべきなのは、ToTのフィクスチャ。アンフィールドの試合を除けば、いまの彼らなら、それ以外すべての試合でポインツを取っても驚かない。NLDですら、ふつうはホームの彼らにいくらか分があると考える。
いっぽうのアーセナルは、この2連敗のあと、かならず3ポインツを取れると思える試合が8試合中いくつあるだろうか。リーズ(H)とエヴァトン(H)? 逆に、いまのチーム状況なら、そのほかのほとんどはポインツを落としてもおかしくない試合に見える。サウサンプトン(A)、ニューカッスル(A)ですらあやしい。
アーセナルがここからスパーズよりいい結果を求めるのは、至難の業。現時点で、GDで10差がついたのだから、ポインツで並ぶだけではもはや十分ではない。
いまあらためて、このタイミングでの、ミッドテーブル相手の2試合ゼロポインツ、アグリゲイト1-5(GD -4)のインパクトはけっこうすごかったのだ。シーズンを決めかねなかった。
もちろん、いまこんな状況に突然陥ったように、フットボールではなんでもすぐに変わりうるというのは、ミケルがつねづね云っているとおり。このあと何が起きるかは誰にもわからない。それはほんとうだと思う。
ただ、アーセナルのファンとして、それをいい方向に信じられるような根拠がない。
いまのわれわれは、キープレイヤーズを欠いたうえに、そのような極めて劣悪なパフォーマンスをやってしまっているのだから。
保守的なチームセレクション。アルテタの後ろ向きな姿勢が裏目に
今回アルテタが、結局ヌーノ・タヴァーレスをスターティング11に選ばなかったことに失望したファンが多かったんじゃないか。ぼくはそう思った。
あるいは、フォームにかなり苦しんでいるラカゼットにそのままNo.9を託したことに。
このふたつは、アーセナルにとってはこの試合に影響を与えるカギとなる要素だったろう。
どちらの決断もアルテタの胸の内を慮れば、100%理解できないというわけではない。むしろわかる。トップ4への期待が高まっているなか、絶対に失敗できない局面だったのだし。が、やはり結果的には悔いが残る決断だったと思う。試合結果が期待に反してゼロポインツとなれば、なおさらである。
どちらがより残念なのかは判断が難しいが、個人的にはやはりNTを使わないという、より慎重な、より安全な決断をしたことのほうが残念に思える。アルテタはジャカをLBにおいて守備の安定を優先、NTの若さや未経験や不安定を危惧し、センスオブワンダーに賭けなかった。もしかしたら、めっちゃワークするかもしれない可能性(笑)を信じなかった。
もっとも、NTを使わなかったというより、ジャカをCMからLBにポジションを移した判断のほうが、試合に与えるインパクトは大きかっただろうが。NTアウトでも、LBにセドリック(RBにホワイト)みたいなコンヴァートならまた違っていたかもしれない。
ジャカのLBによって、アーセナルのチームワークはかなり影響を受けた。
まず、ジャカとパーティというシニアCMがピッチの中央におらず、サンビ・ロコンガはばっちりマークされて、ビルドアップの安定を決定的に欠いたこと。ブライトンのオーガナイズされたミドフィールドのセットアップのなか、アーセナルはボールを持ってもバックとワイドで回すばかりで、いつまでもテンポアップできず、まったくリズムをつくれない。中央の道を閉ざされると、とたんにビルドアップのクオリティが落ちるという、悪いときのわれらそのまま。あれだったら、ブライトンがやったようにもっとロングレンジのボールを放り込んでもよかったくらい。アーセナルにそういう準備があったようには観えなかった。
ちなみに、グレアム・ポッターは、意図的に3人の屈強なMFを入れて、アーセナルのMFに仕事をさせないようにしたと試合後に述べていたので、戦略的に相手が上回ったとも云える。
それとオーデガードの役割変化も、チームがテンポをつくるのに悪い影響を与えただろう。
深いエリアのカヴァを託されたオーデガードがハイプレスに参加できず、ラカゼット単独でのプレスでは効果はかなり薄れた。またオーデガードはいつもより背後を気にして中途半端なポジションを取り、サカとの距離も遠く、クリエイティヴィティを発揮できなかった。いっぽうで彼は、深く落ちてロコンガを積極的にサポートしようとしていたようにも観えず、やや中途半端な役割にも思えた。考えてみれば、オーデガードのCMロール(ダブルピヴォット)というのは、アーセナルであまり成功した記憶がない。
ジャカの「LB」というのも、裏目に出たような気がしないでもない。
試合中継のコメンタリで、彼は最初の失点のときの高いポジショニングが指摘されていたが、これまでのいわゆるジャカLBなら、彼はLBというよりLCBで、あまり高いポジションは取らないことが多かったので、アルテタが、今回はこれまでよりも、彼により「LBロール」を求めた部分があるのかもしれない。試合前チームシートがプレスに配られた段階では、ジャーナリストたちが「サカのLBかも」とtweetsしていたすぐあと、アーセナルが公式に「ジャカがレフトバックでスタート」と発表していたのは、なんだからすこし違和感があった。いつもと違うのかと。
🚨 Team news…
🧱 Xhaka starts at left-back
💪 Sambi in midfield
🎺 Laca leads the lineCOME ON YOU GUNNERS!! ✊
— Arsenal (@Arsenal) April 9, 2022
それと、NTがアウトで、左サイド(8?)に入ることになったESRは、最初からフィットしていなかったのではないかと感じた。ケガ、あるいはCovidの影響なのか、プレイが冴えず。後半痛んでしまい最初の交代に。総じて、彼はとても100%コンディションには観えなかった。アルテタが試合後にジャカとESRについて「彼らで使いたいスペイスがあった」と振り返っていたが、戦術セットアップ以外でそれができなかった理由もあったんじゃないかと疑われる。
アルテタは、前半の停滞を見かねて後半ジャカをCMに戻す。その結果、LB(LWB)にはマルティネリ? あるいは終盤はサカの時間帯もあった? あるいはLBレスか、そのあたりのよくわからなさも、LBオプションの混乱を感じさせた。アルテタは、LBジャカ/CMサンビ&オーデガードで主導権を握れなかったときの、べつのプランをあまり考えていなかったようでもある。
たしかにLBのNTは、最近のパフォーマンスを観ても、あるいはわれわれが知らないトレイニングなどでのアティチュードなど、アルテタが彼を使わないことを決めるに十分な理由があったのかもしれない。NTの実際も、アルテタの本心もわからない。
だが、ここでNTを信頼せずに、いったいいつするのだろうとも思う。それとも、アルテタは、残り試合、彼をぺぺのようにずっとベンチに置いておくつもりなのか。
試合前にチームシートでNT不在を確認したチャールズ・ワッツ。これは試合前のtweetだが、彼は試合後にも同じことを思ったのではないだろうか。
Really thought the best option today was to stick with Tavares and keep disruption to a minimum.
The whole reason he was signed was to avoid what happened last season, when Xhaka ended up at left-back. Yet now we’re in the exact same position again. Bit odd, but there you go.
— Charles Watts (@charles_watts) April 9, 2022
ワッツ:今日の最良の選択は、タヴァーレスを信頼することだったんじゃないかとすごく思う。この混乱を最小限にするためにも。
彼とサインした理由は、ジャカがレフトバックでプレイするという昨シーズン起きたことを避けるためだったはず。それなのに、またしてもわれわれは以前とまったく同じ状況にいる。ちょっとおかしい。が、これでどうぞ。
この絶対に3ポインツが必要な重要な試合で、仮にNTを抜擢して、やはり彼でうまくいかなかったとしたらと考えれば、アルテタが彼を選ぶことに慎重にならざるを得なかったことも理解はできる。
でもそれは、これまでのわれらの積極的・前向き・冒険的なやり方からすると、若干ちぐはぐに感じるのだ。
冬の時点で、シーズン後半は若く未熟で不安定なスクワッドでも、あえてそれでチャレンジしようと、リスクはあっても十分なリウォードがあると、アーセナルは極小スクワッドで行く決断した。それはたしかに危険な賭けだったが、その後、チームはなんだかんだフォームを向上させていって、多くのファンがアルテタとエドゥの考え、アーセナルFCとしてのチャレンジを支持しただろう。それこそわれらアーセナルらしさなんだと、そういう冒険ができるクラブを誇らしくさえ思えた。アイデンティティ。そういうチャレンジができるほうのクラブ。
そして、その姿勢、あるいはコンセプトからすると、ここでNTを抜擢しないのは、いかにも一貫してない、後ろ向きな決断だったように思えてならない。
NTがダメならジャカ、という順番ではなく、まずジャカを選んでしまったことは、多くのファンはアーセナルのこれまでのやり方に反していると感じたのではないか。この伸るか反るかの決定的な場面で、最初に野心的・挑戦的なオプションを選ばず、無難で保守的なほう、安心できるほうを選んでしまった。しかもここはホームで、より積極的になるべき場所であった。
ヴェンゲルさんがいまだにファンに支持されているのは、もし結果が得られなくても、CBふたりにピッチ半分を任せるみたいに、つねに攻撃に野心的であろうとしたという理由が大きいように思える。結局プロスポーツはエンタテインメントなのだから、おもしろくなければいけない。ヴェンゲルさんは、最後まで守備より攻撃で、そこは首尾一貫していた。エメリ氏がファンに愛されなかった理由も逆の意味で同じ。
今回、ホーム試合にも関わらず、試合終盤を除いて、あまりファンのエナジーが感じられなかったのは、そういう原因もあるように思える。後ろ向きな姿勢はファンに伝わるし支持を得られない。一緒に乗れない。そして、それは残りシーズンでは決定的な要素になりえる。ファンがチームに与えるパワーは、なによりアルテタ自身が認めていることだ。
挑戦より安定を選んだという意味では、同じことがストライカーにも云える。
多くのファンは、そろそろ不調のラカゼットから誰かほかの選手に変えて、チームが前に進むことを期待していたと思う。べつに世論調査したわけではないが、すくなくともぼくの観測範囲では、ラカではなく、誰かべつの選手をNo.9でスタートさせるできタイミングだと考えているひとのほうが多かった。マルティネリ、なんならエンケティアでも。彼のフォームを考えれば、当然すぎる。何かを変えるべき必要性がたしかにあった。
Alex Lacazette has gone over 20 hours of Premier League football without scoring a goal from open play now
— Orbinho (@Orbinho) April 9, 2022
だが、アルテタはこれまでどおりラカゼットに賭けた。彼のチームへの貢献に、彼の変わらずひたむきなアティチュードに賭けた。
結果どうなったか。90分プレイし、タッチーズ22のショッツゼロ。ゼロ?
This is nothing to do with Arsenal, but Spurs scored 4 goals from 0.9 xG today.
They are on an outrageous luck tear…
‘OG’ is their 3rd highest scorer… it has more than Lacazette 😭 pic.twitter.com/D1tSZaqEBP
— Le Grove (@LeGrove) April 9, 2022
この週末のヴィラ v ToTのこのグラフィックを観ていただきたい。試合は観ていないが、これだけでわりと衝撃だった。攻撃ではほぼ圧倒されつつ、ゴールだけで虐殺。少ないチャンスを決めるのは、FWのクオリティを物語っている。つまり、それが現時点で、彼我の絶対的な違いになっている。
チームキャプテンに対し、無慈悲になれなかった責任を負うのはアルテタであるべきだろうと思う。
ここでキャプテンをベンチに置けば、アルテタは彼の反感を買っただろうが、この試合で、結果的にキャプテンはファンからのよりいっそう反感を買い、さらに状況は悪くなってしまった。
皮肉なことに、アルテタはラカを使いつづけることによって、むしろ彼の状況も悪くしてしまったかもしれない。
ということで、試合前にも書いたように、この試合は結果よりも、ファンベイスを含めたアーセナル世界全体をまとめるために使うべきだったんじゃないかと思える。万が一、試合に敗けたとしても、そのあとにつながるサムシングを残すために。そのためには、NTを使わねばならなかったし、ラカゼットはベンチに置く必要があった。
またワッツ氏のtweet。AFC情報のTier1ですし。
That felt like an Emery against Palace moment for Arteta yesterday. You were worried as soon as you saw the lineup. Emery couldn’t find a way to stop the slide that season after the Palace defeat. Arteta has to somehow find a way to avoid the same thing happening now.
— Charles Watts (@charles_watts) April 10, 2022
ワッツ:昨日のアルテタはエメリのパレス戦を思い出させる。ラインナップを観てすぐ心配になった。あのシーズン、パレスのあと、エメリは横滑りを止める手立てを見つけることはできなかった。アルテタは、どうにかして同じことが起きるのを避ける道を見つけねばならない。
今回の2連敗も、すごく既視感があるように思えるし、相手の直近のフォームに反してポインツを与えてしまうところも、かなりのデジャヴュ。#helloArsenal
Crystal Palace hadn’t won at home in 2022. #helloArsenal
Brighton had won none of their last seven games (D1 L6) #helloArsenal
Southampton have won none of their last six games and lost their last four in a row at home. #helloArsenal
— Orbinho (@Orbinho) April 10, 2022
パレス、ブライトンだけでなく、12月のエヴァトンも似たような状況だった。彼らは15試合の勝ちなしの期間のなか、唯一勝ったのがアーセナル。あれとマンUの連敗はほんとにいまだに謎である。あの不可思議な連敗とこの連敗がシーズンを決めたとなれば、もう。死にたい。
そして、今週末のサウサンプトンも。直近6試合勝ちなしで、ホームでは4連敗中。アーセナルがいかにも敗けそうなタイミング。
今シーズンの3連敗スタートもそうだし、ほかにもそういう期間があった。アルテタというひとは、十分なスクワッドがないときの柔軟性があまりないマネジャーに思える。彼が満足できる十分なスクワッドがあればかなりの競争力があるが、そうでないととたんに崩れてしまう。手持ちの選手でやりくりするのが、あまり上手ではない。つねに十分なスクワッドがあるビッグクラブ向きのマネジャーなのかもしれない。
ふつう、ルーキーマネジャーでそういうひとはあまりいないのだが(キャリアパス的に当然だ)、彼の場合、ペップのアシスタントだったという特殊な事情がある。
アルテタがエメリにならないためには、この現状をどうにかして打破せねばならない。
今シーズンのアーセナルのトップ4フィニッシュは、もし望めるならば、それは1年前倒しだという見方もある。アーセナルの抱いているプランからすると予想外に早いと。たしかにそうだろう。
だからもし今シーズンにトップ4フィニッシュできなくても、トップ6フィニッシュ(UEL)できれば、たしかにそこまで悲観的になる必要はないのかもしれない。マンUとWHUは今週揃って敗けていて、さすがに6位以内には入るだろう。言霊言霊
だが、こうした状況でどう対応するかは、アルテタの評価に関わる。彼にこのままアーセナルの未来を託して大丈夫なのかどうか。
チームにとってもチャレンジングな時期だが、いまアーセナル界隈で、アルテタ以上に適応を問われている存在はいない。今回の試合も、たしかにタフな状況ではあったが、やりかたによってもっといい結果を得られていたかもしれないという意見に反対するひとは、あまりいないだろう。
ミケルにはどうにかして、ここを乗り切ってほしい。できれば、ファンがみんな支持できるポジティヴなやりかたで。
この試合については以上。
つぎの試合は、週末のサウサンプトン(A)。
COYG
ブライトンの3バックがちゃんとコンパクトにプレーエリアを消していてことがむしろ褒められるべきだと思うけれど、たしかにラカゼットは万全ではなさそうですね。ただ、まずエンネティアはプレスで追わない時が目立つし、落としが不調のラカゼットより安定しない。マルティネッリの場合は、降りてくるタイミングだったり、そこでのプレーが得意ではない。それと、やっぱり今回も球離れの悪さが少し気になりました。ゼロトップ的な役割を求められる選手にとった結構致命的だと思います。どちらかといえばスミス郎、サカの方がよいかと。ぼくはそれでもラカゼットを使う方が良いと思います。好みもあるけれど、あれだけ守備がうまくて落としのうまい選手はなかなかいない。すぐに数字が持ち出されるポジションだから仕方がないこととはいえ、それで彼のわかりやすく数字に繋がってはいなかもしれないが、きちんとした功績がしばしば無視されているのは悲しい。
あとロコンガがやはり。がっちりマークされていたというけれど、それはロコンガが細かくポジションを取り直さないからだし、ライン間で囮になるだけではなく、ちゃんとそこでボールをもらえるようにしなくてはダメ。結局、最終ラインが無理することになっている。まだジャカのアンカーのほうがいいのでは。謎の持ち上がりでフリーキックをとってはいたけれど、あれだって危険な賭け。エメリ時代のジャカとかグエンドゥジを思い出しました。
タヴァレスは使うべきかはわからんけど、逆サイドがセドリックのままだとバランスが難しいかな。
これは理解不能。あえてロコンガの1ボランチに固執する理由は何だろう?ロコンガはただの一度もパスコースに顔を出そうとしなかったし、そのせいで中央の攻撃を完全に放棄するしかなかったと思う。それで「我々全員が悪かった」みたいな言い方をされても。
1月は他に選択肢がなかったから仕方ない。でも今回はジャカにLBをやらせてまで1ボランチ。ロコンガが何か今までと違う要求をされてるようにも見えなかった。
別にロコンガ本人をディスってるわけじゃなく、タバレスがやらかそうがジャカがスピードでちぎられようが、チームだから、ミスや欠点も共有するのは当然だと思う。しかしこれはミスや欠点の話じゃない。アルテタもロコンガもあそこでボールを受ける事を一切やろうとしてないし、やろうとしない事に満足しきってる。明らかに他の選手のせいじゃないし、おそらくロコンガのせいですらない。アルテタ1人の問題だと思う。ここが監督としての岐路じゃないだろうか。
信頼が揺らぐ。アルテタよ、、、
何が悲しかったかって、パレスもブライトンも、降格も無ければヨーロッパ圏内争うでもない、ともすれば目標を見失うポジションでの終盤なんですよ。
勿論ヴィエラやポッター、各選手達が自分の価値を証明しようと(元?)BIG6のアーセナル相手に全力になるのはわかりますが。
翻ってアーセナルは、5〜6年振りのCL目指してどんな内容だろうが泥臭く勝ちを拾っていかなきゃいけない、ましてやプレミア一本に全力投球出来る状況で。
ガムシャラに最後まで走り切る姿勢も見せられないんじゃこの先ないですよ。
冨安だパーティだKTだと抜けても、じゃあパレスやブライトンに負けても仕方ないよねってメンバーだったんでしょうか。
こっから最後まで戦術云々より気持ち見せられる選手をモチベートして是が非でも勝ち取って頂きたいです。そう願います。
2年、3年前にはまだまだ隙があったCL圏内ですが、こちらがもたもたしている間にペップとクロップに加えてトゥヘル、コンテが来てしまいCL圏入りは今後さらに厳しくなりそうですね。
そもそもバックアップで取ったタバレスやサンビをある程度使える状態にしてない時点で戦略的に負けてるかなと
アルテタは小さなスカッドを冬に選択したはずなのに、その小さなスカッド内でも信頼の濃淡を付けすぎている。
そして信頼されない選手はフォームが上がっていかないし、交代策も相手に読まれるし良いことが少ない。レギュラー格に身体のダメージや負荷も貯まるし。
小さなスカッドであれば、残り20分とかでもっと交代するべきだったし、逆に前半だけはまかせるなど、するべきだった。ロコンガもNTもエンケティアもペペも。もちろん、FAカップやリーグカップでそのチャンスをフイにしたのは「控え」の烙印を押された彼らだし、トレーニングでレギュラーを追い越す輝きをみせろ、というのがアルテタの意見なのだろうけど、それは勝っている時だけ許される言い分だし、選手をもっと買うか下から上げる場合にのみ言えること。
あと、勝っていたころでも、結構アドリブと勢い任せだったり、サカとスミス=ロウのひらめきだよりだったりしたので、それはポッターとか戦略家だと網を張りやすいよね、と。
トーマス、ウーデゴール、ラカゼットとホワイトにかなりビルドアップは依存しているし、崩しは上記のとおり結構アドリブ。
連続で勝てていた事が不思議だったので、今くらいのフォームが正しいところだと思う。
Top4は厳しい。
ペペ、NT、ロコンガ、エンケティアを前半使って機能させる練習を、アルテタが監督の能力トレーニングとしてするべき。モチベートの面でも、戦術戦略の面でも。