エヴァトンについて

おとといのPLパレスで、大逆転のうえ、降格圏から脱するというドラマ。まさに土壇場で。

もっとも必要な場面で、もっともやってほしいことをチームがやるというあの展開では、歓喜のホームサポーターがピッチになだれ込んでしまうのも無理からぬことか。煽られたとはいえ、相手に手（足）を出してしまったパトリック・ヴィエラは、やっぱり罰があるんでしょうな。

これでエヴァトンは、来シーズンは69シーズン連続で降格せずにトップリーグでプレイすることになったそうな。そして、それより多いのはアーセナルだけらしい（97シーズン連続）。エリート。

ところで、われわれが今回エヴァトンと戦うにあたって、降格を争って必至にゴールを狙うチームがいいか、あるいはリラックスしたチームがいいか、先日r/Gunnersで議論になっていた。ぼくは、必至でなりふり構わないチームのほうが絶対いやに決まっていると思い込んでいたから、なかなか新鮮な視点だった。たしかに、ゴールを取るしかないチームのほうが御しやすく、リラックスしたチームのほうがいいパフォーマンスをするというのはあるっちゃある。

まあ、いずれにせよ、彼らは降格圏を脱して、来シーズンもPL残留が確定し、リラックスしたチームであることは間違いなし。それが吉と出るか凶と出るか。

確実に云えることは、彼らはあの試合でかなり自信をつけたということ。それは、アーセナルにはあまりうれしいことではない。

アルテタが会見で、エヴァトンが降格圏を脱してくれて安心したみたいなことを述べていたのが、若干気にかかる。

フォーム

最後の最後まで降格を争っていたが、PLの直近8試合では、W4 D2 L2とまったく悪くない。直近8試合ならアーセナルのほうが悪いくらいだ（W4 L4）。

とくにこの期間の彼らの4勝のなかには、マンU（H）とチェルシー（H）が含まれている。あなどれない。

ただし、今シーズンはPLアウェイの結果が劣悪。ここまで18試合でわずか2勝。ブライトンとレスターに勝っただけ。ドロウが4つで、あとはすべて敗け。

直近2試合のアウェイでは敗けていないが、その前は7連敗。その前のアウェイ勝ちは8月。

チームニュース

エヴァトンは、7日間で3試合めという過密フィクスチャで、何人かレギュラーをロテイションする可能性があるという。

Andros Townsend、Nathan Patterson、Salomón Rondón、Gylfi Sigurdsson、Yerry Mina、Fabian Delphがアウト。

キープレイヤーズ

もちろん、アーセナルとずっとリンクされているDCLことDCL。

この試合でもCFとしてスタートが予想されている。

彼は、今シーズンはここまでG5 A1とやや期待はずれな数字であるが、それはシーズンの多くの期間をケガで棒に振ったからでもある。

PLでは16試合プレイして、チームの調子が悪かったときはゴール／アシストでもほとんど貢献できていなかったが、シーズンスタートの4試合無敗の期間でG3、直近で2試合連続してゴールしている。彼がゴールした5試合でチームが敗けたのは、ブレントフォード（A）の1試合のみ。

当然アーセナルからの興味も知っている彼からしてみれば、この試合で自分の能力を見せたいと思っているに違いなく。今回彼が、特別のやる気を持っていても不思議はない。

マイケル・コックスのスカウティング

＜マネジャーについて＞

フランク・ランパードは、PLアーセナル戦に選手として、WHU、チェルシー、マンシティでプレイしたことがある。彼はあれほど生産的なゴールスコアラーでありながらも、アーセナル戦33試合ではたった3ゴールズしかしていない。チェルシーのボスとしては、アーセナルに4試合で1勝のみ。

＜フォーメイション＞

エヴァトンはこの数ヶ月でより守備的になっている。それは彼らのフォーメイション変更が反映されたもので、4人DFから、5人DFになっている。

生き残りをかけたクリスタル・パレスでの3-2勝利から、ランパードはバック4に戻すかもしれない。

前回の対戦

アーセナルはアウェイで逆転敗け。彼らのシーズン半ばでもっとも劣悪なフォームだったとき、15試合中唯一の勝ったのがこの試合。

【マッチレビュー】21/22EPL エヴァトン vs アーセナル（6/Dec/2021）アルテタのマネジメントは大丈夫？の巻 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

結局、最後は1試合、1ポイントを競っており、こういう試合がシーズンを決めている。

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