昨日アーセナルから、マンシティのオレクサンドル・ジンチェンコ獲得の発表があった。25才。GJにつづき、ふたりめのマンシティ産。
💛🖤 Welcome, Alex 🖤💛
— Arsenal (@Arsenal) July 22, 2022
ついに来てしまいましたな。
シティで4つもリーグタイトルを取ったスクワッドのメンバーでありながら、EPLでもっとも過小評価されている選手のひとりとの声もあり。アーセナルでの活躍が大いに期待される。
この夏アーセナル5人めのサインは、Mr. ヴァーサタイル、アレックス・ジンチェンコ!
アーセナルFCがジンチェンコの獲得を発表
彼の略歴が伝えられている。AFCオフィシャルサイトより。
オレクサンドル・ジンチェンコが、マンチェスター・シティからアーセナルに長期契約で加入した。
この25才はPLと国際フットボールのたいへんに豊富な経験をわれわれのスクワッドにもたらす。マンシティでは128試合プレイし、ウクライナでは52回プレイしている。
アレックスは、ウクライナのShakhtar Donetskアカデミー出身。2015年にロシアのFC Ufaへ移籍すると、31試合でプレイ。2016年6月には、マンチェスター・シティと契約。16-17シーズンはローンでオランダのPSV Eindhovenで一年間プレイした。
左サイドの選手であるアレックスは、MFでもDFでも問題なくプレイ可能。PLとリーグカップをそれぞれ4回勝ち取った。また一度FAカップも勝っていて、2021のCLファイナルでもプレイしている。
アレックスは、すでにわれわれのオーランドでのプリシーズントレイニングキャンプに加わっている。彼のスクワッドナンバーはこのあと発表される予定。
もうチームといっしょにトレイニングする姿も伝えられていて、明日のチェルシーでデビューするという噂もある。
えらいひとたちコメンツ。
エドゥ:このクラブで、われわれがチームとしてワークしているところを観られることが、わたしはとてもうれしい。われわれは早々に計画を立て、オレクサンドル・ジンチェンコはわれわれのリストでもメインだった。
いまアレックスがチームにいることをうれしく思う。彼の能力はチームを違うレヴェルにつれていくことだろう。
アルテタ:アレックスがチームに加わってくれてすごくうれしい。彼はわたしが個人的にもとてもよく知る選手であり、わたしがマンシティを離れてからもフォロウをつづけていた。
彼は、われわれにオプションとヴァーサティリティをもたらしてくれる高いクオリティの選手。彼がプレイできるポジションズもそうだし、攻撃でも守備でもヴァーサティリティをもたらしてくれる。
アレックスは人間性も性格もグレイトな人物。彼をクラブにつれてくるために、みんなかなりがんばってくれたことが非常にうれしい。
彼がアーセナルに来るとわかってから、いろいろな情報を観ているのだが、映像での彼の話しぶりなどからして、「人間性と性格がグレイト」というのは、たしかに感じられるなと。
真面目そうだし、落ち着いていて、思慮深いようなところがある。それでいて、とくにシャイというふうにも見えない。それは今回の一連のAFCのインタヴューなどでも観られるものだ。
それと、ジンチェンコといえば、もちろん渦中のウクライナの人ということもあり別方面でも注目度が高い。
この動画は未見のかたには、ぜひ観ていただきたい。ギャリー・リネカーとジンチェンコがサシでウクライナ戦争についてトークするという今年5月BBC Sportsによる映像。愛する同胞たちの危機を、遠く離れた英国から観ているしかできないつらさよ。しゃべりながら涙ぐんでしまう姿はもう……。
ロシアのウクライナ侵攻は、現在進行中でもあるにも関わらず、外国でも日に日に報道が少なくって世界からの関心が低くなりつつあることがウクライナ国内では懸念されているという。世界はこの暴力を軽く見てはいけないし、ぼくらも、いま困ってるひとのことを忘れちゃいけないと思う。とくにわれら日本人の場合、今回のことはまったく他人事ではないのだから、自分ごとのように注意して観ている必要があるでしょう。
ジンチェンコについてアルテタ「彼はユニークなフットボーラー」
ジンチェンコの獲得について、アルテタのコメントつづき。AFCオフィシャルサイトより。トランスクリプト部分だけ。
アルテタ:(選手のウィニングメンタリティ。彼になにを期待する?)イエス。われわれは勝つためにここにいるからね。自分たちがやりたいプレイで勝つこと、アレックスはその両方できる。彼にはバックグラウンドがあり、それをやる経験もある。彼も大きな役割を担いたがっている。
彼はいま自分のキャリアのなかで、さらなるチャレンジを求めるステイジにいて、われわれはクラブとしてそのチャレンジを彼にオファーできた。わたしもコーチとして、チームのなかでその役割をオファーできる。
(彼は優秀なフットボーラー以上)イエス。まず第一に人間性がある。彼がひととして、立脚しているものがあり、強いキャラクタがあり、そしてゲイムへの情熱がある。
これは、わたしがシティでも忘れられないことだが、彼はつねにトレイニングでも最初に現れる。最初にボールに触れる。最初に練習を始める。最初にもっともっとと要求する。彼の注意力のレヴェル、最高レヴェルでのプレイする決意、才能の開花。
そういったことや彼のクオリティは、わたしの意見ではどんなフットボーラーにとっても、ユニークなものだと思う。
ジンチェンコのインタヴュー「このアーセナルのチームはそろそろだ」
もちろん、本人のコメントも。AFCオフィシャルサイトより。
(アーセナルへようこそ、アレックス! このクラブに加入することはキミにとってどんな意味がある?……)
ジンチェンコ:どうもありがとう。まず云いたいのは、これはぼくの子どものころの夢がかなったということ。ぼくは子どものころ(アーセナルの)大ファンだったから。ティエリ・アンリと若かったセスク・ファブレガスがプレイしていて、アーセナルの試合を観るのがただ楽しかったんだ。そして、もちろんクラブのことも好きになりだした。だから、すごく楽しみだし、このアメイズィングなクラブでプレイするのが待ちきれない。
(わたしたちもキミが子どものころアーセナルのシャツを着ている姿をソーシャルメディアで観ているよ。つまり、ようやくかなったということだね?……)
イェア。たしかあれはドネツクだ。ぼくがシャフタールアカデミーにいたとき。だから、夢がかなったんだよ。
(キミはもうここフロリダでのトレイニングキャンプで歓迎を受けている。最初の印象はどう?……)
アメイズィングな雰囲気だ。みんなやさしくて、スタッフもみんなすばらしい。マンシティのひとたちからもメディカルスタッフがいいとか、キッチンのスタッフとか、そんな感じのいいことをたくさん聞いていた。もちろんガブリエル・ジェズースからも。ここはすばらしい雰囲気だとは聞いていたんだ。
(マンシティからの知り合いのひとりはボスだね。ミケルはキミの決断にどれほど重要だった?……)
この決断にはもっとも重要だったと云おう。だってぼくはミスターのことはしばらく知っているから。彼はマンシティでいっしょに働いていた。シティでの初日から、彼はとてもいいマネジャーになるだろうことがわかった。彼のフットボール観、とくに昨シーズンのアーセナルの試合を観ていて、ぼくもすごく楽しんだよ。スタイルがあり、試合の絵図があり。だから、そこに加われるのがとてもうれしい。
(マンシティ時代で彼との関係は? ミケルはどれほどキミのゲイムに役立っている?……)
ぼくたちのいっしょのワークは、とてもよかった。どれだけいっしょにトレイニングセッションでハードワークをやったか思い出せるし、そのあとは個人練習もやった。彼からは多くを学ぶことができた。これからもっと学びたいね。
(ガビーについて、トレイニングや試合でどれくらいいっしょにやってきた?……)
正直、ぼくらは親しいんだよね。彼のことは大好き。彼はぼくの友人であり、これも云っておきたいが、彼もまたこの(移籍の)議論やそういったことに関わっている。彼からはこのクラブについてたくさんいいことも聞いていた。雰囲気、選手たちや、ここのみんなについて。だからぼくはとても楽しみになった。
(じゃあ彼とはこの数日とか数週間は電話で話していた?……)
彼とはいつも連絡を取ってる。シティでいっしょだったときも、彼が退団したあとも。だから彼とはつねにつながっている。
(キミはレフトバックでプレイしているが、国ではミドフィールドでプレイしている。どちらがベストポジションだと思う?……)
マネジャー次第。シンプルな回答だけど、ほんとなんだ。もし、いつかマネジャーがぼくにGKをやれと云うなら、ぼくはやるだろう。
(ボスはチームでのキミの役割はなんだと?……)
イエス。チームでの役割についてはたしかに話した。でも、それは秘密にしておきたい。観ればわかるさ。
(キミはPLタイトルを4つ勝っている。ウクライナでFootball Of The Yearにも選ばれた。キミはこのアーセナルのチームに何をもたらせると思う?……)
ぼくはさらなるチャレンジへの準備はできている。ここには暇つぶしをしにきたわけじゃない。アーセナルはつねに衆目を集めるクラブだ。ぼくはここへ大きなものを達成するために来た。いくつかタイトルを取りたいし、すべてのタイトルを競いたい。
昨シーズンですら、ぼくはアーセナルの試合を観ていて、それがやってくるという匂いがした。わかるかい? このチームは急速に成長していて、そろそろだと思う。自分たちのベストでプレイするときだし、なにか大きなものを達成するときだ。
(キミはアーセナルではOleg Luzhnyにつづくふたりめのウクライナ人。彼の足跡を追うのは誇らしい?……)
イエス。すごく。彼はウクライナのレジェンドで、残念ながらぼくは面識はない。会う機会がなかった。でも、彼についてはいい評判をたくさん聞いている。だからとても誇らしい。
(キミはエミレーツでもプレイしたことがあるが、赤いシャツでプレイするのが楽しみなのでは?……)
100%! 8年か9年前のぼくが写真で来ていたのはTシャツだった。あの日のことを思い出せる。自分に似合っていてすごく好きだった。
みんなからどういう反応をされるかわからないけど、自分は楽しむだろう。いまキミのとなりでこうしているだけでも楽しい。
(自分のシャツを来てチームメイツに会ったときの気分は?……)
正直、アンビリーバボー。云ったように、これは夢がかなったんだ。子どものころ、夢でさえなかった。それがいま。だから、すごくうれしい。
こやつ、去年もアーセナルの試合を観てたとか、社交辞令ぬきにアーセナルファンじゃん。。愛さずにいられねえ!
そしてエイジェントGJ。まさにGJ。それにしても、シティのひとたちがアーセナルのいい評判を話しているってどういうことだろ? 元アーセナルのスタッフがいるとかかな。
ところで、アーセナルのUSツアーにスクワッドともに帯同して、ファンに毎日お楽しみコンテンツを届けているFrimmyことフリンポン氏。ここ数年は、しばらく彼が新加入選手のインタヴュー役を担ったりしていて、AFCのPR活動でだいぶハードワークしている。したがってわれらもフリンポンといえば、このFrimmyで、もはやエマニュエル・フリンポンを思い出すこともなくなってきているが(なんとまだ30才)、今回ジンチェンコと縁があることが判明。
AFCオフィシャルサイトの記事「ジンチェンコの知られざる7つの事実」のなかに、こんな一節が。
意外な家庭教師
ジンチェンコがロシアのUfaでプレイしていたとき、彼は英語を学ぶためにチームメイツのひとりを頼っていた。誰あろう、元ガナーズのMF、エマニュエル・フリンポンそのひとである。
しかしながら、フリンポン自身はその約束が打ち切られたことに不満であった。
「彼は、ぼくの協力に一銭も払わなかったんだぞ」フリンポンはSport24に冗談めかして話した。「彼がチームを去るときに(授業料を)払うって約束をしていたんだ。ぼくはいつもなら時給で$2,000はもらうところを、彼は友だちだからたった$1,000でいいと云ったのに。彼には、いっぱい時間を使ったのに!」
ウケる。。いや時給で1000ドルて。。それはいくらなんでもDENCH。
ジンチェンコはシティに入って最初の2シーズンは35番だったと思うので、彼に取ってはきっと割と馴染みのある番号かと!
ハラーショ、ジンチェンコ!
シティからの2人は、正に即戦力なビッグディールですね。そのままスタメンでいいくらい。
昨年以上のビッグサマーでいろいろ期待がやばいです。
あとはトーマスの控えかな。
なんかやっと決まった感もありますが、キャンプ中に合流は誠にめでたいです。
ジンチェンコがアーセナルのユニを着ていた写真の件で、本人もシャフタールドネツクのアカデミー、とさらっと話してましたが、
今やドネツクは戦場ですから、彼は故郷に帰るのも叶わないのかと思うと暗然とします。
ジンチェンコついにきたか
これは本当にアツい補強だ
個人的にはティアニーのスタイルがあまり好きではなかったので、ジンチェンコの左SBが楽しみです。
素晴らしい補強。スカッドが本当にポジティブになっていっていることを実感しますね。
左レーンが思いっきり、活性化しそう。あとは、ティーレマンス、いくかどうかですね。その前に放出がありそうですが。