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22-23プリシーズンフレンドリー3試合め。オーランド・シティに順当勝利

こんにちは。

極東では平日の朝。ライヴでこの試合を観るために仕事や学校の予定を調整したひともいただろうに、現地荒天により開始時間が何度か延期。それでも、1時間遅れでやってくれてよかった。

試合の内容は、カウンターアタックの対処にはやや苦労したものの、MLSのオーランド・シティに順当に勝利といったところ。大きな問題もなく、活躍すべき選手たちが活躍して、順調なプリシーズンの調整ぶりを見せている。

また、すでにマンシティに別れを告げ、アーセナルのキャンプに合流していたアレックス・ジンチェンコもステディアムに姿を見せていた。



アルテタの試合後コメンツ「スクワッドはまだ閉じていない」

試合直後のインタヴュー。AFCオフィシャルサイトより。

アルテタ:うまくいったが、まだ進歩の余地はかなりある。

安定という意味では、試合開始から95分まで、進歩させないと。フィジカリーには、われわれはまだそこまでではない。まだ90分、選手たちをプレイできるようにしていないから。しかし、同時にたくさんのポジティヴな兆しもあった。

試合開始は、とてもいきいきとしていた。お互いのサポーターたちも。しかし、ファーストハーフではフィジカリーに苦しんだ。この暑さと湿気でリズムをつかめず、自分たちのやりたいプレイを見せる決意を示さなかった。

試合はオープンだった。しかしセカンドハーフは完全に違うものになった。こちらが試合をコントロールし、やりたかったプレイをした。たくさんのチャンスをつくり、ボーイズもそれを楽しんでいた。

試合後のプレス会見。AFCオフィシャルサイトより。

(オレクサンドル・ジンチェンコについて……)

アルテタ:そうだね。キミも彼がいたのを観たんだな。まだ完了させるにはいくつかの手続きが残っているが、みんな彼が来てくれたことに喜んでいる。わたしは選手をよく知っているし、彼は優秀なフットボーラーであり、ドレッシングルームにさらなる競争をもたらしてくれる。

(彼はMFでもレフトバックでもプレイできるヴァーサティリティがある……)

両方。彼は両方でプレイできる。彼はキャリアの初期にはナチュラルNo.10だったのを、われわれがレフトバックにコンヴァートした。自分たちがやりたかったプレイのなかで、たくさんのことができるように。

ヴァーサティリティはチームのためにも重要になるものだろう。なぜなら、いまそのポジションにいるのはもっと純粋なフルバックだから。とてもうれしいよ。

(まだ今後もサインはある?……)

わからない。これが今日の姿だ。われわれは大きなスクワッドがあるので、既存のあまり起用されないだろう選手たちについても決断をする必要がある。また彼らにもフェアでありたい。それもこれからすぐに始まるだろうプロセスだ。

(退団について……)

必要だ。ビッグスクワッドがすでにあるので、これからはそれをやらねばならない。

(新契約選手のヴァーサティリティ……)

それもひとつの側面であり、ストラクチャやフォーメイション、ロテイションに適応するやりかた。スクワッドのなかで、同じ選手でも違うプレイをする。それでより予測不能になれることが重要で、それがわれわれがその手の選手たちをリクルートしている理由。

(5サブズのルールのインパクト……)

相手が何をやってくるのかがわかりにくくなるだろう。それに、当初予定している変更がありつつも、最後にはそうなっているとは限らないということ。

(サンビ・ロコンガについて……)

われわれもトライしている。彼はどのポジションにフィットするのか、できる限り最良の方法で成長できるように。彼はあのポジション(左8)でとてもよくプレイできていたし、われわれも彼があのポジションでなにをもたらせるのか試したかった。

いまエミールとファビオがおらず、あのポジションは若干足りない。彼はよくやっていたよ。

(ルーカス・トレイラの将来……)

ルーカス・トレイラはわれわれの選手だ。

(ジェズースとエンケティアを2ストライカーで起用すること……)

われわれはそうした関係性を築きたい。彼らはまだたくさんの時間いっしょにプレイしてはいない。同じように、たとえばマーティンとガビもいる。

われわれはそれを始めねばならない。トレイニングでは行っているが、試合のなかで練習をすることが重要。彼らがいいタイミングでお互いを見つけることができていたのは観られただろう。それが重要なのは、彼らふたりが大きなゴール脅威だから。

(プリシーズンツアーがもたらすもの……)

まず第一に、クラブの披露がある。われわれは巨大なクラブであり、われわれが行くどの都市でも、リアクションとサポートがある。これは、われわれのブランドにとり非常に重要だ。アメリカは巨大な市場であり、大きなファンベイスもあるので、クラブをプロモウトしてファンに満足してもらう。

そして、練習があり、ツアーがあり、われわれがあまりよく知らない相手と違うレヴェルの競争があること。彼らはシーズン中で、フィジカリーには相手のほうがいいコンディションだ。またこの暑さのなかでプレイすることで、UKに戻ったときにいい適応をもたらすと思う。

(ウィリアム・サリバの契約……)

つねにプランはある。それをいつ実行しなければならないかは、また違う話。フットボールとはほんとにおもしろい(funny)ゲイムだ。われわれは彼がいることにとても満足しているし、彼の適応も観てのとおり。彼は成熟していてい、いいプレイをしている。彼がいてくれてとてもうれしいよ。

(新シーズンに向けての目標……)

このクラブでのわれわれの狙いは、コンペティションズに勝つこと。ほかのことはありえない。それを達成するために、いまスクワッドを築いている。

今日はまだプリシーズンで、ウィンドウもまだ閉まっていないし、スクワッドも閉じていない。われわれは内部でターゲットを設定するだろう。だが、それはシーズン終了に向けてのことではない。もっと短期のことになる。なぜなら、それはまだ遠いし、これからたくさんのことが起きるから。

以上。

 

ジンチェンコのアーセナル移籍は、正式にはまだ完了していないということながら、もうグアルディオラも会見でこの移籍を認めているし、クラブも隠す気もなく。今回も、みんな知ってる状況での発表になりそうだ。それはそれでちょっとさびしい。もっとどーんとした発表が見たいっちゃ見たい。えーって驚きたい。

トレイラについては、すでにアーセナルを離れてイタリア(フローレンス)に戻ったというニュースがあった。フィオレンティーナに移籍するかは決まっていないが、パスポートの更新や引っ越しする自宅の片付けのためとか。なんで彼をUSツアーに呼んだんだろ??

ファースト11

くわしくは、SofaScoreさまでチェック。

スクワッド全体は、これまでとほとんど同じ。

今回は、後半のチームにレギュラー成分が多かった。ジェズース、サカ、ジャカ、パーティ、オーデガードらは後半に登場。あきらかに前半にくらべてチームのレヴェルは上がっただろう。アルテタも後半によくなったと認めている。

個人的には、後半の攻勢は、やはりオーデガードの存在が大きいと思える。彼がいるといないでは、だいぶチームのプレイが変わる。彼もまたファイナルサードにケイオスを生み出せる。

もちろん、ジェズースやサカの影響力も。ぺぺとサカが交代すると、落差がすごかったなあ。。

ところで、プリシーズンの試合でバロガンがあまり出てこないのが気がかり。この試合も、出番なしはバロガン、マルキーニョスとレウ・ウォルターズ。マルキーニョスとレウはまあいいとして、バロガンは使ってもいいのにと思える。せっかくツアーに参加しているのだし、彼もアルテタに自分のプレイを見せたいだろうに。将来性を考えれば、ネルソンやぺぺよりも優先してもいいくらいでは。

試合の論点

左8の件

アルテタの会見コメントのなかで、サンビ・ロコンガの左8適性についての発言が一部ファンに注目されていた。

「エミールとファビオもいないから」と、アルテタがESRやヴィエラを左8候補として観ているというのと、それとサンビ・ロコンガも左8候補として考えているということ。あらためて彼がどうフィットするかを試したかったとアルテタは話していた。

左8は、ユーリ・ティーレマンスの件もあるので、新シーズンにどうなるのか、もっとも気になるポジションのひとつ。ジャカ・ESR・ヴィエラ・ロコンガがいて、ジンチェンコが来てなお、さらに補強をするのかどうか。

もちろん、細かいことを云えば、左足のヴィエラは右8としてオーデガードとポジションを競うのかもしれないし、ESRはどちらかといえば、これまでどおりメインではマルティネリといっしょにLWでプレイする時間が長いかもしれない。

そうなれば、たしかに左8はそこまでデプスがあるとは云えない。いまの状況だと、ジンチェンコはまずはLBとして起用されそうだし。

なお、ESRについては、本人が興味深い発言をしていた。KT情報でおなじみの『The Scottish Sun』がプリシーズン中のクロイドン・デ・ブルイネのコメントを伝えている。

Smith Rowe says watching De Bruyne and Mount can help him get to the World Cup

ESR:ぼくは自分のスタッツを進歩させつづけないと。昨シーズンはあまり多くアシストをやらなかったから(※訳注:21-22EPLでA2)。

自分の試合のクリップを観て、自分のパスのタイミングや、もっとチャンスをつくるためにどこでプレイすべきか、確認しているんだ。

それと、ほかの選手たちのフッテージも観るよ。KDB、ベルナルド・シルヴァ、ブルーノ・フェルナンデス、メイソン・マウント。彼らのようなクリエイティヴな選手が何をやっているのか観るんだ。

もちろんワールドカップは狙っている。でも、まずはできるだけたくさんプレイできるようフィットしたい。ぼくが何をできるか見せるために。

エミールがチェックしているのは、トップクラブのクリエイティヴMF(8/10)。本人も、ワイドよりもっと中央寄りでプレイをしたいんだろう。

アルテタが適性ありと述べていたフォルス9も、いつかほんとにやるんだろうか?

ビッグガビ+サリバ&ホワイト。ディフェンスラインの組み合わせ

今回、

 NT、マリー、ロブホ、セドリック

で始まったディフェンスライン。これが最終的には、

 ベレリン、ガブリエル、サリバ、ホワイト

の4人に。

LBのベレリンは深い意味はないだろうからまあいいとして、サリバがRCBに入りセントラルDFがビッグガビ+サリバのコンビに。それと、ホワイトがRBに入りInverted FB。これがなかなかよかった。

ビッグガビとサリバのコンビは非常に安定していて、フィジカル面でもかなり力強いし、相手のロングボールにも負けない。

それとトミヤスがいないいま、ベンジャミンのRB(ポゼッション時はRCM)がかなりよさそう。正直、トミヤスが担っていた役割からすると、バックアップはセドリックよりもベンジャミンのほうがしっくりハマるし、安心して観ていられるように思う。優秀な選手はどのポジションでも優秀だったりするのがすごい。Mr. 50ミリオン。

新シーズンにサリバとホワイトでRCBのポジションを争うというのは、いまのアーセナルの程度のスクワッドならとても非効率で、もったいないようにも思えたものだが、もし今回のような使われ方がされるのであればかなりよさそうに思える。

PL初戦のパレスは、

 ジンチェンコ、ガブリエル、サリバ、ホワイト

のようなディフェンスラインでスタートするかも?

ジンチェンコとホワイトは、ポゼッション時にはそれぞれパーティのいるCMに上がり、2-3-5の3を形成するシティ流。

これはこれで。。楽しみになってきた!

その他試合について

  • ジェズースとエンケティア。電話代
  • ヌーノが宇宙を開発。2回やるな(笑い)
  • パト

試合については以上

アーセナルミニニュース

ニューカッスル、ぺぺは「取れる」選手

やっとぺぺ関連のニュースがちらほら。あまり信用できなさそうなメディアながら。

この記事によると、エヴァトンのDCLやPSGのArnaud Kalimuendo、あるいはワトフォードのイスマイラ・サーといったアタッカーを狙うニューカッスルで、ぺぺについてこの夏に「獲得できる(attainable)」選手だと認識されているということ。彼らにとってもサプライズターゲットになるということだが。。アーセナルの要求額は£25M。

それと、スペイン情報によるとセヴィーヤも彼の獲得を検討しているクラブだとか。地元紙によれば、£15M+アドオンで最初の接触を行ったという。また、彼のサラリーについても減額を要求しており、£100kpw以上を支払うつもりはないらしい。

やはりあまり信用できなさそうなニュースであるが、ぺぺのニュースが少ないため、アーセナル界隈はかなり盛り上がっていた。

ぺぺの件は早く片付いてほしいものだ。

マルセロ・フローレス(18)がレアル・オヴィエドへローンが決まる

レアル・オヴィエドはスペイン2部。買取オプションなどはなしで1年ローン。

彼にはUK国内、ヨーロッパ、USやメキシコからも引き合いがあったということ。人気者。

一時は、オマリ・ハッチンソンのあとを追ってしまうのではないかと危惧されたが、これでひとまずは安心してよさそうだ。

トップレヴェルでの経験を積んで、来年はよりたくましくなっていてほしい。

 

さあ、つぎの試合は週末のチェルシー。今年のプリシーズンでは最大の試合。

日本では日曜の朝。楽しみ。

ではさようなら。



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お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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