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ガブリエル・ジェズースの「カットバック」スキルで進歩するアーセナルの攻撃

こんにちは。

ジンチェンコ前夜。彼はすでにUSツアー中のアーセナルに合流(メディカル)するために、オーランドに向かっているそうで、いまごろはとっくに現地に到着していると思われる。きっと、正式な発表もそこまで待たされないだろう。

毎日のように観ている評判からすると、彼はどうもバックアップどころか、レギュラーでのプレイを期待されているようで、あとは、CMかLBかの問題。KTがフルフィットネスを取り戻していないいま、USツアー中にLBでアーセナルデビューということもあるのかもしれない。

それにしても、アーセナルは去年の反省を生かしているのか、かなり順調に補強を進めているように観える。まだシーズンも始まっていないのに、こんなにも選手が揃うなんて。

昨日、アーセナルの新キット(※アウェイ)が、初日で過去最大の売上だったというニュースを観たが、ブラックのデザインがかっこいいというだけでなく、ファンからの新シーズンに対する期待の大きさも現れているように思える。

さて、そんなポジティヴな雰囲気のプリシーズンで、今朝もまたアーセナルに関するなかなかおもしろげな記事を読んで、とても興味深かったので共有したくなった。「ジェズースがアルテタが愛すカットバックでアーセナルの得点率を上げるであろう理由」。

Why Gabriel Jesus will improve Arsenal’s scoring rate with the cutbacks Arteta loves

閲覧には会員登録が必要なメディアゆえ、記事内容そのものはシェアできないが、エッセンスは明快であるので、ポイントを紹介したい。



カットバックとは?

本題に入る前に「カットバック」(cutbacks)というフットボールの用語について。

カットバックという単語が、どの程度サッカー用語として日本で浸透しているのか、ぼくも定かではないのだけど、それを気にするようになってからも、あまり見かけた記憶はない。

カットバックとは、日本での試合中継などで云うところのいわゆる「マイナスのクロスボール」のことだ。ワイドプレイヤーがボールを持ってボックス深くまで侵入して、ゴール前にいる味方に対し、やや後方に送るラストボール。試合のなかでも頻繁に観ることのできる、基本的な攻撃プレイのひとつである。

マイナスの~とか云わないでも、ひことでカットバックで済んでしまうので、もっと日本でも浸透していい便利な用語だと思う。カットバックドロップターン!みたいでかっこいいし(なんだっけこれ)。

「ジェズースがアーセナルのカットバックを進歩させる」

記事を要約っぽく。

アルテタはカットバックがお好き

  • 以前から、どのチームにとってもカットバックは隠れた武器だった
  • 2016以降のPLでは、ウィングによる攻撃プレイを重視したグアルディオラのマンシティがカットバックのショウケイス
  • それをコーチとして支えたのがアルテタ
  • 去年のアーセナルはカットバックからのチャンスクリエイションがリーグ3位
  • アルテタがカットバックを有効な攻撃プレイと観ているのは明白

アーセナルはカットバックからのゴールが足りない

  • しかし、アーセナルはカットバックを重視しながらも、それを効率的にゴールに結びつけられていない
  • アーセナルの悪いカットバックの課題は以下
  • ワンタッチでシュートしない(シュート前にボールをコントロールしようとする)
  • 利き足にこだわる(弱いほうの足の精度が低い)
  • 単純なシュート技術。シュートをGKの正面に蹴ってしまう

そこでガブリエル・ジェズース登場

  • ジェズースはアーセナルのカットバックの課題を解決できる
  • ジェズースはカットバックマスター。これまでカットバックからたくさんゴールを奪ってきた
  • 相手DFとの駆け引きの技術、つぎに起きることの予測、ゴール前でボールを受ける動きのクオリティ
  • もちろんクリニカルなフィニッシャー。彼のシティでの全ゴール(※訳注:95 うちペナルティが5)のうち62がファーストタッチでのゴール
  • ジェズースがピッチにいれば、アーセナルのカットバックは進歩する

以上

この記事中には、大量にカットバックプレイのサンプル解説がある。それはすべて割愛。興味のあるひとは『The Athletic』を購読しよう。

 

利き足に関しては、トレイニング動画でサカが右足で練習している姿があったし、少し前にはオーデガードが個人トレイニングの様子をインスタに上げていて(上半身裸でちょっとアレな感じがTinder用かよ……って云われていた笑)、やっぱり右足を意識した練習に取り組んでいるようだった。みんな、できるだけ利き足以外でもプレイできるよう、そのためのトレイニングが奨励されているのかもしれない。

それにしてもアルテタが来てからのアーセナルは、なにかと利き足(footedness)が注目されるようになったと思う。

LCBは絶対左足なんて、ヴェンゲルさんやエメリ氏の時代だってそこまでこだわってなかっただろう。そして、それがいまではファンのあいだでも「このポジションなら何足」と、それがまるで当前のように議論されている。この2-3年でも、隔世の感がある。

ウーナイなんて、右足のLW(ザハ)をほしがっていたのに、クラブがぺぺ(左足のRW)を買ってくるという。いまなら考えられない事態。それがたったの数年前であることに驚く。

ちなみにFBRefによると、ジェズースは右足が85%。オバメヤンやラカゼットよりやや両足つかいと云える。

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