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【マッチレビュー】22/23EPL クリスタル・パレス vs アーセナル(5/Aug/2022)チームの可能性を感じたシーズン初戦の勝利。絶賛サリバPLデビュー

勝った! やったぜ! 難敵相手にアウェイでクリンシート。2-0は、新シーズンを始めるに理想的な結果だった。

ただ、2-0で試合を終えた直後の率直な感想は、まず安堵かなと。けっこう怖かった。ヴィエラのパレスはやっぱりかなり強かったと思う。危ない危ない。

そうそう、わしなんとこの試合をライヴで観れず。不覚すぎる。

かなり楽しみだったから、朝4時のキックオフ1時間前にアラームをセットしたのがすべての間違いだった。いつもはキックオフ15分前とか。それで、いったんは起きたのだけど「まだ1時間あるし……」から、ハッとして目覚めたのが4:15。ここで最初の15分を犠牲にするかどうか、悩みに悩んで(シーズン最初のゴールの瞬間を見逃すのは絶対に絶対にイヤだった)だったらもう録画でいいかと、結局そのまま寝ることに。そしたら笑えるのが、今度は試合が気になって寝れないの(笑い)。おっさんアホすぎる。。いままさに行われている試合を想像して眠れない4:20のおれですよ。いま観るべきか、観ないべきか。あの葛藤ったらなかった。そんなことで葛藤する人生(笑い)。

まあそれでもいつの間にか寝ていて、朝起きてからじっくりと観た。こういうことがたまにあると、ジンクスで「おれはライヴで観ないほうがいいんじゃ?」って思うよね。

と、そんなバカ話はともかく。新生アーセナルのポテンシャルを観せた前半、エナジーを維持することに苦労した後半。語りたいポインツがたくさんある試合だった。

この試合を振り返ろう!

Crystal Palace 0-2 Arsenal: Gabriel Martinelli header and Marc Guehi own goal enough for Mikel Arteta’s team



アルテタの試合後コメンツ「レジリエンスをもっと築いていく必要がある」

試合直後のインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。

(セルハースト・パークはいつも難しい場所……)

アルテタ:とてもいい勝利だった。彼らの雰囲気のなかであり、彼らはとてもいいチームだから、実行するのはとても難しかった。彼らはたくさんの問題を起こし、それについてはわれわれも昨シーズンに経験していた。ボーイズを称賛する。わたしはとてもうれしい。

(われわれの試合の始めかた……)

残念だったのは、こちらがもっとゴールできなかったこと。たくさんのチャンスがあったし、ほんものの脅威があった。ここで、95分間ずっとそれをすることはできないから。

そのあとは、われわれは自分たちが仕事を遂行できることを示し始めねばならない時間になった。とくにこちらが深く守ったとき。そして、われわれはそれをすばらしくよくやった。だから、わたしはクリンシートと勝利にとても満足しているのだ。

(3人のデビュー……)

ウィリアム(サリバ)について、このフィジカルなチームと最初のPL試合、アウェイ試合をプレイさせることは、彼にはビッグタスクだ。そして彼はプレイし、どの状況でも解決してみせた。彼はたくさんの称賛に値する。わたしは彼の背中を叩くだろう。彼はスーパーブだったから。

アレックス(ジンチェンコ)とガビー(ジェズース)には経験があるし、彼らは何度も何度もやってきたこと。しかし、それでも新しいチームであり、その適応はすばらしかった。

(サリバが自分のパフォーマンスはチームでのものだと云っている……)

それが彼のキャラクター。彼はとても謙虚な漢で、コーチされることを欲し、学ぶことを欲している。彼はとても集中していて、ここでの成功を覚悟している。そしてとても忍耐づよい。われわれも、彼に説明し、正しいやりかたで成長させようとしている。彼のことはみんな喜んでいる。

(ラムズデイルがいくつかの決定的なセイヴズ……)

イエス。とくに最後のやつ。あれが試合に勝たせた。アウェイで失点の恐れがあるときは、あれこそが必要だ。それでたくさん失点をせずに済む。今日のアーロンは際立っていた。

(ファンとつくるチームの勢いが増している……)

われわれはまたサポーターについて話している。彼らがここでつくってくれた雰囲気はすごかった。エナジーと彼らとの絆が感じられて、それは特別なものだ。だから、エミレーツでの試合をほんとうに楽しみにしている。彼らの前でプレイできる。

試合後のプレス会見。AFCオフィシャルサイトより。

(シーズンを勝利で始められることにどれほど満足?……)

アルテタ:イエス。勝利にとても満足している。3ポインツ。クリンシート。とても難しい相手。とてもタフな場所。彼らには優秀な選手がいて、想像どおりわれわれにはタフな時間もあった。われわれは、それを乗り越えるグレイトなレジリエンスを観せ、それがとてもポジティヴだ。

われわれはとてもシャープに試合を始め、とてもモバイルで、自分たちがやりたいプレイにとても覚悟をもって取り組んだ。全体的にポジティヴだ。

(いちばんうれしいのはレジリエンス?……)

イエス。それがなければここでは勝てないから。われわれは昨シーズンにそれを経験していた。われわれは昨シーズンとはかなり違うやりかたでスタートした。そして、困難なときもそれを乗り越えるメンタリティを築き、やりかたを見つけていった。

このリーグでクリンシーツを維持するやりかたを見つけることは、われわれの成功には決定的になる。そして、われわれはなんとかそれをやり遂げた。それがチームのなかで自信を築いていくことになればいい。

(守備でのサリバのパフォーマンス……)

あまり観られないものだ。21才、PLデビュー、あのフィジカルな相手。それでも彼が観せた状況の対処。あの落ち着きがあり、冷静さがあり、存在感があり。彼を大いに称賛する。

(セカンドゴールをもっと早く観たかった?……)

イエス。もっと早く。ゴール前ではもっと容赦なく。もっとうまく試合を終わらせる状況はあったから。セカンドハーフでさえもだ。しかし、それは今後身につけねばならないことだ。(プリシーズンで)われわれはたくさんのゴールをしてきたが、今日はそれを欠いた。ファイナルボールを決めきれず、アクションも十分にフィニッシュできなかった。そして、相手には彼らが好むトランジションがあった。

それも試合の一部であり、もちろんわれわれがもっとうまくやらねばならないことだ。

(最初のゴールは、トレイニンググラウンドではやっていなかった?……)

思うに、すべてのチームがルーティーンズの練習をしている。いろいろなやりかたで相手を崩すやりかたを。それがオープンプレイであれ、セットピースであれ、当然われわれもそれに取り組んでいる。

(今シーズンはより攻撃的になることに意識的?……)

選手が必要ということだ。去年のわれわれはファイナルサードで非効率があり、十分ではなかった。自分たちがつくりだした状況の量に対し、フィニッシュが十分じゃなかった。トップチームスには程遠く、そこを進歩させる必要があったし、いまも必要としている。

しかし、それでもファイナルサードにいたときのわれわれは脅威だと観られている。だから、それは起きることなんだ。それが、相手に恐れを生み出すことになる。

(ガブリエル・ジェズースはそれに貢献している……)

彼は電撃的だった。とてもモバイルで、とても覚悟があり、彼はとても相手をやりこめたがっていた。そして彼はそれを伝達した。彼は不確定性とスペイスをつくり、チームメイツのために動く。彼がいてくれるのはグレイト。

(サリバには、試合前になにか伝えたので?……)

わたしは彼には自分自身でいてもらいたかった。自分のプレイをするよう。それが彼を成長させるわれわれのやりかただ。19才の彼とサインし、2年後に連れ戻すのはあまりふつうのことではないし、彼はここへ来る決心と意志がずっとあった。そしていま、彼は自分が準備できていると証明している。

ここからは、われわれは彼をとても困難な環境にさらしていく。そして、彼はそれに対処できるし、楽しめるし、快適でいられる。

(よりレジリエンスがあるのは、スクワッドの何が変わった?……)

われわれはそれを、もっと築いていく必要がある。こうした結果がその役に立つ。それがビッグチームスがやっていることであり、勝利する道をみつけ、困難なときでも彼らはなんとか違うやりかたでやる。チームへのプレッシャーをポジティヴなことに変えていく。われわれはそれを今晩なんとかやれた。

(ベン・ホワイトのライトバック。ザハの対処はどうだった?……)

彼はとてもよくやっていた。ザハが、個人で向かい合えば彼からボールを奪い返すのがどれだけ難しいか、みんな知っている。彼が試合でやろうとしていたことは、とてもトリッキーだった。ベンはいろいろなポジションズでプレイできるキャパシティがあり、それはどんな選手にも大きなプラスになる。

以上

 

マルティネリがコーナーキックからヘッダーで入れた最初のゴールについて、Sky Sportsのポストマッチショウ(ギャリー・ネヴィルとジェイミー・キャラガー)に登場したアルテタが、質問に対して「あれはセットピースコーチのひとりのアイディアによるもの」と述べていた。中継では、AFCのセットピースのキーマン、ニコラス・ヨヴァーもカメラに抜かれていた。あれはどう観ても事前に準備していたいわゆるセットピースルーティーンであり、アーセナルにしてみれば、してやったりのゴールだった。

ところで、今シーズンからPLで試合レギュレイションにいくつかの変更があるが、この試合後のアルテタの番組参加、またハーフタイムにはパトリック・ヴィエラのコメントが伝えられたり、このあたりのマネジャーの露出も新シーズンのPLのTV中継の新しいやりかたなのかもしれない。たしか、ブンデスリーガの中継なんかではHTのマネジャーコメントは観たことがあるが、PLではあまり観たことがなかった。こういうのはおもしろいから歓迎。

ウィリアム・サリバの試合後コメント「最初の試合で勝ててとてもうれしい」

圧倒的MOTMパフォーマンス。BBC Sports、Sky Sports、AFC公式でMOTM。試合後のインタヴュー。AFCオフィシャルサイトより。

サリバ:(PLデビューの感想は?)とてもよかった。試合に勝てて、クリンシート。タフな試合だったけど、最後には勝った。だからとてもよかった。長い時間待ったけど、最初の試合で勝てた。だからすごくうれしい。

このアメイズィングなクラブで初めてチャンスを得た。とてもよかった。すごくうれしい。もっともっとプレイしたい。

とてもハードな試合になることはわかっていた。でもぼくらは、準備していたし、集中していた。自信にもある。こんなふうにつづけていけることを願う。

ぼくらは11人としてプレイし、全力を出した。いいチームだ。こんなふうにプレイできれば、これはとてもよい。

ぼくらは今夜を楽しまないと。でも明日からは、またつぎの試合に集中する。まだ終わっていない。これはただの初戦にすぎない。

あるジャーナリストによると、サリバはアーセナル復帰を見越して、去年から英語の勉強に熱心に取り組んでいたそうで、このインタヴューの英語での受け答えも高評価だった。

カメラマンに「はいスマイルで~」って云われている顔(笑い)。

パトリック・ヴィエラの試合後コメント「ふたつゴールできたはず」

『Sky Sports』より。

ヴィエラ:われわれもふたつのとてもいいチャンスをつくって、それを決めなかった。このゲイムでは、それで手痛い罰を受ける。もちろん、がっかりしている。なぜなら得点できたから。たくさんはチャンスをつくれなくても。

フットボールとはつまりゴールへの努力だ。われわれはいいチームと対戦した。とてもいい選手がいるチームを相手にして、試合をコントロールするのはとても難しい。われわれがボールを持つ、いい時間もある。だが、あまりチャンスはつくれない。

カギになる時間で、観客を盛り上げ、勢いをつけるゴールをしなかった。そこがわれわれが取り組むところだ。

あのアウェイスタンドからの大音量のヴィエラチャントには苦笑い。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

11 Comments on “【マッチレビュー】22/23EPL クリスタル・パレス vs アーセナル(5/Aug/2022)チームの可能性を感じたシーズン初戦の勝利。絶賛サリバPLデビュー

  1. 開幕戦勝利めでたいです。
    前半は一方的でしたが、後半プレス回避され出して、ホワイトがザハ止めようとしてカードもらってからはヒヤヒヤしどうしでした。
    後半途中に試合が中断した際、皆かなり水を飲んでいたようで、もう少し早く交代してよかったのではと。
    まあとにかくめでたいです。

  2. お湯を張る間に読もうと思って開きましたが、残念ながらしっかりお風呂が溢れました。
    本当にありがとうございます。

  3. ブログの更新待ってました!今季も宜しくお願いします!
    交代が遅かった&3枚しか替えなかったことに関しては、後半はパレスペースで進んでいたや開幕戦ということもありハイインテンシティだったことなどを踏まえると動きづらかったのでしょう。実際スクワッドデプスはまだあまりないですし、今後の移籍市場での動きに注目したいです。

  4. ジンチェンコがフリーでクロス上げさせたり、守備で?があったのでティアニーも普通に出番ありそうですね

  5. Abemaは途中から見ようとしたら『最初から見る』ボタンがあったので、これはかなり便利。
    あたしも昨シーズンまでちょい寝坊したときはDAZNで再生押して画面見ないように巻き戻してました。Abema最高。
    勝ちました。それだけですばらしい。
    ギャラガーいないから問題ないとか思ってましたがかなり強かった。アンダーセンは攻守にやばかった。特にセットプレイ。いつもジンチェンコみたいなのねらってましたね。
    しかしサリバですよ、正にワールドクラス。
    シーズン始まるまではすごい素行悪いんだろうと勝手に思ってましたが、ほんとにごめんなさい。
    アーセナルにもどるために英語を勉強したり試合を見てたり、かなり優秀ですよね。あのグエンなんたらに感化されてなくてほんとによかった。
    ひとつひとつしっかり勝ってほしい。
    COYG

  6. パーティに関しては偏見というか、別にうまくプレイしてましたけどね。ふつーにパレスのプレスが激しかったから、そう見えただけでは。
     マルティネッリ、ジャカ、ジンチェンコのラインはあまりうまくいってないように思えました。役割はいいとしても、立ち位置はもう少し決めないとあんまり有効的じゃないというか、ちょっと詰まっている。マルティネッリが球離れ悪いのと、ジャカとジンチェンコをあんなに入れ替える必要もないと思う。あとふたりの守備強度も心配です。足元の技術以外は、ポジショニングも含めてティアニーのほうが安定して見えた。
     AoNの「自由にやらせたい」発言はアルテタの理想として受け取るべきものではないと思います。ここでの「自由」も文脈があまりなく、実際どのような意味合いや度合いで使っているかわからないけれど、チーム状況を鑑みたカンフル剤であって、それでも約束事は共有しているはず。より重要なのは、「自由にやらせたい」発言の後に、サカがアルテタの戦術面を称賛し、それからアルテタ自身が「秩序がなければカオスになるだけだ。カオスを組織化できれば、それが武器になる」。これだと思います(AoNはエモーショナルな部分に特にスポットを当てるから、アーセナルファンにとっては感涙モノですが、具体的な戦術のやりとりはほとんど切られていて、サッカーファンにとっての優れたドキュメンタリーではないんですよねぇ)。
     勝ってよかった、サリバは素晴らしい、ジンチェンコの手放し称賛は注意で、まだ数試合見るべきだというのが試合を見た感想でした。
     

  7. やはり本番は本気度が違いますね。ベンとジンチェンコのサイドは高さと速さの弱点を相手はついてくるし、攻撃の連携もまだまだクリエイト不足が否めない。開幕だから練度は上げてほしいし、上がるはず
    個人的にサカの出来がかなり悪かったように見えました。ただのコンディション不良かな

  8. プレミア開幕!どの試合見てても、どのチームも強く感じる魔鏡リーグ。パレスのアウェイも、数年前とは違い、勝てればラッキーくらいの感覚で見てましたが、クリーンシートで開幕勝利!これ以上の結果は望むべくもなく。
    本当にまだ補強を考えてるなら、今シーズンは少なくとも本気でCLを狙いに行くんでしょう。勝っても負けても、ヒリヒリした興奮出来る試合が見たいですね。

  9. いつも楽しく興味深い記事ありがとうございます!
    今シーズンも楽しみにしています。
    試合のプレビューもレビューも、移籍記事や雑感含めて、大好きなサイトです。
    今シーズンは、メンバーや雰囲気など考えても、期待ができそうです。
    トーマスの怪我や離脱が大きな問題になりそうなので、早めに補強して欲しいものです。
    記事を書き続けることは大変なことも多いと思いますが、健康に気をつけて頑張ってください!
    アーセナルの勝利と共に記事を楽しみにしています。

  10. さすがにプレシーズンマッチとはインテンシティが全く異なりましたが、まずは結果が大事。アイェウとザハは、どのクラブでも手こずるはず、危ない場面なんどもありましたが、運も我らに味方しましたね。来週の予習に、とレスター戦も見ていたのですが、ティーレマンス、すごい良かったです。マディソンも。でも、彼らでさえ引き分けとは。やっぱりシュマイケルがいない、というのは違うでしょうし、あとはバーディーの覚醒あるある、だけ回避してほしい。連勝しましょう!COYG

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