試合結果予想
BBC Sports (Chris Sutton) 3-2
Sky Sports (Jones Knows) 1-1
WhoScored.com 2-1
アーセナル有利の予想が優勢。ホームチームの敗け予想もない。ただし、失点を免れるとも思われていない。
サットン:アーセナルはリーグ7試合で6勝と、とてもいいシーズンのスタートになっている。彼らの1敗はマンUでのものだが、その試合も敗けにふさわしくはなかった。
トッナムは彼らとたった1ポイント差しかないところにいる。イエス。たしかに彼らの結果はいくらか幸運なところもあった。だが、それが示しているのは、彼らは勝つためにいいプレイをしなきゃならなかったわけでもないということ。
スパーズにはIBに入るまえのレスターで、ベンチからハットトリックを決めたソンフンミンがいる。あれは、いかにもアントニオ・コンテのマスタークラスだった。
どちらのチームも支持できるが、わたしの本心はアーセナルだ。そして多くのゴールを決める。そこはエミレーツであり、ガナーズが試合を握る。スパーズはよくてカウンターアタックのチーム。だがここはアーセナルが勝つと思う。
ノウズ:どちらのチームも、シティとリヴァプールに一泡吹かせようとしているクオリティあるチームだ。土曜にどちらのチームが勝つか予想するのは、トリッキー。
もちろんアーセナルにはホームアドヴァンテッジがあるが、スパーズのチームはつねによくゴールする。わたしの予想では、どちらのチームもシーズンのこのステイジなら、ドロウで十分満足できるはず。アーセナルのPL24試合のドロウなし記録は、ここで終わると思う。
それと、カードについても予想できる。過去4シーズンのPLで、NLDより多くのカードが出たフィクスチャはない。正確には、8試合で40のイエローと4のレッド。レッドホットな雰囲気のなかで、今回もカードがかなり出るだろう。
試合のみどころ
今回はプレヴューエントリのまえに、ふたつの戦術カテゴリのエントリを書いた。まだだったら試合までに読んでいただけると書いたかいがある。
アーセナルがNLDで勝つには? その1 トッナムのロウブロックをどう破るか | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
アーセナルがNLDで勝つには? その2 アーセナルのハイラインはなぜマンUに破られたか | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
これらのエントリの繰り返しになる部分もあるが、この試合のみどころポインツをいくつか挙げておこう。
まずアーセナルが、試合をコントロールしてスパッズを相手ハーフに押し込んだとして、彼らのゴール前の固いディープブロックをどう破るか。
これは、先の戦術エントリでも解決策がいくつか挙げられているが、ちょうどブレントフォード戦でわれらがやったことがいい例に思える。あの試合の3つのゴールはどれもシットバックする相手にこそ有効なゴールだった。
- セットピース(早い時間帯のゴールでもあった)by サリバ
- DFの頭上を越えるロブボール by ジャカ&ジェズース
- ロングレンジのショット by ヴィエラ
DFの裏を取れないなら、これしかないという。それをわれわれは、つい最近の試合で、すでに実際にやっているのだ。まだそのイメージもあるだろう。
だが、アーセナルは今回それでも積極的にDF裏を取りに行くべきだろうと思う。
ディープブロックをやる理由は、つまりDFの裏のスペイスを使われるのが嫌だからであり、どうしたってそこが泣き所。あそこから6ヤーズボックスにカットバックでクロスが入ると、オウンゴールのリスクもあるし、ゴールを守る側は危険度が最高潮になる。相手が嫌がることは積極的にやらなければいけない。
今シーズンのマルティネーリは、ほとんど毎試合で左サイドから相手DF裏へのペネトレイションをやっている。あれはこの試合でもかならず武器になる。サカもカットインサイドだけでなく、ふだんはあまりやらない縦への侵入をもっと試みてもよいかもしれない。彼が右足方面に動くのは、相手の予想を裏切る動きでもある。
つぎに、ハイライン。アーセナルは、マンUでしくじったハイラインをこれからもっともっと洗練させていかねばならない。トテナムはそのテストとしては、格好の相手だろう。
オフサイドトラップも決めて、進歩しているところを見せてもらいたい。この試合はオフサイドトラップが決まるたびに、拍手喝采しよう。それはハイライン戦術にとっては、極めて重要なプレイの一環なのだから。意図的にそれを実現できるなら、まさに技術や進歩の産物であり、ファンは彼らを最大限称賛していいはず。
ハイラインをやるうえでのキープレイヤーは、ウィリー・サリバを挙げておきたい。トトナムのようなチームに90分で100%裏抜けを許さないのは、たぶん無理だ。だが、彼にはキリエンバッペにうしろから追いつくスピードがあるので、もしソンに裏へのランを許しても、きっと追いついてくれるはず。彼がスライディングタックルで相手の決定的チャンスを阻止。エミレーツは沸騰してしまう。サリーバ!
最後に、この試合のもっとも重要なみどころは、結局アルテタとコンテかもしれない。どちらも、とても戦術的にセットアップされたチームだから。
このふたりの戦術的アプローチはまったく対照的で、アタッキングフットボールを愛するアーセナルのファンとしては、もちろんミケルに勝ってもらわねばならない。
ぼくのような門外漢にも、アントニオ・コンテはとても優秀なコーチだということはわかる。そうでなければ、こんなにつぎつぎとマネジするチームを成功させることはできないのだから。
だが、アーセナルにはいらない。彼のアーセナルは想像もできない。
ウーナイですらあれほど批判されたのだから、結局どんなに優秀でもアーセナルのフィロソフィとはまったく相容れないコーチなのだ。アーセナルのファンは、いくら強くても、いまのToTのような戦いかたでは満足しないだろう。自尊心が満たされない。
だから、この試合に勝って「やっぱりミケルでよかった」と、われらはしみじみと祝杯をあげねばならない。アタッキングフットボール万歳!と、こぶしを握りしめて叫ばねばならない。
つまり、これはアイデンティティやフィロソフィの対決でもある。
アーセナルのファンにとって正義とはなにか。見せてもらおうじゃありませんか。
キックオフは、日本時間で10月1日(土曜)20:30。ウホ。
COYG!
ブログ更新お疲れ様です。
いつも楽しく拝見しています。
トテナム戦のマッチプレビューでまさかのフィッシュマンズが出てきたのでおもわずコメントしてしまいました。
僕はマッシブアタックから空中キャンプに至った口なのでずいぶん早い。流石です。
それはそうと今日のゲームは激戦必至なので今から胸熱です。
そんなわけで今日のランチは息子とチキンかつになりました。
それではまたゴキゲンな音楽をご紹介して頂けるのを楽しみにしています!
ありがとうございます。
もうこれだけ。
COYG !
今年、一番の瞬間です。全力で楽しみましょう!COYG