ジャカの進化が止まらない。選手としてリーダーとして
その点、グラニトは全然(悪い意味で)アツくならなくなったなあとしみじみ。それだけ、冷静に自分のやるべきプレイができているということか。単純に守備負担が減っているということもある。
ジャカは、この試合でPLのMOTM。これもまた異論なし。試合ごとに存在感が増していくのが止まらない。
🎶 “We’ve got, Granit Xhaka!” 🎶
🏆 @PremierLeague Player of the Match
😍 How much love for Granit today, Gooners? pic.twitter.com/oCR2XZ2VlG
— Arsenal (@Arsenal) October 1, 2022
ジャカは今回のゴールでモー・サラーのそれと並んだそうで。もはや、アーロン・ラムジーの後継はジャカだった!? みたいなことになっている。
🌊 Fluid passing…
📩 Sealed up by Granit.
🤩 How did you react to this one, Gooners? pic.twitter.com/aRzxGqla5i
— Arsenal (@Arsenal) October 2, 2022
ゴールの瞬間の歓声がすごいことに…… この場にいたひとはうらやましかー。
最近メディアには、ジャカの「再生ストーリー」に関する記事がたくさんあって、アーセナルファンだけでなく世間的な注目度もすごい。そりゃ、ジャカがファンともめてたのは周知の事実で、5年もずっと不人気な選手だったのだから、アーセナルに残ってこんな大活躍&全ファンに愛されるような未来が待ってるなんて、まったく誰も予想しなかった。そしてミケルだけはずっと信じていたという。これは映画化待ったなし。
このブログでも、いずれジャカの今シーズンのレデンプションについては書かねばなるまい。「アンチジャカがグラニトLOVEに変わるまで」。それは置いといて。
今回のジャカはパフォーマンス以外で、注目を集めていたのはもちろんあのシーン。貼ろうと思っていたTW動画は消されてしまっていたので貼れないのが残念。
パーティのゴールを祝う選手たちを集めて、円陣をつくったあの場面。あれはすごいよね。
たぶんあそこにいた6万人のほとんどがパーティのゴールに熱狂するか、落胆するか、どちらかの精神状態だったのに、なにごとかメッセージを伝えるために、NLDのようなビッグゲイムでリードしたあの歓喜が爆発するなかで、大きな身振り手振りでチームの全員にセレブレイションを中断してひとつに集まるよう求めた。あのときはさすがにミケルですら、あんなことをやろうとは思わなかったんじゃないか。でも彼はそれをやってのけた。全世界の注目の中心で。
彼の際立つリーダーシップは、スイスNTのチームトークなどでもしばしば話題になっているが、今回のはさすがにすごかった。なかなか観ない光景のように思える。
あの瞬間のグラニト・ジャカは、ファンを含めて、オールアーセナルを代表するリーダーだった。まったく恐れ入った。
サリバはPLのNo.1センターバック?
サリバももう毎試合のように活躍している。そして、今回のようなCBにはかなりプレッシャーがかかるだろう試合でも。
Saliba’s numbers were ridiculous today:
Most touches (77)
Most passes (70)
Most succesful passes (67)
Aerial duels won (100%)
Most tackles (3)
Most clearances (3)
Most recoveries (11)Cruised through his first north London derby. pic.twitter.com/HAaV7AfwaY
— Charles Watts (@charles_watts) October 1, 2022
Is William Saliba the best centre back in the Premier League right now? 🤔 pic.twitter.com/RTZuoqCs9W
— ESPN FC (@ESPNFC) October 1, 2022
今シーズンPLのNo.1センターバックというのが、冗談じゃなくなってきた。来週はVVDと対決なんだよなあ。
Most possession won by an Arsenal player in a single Premier League game this season:
◉ 13 – Saliba vs. Man Utd
◉ 11 – Saliba vs. Aston Villa
◉ 11 – Saliba vs. Spurs
◎ 11 – Ødegaard vs. FulhamYou know how the song goes by now…
— Squawka (@Squawka) October 1, 2022
8試合をフルにプレイしてドリブルパストがゼロ。
ファブリツィオ・ロマーノは、こんなtwで80k近いLIKEはなんかずるい。
Fair to remember Arsenal invested almost 30m to sign William Saliba when he was 19. What a signing. Vision. ⭐️🇫🇷 #AFC
OM wanted to invest big money to sign Saliba in the summer, another top European club asked for him…
Arsenal were clear: untouchable. pic.twitter.com/LRRzdjeWxV
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) October 1, 2022
サリバは、フランスでローンでプレイしていたあいだも、ドリブルパストのスタットは優秀だったはずだが、それ以外にもファウルが少ないとか、カードが少ないとか評判の選手だった。
だから、アーセナルで意外にカードをもらうなあと思っていたが(ここまで3)、タクティカルファウル(意図的)をやっているのなら、かなりよくやっていると思う。
この試合でも77分のファウルには、カードが出ていて、あれは危険な場所ではあったが、ぼくには意図的に相手を止めたファウルに観えた。
今シーズンを含む彼の4年でのカード履歴は以下(※リーグのみ)。
- 18-19 リーグアン(ASSE):P16 Y1
- 19-20 リーグアン(ASSE):P12 Y0
- 20-21 リーグアン(OGC Nice):P20 Y2
- 21-22 リーグアン(OM):P36 Y5
- 22-23 EPL(アーセナル):P8 Y3
カードもらわなすぎ。プロキャリアで、レッドカードはゼロ?
そう考えると、アーセナルではここまでかなりの頻度でカードをもらっているので、それだけイングランドが厳しいのか、あるいはチームの方針として、積極的にタクティカルファウルをやっているか。アルテタのチームだから、後者かもしれない。
サカの数字に出ない貢献
絶好調のチームのなかで、たしかにサカは結果は出ていないが、この試合については彼のベストパフォーマンスだったんじゃないかという声もある。
ジェズースのゴールは、サカの強烈な左足ショットがロリースのエラーを誘うきっかけになっていた。
アルテタが試合後BT Sportsのカメラに、サカの貢献について言及している。
アルテタ:(ジェズースのゴール)彼がいかにシャープか。いかに生き生きしているか。そして、ブカヨの意思決定。ひとり、ふたり、3人にアタックする勇気。あれこそやらなきゃいけないことだ。もし相手が深く守りたいのなら、こちらは相手を押し込まねばならない。
サカの右サイドでの貢献については、r/Gunnersでこんな画像がシェアされていた。彼が右サイドで単独でボールを持つとき、必ずひとり以上相手マークがつくという。
そのおかげで、ほかの選手のマークが外れやすいし、その背後にはスペイスもできやすい。これこそ、アルテタが右サイドのワイドプレイヤーにずっとやらせたがっていたこと。
あらためて、ジェズースのゴール。
Bukayo causing havoc ✅
Gabby ready and waiting 😎 pic.twitter.com/Cl3fVP04gG— Arsenal (@Arsenal) October 2, 2022
このシーンは、サカの動きとショットだけでなく、ホワイトのおとりのオーヴァラップや、ジェズースの嗅覚・ボールへの執着などみどころがたくさんあるが、これもやっぱりサカのサイドがもっとも効果的だった例のひとつだろう。
サカは、ぺぺが全然適応できなかった右ワイドエリアでの意図的孤立質的優位戦術を、アルテタの要求にかなり忠実にプレイしているはず。もし、ぺぺがいまもそこでプレイしていたら、アーセナルの右サイドではこんなに効果的にはなっていなかった。
最近は試合が終わってみると、ほかの選手たちの出している数字にくらべて、サカのそれがなんだか物足りないような気分になることもあるが、彼は数字に出ないところで、このチームの攻撃にかなり貢献している。
アウトフィールドプレイヤーが全員ゴール関与
といっても、サカもG1 A4で、チーム内ではアシストをリードしている。右でつくって、左・中央で決めるみたいなところがあるっちゃある。
このグラフィックで、注目はラムズデイル以外、アウトフィールドの選手が全員ゴールかアシストを記録していること。
ここ数年のアーセナルの課題は、ミドフィールダーのゴール関与のなさだったので、ある意味劇的な改善がある。ジャカがG2 A3である。
またMFだけでなく、DFも4人ともゴール関与がある。CBでG2。なんてやつだ! サリーバ!
その他試合について
- アーセナルはこの勝利で、04/05シーズンに並ぶPL最高スタート(P8 W7 D0 L1)
- ジェズースがゴールしたPL試合無敗継続中(WWDWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWDWWWWWWWWDWWWWWW)
- アーセナルはおおむねいつもどおりのやりかたでプレイした印象はあるが、唯一バックからのプレイにはかなり慎重になっていた
- KTの89分のショット。あれが決まっていれば。。
- ToTのレッドカードのファウルはなんだったんだろう。不必要な場面。なんとかロイヤル
- 52分はジェズースにもペナルティ疑惑。いちおうVARで確認されたようだが流された。いつものこと
- パーティのロングスロー
- ラムズデイルによると、アーセナルのドレッシングルームではPLタイトルについて話すの禁止らしい
この試合については以上。
たくさん書いてちょっち疲れた。。
アーセナルファンで良かった。
これにつきます。
最高のノーロンに、素晴らしい記事をありがとうチャンさん
まずはCL権確保を目指してCOYG
ジャカの円陣、熱くなりましたね!
でも、円陣で思い出すのが、13-14のリヴァプールvsシティでのジェラードの円陣。
名シーンですが、その後のチェルシー戦で、彼のスリップで敗れ優勝を逃しました・・・
ジャカ。君は最後までやらかすことなく、宜しくお願い致します。
熱いレビュー、有難うございました!満点、最高の一日に。
パーテイがようやくミドルを叩き込んだこと、ジェスズの嗅覚、そしてジャカとファンの喜びの共有・・・もう文句なしです。リバプール戦もきっちり勝ち切ってほしいですね。ELでは今回ベンチ入ったリースとか、マルキーニョス、エディにファビオ、トミヤスにティアニーが、ボスの選択を悩ませるぐらい活躍してほしいですね!