試合について
ファースト11
SofaScoreより。
4-2-3-1
ネルソン、エンケティア、ヴィエラ
ジャカ、パーティ、オーデガード
KT、ガブリエル、ホールディング、ホワイト
ラムズデイル
GKがラムズデイルになり、ジャカも復帰。ミラン戦からさらにレギュラーチームに近づいたスターティングだった。
いっぽうのユーヴェは、ほぼBチーム(Cチーム?)だったようだ。スタートしたレギュラーはロカテッリだけ? ベンチも含めてユーヴェの銀河系みたいな有名選手はほぼ不在で、やっつけ仕事感がなきにしもあらず。ヴォイチェフは来ればよかったのに。
サブは、マルキーニョス(23 ネルソン)、セドリック(63 ホワイト)、エルネニー(63 パーティ)、Cozier-Duberry(63 ジャカ)、Nwaneri(78 マルキーニョス)。
マルキーニョスは、ネルソンのケガで途中から出てきて、終盤はまた交代。下がるときにちょっと不満げに観えたのは気のせいか。
ミドシーズンフレンドリー22-23ユヴェントス雑感
きづいたことを書いてみよう。
めざまし時計
相手は選手起用も含めてあからさまなフレンドリー仕様だし、いっぽうアーセナルはPLに集中していくために使いたい試合でモチベーションも高いしで、わりと一方的な試合になるのは必然だったのかもしれない。
試合内容は、アーセナルがほとんどやりたい放題で、トレイニングピッチのようにポンポンとパスを小気味よく回し、試合をコントロール。ユヴェントスはオウンハーフでボールを奪っても、強烈なカウンタープレスを受けて何もできず。それが45分ずっとつづいたみたいな前半だった。
だから前半終了間際に、セットピースからいきなり、オウンゴール(ジャカ)で失点したのはあっけにとられたものだ。
後半は、ユーヴェがやや盛り返すも、似たような展開はつづき。1-0を追いかけるアーセナルがなんとかゴールを目指すものの、ユヴェントスのゴール前守備が硬い。
そして最後、珍しくユーヴェにボックスに侵入されたと想ったら、ひとつのショットからロブホのディフレクションで失点するという。それが90分。2-0で終了。
アルテタが試合後に述べているように、あれだけ試合を支配してゴールなし。ワンチャンスでやられ、しかも2失点みたいな奇妙な結果で試合終了。ホームチームには、なんとも後味が悪い試合となってしまった。
この試合からアーセナルが得られる教訓はなにかと考えるに、これはいわゆる“wake-up call”としてとらえるべき試合だったなと。
PLのリスタートまであと一週間、ブレイクでリラックスしたところをもう一度手綱を締めなおすには、むしろいい結果だったかもしれない。
ほとんど完璧というくらい試合を支配して、ゴールをひとつも取れなかったこと。アーセナルのようなボールを持つプレイスタイルでは、硬い守備ブロックを破るのはこれからも大きな課題でありつづけるということを再確認した。
それと、藪から棒に2失点したようなところはあるが、ジャカのOGもロブホのディフレクションも、相手にチャンスをつくらせたという事実には変わりがない。すくなくともゴールに向かってボールは飛んできた。こんな試合でも、それすらも起こりうるということは肝に銘じておかねばならないのだろうと。フットボールでは何でも起きるのだから。
「勝ちぐせ」をつけることを重視しているっぽいミケルゆえに、この内容にして結果は残念だったが、フレンドリーでよかったし、めざまし時計にもなったしで、前向きにとらえてもらいたいですな。
ネルソンがケガ
スタートからかなり好調に観えたリース・ネルソンがやってしまった。20分。左足のヒザかモモか、気にしていた。そこで即交代。
本人のInstagramからすると、あんまり良くないのかもしれない。Trust the processとつづっている。
WCブレイク中のフレンドリー試合でもずっとプレイしていたし、最近の彼は一時にくらべると、あきらかに存在感が増している印象があって(AFC公式の動画でホスト?をやってたり)、あの様子だとクラブからもう新契約のオファーをされているんじゃないかと思っていたところだった。
今回のケガをするまでのプレイにさえも、充実感があらわれていたように感じられた。
彼は先日のミラン戦のあとのプレス会見でもあらためて「クラブに残りたい」と述べていたようで、念願の新契約に近づいているようなら、とても喜ばしいと思っていたのだが。
契約交渉に影響するほどのケガじゃないと願いたい。
もしネルソンがしばらくアウトになれば、1月のプランにまったく影響がないとは云えないんじゃないだろうか。補強のほうはともかく、すくなくともマルキーニョスはローンに出さないというか、出せなくなるかもしれない。
やっぱりバロガンを呼び戻したりして。
KTのInvertedロールへの順応?
WCブレイク中の試合でLBでずっとプレイしていたKTについて、ジンチェンコ役(Inverted FB)のハマり具合が気になっていた。
基本的には、現時点でアルテタのLBのファーストチョイスはジンチェンコと考えられるのは、アルテタがこのInverted FB(=FBのCM化)をやりたくて、そしてジンチェンコはそれに習熟しているからだろう。
ファンのあいだでは、KTはその役割についてまだ学習中というか、適応に取り組んでいるところだと観ているひとが多いようだ。どうだろう。だんだんと慣れてきたんだろうか。今回はそんなふうにも観えなくもなかった。
この試合でも、CMとしてプレイしたり(ジャカのうしろ)、LBとしてプレイしたり(3CBの左)、あるいはWG(WB)的にワイドを駆け上がってクロスと、ジャカとうまくポジションを交換して、ミケル流Invertedロールを忠実にやろうとしているように思えた。
LBやWBはともかく、KTにとって新鮮だろうCMとしては、ジンチェンコにくらべると、狭いエリアでのボール扱いなどは多少見劣りする部分はあるものの、まったく合っていないというようにも観えなくなってきたようにも感じる。
今回は何度かボールを持ってインサイドに向かってペネトレイションをやっていて、そういうところはむしろジンチェンコにはない、KTの強みだなと思ったりもした。
古典的FBと云われがちなKTが、今後アルテタのやりかたに適応していくのか、あるいは適応には限界があるのか。
相変わらずジンチェンコのフィットネスがあやしい現状、KTのチャンスはすくなくないはずなので、今後も注意深く観ていこう。
彼がその役割に適応するかどうかは、KTのアーセナルでの将来に大きく関わるに違いない。
NwaneriとCozier-Duberry
Nwaneri 15才。Cozier-Duberryは2005年生まれなので17才?
後半に、それぞれ8とLWで出てきたこのふたり。非凡なところを観せたなあ。
すでにPLで記録的デビューを果たしたMr. 15才のNwaneriはもう有名人として、今回の試合でCozier-Duberryも多くのひとが名前をおぼえたんじゃないだろうか。けっこうすごいドリブルもあった。
しかし、ベンチにはマット・スミス(22)もいたし、アルテタのチームのペッキングオーダーがいまいちよくわからないな。どんどんアカデミーの新しい選手がファーストチームに出てくるし、Reu WaltersのようなELでもプレイしていた選手がひさしくプレイしていなかったりする(※彼はOLでプレイしたけども)。
しばらく前にユースエキスパートのあのひとが、ブログでドゥバイキャンプに参加していたヤング選手たちをまとめていたので、それを今度このブログでも紹介しよう。
試合については以上。
これでWCブレイク中のフレンドリーマッチは終わり。来週月曜のPLウェストハムに向けて一週間の準備になる。
WC組も含めて、現時点でチームに戻っていないレギュラー選手は、WHUでもプレイできるか危ないところかもしれない。マルティネリあたりはもうチームに戻っているというし、いけるか?
- サカ
- マルティネリ
- サリバ
- ESR
- ジンチェンコ
- トミヤス
- (ネルソン)
だとすると、今回のスタート11人と大差ないメンツでリスタートする可能性はけっこうある。
ギリギリのスターティングはともかく、さすがにデプスがない。ちょっと心配。
おわり