いやあ、ゆうべ(今朝)は最高でしたね。これで、リーグトップ&7ポインツクリア。
前半のフラストレイションもあったので、後半のカムバックが、なおのことカタルシスだった。
そしてヴェンゲルさん。2018年のアーセナル退任後ほとんど5年ぶり?、エミレーツへの招待をずっと断り続けていたというレジェンドが、ついに愛するホームに姿を現した。
アーセナルにとって、この試合は、ジェズースの開けた攻撃の穴をどう埋めるか、冬のワールドカップで中断されたシーズンをどうリスタートするか、それらが重要なテーマだったとすると、どちらも理想的に近いかたちでお仕事完了できたように思える。
試合を振り返ろう。
Arsenal fight back to extend Premier League lead
アルテタの試合後コメント「エディはすごかった」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。
アルテタ:(エンケティア)あれはグレイトなゴールだったが、彼のパフォーマンスもヤバかった。彼のプレッシングへの理解、インテンシティ、カウンターアタックしたスペイス、落ち着き。そして、彼は忍耐強くもあった。ボックスで彼が生み出した、チームを試合に勝たせるマジなクオリティの瞬間。
(オーデガード)彼もグレイトだった。ドゥバイから戻って、彼はずっとすばらしい。あれこそ、リーダーに求めるもの。重要な選手であり、ピッチであのプレゼンスがある。ボールがあるときもないときも、今日の彼はほんとうによかったと思う。
(ホーム10連勝)わたしは観客とサポーターたちを誇りに思う。なぜなら、ホームで失点しても、彼らからのリアクションがある。ただすばらしい。彼らがほんとうにチームを元気づけてくれる。
われわれはファーストハーフに行っていたことをつづけて、ファイナルサードではよくなっていたし、セカンドハーフには何もやられていない。だから、われわれがこの試合に勝つにふさわしかった。
試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトに掲載されていない? 『football.london』より。
(チームがファイトバックしたことがうれしいでしょうね……)
アルテタ:間違いない。まずはパフォーマンスにとても満足しているし、結果にも。
試合のコンテキストとしては、単純な状況から相手が1点をリードした。彼らがオープンスペイスを攻撃して、レフがペンを与えた。
そのあとは、観客が信念を生み出してすぐにリアクションした。彼らはチームにたくさんのエナジーを与えた。チームはすばらしい落ち着きを観せたと思う。本物のクオリティを観せた。しかし、同時に、試合が要求するものへの理解もかなり観られた。そして、とてもよくそれを実行した。
(あのゴールはエディに自信を与える?……)
彼はとても自信のあるボーイだよ。もし彼が疑念を持っていたというのなら、あれが彼が行っていることへの自信になればよいとは思う。彼のパフォーマンスはとてもとてもよかったと思うし、それにあのグレイトなゴールだ。
(ヴェンゲルが来ていたことは知っていた?……)
選手たちは知らなかった。われわれはそれを秘密にしていて、アーセンに(騒がれない)場所を確保したかったんだ。スタンとジョッシュ(クロンキ)も来ていたし、とても特別な日だった。
彼には来てくれてほんとうにありがとうだ。できれば、建物のなかを歩いてもらって、みんながどれだけ彼のことを思っているか感じてほしいと思う。彼がここに残したレガシーを。彼の存在感は、このクラブにとてもとてもあるもの。彼がこのクラブにしてきたすべてに感謝したい。
(彼とは話した?……)
これから行くつもり。ドレッシングルームで待っていてくれているといいのだが。
(彼の前であのようにプレイできたチームを誇りに思う?……)
もちろんグレイトだ。勝利の気分で、より彼に話しかけやすくなった。彼はいいときを選んでくれた。今日はとても特別な日だ。ボクシングデイというのは、フットボールをプレイするのに美しい日だし、今日のレヴェルは彼にふさわしい。気に入ってくれたら。
(今夜の彼の招待に関しては、あなたも積極的に関わった?……)
わたしも関わっていた。だが、プロセスとタイミングだけ。できれば、彼はここを去っても、もっとわれわれといっしょに過ごしてほしいし、もっとチームの周辺にいてほしい。わたしのキャリアのなかで、わたしがこのゲイムをどう観るかにおいて、わたしにとっても大きな影響力があるひとだから。このクラブにとってもそう。
(今日のパフォーマンスは、タイトルを勝つチームみたいだった?……)
われわれはチャレンジを乗り越える。難しいときを。ガビのケガもあり、エミールもリースもアウト。トミヤスもアウト。それでチームは信念があり、ふたたび以前のレヴェルでプレイした。
(エディは、あのゴールで疑いを持つものたちを黙らせる必要がある?……)
その必要があった。どのストライカーもそう。エディにもチームにも、それはとても重要なことだと思う。
(あなたは、まだ選手たちにはタイトルの夢を許さない?……)
わたしは彼らの望みを許すよ。わたしが彼らに伝えているのは、集中しろということ。相手がどうしてくるかはコントロールできないし、相手がどれだけよくなるかも。彼らが最後にどうなろうが、ポインツを落とそうが、それはコントロールできない。
われわれは集中しなければならないのは、自分たちのパフォーマンス。毎日取り組んでいること。それがもたらすものは、偶然ではない。われわれはいまやっていることを継続していく必要がある。
(Mudrykへのオファーについてなにかコメントは?……)
ご存知のように、わたしは自分たち以外の選手については決して話さない。キミがそれを訊かねばならないのも理解するがね。
われわれが云っているのは、チームを強化するすべを探し、トライすること。もし正しい選手がいれば。それしか云えない。
(Mudrykはソーシャルメディアにこの試合を観ているとポストしていました。彼の興味はうれしい?……)
イングランドのいいところは、イングランドのほかにクリスマスに試合をやっている国がないこと。だから、たくさんのひとがわれわれの試合を観てくれていたいいと思う。いいショウをお見せできた。
(若い選手たちは、ここでサカやマルティネリのように成長するためにここに来たがる?……)
そうだといい。だが、彼らはその権利を自分で勝ち取らねばならない。自動的に与えられるものではない。まずチームの一員になる権利を得ることだし、チームとスクワッドのなかでとても重要になること。そういう選手がもっといるといい。
(オーデガードについて……)
トップパフォーマンス。彼がボールを持ったときにしていたすべてを観たはず。そして、彼はボールがないときもやっていた。脱帽さ!
(それはリーダーシップの現れ?……)
まさに。彼はいろんなときに、チームを導いていく。彼のプレゼンスは今日のわれわれのプレイにあらわれていた。マジなインパクトがあったよ。
以上
ミケルは、エンケティアとオーデガードを絶賛。そりゃそうだろうなあ。
ヴェンゲルさんの帰還とアーセナルファミリー一同に会す
ヴェンゲルさんの驚きのエミレーツ帰還。席の前にはエドゥもいたな。試合中には、スタンドからOne Arsene Wengerのチャントも聞こえた。
じつは今回のVIP訪問はこれ以外にも。
オーナーシップからはジョッシュだけでなく、スタンリー・クロンキも足を運んでいたのはわりと珍しい。もしかしたら、彼らはヴェンゲルさんの来訪と示し合わせていたのかもしれない。個人的な関係も深いだろう。
ほかにもこの試合を中継したAmazon Primeのパンディットとして、ティエリ・アンリも来ていた。
アーセナルファミリーにとっては、重要人物揃い踏みで、なかなかメモリアル&特別なボクシングデイだったという。
ヴェンゲルさんが突然カメラに抜かれたときは、ぼくもけっこう動揺した。心の準備。
手前味噌ながら、このブログでもちょっと前に、今シーズンは彼がスタンドに姿をみせるのでは?なんて書いたばかりだった。
これからもホームに毎試合のようにいてほしい。
正にビッグクラブ。
最高の年末、今年と最後のアーセナルで、ナイスゲームでした。
来年もよろしくお願いしますm(__)m