ゆうべ、マンシティがFFPルール違反でPLから起訴されるというニュースがTLに流れてきた。4年に渡る調査の結果で、前代未聞の事態と。
BREAKING: Man City charged by Premier Leaue with numerous breaches of financial rules following a four-year investigation.
This is unprecedented: pic.twitter.com/ZGzdX210qP— Martyn Ziegler (@martynziegler) February 6, 2023
PL公式もこのことを公に発表している。
シティに与えられる可能性がある罰則としては、罰金、ポインツ剥奪、コンペティション除名、移籍ウィンドウのバンのようなものがあるらしい。『The Guardian』の解説記事だと、これらの合わせ技すらあるとか。彼らは、2014年にもFFP違反でUEFAと罰金で和解している。
さて、今回はどうなるか。
もちろん現在シティとアーセナルはPLのトップを争っているので、これはこれで興味深い。
ところで前から思ってるのは、ユヴェントスもPSGもシティも、弁護士とか税理士とか、この世界の最上級のエキスパートをちゃんと雇っているだろうに、なぜにこういうことが起きるのかという。ルールすれすれで財務を運用しようとしているのだろうが、結局失敗してしまうのはなぜなんだろう。Football Leaksでの暴露とか、そういうのは置いといて。バレなければルールを逸脱してもいいと考えているのか? もっと安全なやりかたもあるだろうに。
と、そんなことがありつつ、そういえば、ちょうど昨日はフットボールファイナンスの大先生であるSwiss Ramble氏が、チェルシーの財務について興味深いポストをしていたことを思い出した。
New analysis looking at how much money Chelsea have really spent under the new owners.
Yes, player amortisation, longer contracts and other accounting tomfoolery will help meet FFP regulations, but what does this mean in the real world? #CFC https://t.co/4w5xBaxBC4
— Swiss Ramble (@SwissRamble) February 6, 2023
チェルシーといえば、もちろん今年€600m近く移籍金に費やしているということで、みんなが(建前では)平等に楽しんでいるゲイムに、ひとりだけルール無用のプレイヤーが混じったみたいになっていたところ。さすがにそれはおかしいだろうと、多くのフットボールファンが感じたのではないか。
Swiss先生が、なぜ彼らだけがそれができたのかについて、くわしくリポートしていたので、今回は一部分だけ翻訳してシェアしたい。
全体は無料で読めるので(※要メンバー登録)、くわしくはオリジナルをご参照。いろいろ興味深い。
「チェルシーは実際どれだけ使ったのか?」by Swiss Ramble (Feb/2023)
2023冬の移籍ウィンドウを振り返れば、主役は完全にチェルシーだった。新オーナーのTodd Boehlyが来て、まさに湯水の如く金を使った。その結果、彼らのスクワッドデプスは冗談みたいに厚く、豪華になっている。いったいこれをどうマネジするのか。。ついポッターに同情してしまう。
彼らは、どれだけ金を使って、それをどうやって実現したのか。それをSwiss先生が、ファイナンス視点で解説した記事がこれ。いつものように大変に勉強になる。毎度、これが無料とは信じられない。
How Much Money Did Chelsea Really Spend?
「なぜチェルシーがFFPルール違反を免れているか」という今回の本題に入るまえに、今シーズンのチェルシーが移籍市場でなにをやってきたかおさらいしよう。※記事全体はぜひ会員登録してオリジナル記事にアクセス。
2023移籍ウィンドウでチェルシーがつかった金額
チェルシーが今シーズンに使った移籍にまつわる金額は、冬だけで£286m。夏を合わせると£539m。これが、今年チェルシーが移籍市場で実質的に費やした金額。
それに各案件に含まれるアドオン(※ボーナス)と、Joao Felixの半年ローンフィを含めると、£603m。
さらに、夏に加入するChristopher Nkunkuの移籍金が£63mで、その合計が£666m。ダミアン?