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移籍市場でひとり巨額を費やしたチェルシー。なぜFFPで罰せられないのか?

ゆうべ、マンシティがFFPルール違反でPLから起訴されるというニュースがTLに流れてきた。4年に渡る調査の結果で、前代未聞の事態と。

PL公式もこのことを公に発表している。

シティに与えられる可能性がある罰則としては、罰金、ポインツ剥奪、コンペティション除名、移籍ウィンドウのバンのようなものがあるらしい。『The Guardian』の解説記事だと、これらの合わせ技すらあるとか。彼らは、2014年にもFFP違反でUEFAと罰金で和解している。

さて、今回はどうなるか。

もちろん現在シティとアーセナルはPLのトップを争っているので、これはこれで興味深い。

ところで前から思ってるのは、ユヴェントスもPSGもシティも、弁護士とか税理士とか、この世界の最上級のエキスパートをちゃんと雇っているだろうに、なぜにこういうことが起きるのかという。ルールすれすれで財務を運用しようとしているのだろうが、結局失敗してしまうのはなぜなんだろう。Football Leaksでの暴露とか、そういうのは置いといて。バレなければルールを逸脱してもいいと考えているのか? もっと安全なやりかたもあるだろうに。

と、そんなことがありつつ、そういえば、ちょうど昨日はフットボールファイナンスの大先生であるSwiss Ramble氏が、チェルシーの財務について興味深いポストをしていたことを思い出した。

チェルシーといえば、もちろん今年€600m近く移籍金に費やしているということで、みんなが(建前では)平等に楽しんでいるゲイムに、ひとりだけルール無用のプレイヤーが混じったみたいになっていたところ。さすがにそれはおかしいだろうと、多くのフットボールファンが感じたのではないか。

Swiss先生が、なぜ彼らだけがそれができたのかについて、くわしくリポートしていたので、今回は一部分だけ翻訳してシェアしたい。

全体は無料で読めるので(※要メンバー登録)、くわしくはオリジナルをご参照。いろいろ興味深い。



「チェルシーは実際どれだけ使ったのか?」by Swiss Ramble (Feb/2023)

2023冬の移籍ウィンドウを振り返れば、主役は完全にチェルシーだった。新オーナーのTodd Boehlyが来て、まさに湯水の如く金を使った。その結果、彼らのスクワッドデプスは冗談みたいに厚く、豪華になっている。いったいこれをどうマネジするのか。。ついポッターに同情してしまう。

彼らは、どれだけ金を使って、それをどうやって実現したのか。それをSwiss先生が、ファイナンス視点で解説した記事がこれ。いつものように大変に勉強になる。毎度、これが無料とは信じられない。

How Much Money Did Chelsea Really Spend?

「なぜチェルシーがFFPルール違反を免れているか」という今回の本題に入るまえに、今シーズンのチェルシーが移籍市場でなにをやってきたかおさらいしよう。※記事全体はぜひ会員登録してオリジナル記事にアクセス。

2023移籍ウィンドウでチェルシーがつかった金額

チェルシーが今シーズンに使った移籍にまつわる金額は、冬だけで£286m。夏を合わせると£539m。これが、今年チェルシーが移籍市場で実質的に費やした金額。

それに各案件に含まれるアドオン(※ボーナス)と、Joao Felixの半年ローンフィを含めると、£603m。

さらに、夏に加入するChristopher Nkunkuの移籍金が£63mで、その合計が£666m。ダミアン?

EPL2023冬の移籍金(グロス)
2023冬ウィンドウ 5メジャーリーグスとチェルシーの移籍金
EPLの移籍金(グロス)ヒストリー

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